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第780回 ポイントは重賞連対実績! 阪急杯を分析する

2014/2/27(木)

 中山・阪神の開幕週となる今週は中山記念、阪急杯がメインレースとして行われる。今回のデータde出〜たでは、高松宮記念の前哨戦である阪急杯に注目。昨年はロードカナロアがこのレースから始動し、高松宮記念を優勝した。同馬に代わる短距離界の王者が現れるか必見のレースだ。それでは、現行の芝1400mで行われるようになった2006年以降の過去8年のデータから分析していこう。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 阪急杯の人気別成績(06年以降の過去8年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 1-  2-  2-  3/  8 12.5% 37.5% 62.5% 20% 85%
2番人気 1-  1-  2-  4/  8 12.5% 25.0% 50.0% 55% 91%
3番人気 2-  3-  0-  3/  8 25.0% 62.5% 62.5% 91% 126%
4番人気 3-  0-  0-  5/  8 37.5% 37.5% 37.5% 288% 91%
5番人気 0-  1-  1-  6/  8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 87%
6番人気 0-  0-  1-  7/  8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 51%
7番人気 1-  0-  1-  6/  8 12.5% 12.5% 25.0% 138% 111%
8番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下 1-  0-  1- 53/ 55 1.8% 1.8% 3.6% 69% 31%

 まず表1は人気別成績。1番人気馬の勝利は昨年のロードカナロアのみ。勝率・連対率はそれほど高くないが、複勝率はトップタイの62.5%。2番人気馬も10年エーシンフォワードの1勝のみ。3番人気馬が08年ローレルゲレイロら2勝で、トップの連対率62.5%と優秀だ。また、4番人気馬は一昨年のマジンプロスパーら最多の3勝をあげている。

以下、7・11番人気馬が各1勝。11番人気馬の優勝は06年ブルーショットガン。2ケタ人気馬の好走は2頭のみで、3着以内馬はほぼ7番人気以内におさまっている。配当面では、馬連万馬券は06年の1回のみで、3連単でも06年以外はすべて5万円以下だ。

■表2 阪急杯の年齢別成績(06年以降の過去8年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4歳 1-  3-  5- 21/ 30 3.3% 13.3% 30.0% 15% 109%
5歳 6-  2-  1- 24/ 33 18.2% 24.2% 27.3% 121% 59%
6歳 0-  2-  2- 30/ 34 0.0% 5.9% 11.8% 0% 18%
7歳以上 2-  0-  0- 28/ 30 6.7% 6.7% 6.7% 135% 33%
牝馬 0-  2-  1- 20/ 23 0.0% 8.7% 13.0% 0% 48%

 続いて表2は年齢別成績。各世代ともにほぼ出走数は変わらないが、4歳・5歳の連対率・複勝率が抜けている。中でも5歳馬は09年ビービーガルダンから昨年のロードカナロアまで近5年で5連勝と勝率が高い。4歳馬は連対数こそ5歳馬の半分だが、3着が多く、複勝率は30%でトップ。複勝回収率は100%を超えている。
6歳馬は未勝利で、2・3着が各2回。これら3着以内馬4頭は当日2番人気以内で、1400m重賞で連対経験があった
7歳以上の優勝馬は06年ブルーショットガン、07年プリサイスマシーンの2頭。前者は芝1400mで準オープンを2勝、後者は前年のスワンS勝利とこの距離で実績があった。

 なお、牝馬は未勝利ながら、10年ワンカラット・12年スプリングサンダーが2着に好走している。

■表3 阪急杯の枠番別成績(06年以降の過去8年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2- 3- 1- 9/15 13.3% 33.3% 40.0% 47% 90%
2枠 3- 2- 3- 8/16 18.8% 31.3% 50.0% 108% 112%
3枠 1- 0- 2-13/16 6.3% 6.3% 18.8% 28% 105%
4枠 0- 0- 0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5枠 1- 0- 0-15/16 6.3% 6.3% 6.3% 237% 52%
6枠 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 63% 27%
7枠 0- 2- 0-14/16 0.0% 12.5% 12.5% 0% 26%
8枠 1- 0- 1-14/16 6.3% 6.3% 12.5% 52% 23%

 表3は枠番別成績。一目瞭然でわかるように1枠・2枠に入った馬の勝率・連対率・複勝率が非常に高い。中でも2枠の馬の複勝率は50%で、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。
3枠の馬は1枠・2枠には劣るものの、複勝率3位で複勝回収率100%オーバー。開幕週の影響が強いせいか、1〜3枠の内枠有利が顕著にあらわれている。枠順は現時点ではわからないが、内枠に入った馬はぜひチェックしていただきたい。

■表4 阪急杯の脚質別成績(06年以降の過去8年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 1-  1-  0-  6/  8 12.5% 25.0% 25.0% 57% 43%
先行 3-  1-  3- 24/ 31 9.7% 12.9% 22.6% 83% 71%
差し 5-  4-  2- 33/ 44 11.4% 20.5% 25.0% 125% 80%
追い込み 0-  1-  3- 40/ 44 0.0% 2.3% 9.1% 0% 17%

 表4は脚質別成績。中団からの差し馬が11年サンカルロら最多の5勝をあげ、先行馬よりも勝率・連対率・複勝率ともに高い。差しが決まりやすいレースといえるが、これら3着以内に入った差し馬の11頭中9頭までが1〜3枠に入っていた。内枠の差し馬は要チェックといえる。

逃げ馬はローレルゲレイロが08年1着、09年2着と好走。なお、後方からの追い込みは未勝利で、3着以内に入った4頭はすべて5番人気以内だった。

■表5 阪急杯で複数回好走した馬と阪神カップの成績(06年以降の過去8年)

年度 馬名 人気 着順 阪神カップの成績
2008 ローレルゲレイロ 3 1 07年 4着
2009 3 2
2012 マジンプロスパー 4 1 12年13着 13年12着
2013 2 2
2010 サンカルロ 7 3 11年・12年1着 09年2着
2011 4 1
2012 1 3
2013 3 4

 表5は阪急杯で複数回好走した馬と同条件で年末に行われる阪神カップの成績。マジンプロスパーに関しては阪急杯だけが相性が良い印象だが、ローレルゲレイロは阪神Cで僅差の4着。サンカルロに関しては、阪急杯・阪神Cの両方から阪神芝1400m戦の相性の良さがうかがえる。
過去の阪急杯で好走実績がある馬は再度注意した方がいいだろう。

■表6 阪急杯の前走クラス別成績(06年以降の過去8年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1600万下 0-  1-  1- 11/ 13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 32%
OPEN特別 0-  0-  0- 21/ 21 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 6-  5-  4- 51/ 66 9.1% 16.7% 22.7% 110% 63%
G2 2-  1-  3- 10/ 16 12.5% 18.8% 37.5% 69% 135%
G1 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※昨年1着のロードカナロアは前走香港スプリント。

 表6は前走クラス別成績。一目見てわかるように好走馬は、ほぼ前走G3組とG2組に集中している。好走数が多いのが前走G3組で、勝率・連対率・複勝率が一番高いのは前走G2。1600万下組の3着以内馬2頭は前走芝1400mで勝利していた。なお、前走オープン特別組は21頭出走して3着以内馬がない。前走G1の馬も好走例がないが、前走マイルCS組は3頭のみと少ない。

■表7 阪急杯の前走レース別成績(06年以降の過去8年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
東京新聞杯 2- 1- 3-12/18 11.1% 16.7% 33.3% 50% 60%
阪神カップ 2- 1- 3- 7/13 15.4% 23.1% 46.2% 85% 166%
シルクロードS 2- 1- 0-16/19 10.5% 15.8% 15.8% 253% 70%
小倉大賞典 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 56% 26%
京阪杯 1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% 555% 165%
香港スプリント 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 160% 110%
京都牝馬S 0- 2- 1- 5/ 8 0.0% 25.0% 37.5% 0% 140%
京都金杯 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 18%
山城S 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 115%
雲雀S 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 95%
その他のレース 0- 0- 0-47/47 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表7は前走レース別成績。好走馬が多いのが東京新聞杯組と阪神カップ組で、ともに複勝率が高い。東京新聞杯組の3着以内馬6頭はすべて阪急杯で5番人気以内に支持されていた。阪神カップの3着以内馬6頭中3頭はサンカルロの好走によるものだが、昨年3着のオリービン(11番人気)も該当している。
他ではシルクロードSが2勝しているが、今年は出走予定馬がいない。

■表8 阪急杯の勝ちタイムと連対馬の重賞実績(06年以降の過去8年)

年度 勝ちタイム 着順 人気 馬名 重賞実績
2013 1分21秒0 1 1 ロードカナロア スプリンターズS優勝ほか
2 2 マジンプロスパー 前年の阪急杯優勝ほか
2012 1分22秒0 1 4 マジンプスパー なし
2 3 スプリングサンダー なし
2011 1分20秒1 1 4 サンカルロ ニュージーランドT優勝
2 1 ガルボ シンザン記念優勝
2010 1分21秒4 1 2 エーシンフォワード ニュージーランドT2着
2 5 ワンカラット フィリーズR優勝
2009 1分21秒1 1 7 ビービーガルダン キーンランドC2着
2 3 ローレルゲレイロ 前年の阪急杯優勝ほか
2008 1分20秒7 1 3 ローレルゲレイロ 東京新聞杯優勝
2 1 スズカフェニックス 高松宮記念優勝ほか
2007 1分20秒5 1 3 プリサイスマシーン スワンS優勝ほか
1 4 エイシンドーバー 京都金杯2着
2006 1分22秒5 1 11 ブルーショットガン なし
2 3 コスモシンドラー なし
※07年は1着同着。06年のみ不良馬場で他の年は良馬場。

 表8は阪急杯の勝ちタイムと連対馬の重賞実績をまとめたもの。不良馬場だった06年と12年だけが1分22秒台の決着となっている。時計が掛かったこの2年はともに過去に重賞での好走実績がない馬が連対している。

逆に1分20秒〜21秒前半で決まった年は重賞で連対経験がある馬がすべて連対を果たしていた。今年はどちらになるかだが、金曜〜日曜にかけて予報は曇りとなっている。馬場が悪化する気配はなく、1分22秒を切る勝ちタイムになると推測される。

■表9 今年の阪急杯の出走予定馬(2/26現在)

馬名 性齢 前走成績 重賞での連対実績
サンカルロ 牡8 阪神C 4着 阪急杯優勝ほか
パドトロワ 牡7 スプリンターズS 15着 函館スプリントS優勝ほか
ダノンシャーク 牡6 マイルCS 3着 富士S優勝ほか
カレンブラックヒル 牡5 マイルCS 18着 NHKマイルC優勝ほか
コパノリチャード 牡4 阪神C 10着 スワンS優勝ほか
ガルボ 牡7 京都金杯 3着 ダービー卿CT優勝ほか
スノードラゴン 牡6 根岸S 11着 なし
インプレスウィナー 牡7 ラピスラズリS 5着 なし
レッドオーヴァル 牝4 マイルCS 8着 桜花賞2着
エピセアローム 牝5 淀短距離S 2着 セントウルS優勝ほか
タマモナイスプレイ 牡9 京都金杯 14着 なし
シゲルササグリ 牡5 福島記念 5着 なし
シャイニーホーク 牡6 オーロC 4着 なし
バーバラ 牝5 オパールS 6着 なし
プリムラブルガリス 牡4 京都金杯 12着 なし
マヤノリュウジン 牡7 京阪杯 9着 なし
ラトルスネーク 牡6 阪神C 5着 なし
ウエストエンド 牡6 1600万下 1着 なし
クリーンエコロジー 牡6 オーロC 10着 なし
セイクリッドセブン 牡7 東京新聞杯 9着 なし

<結論>
今年の出走予定馬は表9のとおり。

2013/10/26 京都11R 毎日放送賞スワンS(G2)1着 10番 コパノリチャード

2013/1/14 京都10R 紅梅ステークス 1着 11番 レッドオーヴァル

 1番人気に推されそうなのは、前走マイルCSで3着のダノンシャーク。昨年はマイル重賞を6戦し、すべて3着以内と安定した実力を発揮した。ただし、今回は一昨年のスワンS(4着)以来となる芝1400m戦。表2で示したように6歳馬は未勝利で、3着以内馬はすべて芝1400m重賞で連対実績があるという条件からも外れる。本来なら東京新聞杯に出走する予定だったが、雪の影響で回避したという経緯がある。人気でも思い切って軽視したい。

 近5年連続で勝利している5歳馬ではカレンブラックヒル。昨年は4戦して未勝利と不本意なレースが続いている。スピードが勝った馬で初の1400mで変わり身を見せられるか。ただ、前走マイルCSは休み明けながら馬体重が減っていた。うまく立て直されているか、状態がカギを握る部分が大きい。

 複勝率トップの4歳馬ではコパノリチャードレッドオーヴァルに注目したい。前走阪神Cで10着と大敗したコパノリチャードは逃げられなかったのが最大の敗因だろう。ハナに立てば、快勝したスワンSの再現があるかもしれない。

レッドオーヴァルはマイルCS以来の休み明けとなるが、8着ながら0秒6差。それほど負けていない。芝1400mの距離は昨年の紅梅Sでメイショウマンボを豪快に差し切っている。この距離の適性が一番高い。追い込みではなく、4着に入ったスワンSのように中団から差す競馬もできる。内枠に入ったら、十分に狙いが立つ一頭だ。

 他ではベテラン勢でサンカルロガルボ。これまでの表で見てきたように、両者とも阪神芝1400m重賞で実績がある。7歳以上の馬とはいえ、おさえておきたい2頭だ。一方、パドトロワは叩いて一変するタイプで、スプリンターズS以来となる今回は厳しそうだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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