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第766回 スピードで圧倒できるか!? シンザン記念を占う

2014/1/9(木)

今週から明け3歳馬による重賞戦線がスタートする。今回は日曜日に京都で行われるシンザン記念を占っていきたい。人気の中心はウインフルブルームとミッキーアイルあたりになりそうな一戦。過去10年のデータを参考にレース展望を行うことにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 シンザン記念の脚質別成績(過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
逃げ 3-  1-  0-  6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 491 174
先行 4-  5-  5- 25/ 39 10.3% 23.1% 35.9% 94 150
差し 2-  4-  5- 35/ 46 4.3% 13.0% 23.9% 12 67
追い込み 1-  0-  0- 41/ 42 2.4% 2.4% 2.4% 6 3

まずは過去10年のシンザン記念の脚質別成績を調べてみた(表1)。逃げ〜追い込みまで勝ち馬が出ている。だが、勝率は逃げ馬が30%でトップ。先行馬と差し馬との比較では勝率・連対率・複勝率いずれも前者が上回っている。追い込み馬の好走は1回だけで、2〜3着には1頭も来ていない。全体的には逃げ〜先行馬が強いレースだ。

■表2 シンザン記念の枠順別成績(過去10年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1枠 2- 2- 1- 9/14 14.3% 28.6% 35.7% 48 137
2枠 2- 2- 1-10/15 13.3% 26.7% 33.3% 58 116
3枠 1- 1- 2-12/16 6.3% 12.5% 25.0% 18 106
4枠 2- 2- 2-11/17 11.8% 23.5% 35.3% 154 153
5枠 0- 0- 2-16/18 0.0% 0.0% 11.1% 0 19
6枠 1- 1- 1-15/18 5.6% 11.1% 16.7% 11 66
7枠 1- 2- 1-15/19 5.3% 15.8% 21.1% 23 25
8枠 1- 0- 0-19/20 5.0% 5.0% 5.0% 217 40

続いて表2は枠順別成績。5枠以外からまんべんなく勝ち馬は出ている。だが、全体的には内目の枠の方が勝ち馬は多い。連対率や複勝率で見ても4枠よりも内が20〜30%台で並ぶ。それと比較すると5枠よりも外は好走率が低い。ちなみに先週の京都金杯を勝ったエキストラエンドは1枠、2着オースミナインは3枠だった。外枠よりも内枠の馬を優先的に考えたいところだ。

■表3 シンザン記念出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 フューチG1 5- 2- 2-25/34 14.7% 20.6% 26.5% 50 44
2 未勝利* 2- 1- 0-18/21 9.5% 14.3% 14.3% 34 36
3 千両賞500* 1- 2- 0- 3/ 6 16.7% 50.0% 50.0% 725 255
4 中京2歳 1- 2- 0- 7/10 10.0% 30.0% 30.0% 44 88
5 500万下* 1- 0- 2-13/16 6.3% 6.3% 18.8% 139 121
6 ラジオたG3 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0 176
7 つわぶき500* 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0 275
8 京王杯2G2 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 400
9 さざんか 0- 0- 3- 4/ 7 0.0% 0.0% 42.9% 0 158
10 新馬 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0 85
11 秋明菊賞500* 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0 190
12 東京スポG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
13 阪神ジュG1 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14 白菊賞500* 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15 クリスマ 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
16 全日本G1 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
17 黒松賞500* 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

表3はシンザン記念出走馬の前走レース別成績。出走馬の多くを占めるのが前走朝日杯FS組。それに伴い、優勝馬は5頭など、好走馬の数でも他のレースを圧倒している。レースレベルで言えばラジオNIKKEI杯2歳Sも高いのだが、ここでの成績は【0.1.1.3】。同レースを使うような馬は次週の京成杯など、中距離戦線に進むのが普通だ。マイル戦のここでは、主力ステップとはなりにくい。

朝日杯FS組が強い一方で、前走未勝利組が【2.1.0.18】という成績。格上挑戦でも十分通用するレースとなっている。ただ、その好走馬はジェンティルドンナ(12年)、アントニオバローズ(09年)が含まれている。この2頭はシンザン記念で2番人気に支持されていた馬。そしてともに後にクラシックで好走を果たすこととなる。実績は下でも、この頃から非凡な能力が評価されていた。そう考えるべきだろう。

3位の千両賞組は6頭中3頭が連対。数は少ないが、ここまではハイアベレージだ。同レースは阪神芝1400m→阪神芝1600mへと条件が変わっているが、どちらのレースからも好走馬が出ている。前走未勝利組でも通用するのだから、前走500万クラス組でも当然通用すると考えるべきだろう。だが、500万クラスの平場組は【1.0.2.13】という成績。好走馬は出ているものの、全体的に好走確率は高くない。つわぶき賞や、京王杯2歳S、あるいはさざんかSといった特別・重賞組からの方が馬券になる確率は高い

■表4 前走朝日杯FS組の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1番人気 4- 0- 0- 2/ 6 66.7% 66.7% 66.7% 166 85
2番人気 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0 25
3番人気 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0 85
4番人気 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 240 170
5番人気 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0 57
6番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
7番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
8番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
9番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
11番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
12番人気 0- 0- 0- 0/ 0          
13番人気 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
14番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
15番人気 0- 0- 0- 0/ 0          
16番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

表4ではポイントとなる前走朝日杯FS組の人気別成績を調べた(表4)。これはシンザン記念当日の人気を示している。朝日杯組は決して好走馬ばかりがでてくるわけではない。だが、ここで1番人気に支持されるケースが多い。そして実際に4頭の馬が勝利。人気に応えている。一方、シンザン記念で6番人気以下だった馬は一頭も馬券に絡んでいない。前走朝日杯FS組は、少なくとも当日5番人気以内に支持されていないと苦しい。厳しく考えるならば、1番人気に支持されるのがベスト。2番人気以下だと信頼度は下がる。

■表5 シンザン記念出走馬の前走コース別成績(過去10年)

順位 前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1 中山・芝1600 5- 2- 2-26/35 14.3% 20.0% 25.7% 49 43
2 阪神・芝1600外 2- 2- 3-15/22 9.1% 18.2% 31.8% 119 165
3 阪神・芝1400 2- 1- 3- 9/15 13.3% 20.0% 40.0% 312 147
4 中京・芝1800 1- 2- 0- 7/10 10.0% 30.0% 30.0% 44 88
5 阪神・芝2000 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6% 0 125
6 中京・芝1200 0- 1- 0- 3/ 4 0.0% 25.0% 25.0% 0 275
7 東京・芝1400 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 400
8 京都・芝1400 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0 63
9 阪神・芝1600 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
10 東京・芝1800 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

表5はシンザン記念出走馬の前走レース別成績。朝日杯FS組が好調であるため、当然中山芝1600m組がトップとなっている。ここでのポイントは2位が、阪神芝1600mであることだ。表をよく見ると9位にも阪神芝1600mがある。これは旧阪神芝1600mの成績。周知の通り、現・阪神コースは06年の暮れにオープンした。旧コースから現コースとなったことで、急激に関連性が増している。

さらに言えば、現・阪神芝1600mを逃げ〜先行で好走してきた馬に注目したい。10年にシンザン記念を優勝したレッドデイヴィスは、前走500万クラスのレースを4コーナー2番手の競馬をしていた。結果は10着に降着となっていたが、実際には1着に入線。持ち前の先行力とスピードを示していた。現・阪神芝1600mは、最後の直線距離は長いが、鮮やかに差して好走したような馬を過大評価してはいけない。先団あたりで折り合い、そこから抜けてきたようなタイプがここでは狙い目だ。

前述したようにこのレースでは逃げ〜先行馬が強い。言わばスピードと先行力が問われるレースだ。すでに、そうしたレースで実戦を積んで、好走してきた馬に注目すべきだろう。

【結論】
それでは今年のシンザン記念を占っていこう。出走予定馬は表6の通りだ。

■表6 今年のシンザン記念出走予定馬

馬名 前走成績 コース
アグネスミニッツ 未勝利1着 阪神芝2000m
ウインフルブルーム 朝日杯FS3着 中山芝1600m
カクシアジ 水沢1着 水沢ダ1400m
クリノカンパニー 未勝利1着 阪神芝1600m
シゲルカガ クリスマスローズS2着 中山芝1200m
シセイカスガ 新馬1着 中京芝1400m
セセリ ラジオNIKKEI杯2歳S13着 阪神芝2000m
タガノグランパ ラジオNIKKEI杯2歳S5着 阪神芝2000m
ニシケンモノノフ 全日本2歳優駿8着 川崎ダ1600m
ビップレボルシオン ラジオNIKKEI杯2歳S9着 阪神芝2000m
ビービーブレイン クリスマスローズS16着 中山芝1200m
マユキ アルキメデスS18着 東京芝1600m
ミッキーアイル ひいらぎ賞1着 中山芝1600m
モーリス 万両賞1着 阪神芝1400m
※フルゲート16頭。アグネスドリーム、ワイレアワヒネは回避の見込み。

2013/11/30 阪神10R 千両賞 1着 3番 ウインフルブルーム

2013/12/14 中山9R ひいらぎ賞 1着 2番 ミッキーアイル

好ステップとなる朝日杯FS組からはウインフルブルームのみがエントリー。同馬は朝日杯FSで3着と好走。その実績から当日は間違いなく上位人気に支持されることだろう。ただ、1番人気に支持されるかはわからない。おそらくミッキーアイルが人気面では、強力なライバルとなりそうだ。

ミッキーアイルは朝日杯FSに登録をしていたが無念の除外。前日に行われた自己条件のひいらぎ賞に出走することとなった。同レースでは楽に先手を奪うと、後続に影も踏ませぬ走りで楽勝。2着馬に3馬身半差もさることながら、勝ち時計の1分34秒2が強烈だった。これは翌日の朝日杯FSの勝ち時計を0.5秒も上回る好時計。仮に朝日杯FSに出走できていれば、勝っていた可能性もある。過去10年では、前走ひいらぎ賞組の好走馬はいない。だが、前走中山芝1600m組と考えれば、上位の評価を下してもよさそうだ。

奇しくも、スピードを生かした逃げ〜先行馬が今回の注目馬。展開上、競り合ってのハイペース、共倒れというケースも考えられるが、2頭で後続を引き離す可能性は十分。このレースでの好走馬としてはふさわしいタイプの馬であるからだ。人気サイドだが、この2頭の勝敗の行方に注目だ。

1勝馬で当日人気を集めそうな馬はいないかもしれない。阪神芝1600mの未勝利を勝ち上がったクリノカンパニーは、差しで勝ってきたため軽視でいいか。前走阪神芝1400m組からはモーリス。前走特別戦の万両賞を優勝。ウインフルブルームとミッキーアイルの牙城を崩す可能性も視野に入れておきたい。

【追記】
ワイレアワヒネが出走予定となった。1戦1勝馬ながら阪神芝1600mで鮮やかな勝ちっぷりを見せた。好ステップではあるが、差して勝っている点が気にかかる。それでも上位2番人気以内に支持されるようなら要注意だが、そうはならない可能性が高いか。押さえの評価。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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