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第771回 JRA最高勝率騎手賞を獲得!川田将雅騎手を分析する

2014/1/27(月)

 2013年度JRA賞で最高勝率騎手賞を獲得した川田将雅騎手。勝利数の120勝は福永祐一騎手の131勝に次ぐ第2位の成績だった。現在28歳で、これからますます活躍していきそうな川田騎手をデータ面から迫ってみたい。また、馬券で役立ちそうなデータもあわせてご紹介したい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 2013年のリーディング上位騎手(JRAでの成績のみ/90勝以上)

順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1 福永祐一 131-103-103-507/844 15.5% 27.7% 39.9% 82% 87%
2 川田将雅 120- 95- 85-424/724 16.6% 29.7% 41.4% 89% 93%
3 浜中俊 119-101- 88-554/862 13.8% 25.5% 35.7% 69% 76%
4 内田博幸 114-103- 77-603/897 12.7% 24.2% 32.8% 56% 69%
5 戸崎圭太 113- 94- 88-571/866 13.0% 23.9% 34.1% 90% 82%
6 岩田康誠 111-111- 80-552/854 13.0% 26.0% 35.4% 63% 78%
7 北村宏司 101- 85- 83-629/898 11.2% 20.7% 30.0% 89% 85%
8 武豊 97- 62- 58-432/649 14.9% 24.5% 33.4% 75% 74%

2013/6/9 阪神11R マーメイドステークス(G3)1着 14番 マルセリーナ

 まずは昨年のリーディング上位騎手の成績を見ていこう。注目は最高勝率騎手賞に輝いた勝率部門。16.6%は最多勝の福永騎手をも凌ぐ好成績だ。ただそれだけではない。連対率・複勝率でも堂々の第1位だった。特に複勝率は41.4%とただ一人40%超えを記録している。  他の上位騎手に比べると、騎乗数が100鞍以上少ない中で勝利数第2位というのは確かな腕がある証拠といえるだろう。

■表2 川田騎手の年度別成績(2013年までの近5年)

年度 着別度数 勝率 連対率 複勝率
2013年 120- 95- 85-424-724 16.6% 29.7% 41.4%
2012年 91- 78- 70-491-730 12.5% 23.2% 32.7%
2011年 109- 71- 70- 470-720 15.1% 25.0% 34.7%
2010年 83- 69- 69-487-708 11.7% 21.5% 31.2%
2009年 65- 62- 65-520-712 9.1% 17.8% 27.0%

 続いて表2は昨年までの近5年における川田騎手の年度別成績。11年に109勝をあげているが、昨年はそれを上回った。勝率・連対率・複勝率ともに過去最高の成績だ。また注目すべきは1着の回数ですべて2着を上回っており、勝ち切ることが多いという点だ。

我々が馬券を買う場合にも、勝率が高いというのは頭に入れておきたい。複勝率の高さもさることながら、勝ち切る場合が多いことも想定して馬券を組み立てたい。

 それでは川田騎手の活躍が目立つ条件を具体的に見ていくことにする。

■表3 川田将雅騎手のクラス別成績(2013年)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
新馬 10-  6-  3- 30/ 49 20.4% 32.7% 38.8% 48% 65%
未勝利 47- 30- 28-112/217 21.7% 35.5% 48.4% 104% 95%
500万下 32- 26- 29-128/215 14.9% 27.0% 40.5% 100% 98%
1000万下 15- 14-  8- 67/104 14.4% 27.9% 35.6% 62% 82%
1600万下 8-  5-  8- 30/ 51 15.7% 25.5% 41.2% 103% 109%
オープン特別 5-  7-  2- 19/ 33 15.2% 36.4% 42.4% 141% 105%
G3 2-  3-  4- 16/ 25 8.0% 20.0% 36.0% 60% 119%
G2 1-  1-  3- 10/ 15 6.7% 13.3% 33.3% 29% 80%
G1 0-  3-  0- 12/ 15 0.0% 20.0% 20.0% 0% 68%

表3はクラス別の成績を示したもの。未勝利戦で47勝と全体の4割近い勝ち星をあげている。勝率・複勝率はトップ。単勝回収率は100%を超えている。また新馬戦でも勝率20%を超えていた。
連対率トップはオープン特別で36.4%。複勝率で40%を超えているのは未勝利・500万下・1600万下・オープン特別の4クラス。重賞ではG3で複勝回収率が100%を超えていた。
なお、昨年はG1での勝利はなかったものの、宝塚記念のダノンバラード(5番人気)、エリザベス女王杯のラキシス(6番人気)、阪神JFのハープスター(1番人気)で2着が3回あった。

■表4 川田騎手の競馬場別成績(2013年)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
札幌 0-  0-  0-  0/  0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
函館 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
福島 0-  0-  0-  0/  0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
新潟 1-  0-  1-  0/  2 50.0% 50.0% 100.0% 130% 195%
東京 4-  0-  2- 14/ 20 20.0% 20.0% 30.0% 44% 47%
中山 1-  1-  3-  8/ 13 7.7% 15.4% 38.5% 156% 143%
中京 7- 12- 10- 52/ 81 8.6% 23.5% 35.8% 28% 83%
京都 44- 41- 26-159/270 16.3% 31.5% 41.1% 84% 96%
阪神 41- 30- 33-146/250 16.4% 28.4% 41.6% 110% 97%
小倉 22- 11- 10- 40/ 83 26.5% 39.8% 51.8% 110% 91%

 表4は競馬場別の成績。出走数が抜けて多いのが京都と阪神で、それぞれ40勝以上をあげている。複勝率はともに40%以上と高い。対して、東京や中山での騎乗数は少ない。中京や関西圏に腰を据えた活躍が目立つ。

競馬場別で勝率・連対率・複勝率ともにトップなのが小倉コース。地元の佐賀出身ということもあり、質が良い騎乗馬が集まるのだろうが複勝率では驚異の51.8%。同じく地元の浜中騎手とともに、小倉競馬では必ずおさえておきたい騎手だ。

■表5 川田騎手のコース別成績(2013年/5勝以上)

コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
阪神・ダ1400m 10- 4- 3-22/39 25.6% 35.9% 43.6% 174% 96%
小倉・ダ1700m 9- 3- 3- 8/23 39.1% 52.2% 65.2% 148% 107%
京都・ダ1200m 8- 1- 6-19/34 23.5% 26.5% 44.1% 180% 135%
阪神・芝1600m外 8- 1- 2-16/27 29.6% 33.3% 40.7% 218% 85%
京都・芝1800m外 7- 2- 2-16/27 25.9% 33.3% 40.7% 82% 112%
京都・ダ1400m 6- 6- 3-19/34 17.6% 35.3% 44.1% 82% 69%
京都・芝1600m 5- 3- 3-12/23 21.7% 34.8% 47.8% 65% 92%
小倉・芝2000m 5- 3- 2- 4/14 35.7% 57.1% 71.4% 100% 111%
京都・芝1400m 5- 3- 0- 2/10 50.0% 80.0% 80.0% 304% 153%

 表5はコース別成績。最多の10勝をあげているのが阪神ダート1400m戦。ここでも2着・3着の回数に比べて、1着の回数が2倍以上多かった。2位の9勝をあげているのが小倉ダート1700m戦。勝率・連対率・複勝率ともに非常に高い数字を残している。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。上位3つはダートのレースが占めている。

 以下も複勝率が高いコースがズラリと並ぶが、表の一番下の京都芝1400mは10戦5勝、2着3回。連対率80%というほぼ完璧に近い成績を残した。今年はどのような結果になるか、ぜひ注目しておきたい。

■表6 川田騎手の脚質別成績(2013年)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
逃げ 17-  7-  6- 19/ 49 34.7% 49.0% 61.2% 231% 125%
先行 58- 50- 37-138/283 20.5% 38.2% 51.2% 101% 112%
差し 35- 30- 30-187/282 12.4% 23.0% 33.7% 70% 70%
追い込み 8-  8- 10- 76/102 7.8% 15.7% 25.5% 46% 92%
マクリ 2-  0-  2-  3/  7 28.6% 28.6% 57.1% 75% 101%

 表6は脚質別成績。腕っぷしが強い川田騎手からは強烈な差し・追い込みを連想される方が多いかもしれないが、好成績をあげているのは逃げか先行したとき。特に逃げたときは5割近い連対率を誇る。昨年11月の京都2歳Sでは5番人気のアグネスドリームで逃げて、2着と好走したのは記憶に新しい。先行したときも複勝率は5割を超えている。逃げ・先行したときの単勝回収率・複勝回収率はともに100%を超えていた。

■表7 川田騎手の調教師別成績(2013年/4勝以上)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
松田博資 24- 13- 21-104/162 14.8% 22.8% 35.8% 108% 86%
鮫島一歩 11-  8-  6- 20/ 45 24.4% 42.2% 55.6% 118% 117%
安田隆行 8-  2-  2- 13/ 25 32.0% 40.0% 48.0% 128% 87%
池江泰寿 6-  5-  1- 11/ 23 26.1% 47.8% 52.2% 90% 89%
橋田満 5-  3-  0-  7/ 15 33.3% 53.3% 53.3% 180% 107%
坂口正則 5-  3-  0-  7/ 15 33.3% 53.3% 53.3% 108% 94%
高野友和 4-  6-  4- 12/ 26 15.4% 38.5% 53.8% 65% 117%
角居勝彦 4-  5-  2-  7/ 18 22.2% 50.0% 61.1% 55% 125%
河内洋 4-  4-  4- 21/ 33 12.1% 24.2% 36.4% 29% 88%
藤原英昭 4-  4-  2- 10/ 20 20.0% 40.0% 50.0% 194% 97%

2013/8/25 新潟11R 新潟2歳ステークス(G3)1着 17番 ハープスター

 表7は調教師別成績。松田博資厩舎の馬に騎乗している回数が抜けて多く、24勝をあげている。昨年の同厩舎の出走回数が346回・勝利数41勝なので、半数近くに騎乗しており、勝利数では半数以上あげたことになる。同厩舎の主戦ジョッキーといえるだろう。松田博資厩舎とのコンビといえば、代表的なのがハープスター。昨年の阪神JFは惜しい2着だったが、牝馬クラシックでの騎乗となればそのリベンジに期待したいところだ。

 他では鮫島厩舎も11勝と多く、連対率・複勝率ともに非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。以下、安田厩舎の8勝、池江厩舎の6勝と続く。これら上位の厩舎に騎乗したときは馬券で必ずおさえておきたいところだ。

■表8 今年の川田騎手の成績(2014/1/19終了時点)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
川田将雅 5- 3- 5-19/32 15.6% 25.0% 40.6% 148% 95%
新馬 0- 1- 1- 1/ 3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 113%
未勝利 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 26%
500万下 3- 1- 1- 5/10 30.0% 40.0% 50.0% 372% 133%
1000万下 2- 1- 1- 2/ 6 33.3% 50.0% 66.7% 170% 156%
1600万下 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 60%
OPEN特別 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表8は今年の川田騎手の成績とクラス別に分けたもの。ここまで3週を終えて5勝だが、複勝率は40.6%と高い。単勝回収率も100%を大きく超えている。

 クラス別成績を見ると、500万下で3勝、1000万下で2勝。昨年勝ち星を量産した未勝利戦での勝ち星はまだない。未勝利戦で勝ち始めると、勝利数もかなり増えてくると思われる。今年も未勝利戦での川田騎手には特に注目しておきたい。

 またこれまでJRAでのG1制覇は08年皐月賞(キャプテントゥーレ)、10年菊花賞(ビッグウィーク)、12年オークス(ジェンティルドンナ)の3勝。今年は一昨年以来となるG1制覇に期待したいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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