第782回 今年も波乱か!? 弥生賞を占う|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第782回 今年も波乱か!? 弥生賞を占う

2014/3/6(木)

今週日曜日には中山競馬場で弥生賞が行われる。皐月賞のトライアルで本番を占う重要な一戦だ。以前は堅い結果が多かったが、近2年は人気馬が崩れて波乱が起きている。果たして今年はどのような結果が待っているだろう。過去10年の弥生賞を分析し、データから有力馬を探してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 弥生賞の上位入線馬一覧(過去10年)

着順 馬名 人気 重賞(1) 重賞(2)
13年 1 カミノタサハラ 6    
2 ミヤジタイガ 10    
3 コディーノ 2 東スポ1着 札幌2歳1着
12年 1 コスモオオゾラ 9    
2 トリップ 3    
3 アーデント 5    
11年 1 サダムパテック 1 東スポ1着  
2 プレイ 7   京成杯3着
3 デボネア 5   京成杯2着
10年 1 ヴィクトワールピサ 1 ラジNI1着  
2 エイシンアポロン 2 京王杯1着 デイリー2着
3 ダイワファルコン 7    
09年 1 ロジユニヴァース 1 ラジNI1着 札幌2歳1着
2 ミッキーペトラ 5    
3 モエレエキスパート 7   札幌2歳3着
08年 1 マイネルチャールズ 2 京成杯1着  
2 ブラックシェル 1    
3 タケミカヅチ 7   共同通信2着
07年 1 アドマイヤオーラ 1 シンザン1着  
2 ココナッツパンチ 6    
3 ドリームジャーニー 2 朝日杯1着 東スポ3着
06年 1 アドマイヤムーン 1 共同通信1着 札幌2歳1着
2 グロリアスウィーク 6   シンザン2着
3 ディープエアー 5   札幌2歳2着
05年 1 ディープインパクト 1    
2 アドマイヤジャパン 3 京成杯1着 ラジNI3着
3 マイネルレコルト 2 朝日杯1着 新潟2歳1着
04年 1 コスモバルク 2 ラジNI1着  
2 メイショウボーラー 3 デイリー1着 朝日杯2着
3 メテオバースト 6    

まずは過去10年の弥生賞の上位入線馬を見ていこう(表1)。04年は1番人気のフォーカルポイントが5着と敗れたが、2、3番人気の馬でワン・ツー決着。その後も1番、2番人気どちらかの馬が連対を果たすケースが続いてきた。だが、近2年でその傾向が大きく崩れている。昨年は馬連配当が5万円台となり、弥生賞史上最高配当の結果となった。

12年も馬単が2万円台の波乱。この年は2番人気のフェノーメノが後にダービーで好走を果たすこととなったが、弥生賞組は全般的にレベルが高くなかった。ディープブリランテやゴールドシップが出走したスプリングSの方がレベルは高かった。混戦メンバーゆえの波乱という解釈もできそうだ。

ところが昨年は事情が違う。キズナとエピファネイアという結果的に春のクラシックで実績を残した馬が、人気で敗れた。

1番人気だったエピファネイアは前走ラジオNIKKEI杯2歳を優勝。12年に1番人気で8着に終わったアダムスピークも同様の臨戦過程だった。ラジオNIKKEI杯2歳S優勝馬が人気を裏切りやすいかと言えばそうでもない。コスモバルクやヴィクトワールピサは人気に応えた。そもそも弥生賞の勝ち馬は、すでに芝1600mの重賞を勝っている馬が非常に多い。表1の中で、背景を青で示した馬はすでに芝重賞勝ちの実績があり、なおかつその他の別の重賞でも好走を果たしていた馬だ。

2005/3/6 中山11R 報知杯弥生賞(G2)1着 10番 ディープインパクト

また、背景が黄色の馬は一つの芝重賞勝ち実績しかなかった馬を示している。青に比べれば格は落ちるかもしれないが、それでも勝ち馬を多く出している。2、3着がなく、勝ち馬しか出ていない点でいえば、複数回重賞で好走している点はそれほど強みにはならない。ただ、ヴィクトワールピサやマイネルチャールズ、アドマイヤオーラなどは、他にオープン特別で好走を果たしていた。

そういう意味では、昨年のエピファネイアは好走しなければいけない実績の持ち主だったと言える。だが、12年のアダムスピークは違う。新馬→ラジオNIKKEI杯2歳Sと連勝を果たしたため、その他のオープン特別や重賞を使うことがなかった。その点が仇になっての凡走という可能性は考えられる。

背景が緑の馬についてだが、これは過去に芝重賞で3着以内に入った実績がある馬。11年などは京成杯の2、3着馬が着順を入れ替えて弥生賞でも好走を果たした。その他、勝ち切れないながらも弥生賞でも善戦を果たしている。当日の人気は5〜7番人気に集中。配当面でも盲点になりやすく、狙い目は十分といったところだ。

■表2 弥生賞の一部好走馬(過去10年)

着順 馬名 人気 備考(1) 備考(2)
13年 1 カミノタサハラ 6 ホープフ3着  
2 ミヤジタイガ 10   アスター1着
12年 1 コスモオオゾラ 9   葉牡丹1着
2 トリップ 3 京都2歳1着  
3 アーデント 5 いちょう1着  
10年 3 ダイワファルコン 7 成績【1.1.1.0】  
09年 2 ミッキーペトラ 5 成績【1.2.0.0】  
08年 2 ブラックシェル 1 ホープフ2着  
07年 2 ココナッツパンチ 6 成績【1.0.0.0】  
05年 1 ディープインパクト 1 若駒S1着  
04年 3 メテオバースト 6 いちょう1着  

問題はそれ以外の馬たちだ。重賞実績が乏しかったにもかかわらずここで好走した馬の特徴を把握しておかなければならない。近2年の波乱は、まさにそのような馬が上位にきたからこそ起きた。

表2はそれらの馬たちをまとめたもの。一つの表に集約したが、特徴としては大きく3パターンに分けて考えることができる。一つは過去にオープン特別で好走。もう一つはキャリアが浅い、1勝馬。最後は過去に500万クラスの中山芝で勝利している馬。

オープン特別実績としては中山以外ならば勝利が条件。中山、特にホープフルSならば3着以内までOKでどうだろう。できればディープインパクトやカミノタサハラのように重賞未経験の方が、より上の着順が期待できそうだ。

重賞どころか500万クラスも未経験にもかかわらず好走したのがミッキーペトラやココナッツパンチ。ともにキャリアが浅いという共通項があった。1勝馬ならば当然かもしれないが、苦労して未勝利戦を勝ち上がったような馬は、残念ながら厳しいと言えるだろう。

それから過去に500万クラスの中山芝で勝利している馬は、近2年のパターン。ミヤジタイガとコスモオオゾラが挙げられる。オープンクラスに上がって苦労しているような馬でも、中山替わりを味方につけて激走する可能性を考えるべきだろう。

【結論】
それでは今年の弥生賞を占っていこう。出走予定メンバーは表3の通り。

■表3 今年の弥生賞出走予定馬

馬名 重賞(1) 重賞(2) 備考
アグネスドリーム      
アズマシャトル   ラジオNI2着  
アデイインザライフ   京成杯3着  
イタリアンネオ     若竹賞1着
ウンプテンプ     成績【1.0.0.0】
エアアンセム     ホープフ1着
エイシンエルヴィン   きさらぎ3着  
キングズオブザサン   京成杯2着 葉牡丹1着
サトノロブロイ      
タイセイクルーズ      
トゥザワールド     若駒S1着
ブラックヘヴン      
ワンアンドオンリー ラジNI1着    

重賞ウイナーはワンアンドオンリー1頭。過去の弥生賞優勝馬は重賞勝ち実績馬が強いので、前走ラジオNIKKEI杯2歳S優勝は非常に大きな実績だ。だが、その他の重賞での好走実績はない。オープン特別では3走前に萩Sで2着があるものの、全幅の信頼は置きにくい。ラジオNIKKEI杯2歳優勝馬が3年連続で圏外に消える可能性は十分あるのではないだろうか。

2014/1/25 京都10R 若駒ステークス1着 8番 トゥザワールド

重賞2〜3着の実績馬ならばアズマシャトル、アデイインザライフ、エイシンエルヴィン、キングズオブザサンと豊富。だが、いずれも単勝で狙えるタイプではなく、ここでも2〜3着止まりと狙いをしぼってみたい。また、京成杯で好走したキングズオブザサンあたりは上位人気となりそうだが、あまり人気になると好ましくない。当日5〜7人気あたりに支持される馬の方がおもしろいかもしれない。

よって、格では劣るものの、その他の馬に勝つチャンスがありそうだ。実際にはトゥザワールドが注目馬として人気を集めそう。目下3連勝中。血統的な背景とここまでの勝ちっぷりから、クラシック候補の呼び声が上がっている。データからも本馬を推奨したい。ここを勝利し、堂々と皐月賞の有力馬に名乗りを上げるかに注目だ。

500万クラスの若竹賞を勝っているイタリアンネオは、4着以下が二度あり、条件に合致しない。エアアンセムは前走京成杯が2番人気で11着と大敗したが、ホープフルS1着の実績があり、まだ見限れない。ウンプテンプは1勝馬。楽な展開ではあったが、終いの脚は際立っていた。どこまで通用するか注目だ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN