第769回 2歳リーディング3位に大躍進! ゼンノロブロイ産駒を分析する|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第769回 2歳リーディング3位に大躍進! ゼンノロブロイ産駒を分析する

2014/1/20(月)

昨年の中央競馬2歳リーディングサイヤーランキングは、1位がディープインパクト、2位はキングカメハメハと、前年の1、3位馬が上位。そして3位には、ゼンノロブロイが前年の41位からジャンプアップを遂げた。そこで月曜掲載分の今回は、そのゼンノロブロイ産駒の傾向を分析してみたい。データ集計には生産頭数など一部を除きJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用しており、集計期間は本年1月13日まで。対象にはTarget frontier JVで「Zenno Rob Roy」表記となる外国産馬1頭の成績も含んでいる。

■表1 ゼンノロブロイ産駒の中央2歳戦成績

世代 出走頭数 勝馬数 勝馬率 賞金 中央2歳順位 生産頭数 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
現 3歳 103 26 25.2% 33170.0万円 3位 185頭 28-23-21-197/269 10.4% 19.0% 26.8% 80% 75%
現 4歳 33 3 9.1% 5280.0万円 41位 72頭 3-7-5-65/80 3.8% 12.5% 18.8% 99% 70%
現 5歳 40 7 17.5% 10848.4万円 22位 105頭 8-6-9-79/102 7.8% 13.7% 22.5% 40% 65%
現 6歳 52 11 21.2% 14829.8万円 16位 111頭 11-11-12-105/139 7.9% 15.8% 24.5% 164% 72%
現 7歳 65 15 23.1% 24182.5万円 9位 125頭 18-16-21-117/172 10.5% 19.8% 32.0% 75% 124%

まず表1は、今回ゼンノロブロイに注目するきっかけになった、2歳戦の成績を年ごとに調べたものである。現7歳世代が09年にデビューを果たし、この年はアニメイトバイオが阪神JFで2着になるなどの活躍を見せ、中央2歳リーディングは9位。新種牡馬ランキングではトップの成績を収めた。
その後は、生産頭数が徐々に減少(それでも最少は現4歳の72頭)するに伴って成績も落としたが、現3歳は初年度産駒のデビュー後に最初に種付けされた世代になる。この時期はアニメイトバイオのほか、サンテミリオン、ペルーサ、コスモネモシン、アグネスワルツなどがクラシック路線を賑わせ、現3歳は初年度の216頭を上回る254頭に種付けを行い、生産頭数も185頭と急増したのが昨年の好結果に繋がっている。生産頭数、出走頭数が増えて勝ち馬が増えるのは自然な流れだが、同時に好走確率も大幅な向上を見せているのが特徴だ。
その現3歳世代は昨年、パシフィックギャル(アルテミスS2着)、アズマシャトル(ラジオNIKKEI杯2歳S2着)の2頭が重賞連対を果たしたほか、レーヴデトワール(白菊賞)、クーファナイン(フェニックス賞)が2勝をマーク。また、表1の対象外にはなるが、年明けにはバウンスシャッセとサトノロブロイが500万の芝2000m戦を勝つなど、上々のスタートを切っている。
なお、現2歳世代は種付け207頭、生産頭数も146頭と引き続き多く、ペーパーオーナーゲームなどでは、昨年に続いて注目される存在になりそうだ。また、今春に誕生する世代は昨年147頭に種付けを行っている。

■表2 ゼンノロブロイの3代血統表

*サンデーサイレンス Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ローミンレイチェル *マイニング Mr. Prospector
I Pass
One Smart Lady Clever Trick
Pia's Lady

2004/11/28 東京11R ジャパンカップ(G1)1着 9番 ゼンノロブロイ

そのゼンノロブロイはお馴染みサンデーサイレンスの産駒で、母は輸入牝馬のローミンレイチェル。母の父は日本でも繋養されたマイニングという血統だ。マイニング産駒にはスプリンターが多く、ローミンレイチェルも7ハロンの米G1勝ち馬。また、ゼンノロブロイの半姉Darling My Darling(父Deputy Minister)も8〜8.5ハロンのG1で好走しており、牝系は中距離以下が向く印象もあった。
しかしゼンノロブロイ自身は、03年の青葉賞で重賞初制覇を挙げると、ダービーではネオユニヴァースの2着に好走。同年の菊花賞は4着だったが、翌04年春の天皇賞では2着と、3000m級のレースにも対応した。そして同年秋、天皇賞でG1初制覇を飾ると、ジャパンC、有馬記念と、いわゆる「秋の古馬三冠」を完全制覇。翌05年は未勝利ながら、英国のインターナショナルSで僅差2着などの成績を残し、有馬記念8着を最後に引退している。なお、2000m未満の出走は芝1600mの新馬戦1着のみだった。

■表3 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2歳 68-63-68-563/762 8.9% 17.2% 26.1% 91% 84%
3歳 143-152-150-1297/1742 8.2% 16.9% 25.5% 73% 77%
4歳 62-81-54-477/674 9.2% 21.2% 29.2% 102% 85%
5歳 21-30-26-296/373 5.6% 13.7% 20.6% 105% 79%
6歳 5-6-4-85/100 5.0% 11.0% 15.0% 122% 67%
7歳 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前置きが長くなったが、ここからはゼンノロブロイ産駒の成績を見てみたい。表3は年齢別の成績で、ゼンノロブロイ自身がG1・3勝を挙げた4歳時が勝率から複勝率までトップの成績だ。勝率は2〜4歳まで差はなく、2歳と3歳の比較では連対率や複勝率も差が少ないことから、現3歳世代は昨年の好成績を今年も維持し、来年にはもうひとまわり成長した姿を見せる産駒が出てくることも期待される。
また、2歳戦の成績がひと息だった現4歳世代には中央登録を抹消された馬も多いが、ライズトゥフェイムが年明けに1000万を勝って6戦3勝。そしてウエスタンレベッカは12月の1000万勝ち、愛知杯5着、1月13日に1600万2着と上昇気配を見せていることには注目したい。

■表4 芝ダート別成績

性別 コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 主な活躍馬
牡・セン 95-97-98-759/1049 9.1% 18.3% 27.6% 85% 80% ペルーサ、トレイルブレイザー
ダート 79-89-72-636/876 9.0% 19.2% 27.4% 105% 90% ナムラビクター、マカニビスティー
77-88-74-772/1011 7.6% 16.3% 23.6% 88% 76% サンテミリオン、コスモネモシン
ダート 42-55-56-506/659 6.4% 14.7% 23.2% 51% 73%

続いて表4は芝・ダート別の成績。牝馬からダートの活躍馬が出ていない(地方には関東オークス3着のマニエリスムなど)ものの、牡・セン馬は芝ダートほぼ互角の好走確率を残している。中央の重賞好走は芝が中心ながら、地方ではマグニフィカが10年のジャパンダートダービーJpn1を制した。また、東京ダービー馬・マカニビスティーは中央で日経新春杯3着、目黒記念2着のハートビートソングは後にダートでオープン勝ちを果たすなど、芝ダート双方で結果を出す馬も見られる。

■表5 コース替わり時の成績

性別 コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
牡・セン 芝→芝 72-85-84-543/784 9.2% 20.0% 30.7% 94% 87%
芝→ダ 13-7-10-110/140 9.3% 14.3% 21.4% 218% 136%
ダ→芝 7-5-6-93/111 6.3% 10.8% 16.2% 83% 69%
ダ→ダ 63-78-60-481/682 9.2% 20.7% 29.5% 88% 82%
芝→芝 56-78-54-521/709 7.9% 18.9% 26.5% 101% 87%
芝→ダ 10-8-12-135/165 6.1% 10.9% 18.2% 38% 49%
ダ→芝 4-2-3-115/124 3.2% 4.8% 7.3% 50% 27%
ダ→ダ 29-45-39-337/450 6.4% 16.4% 25.1% 56% 79%

表4の結果から、芝→ダート替わりや、その逆でも悪くない成績が出るかと考え、コース替わり時の成績を調べたのが表5である。しかし実際は牡牝とも、芝→ダート替わりやダート芝替わりは、芝連戦やダート連戦に比べて良くない結果になった。回収率で見れば牡・セン馬の芝→ダート替わりは継続して買う余地もあるものの、基本的には芝なら芝、ダートならダートを連戦してきた馬を狙うほうが、目の前のレースの的中には近くなる。

■表6 距離別成績

コース 距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000m〜1300m 14-16-11-191/232 6.0% 12.9% 17.7% 67% 66%
1400m〜1600m 43-53-61-468/625 6.9% 15.4% 25.1% 63% 75%
1700m〜2000m 81-90-78-656/905 9.0% 18.9% 27.5% 107% 86%
2100m〜2400m 26-21-18-153/218 11.9% 21.6% 29.8% 98% 78%
2500m〜 8-5-4-63/80 10.0% 16.3% 21.3% 58% 48%
今回延長 46-54-47-510/657 7.0% 15.2% 22.4% 77% 75%
同距離 53-71-54-439/617 8.6% 20.1% 28.8% 84% 83%
今回短縮 39-45-46-319/449 8.7% 18.7% 29.0% 130% 90%
ダート 1000m〜1300m 21-26-25-225/297 7.1% 15.8% 24.2% 57% 69%
1400m〜1600m 26-40-35-262/363 7.2% 18.2% 27.8% 96% 87%
1700m〜2000m 69-75-62-616/822 8.4% 17.5% 25.1% 88% 88%
2100m〜2400m 5-2-6-34/47 10.6% 14.9% 27.7% 39% 61%
2500m〜 0-1-0-5/6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 61%
今回延長 20-37-25-277/359 5.6% 15.9% 22.8% 42% 82%
同距離 57-68-57-451/633 9.0% 19.7% 28.8% 82% 77%
今回短縮 38-33-38-328/437 8.7% 16.2% 24.9% 125% 91%

距離別の成績では、レース数の多い距離区分内では、特に芝で距離が延びれば延びるほど、好走確率は高くなる傾向にある。芝の2500m以上、ダートの2000m以上といった条件は個々の適性を見極めたい。ただ、表5と同様に注意したいのは、距離延長馬の成績は必ずしも良くはないことだ。その距離に適性がありそうな馬でも、距離延長初戦から勝負するのは、好走確率の面からも、回収率の面からも強くは推奨できない。また、距離短縮と同距離は芝ではほぼ互角、ダートでは同距離がやや優勢だ。

■表7 競馬場別成績(東開催、東遠征は北海道を除く)

コース 場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
東開催 100-103-97-764/1064 9.4% 19.1% 28.2% 106% 86%
西開催 51-68-64-643/826 6.2% 14.4% 22.2% 64% 66%
ダート 東開催 58-69-62-496/685 8.5% 18.5% 27.6% 83% 80%
西開催 51-66-56-558/731 7.0% 16.0% 23.7% 80% 89%
東遠征 12-15-18-101/146 8.2% 18.5% 30.8% 75% 104%
西遠征 5-9-9-80/103 4.9% 13.6% 22.3% 27% 73%
ダート 東遠征 9-13-11-68/101 8.9% 21.8% 32.7% 67% 70%
西遠征 3-7-2-65/77 3.9% 13.0% 15.6% 90% 47%
芝→芝 同一場 55-41-51-361/508 10.8% 18.9% 28.9% 138 73
前走他場 72-120-87-701/980 7.3% 19.6% 28.5% 75 94
ダ→ダ 同一場 41-48-41-257/387 10.6% 23.0% 33.6% 60 81
前走他場 51-75-57-554/737 6.9% 17.1% 24.8% 84 81

続いて競馬場別の成績を、東開催(北海道除く)、西開催に分けて調べたのが表7である。これより先に競馬場個別のデータも調べたが、芝では東京と中山が互角、関西では京都なら内回り、阪神では外回りと、コース形態も含めて考えると、まったくつかみ所のない集計結果になってしまった。そんな中ではっきりしていたのは、関西よりも関東4場での成績が良い点。特に、関西馬の関東遠征は、その逆に比べかなり高い好走確率を記録している。また、競馬場替わりは、特にダートで前走と同一場のほうが好成績になっている。

■表8 平地競走クラス別成績

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
同クラス 216-259-229-2039/2743 7.9% 17.3% 25.7% 88% 79%
昇級戦 25-35-31-208/299 8.4% 20.1% 30.4% 81% 98%
降級戦 13-13-8-66/100 13.0% 26.0% 34.0% 124% 92%
新馬 40-20-32-292/384 10.4% 15.6% 24.0% 57% 74%
未勝利 109-129-128-1119/1485 7.3% 16.0% 24.6% 83% 80%
500万下 89-107-84-763/1043 8.5% 18.8% 26.8% 104% 79%
1000万下 29-27-21-248/325 8.9% 17.2% 23.7% 48% 76%
1600万下 9-11-7-57/84 10.7% 23.8% 32.1% 121% 107%
OPEN特別 8-15-12-46/81 9.9% 28.4% 43.2% 99% 92%
G外重賞 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 150%
G3 2-10-9-61/82 2.4% 14.6% 25.6% 161% 119%
G2 6-7-5-44/62 9.7% 21.0% 29.0% 63% 94%
G1 1-3-2-43/49 2.0% 8.2% 12.2% 7% 38%
重賞計 9-21-16-149/195 4.6% 15.4% 23.6% 90% 91%
※障害競走は【6.3.2.46】

2010/5/23 東京11R 優駿牝馬(G1)1着 17番 サンテミリオン

クラス別の成績を見ると、新馬から1000万まで連対率や複勝率に大きな差は見られないが、1600万、オープン特別まで出世してくると高連対率、複勝率を記録している。ただ、重賞になると1000万条件以下とほぼ同等の好走確率になり、G1優勝はサンテミリオンのオークス1着同着のみと苦戦傾向だ。また、オープン特別や重賞では好走時の2〜3着が1着に比べ目立って多い。1600万でも、1000万条件以下に比べ連対率や複勝率が高い割には勝率の伸びはひと息だ。一方で1600万〜重賞全体の単勝回収率は90%以上と、アタマで狙うのを避けるような数字でもない。継続して狙うのか、目の前のレースを当てに行くのかで、1着候補か3連複の軸馬向きになるのか、判断の分かれるところだろう。なお、昇級戦は連対率20.1%で、同級の連対率17.3%を上回るなど悪くない成績を残している。

■表9 騎手別成績

順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 ゼンノロブロイ騎乗成績
1 横山典弘 25-17-11-49/102 24.5% 41.2% 52.0% 127% 100% 3-2-1-0
2 北村宏司 19-18-15-81/133 14.3% 27.8% 39.1% 63% 108% レース騎乗なし、自厩舎
3 蛯名正義 16-13-12-69/110 14.5% 26.4% 37.3% 71% 74%
4 田中勝春 11-12-13-80/116 9.5% 19.8% 31.0% 96% 106% 宝塚記念4着
5 三浦皇成 9-7-6-56/78 11.5% 20.5% 28.2% 57% 73%
美浦 167-179-164-1345/1855 9.0% 18.7% 27.5% 94% 83%
栗東 125-143-125-1260/1653 7.6% 16.2% 23.8% 82% 78%
同騎手 126- 143- 127- 815/1211 10.4% 22.2% 32.7% 80% 84%
乗替り 133- 168- 142-1561/2004 6.6% 15.0% 22.1% 98% 80%

産駒の騎手別成績では、ゼンノロブロイのデビュー戦からダービーまでと、5歳秋の天皇賞で手綱をとった横山典弘騎手が抜群の好成績。昨年は連対率28.0%止まりも、自身全騎乗馬の連対率23.1%を上回っていた。2位の北村宏司騎手は以前、ゼンノロブロイの藤沢和雄厩舎に所属し、調教には騎乗していた騎手。そして4位の田中勝春騎手は宝塚記念4着と、勝ち鞍上位5人の中ではこの3名が複勝回収率で100%を超えている。勝ち鞍6位以下では秋山真一郎騎手(8位)、後藤浩輝騎手(11位)、松田大作騎手(12位)あたりが単複とも回収率100%以上だ。
また、勝ち鞍上位は関東の騎手ばかりながら、全体の成績は勝率、連対率では東西でさほど大きな差はついていない。また、ゼンノロブロイ産駒にかぎった話ではないが、乗り替わりよりは同騎手の連続騎乗のほうが良い傾向にある。

■表10 脚質別成績

コース 脚質 ゼンノロブロイ産駒 参考:ディープインパクト 参考:キングカメハメハ
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 勝率 連対率 勝率 連対率
逃げ 25-21-13-70/129 19.4% 35.7% 45.7% 242% 155% 30.0% 42.7% 23.6% 37.4%
先行 71-80-61-327/539 13.2% 28.0% 39.3% 101% 114% 24.1% 39.8% 16.1% 31.2%
中団 59-61-73-634/827 7.1% 14.5% 23.3% 98% 74% 14.4% 26.8% 9.5% 18.3%
後方 14-23-24-493/554 2.5% 6.7% 11.0% 19% 31% 5.8% 12.0% 3.0% 5.8%
マクリ 3-0-1-7/11 27.3% 27.3% 36.4% 86% 50% 33.3% 56.7% 35.5% 38.7%
ダート 逃げ 29-29-17-74/149 19.5% 38.9% 50.3% 196% 140% 32.4% 45.9% 31.1% 45.2%
先行 67-73-44-231/415 16.1% 33.7% 44.3% 154% 132% 15.6% 34.4% 20.5% 37.0%
中団 15-30-48-397/490 3.1% 9.2% 19.0% 48% 64% 6.9% 14.1% 7.2% 16.8%
後方 5-7-18-431/461 1.1% 2.6% 6.5% 6% 31% 1.4% 4.1% 2.3% 4.9%
マクリ 5-5-1-8/19 26.3% 52.6% 57.9% 362% 295% 11.1% 22.2% 24.4% 36.6%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

脚質別の成績は逃げ・先行が中団以降よりも好成績。ただ、これはどんな種牡馬にも多く当てはまるもので、ここではディープインパクト産駒や、キングカメハメハと比較したい。注目点は、「先行」と「中団」との比較でゼンノロブロイ産駒は「中団」の落ち込みが大きいことで、芝では連対率が半分ほど、ダートの連対率は3分の1以下になってしまっている。ディープインパクト産駒やキングカメハメハ産駒はここまで大きな落ち込みはなく、ゼンノロブロイ産駒は逃げ・先行が良いと言っていいだろう。なお、その「逃げ」「先行」の回収率が100%を超えているが、これは他の一般的な脚質傾向と同様に当該レースの脚質であり、前走脚質ではここまではっきりした差が出ないことには注意したい。

■表11 母の父系統別成績

コース 母父系統 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
ニアークティック系 68-100-80-677/925 7.4% 18.2% 26.8% 69% 79%
ナスルーラ系 56-34-40-337/467 12.0% 19.3% 27.8% 67% 67%
ネイティヴダンサー系 37-38-32-300/407 9.1% 18.4% 26.3% 173% 102%
ロイヤルチャージャー系 8-7-17-118/150 5.3% 10.0% 21.3% 23% 56%
トゥルビヨン系 2-1-0-40/43 4.7% 7.0% 7.0% 177% 81%
その他のエクリプス系 1-4-2-54/61 1.6% 8.2% 11.5% 28% 35%
マンノウォー系 0-1-1-5/7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 117%
ダート ニアークティック系 57-45-58-491/651 8.8% 15.7% 24.6% 105% 78%
ネイティヴダンサー系 37-57-41-328/463 8.0% 20.3% 29.2% 61% 94%
ロイヤルチャージャー系 15-18-11-131/175 8.6% 18.9% 25.1% 131% 86%
ナスルーラ系 9-21-17-152/199 4.5% 15.1% 23.6% 24% 81%
その他のエクリプス系 2-0-1-23/26 7.7% 7.7% 11.5% 41% 27%
トゥルビヨン系 1-0-0-8/9 11.1% 11.1% 11.1% 103% 27%
マンノウォー系 0-3-0-9/12 0.0% 25.0% 25.0% 0% 43%
※系統分類はターゲットサポートサイトで配布のチェック種牡馬データ「CKKetto.LST」を使用

最後に、母の父の系統別(サポートサイトで配布の「CKKetto.LST」による)の成績も見ておきたい。注目はゼンノロブロイ自身が属するロイヤルチャージャー系だ。ブライアンズタイムやKris S.などが含まれるロベルトの系統との配合が中心になるが、このロイヤルチャージャー系との配合は他の主要3系統と比べ芝での成績が悪く、ダートの成績は水準以上になっている。連対率では芝10.0%、ダート18.9%で、9ポイント近くの差。他の3系統は大きくても4ポイント差程度にとどまっている。
なお、母の父を個別にみると、芝ではトニービンが22勝で、2位フレンチデピュティ11勝とは大差。ダートはブライアンズタイム9勝、フレンチデピュティ8勝、Storm Cat7勝となっている。

以上、ゼンノロブロイ産駒の傾向を分析してみた。好走確率は4歳時にピークを迎えることや、中距離あたりまでなら距離は長いほうが良いこと、関西よりは関東の競馬場など、いくつか特徴があったが、全体としては、コース、距離、競馬場、騎手と、前走と違う条件になると、同条件に比べ成績が落ちる傾向が見られた。データ上は一見よさそうな条件に替わっても、その初戦でいきなり高評価はせず、ひと呼吸置いての狙いが良さそうな印象だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN