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第772回 高松宮記念の前哨戦! シルクロードSを分析する

2014/1/30(木)

 今週から開催が替わり、東は中山から東京へ舞台を移すが、西は京都のまま2回京都開催を迎える。今週は日曜に東京で根岸S、京都でシルクロードSと2重賞が組まれている。今回は3月末に行われる高松宮記念の前哨戦であるシルクロードSを分析していきたい。実際に近3年は前走同レース出走馬から高松宮記念の3着以内馬が出ており、見逃せない一戦だ。では、シルクロードSを過去10年のデータから分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 シルクロードSの人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 4-  0-  1-  5/ 10 40.0% 40.0% 50.0% 89% 74%
2番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 54% 44%
3番人気 2-  1-  0-  7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 124% 76%
4番人気 1-  2-  3-  4/ 10 10.0% 30.0% 60.0% 90% 166%
5番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 35%
6番人気 0-  2-  2-  6/ 10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 161%
7番人気 2-  1-  0-  7/ 10 20.0% 30.0% 30.0% 239% 98%
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 50%
10番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 50%
11番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 169%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 96%
15番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 211%

 まず表1は人気別成績。1番人気馬が一昨年のロードカナロアら最多の4勝をあげているが、複勝率は50%とまずまず。勝つか、4着以下か両極端な傾向となっている。2番人気馬は昨年のドリームバレンチノが勝利するも、複勝率20%と低い。3番人気馬は10年アルティマトゥーレら2勝。複勝率60%でトップは4番人気馬で、昨年もダッシャーゴーゴーが2着と好走している。勝ち馬は7番人気馬までにおさまっている。

 配当面で見ると、馬連での万馬券は08年の1回のみ。ただし、3連単はすべて2万円以上で、近3年は6万円以上の配当が出ている。2・3着に二ケタ人気馬が絡んでいることが大きい。

■表2 シルクロードSの年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
4歳 1-  1-  1- 32/ 35 2.9% 5.7% 8.6% 4% 15%
5歳 5-  4-  4- 19/ 32 15.6% 28.1% 40.6% 105% 129%
6歳 4-  3-  3- 31/ 41 9.8% 17.1% 24.4% 60% 135%
7歳以上 0-  2-  2- 48/ 52 0.0% 3.8% 7.7% 0% 39%

 続いて表2は年齢別成績。5歳馬が11年のジョーカプチーノら最多の5勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともにトップ。特に複勝率は40.6%と非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。

 5歳馬に次ぐ4勝をあげているのが6歳馬。昨年は1〜3着までを6歳馬が独占した。二ケタ人気馬が3頭も3着以内に入っており、複勝回収率は100%を大きく超えている。

 これら5歳馬・6歳馬に比べて、4歳馬は一昨年ロードカナロアの1勝のみ。複勝率も8.6%と低い。また、出走数が一番多い7歳以上の馬も勝ち星がなく、複勝率は7.7%と不振だ。中心は5歳馬・6歳馬と考えて良さそうだ。

■表3 シルクロードSの斤量別成績(過去10年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
51kg 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0-  0-  0- 11/ 11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
53kg 0-  0-  3- 20/ 23 0.0% 0.0% 13.0% 0% 135%
54kg 1-  4-  3- 27/ 35 2.9% 14.3% 22.9% 35% 108%
55kg 1-  0-  1- 24/ 26 3.8% 3.8% 7.7% 43% 17%
55.5kg 1-  0-  0-  0/  1 100.0% 100.0% 100.0% 590% 250%
56kg 3-  1-  2- 18/ 24 12.5% 16.7% 25.0% 78% 64%
56.5kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57kg 1-  3-  0- 16/ 20 5.0% 20.0% 20.0% 7% 77%
57.5kg 0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 66%
58kg 3-  1-  0-  3/  7 42.9% 57.1% 57.1% 135% 141%
59kg 0-  1-  0-  0/  1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 290%

 表3は斤量別成績。斤量が重い58キロ以上の馬の複勝率が高い。これらの連対馬5頭はすべて6番人気以内だった。出走数が多い53・54・55・56・57キロの比較では、56キロの馬が勝率でトップ。連対率では57キロの馬がトップと重めの馬の連対が目立った。複勝率では54キロの馬が22.9%と高かった。
なお、斤量が軽い53キロ以下は連対馬がいないことにも注意しておきたい。

■表4 シルクロードSの脚質別成績(過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 0-  2-  1-  7/ 10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 95%
先行 4-  2-  2- 32/ 40 10.0% 15.0% 20.0% 65% 59%
差し 4-  4-  6- 44/ 58 6.9% 13.8% 24.1% 25% 83%
追い込み 2-  2-  1- 47/ 52 3.8% 7.7% 9.6% 36% 79%

 表4は脚質別成績。逃げた馬は3着以内が3回あるものの、逃げ切り勝ちはない。これが1回京都開催との大きな違いで、Bコース替わりで逃げのアドバンテージがなくなっている。詳しくは第767回のデータde出〜たで出川塁氏が1回京都と2回京都の芝における好走脚質の違いについて書いておられるので、ぜひ参考にしていただきたい。

 それぞれ4勝ずつあげている先行馬、差し馬の好走が多い。また複勝率こそ低いものの、追い込み馬も2勝、2着2回と馬券に絡んでいる点にも注意だ。

■表5 シルクロードSの前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1000万下 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 500%
1600万下 1-  1-  2- 11/15 6.7% 13.3% 26.7% 76% 200%
オープン特別 5-  2-  3- 69/79 6.3% 8.9% 12.7% 42% 34%
淀短距離S 3- 2- 3-47/55 5.5% 9.1% 14.5% 34% 38%
ラピスラズリS 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 73% 50%
尾張S 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 416% 136%
G3 2-  2-  3- 28/35 5.7% 11.4% 20.0% 20% 88%
京阪杯 2- 0- 2-12/16 12.5% 12.5% 25.0% 45% 66%
ガーネットS 0- 2- 1- 6/ 9 0.0% 22.2% 33.3% 0% 224%
G2 1-  4-  1- 12/18 5.6% 27.8% 33.3% 10% 138%
CBC賞 1- 1- 0- 6/ 8 12.5% 25.0% 25.0% 23% 77%
阪神カップ 0- 3- 1- 5/ 9 0.0% 33.3% 44.4% 0% 208%
G1 1-  1-  0-  7/ 9 11.1% 22.2% 22.2% 60% 56%

 表5は前走クラス別成績とクラス別のレースの内訳。出走数が一番多いのはオープン特別組で、その大部分が前走淀短距離S組。04年キーンランドスワンら最多の3勝をあげるも、出走数が多いために複勝率は低い。他のオープン特別組ではラピスラズリS組はジョーカプチーノ、尾張S組はアーバンストリートが勝利している。

 重賞では前走G2組の連対率・複勝率が高い。G1組は昨年の1・2着馬のみで、今年は該当馬がいない。前走1600万条件の馬も15頭出走して、3着以内馬が4頭で複勝率26.7%と健闘している。

 それではクラスごとのポイントを見ていくことにしよう。

■表6 前走1600万下組の3着以内馬一覧(過去10年)

年度 馬名 斤量 人気 着順 前走
2012 ケンブリッジエル 53 16 3 新春S(芝1400m) 4着
2009 モルトグランデ 54 4 3 市川S(芝1200m) 1着
2007 エムオーウイナー 55 7 1 新春S(芝1200m) 1着
2006 マイネルアルビオン 54 7 2 サンライズS(芝1200m) 1着

 表6は前走1600万下【1.1.2.11】の3着以内馬一覧。一昨年のケンブリッジエルは最低人気での激走だったが、その他の3頭は芝1200m戦を勝利して好走している。表5でも述べたように前走1600万下は複勝率が高く、特に前走芝1200m戦で勝利した馬は注意したいところだ。

■表7 淀短距離Sの前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 1- 2- 0- 5/ 8 12.5% 37.5% 37.5% 81% 91%
前走2着 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 71%
前走3着 0- 0- 2- 3/ 5 0.0% 0.0% 40.0% 0% 100%
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 2- 0- 0-13/15 13.3% 13.3% 13.3% 82% 27%
前走10着〜 0- 0- 0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表7は出走数が非常に多い淀短距離S【3.2.3.47】の前走着順別成績。前走1着だった馬は8頭出走して、08年ファイングレインの1勝のみ。毎年のように上位人気に推されるが、4着以下に敗れるケースが多い。また、前走逃げ切り勝ちを決めた馬は【0.1.0.2】。一昨年のエーシンダックマンだけが2着に入っている。

 この組の好走馬8頭中6頭が前走3着以内だった馬。前走6〜9着馬の2勝は04年キーンランドスワン、06年タマモホットプレイ。ともにオープンで2勝以上の実績があった。

■表8 前走京阪杯組の3着以内馬一覧(過去10年)

年度 馬名 斤量 人気 着順 前走着順 オープン実績
2012 ロードカナロア 57 1 1 京阪杯 1着 重賞1勝、オープン2勝
2011 モルトグランデ 56 4 3 京阪杯 3着 福島民友C 1着
2010 アルティマトゥーレ 55.5 3 1 京阪杯 8着 セントウルS 1着
シンボリグラン 54 6 3 京阪杯 4着 CBC賞 1着

 表8はG3組の中から前走京阪杯組【2.0.2.12】の3着以内馬一覧。これら3着以内馬4頭はすべて6番人気以内で、過去にオープンクラスでの勝利があった
前走の着順はそれほど関係がなく、重賞勝ちがあればより強調できる材料といえるだろう。

■表9 前走阪神C組の3着以内馬一覧(過去10年)

年度 馬名 斤量 人気 着順 前走着順 4角通過順
2011 アーバニティ 57 14 2 阪神C 16着 12
2010 ショウナンカザン 56 4 2 阪神C 5着 1
2009 ソルジャーズソング 54 6 2 阪神C 13着 12
2007 ビーナスライン 54 4 3 阪神C 8着 8

 表9はG2組の中から前走阪神C【0.3.1.5】の3着以内馬一覧。勝ち星こそないものの、前走大敗からの巻き返しが目立っている。ショウナンカザンは逃げて2着と好走しているが、その他の3頭は差し・追い込みで好走している点に注目だ。

<結論>

■表10 今年のシルクロードSの出走予定馬(1/29現在)

馬名 性齢 斤量 前走成績
マジンプロスパー 牡7 58.5 阪神C 12着
ストレイトガール 牝5 55 尾張S 1着
レディオブオペラ 牝4 55 淀短距離S 1着
プリンセスメモリー 牝7 54 阪神C 13着
スギノエンデバー 牡6 57 阪神C 9着
ケイアイアストン 牡9 54 京洛S 9着
ファリダット 牡9 56 大和S 11着
アフォード 牡6 56 ラピスラズリS 1着
テイエムオオタカ 牡6 56 京都金杯 9着
レオンビスティー 牡5 55 サンライズS 1着
サイレントソニック 牝6 53 ラピスラズリS 4着
シュプリームギフト 牝6 54 淀短距離S 14着
プレイズエターナル 牡4 55 ラピスラズリS 3着
ワキノブレイブ 牡4 54 長篠S 1着
リトルゲルダ 牝5 53 尾張S 11着
ザッハトルテ 牝7 51 阪神C 16着
ラインブラッド 牡8 54 阪神C 15着
ニンジャ 牡5 54 淀短距離S 4着
ローガンサファイア 牝4 53 淀短距離S 3着
アイラブリリ 牝5 54 京阪杯 2着
サドンストーム 牡5 55 淀短距離S 7着
ナガラオリオン 牡5 55 ギャラクシーS 9着
メモリアルイヤー 牝6 52 淀短距離S 12着
※フルゲート16頭。17番目以降は除外対象。

2013/12/8 中京11R 尾張ステークス1着 15番 ストレイトガール

2012/8/19 阪神11R TV西日本北九州記念(G3)1着 16番 スギノエンデバー

 今年のシルクロードSの出走予定馬は表10のとおり。
人気を集めそうなのは現在4連勝中の上がり馬レディオブオペラ。昨秋から京都芝1200m戦で勝ち続けているので、人気になるのは間違いなさそうだ。
ただし、これまでのデータからすると危ない面がある。@表2で示した不振傾向の4歳馬、A表4の同レースでの逃げ切り勝ちがない点、B表7で示した淀短距離S勝ち馬が敗れるケースが多いことを考えると、アタマで狙うのは危険な人気馬だ。
この馬自身2番手からでも競馬はできるが、スピードの違いでハナに行くと他馬に差されるシーンも十分ありそうだ。重賞初挑戦だけに試金石の一戦といえるだろう。

 替わってデータから推奨したいのがストレイトガール。前走中京の尾張Sを快勝している。こちらは@好走が多い5歳馬、A連対数が多い差し馬、Bオープン特別組でも過去に好走がある尾張S組、と条件がそろっている。昨年の夏以降は本格化が顕著に表れていて、キーンランドSも逃げ切ったフォーエバーマークとクビ差の2着。重賞でもやれる力があることを示していた。今回も差し切る可能性は十分にあるだろう。

 他では前走ラピスラズリSを人気薄で勝利したアフォード。不振だった休養前からうまく立て直された感がある。好走が多い6歳馬だけに注目だ。

 G2組では前走阪神C組からスギノエンデバーが穴で面白い存在といえる。表9で示したように阪神C組は差し・追い込み馬を狙いたいところ。昨年のシルクロードSは7着だったが、上がり最速の32秒7の脚で0秒2差まで迫っていた。

 トップハンデ58.5キロのマジンプロスパーは評価が難しいところ。表3で示したように斤量が重い馬の好走確率は高く問題ないが、勝ち星がない7歳馬。阪神Cも先行策から見せ場なく、12着と大敗した。昨年のこのレースはスローの展開で先行して4着。好走条件がハッキリした馬だけに、今回は軽視したいところだ。

 前走1600万組からはレオンビスティーとワキノブレイブの2頭。この2頭の比較では、好走が多い5歳という点でレオンビスティーを上位にとりたい。3歳時にはファルコンS2着など重賞で好走した経験もある。近2走は中山芝1200m戦で2連勝。前走は中団から鮮やかに差し切った。その前走から2キロ軽くなり、大駆けがあってもいい。

最後に前走京阪杯2着のアイラブリリは現在のところ、除外対象。前残りになりやすい馬場なら期待できるが、2回京都は表4でも示したように思ったほど粘りがきかない。同型のレディオブオペラがいるだけに難しそうだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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