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第778回 今年最初のG1競走・フェブラリーSを分析する

2014/2/20(木)

今週は、中央競馬における今年最初のG1競走・フェブラリーSが行われる。前年秋から続くダートG1戦線を締めくくる一戦だが、今年は3月のドバイワールドCを目指すホッコータルマエ、ベルシャザールも出走してきた。果たしてこの2頭が海外遠征へはずみをつけることになるのか、それともライバルがこれを阻むのか。データから分析してみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 3-4-1-31/39 7.7% 17.9% 20.5% 64% 47%
5歳 5-1-2-18/26 19.2% 23.1% 30.8% 73% 58%
6歳 2-1-4-37/44 4.5% 6.8% 15.9% 60% 76%
7歳以上 0-4-3-42/49 0.0% 8.2% 14.3% 0% 46%

まずは年齢別の成績から。過去10年で最多の優勝馬5頭を送り出すのが5歳馬で、勝率は他を大きく離し、連対率、複勝率もトップ。また、連対馬数では7頭の4歳馬が、6頭の5歳馬を上回り、連対率は5歳馬に迫る成績を残している。6歳、7歳以上はともに連対率10%未満だ。ここで注意したいのは、3着以内の頭数は4歳と5歳がともに8頭、6歳と7歳以上がともに7頭と、年齢による好走馬数の差は少ない点である。出走頭数の違いで複勝率に差はついているものの、6歳以上でも他のデータをクリアする馬なら勝負になる。

■表2 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 4、5歳馬 6歳以上
1 6-0-1-3/10 60.0% 60.0% 70.0% 136% 91% 5-0-0-1 1-0-1-2
2 0-2-2-6/10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 83% 0-1-1-3 0-1-1-3
3 2-3-1-4/10 20.0% 50.0% 60.0% 126% 125% 2-2-0-3 0-1-1-1
4 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 88% 0-0-1-4 0-1-0-4
5 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 53% 0-2-0-3 0-0-0-5
6 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 206% 80% 1-0-1-8 0-0-0-0
7 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 243% 137% 0-0-0-4 1-1-1-3
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-2 0-0-0-8
9 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 169% 0-0-0-5 0-1-2-2
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-3 0-0-0-7
11〜 0-0-1-57/58 0.0% 0.0% 1.7% 0% 12% 0-0-0-13 0-0-1-44

2011/2/20 東京11R フェブラリーS(G1)1着 12番 トランセンド

人気別の成績では、1番人気が【6.0.1.3】で勝率60.0%の好成績。特に、表1で好走確率の高かった4〜5歳の1番人気は【5.0.0.1で、敗れたのは初ダートだった昨年のカレンブラックヒル。ダートで実績を重ねた馬なら信頼性は高そうだ。続く2番人気は【0.2.2.6】と勝利がなく、3番人気が【2.3.1.4】で連対率50.0を記録している。一方、7番人気以下の好走馬7頭は全馬6歳以上で、4〜5歳の好走馬はすべて6番人気以内である。また、8番人気以下は【0.1.3.84と、連対候補としては苦しくなる。

■表3 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 6番人気以下
1枠 1-1-1-16/19 5.3% 10.5% 15.8% 35% 30% 0-0-0-16
2枠 1-2-1-16/20 5.0% 15.0% 20.0% 8% 88% 0-0-1-12
3枠 0-1-2-17/20 0.0% 5.0% 15.0% 0% 49% 0-1-0-16
4枠 0-2-0-18/20 0.0% 10.0% 10.0% 0% 24% 0-0-0-10
5枠 1-2-2-14/19 5.3% 15.8% 26.3% 6% 62% 0-1-1-9
6枠 2-0-1-17/20 10.0% 10.0% 15.0% 47% 36% 0-0-1-13
7枠 1-2-0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 13% 27% 0-0-0-14
8枠 4-0-3-13/20 20.0% 20.0% 35.0% 246% 136% 2-0-2-9

枠番別の成績では、内から外まで好走馬が出ているが、中では8枠が【4.0.3.13】で勝率から複勝率まですべてトップ。その好走馬7頭中4頭が6番人気以下で単複の回収率も246%、136を記録しており、気になる穴馬が8枠を引いた際には特に注目したい。

■表4 前走レース、着順、人気別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
レース JCダート 4-0-0-4/8 50.0% 50.0% 50.0% 115% 63%
川崎記念 2-4-2-9/17 11.8% 35.3% 47.1% 135% 110%
根岸S 2-1-3-51/57 3.5% 5.3% 10.5% 46% 49%
平安S 1-0-1-20/22 4.5% 4.5% 9.1% 26% 25%
東海S 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 223% 83%
東京大賞典 0-4-4-7/15 0.0% 26.7% 53.3% 0% 186%
アレキサンドライトS 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 200%
着順 前走1着 5-4-5-20/34 14.7% 26.5% 41.2% 48% 101%
前走2着 2-2-2-22/28 7.1% 14.3% 21.4% 25% 47%
前走3着 2-1-1-9/13 15.4% 23.1% 30.8% 345% 128%
前走4着 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0-2-1-10/13 0.0% 15.4% 23.1% 0% 131%
前走6〜9着 0-1-0-31/32 0.0% 3.1% 3.1% 0% 6%
前走10着〜 0-0-1-23/24 0.0% 0.0% 4.2% 0% 20%
人気 前走1人気 5-4-3-22/34 14.7% 26.5% 35.3% 32% 57%
前走2人気 1-0-2-24/27 3.7% 3.7% 11.1% 76% 41%
前走3人気 1-3-1-16/21 4.8% 19.0% 23.8% 28% 65%
前走4人気 1-3-1-13/18 5.6% 22.2% 27.8% 37% 116%
前走5人気 1-0-1-9/11 9.1% 9.1% 18.2% 220% 89%
前走6〜9人 0-0-1-24/25 0.0% 0.0% 4.0% 0% 30%
前走10人〜 0-0-1-18/19 0.0% 0.0% 5.3% 0% 31%

前走レースは、JCダート、川崎記念、根岸S、東京大賞典の4競走が中心になる。また、以前のG3・平安Sの時期に、昨年からG2・東海Sが行われるようになり、昨年はその勝ち馬・グレープブランデーが優勝している。今後はその東海Sからも多くの好走馬が出現する可能性もありそうだ。この5競走の中では、根岸S組の好走確率が低いこと、そして東京大賞典組からは優勝馬が出ていないことには注意したい(ただし、08年優勝馬・ヴァーミリアンは川崎記念取消で、出走した前走は東京大賞典)。また、JCダートからの直行馬は勝つか4着以下という両極端の成績だ。

前走の人気と着順(前走川崎記念取消の08年優勝馬・ヴァーミリアンは除く)を見ると、前走着順は3着以内が勝ち馬候補、そして前走人気は5番人気以内が連対候補の目安になる。なお、前走4着以下からの好走馬5頭のうち4頭は2000mの東京大賞典出走馬。その4頭中3頭は1600mのG1・Jpn1を複数回勝った馬、1頭(サイレントディール)は芝ダート含め4勝中3勝が1600mと、マイル適性を既に示していた。そして前走東京大賞典以外の1頭、根岸S11着のスターリングローズは1200mのG1・JBCスプリント優勝馬で、G2時代のかしわ記念(現Jpn1)での勝利があった。

■表5 好走馬のG1・Jpn1実績(年齢別)

年齢 馬名 人気 着順 G1・Jpn1主な実績
1年以内 1年前以前
4歳 04 サイレントディール 3 2 ダービー4着 朝日杯FS8着
05 メイショウボーラー 1 1 NHKマイルC3着 朝日杯FS2着
シーキングザダイヤ 5 2 川崎記念2着 未経験
06 カネヒキリ 1 1 JCダート1着 未経験
09 サクセスブロッケン 6 1 ジャパンDダービー1着 未経験
カジノドライヴ 3 2 JCダート6着 未経験
10 テスタマッタ 5 2 ジャパンDダービー1着 未経験
11 バーディバーディ 4 3 東京大賞典3着 未経験
5歳 04 アドマイヤドン 1 1 南部杯1着 JBCクラシック1着
05 ヒシアトラス 6 3 未経験 未経験
06 シーキングザダイヤ 2 2 JCダート2着 川崎記念2着
07 サンライズバッカス 3 1 JCダート5着 ダービーGP2着
10 エスポワールシチー 1 1 JCダート1着 未経験
サクセスブロッケン 2 3 東京大賞典1着 ジャパンDダービー1着
11 トランセンド 1 1 JCダート1着 未経験
13 グレープブランデー 3 1 JCダート5着 ジャパンDダービー1着
6歳 06 ユートピア 11 3 南部杯1着 南部杯1着
07 ビッググラス 9 3 未経験 未経験
08 ヴァーミリアン 1 1 JCダート1着 川崎記念1着
ワイルドワンダー 3 3 南部杯2着 未経験
12 テスタマッタ 7 1 東京大賞典3着 ジャパンDダービー1着
シルクフォーチュン 4 2 南部杯3着 未経験
ワンダーアキュート 2 3 JCダート2着 ジャパンDダービー5着
7歳以上 04 スターリングローズ 9 3 JBCスプリント3着 JBCスプリント1着
07 ブルーコンコルド 2 2 JBCマイル1着 JBCスプリント1着
08 ブルーコンコルド 7 2 南部杯1着 JBCマイル1着
09 カネヒキリ 1 3 JCダート1着 フェブラリーS1着
11 フリオーソ 3 2 川崎記念1着 帝王賞1着
13 エスポワールシチー 9 2 南部杯1着 JCダート1着
ワンダーアキュート 7 3 JBCクラシック1着 JCダート2着

最後に、1〜3着馬30頭のG1・Jpn1実績を調べたのが表5である。その30頭中26頭に共通するのがG1・Jpn1で3着以内があり、大舞台での好走実績のない馬は評価が下がる。そして、表1で好走確率が低かった6歳以上の馬なら、過去1年以内のG1・Jpn1で3着以内があることが好走条件(14頭中13頭)。特に7歳以上の馬は全馬がG1・Jpn1優勝馬かつ1年以内に3着以内、うち6頭は1年以内に勝利を挙げていた。

【結論】
1、3番人気が好成績を残すフェブラリーS。特に4〜5歳の1番人気は安定した成績を残している。逆に7番人気以下の好走馬は6歳以上ばかりだ。また、好走馬にはG1・Jpn1で3着以内の実績が必要で、6歳以上馬、特に7歳以上の馬は過去1年のG1好走実績が重要になる。枠番別では8枠が好成績。そして勝ち馬は前走3着以内、連対馬は前走5番人気以内が目安だ。

2013/12/29 大井10R 東京大賞典 (G1)1着 5番 ホッコータルマエ

今年のメンバーで、人気や枠順以外の条件をすんなりクリアするのはホッコータルマエベルシャザール。2頭の比較では、5歳馬(ホッコータルマエ)が勝ち馬の半数を占めるほか(表1)、JCダートから直行の好走馬は4〜5歳馬ばかり(ベルシャザールは6歳)という点から、ホッコータルマエがデータ上は優勢だ。特に、もしホッコータルマエが1番人気に推されれば、4〜5歳馬の1番人気【5.0.0.1】という強調材料が加わる。逆にベルシャザールが1番人気になると、6歳以上の1番人気は【1.0.1.2】止まり。そして2番人気は年齢を問わず勝利がないことから、他馬にも付け入る隙が生じてくる。

この2頭以外で比較的減点材料が少ないのはニホンピロアワーズワンダーアキュート。1年以内のG1・Jpn1勝ちこそないものの、連対は確保しているほか、1年以上前の優勝もあり、7歳以上の最低限の好走条件(表5)はクリアしてくる。その7歳以上は過去10年勝利がないが(表1)、その中でニホンピロアワーズは昨年の優勝馬・グレープブランデーと同じ東海Sの優勝馬。一方のワンダーアキュートは勝利のない東京大賞典組(表4)である。

その他は減点材料が多く、枠順や人気(5歳以下なら6番人気以内、穴狙いなら6歳以上)など、今後に出てくる要素によっても左右されそうな印象だ。今回挙げたデータに加え、月曜掲載分「第777回 古馬3重賞を馬体重の増減から考える」で触れた、馬体重の増減(4番人気以下のマイナス体重馬は【0.0.1.53】など)まで見た上で他の候補は選択したい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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