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第763回 TARGETで見る今年の振り返りと来年の注目馬!

2013/12/23(月)

 有馬記念も終わり、本日月曜の開催をもって中央競馬の一年が終わる。今回の当コラムではTARGETの補正タイムという指数を使って、今年の競馬を世代別・路線別に振り返り、来年エース候補として注目できる馬を探っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。なお、本稿執筆時点(12/20)までのレースが分析対象となっている。

 本文に入る前に、今回使用するTARGETの補正タイムは競走馬検索をした際に「補9」で表示されたもの。これは1000万下のクラスを基準とし、競走馬全体の中での絶対的な指数を示している。この数値を見れば、その馬が競走馬全体の中でどのくらいの位置にいるかがわかる。詳しい補正タイムの解説はTARGET frontier JVの用語解説をご覧いただきたい。

■表1 朝日杯FSと前日のひいらぎ賞の結果

レース名 着順 馬名 勝ちタイム 補正タイム値 4角通過順 上がり3F 前半800m
朝日杯FS 1 アジアエクスプレス 1分34秒7 106 7 35秒3 46秒8
2 ショウナンアチーヴ 1馬身1/4 104 3 35秒7
3 ウインフルブルーム クビ 104 3 35秒8
ひいらぎ賞 1 ミッキーアイル 1分34秒2 105 1 34秒7 47秒4

 まずは来年クラシックを戦う2歳牡馬から見ていこう。表1は朝日杯FSと前日のひいらぎ賞の結果。ご存じの方は多いと思うが、同じ中山芝1600     mで500万下のひいらぎ賞の勝ちタイムが朝日杯FSより0秒5速かった。朝日杯FSにミッキーアイルが出走できていれば勝っていたとは言い切れないが、朝日杯FS2・3着馬よりも高い105をマークしていた。

 朝日杯FSを勝ったアジアエクスプレスは106をマーク。同馬は2走前の東京ダート1600mのオキザリス賞で107という朝日杯FSを超える指数を出していた。来年は芝・ダート二刀流で行くのかも注目される。

 2歳牡馬では他にも前走のエリカ賞を断然人気で勝ったバンドワゴン、前走の黄菊賞を好タイムで勝利したトゥザワールドあたりも注目しておきたい。

■表2 阪神JFの結果と同日の摂津特別(1000万下)の結果

レース名 着順 馬名 勝ちタイム 補正タイム値 4角通過順 上がり3F 前半800m
阪神JF 1 レッドリヴェール 1分33秒9 105 8 34秒1 46秒3
2 ハープスター ハナ 105 14 33秒6
3 フォーエバーモア クビ 105 5 34秒6
摂津特別 1 ダイナミックガイ 1分34秒6 100 5 33秒9 48秒7

 続いては2歳牝馬。今年は札幌・函館・新潟・小倉の各2歳Sで牝馬が優勝。阪神JFはそれら重賞ウイナーが集結したハイレベルな一戦となった。勝ったのは札幌2歳S勝ち馬のレッドリヴェール。ゴール前の3頭による大接戦を制した。

 表2でわかるように、勝ちタイムは当日の1000万下・摂津特別よりも0秒7速かった。ペースの違いこそあれ、優秀なタイムといえるだろう。

 補正タイムでは105で3頭が横一線で並ぶ結果となった。レッドリヴェールハープスターフォーエバーモア。この3頭を中心に牝馬クラシックが展開していくことになりそうだ。どの馬が成長力で抜け出すのかも注目したい。

■表3 近5年の菊花賞の結果と勝ち馬

年度 馬名 勝ちタイム 馬場 2着との着差 補正タイム値 4角通過順 上がり3F
2013 エピファネイア 3分5秒2 不良 0秒8 122 2 35秒9
2012 ゴールドシップ 3分2秒9 0秒3 119 2 35秒9
2011 オルフェーヴル 3分2秒8 0秒4 123 3 34秒6
2010 ビッグウィーク 3分6秒1 0秒2 119 2 34秒4
2009 スリーロールス 3分3秒5 0秒0 118 4 35秒2

2013/10/20 京都11R 菊花賞(G1)1着 3番 エピファネイア

 次は3歳牡馬路線を振り返っていこう。牡馬三冠は皐月賞・ロゴタイプ、日本ダービー・キズナ、菊花賞・エピファネイアと分け合う形にはなったが、最も印象に残ったのは菊花賞でのエピファネイアの強さだった。表3は近5年の菊花賞の結果を一覧にしたものだ。

 今年は不良馬場だったため、勝ちタイムこそ遅いが2着に5馬身(0秒8差)をつける完勝だった。補正タイムを見ても、三冠馬のオルフェーヴルに次ぐ高い数値122をマークしていた。

春シーズンの皐月賞・ダービーは惜しい2着だったものの、菊花賞で初のG1制覇。長距離で結果を出せたことで、来年は天皇賞・春など古馬中長距離の主役となるかもしれない。

■表4 メイショウマンボの過去5走

近5走 レース名 着順 勝ちタイム 馬場 補正タイム値 4角通過順 上がり3F
前走 エリザベス女王杯 1 2分16秒6 119 7 34秒1
2走前 秋華賞 1 1分58秒6 111 8 34秒2
3走前 ローズS 4 1分47秒8 108 9 36秒3
4走前 オークス 1 2分25秒2 109 7 34秒6
5走前 桜花賞 10 1分35秒9 100 7 36秒5

 3歳牝馬路線ではオークス・秋華賞・エリザベス女王杯とG1を3勝したメイショウマンボの活躍が光った。表4は同馬の近5走をまとめたもの。桜花賞で10着大敗後、オークスは一転して上がり最速の脚で快勝。オークス→秋華賞→エリザベス女王杯と自身の上がり3Fは速くなっており、補正タイム値も119まで上昇した。

 来年は牡馬に交じって中距離路線を進むのか、ヴィクトリアマイルを目標とした牝馬路線を進むのか。これまで2000m以上の距離で結果を出しているため、ヴィクトリアマイルに出走してくるようだとマイルの距離への対応がカギとなりそうだ。

■表5 今年の天皇賞・秋の結果

レース名 着順 馬名 勝ちタイム 補正タイム値 4角通過順 上がり3F 前半1000m
天皇賞・秋 1 ジャスタウェイ 1分57秒5 126 9 34秒6 58秒4
2 ジェンティルドンナ 4馬身 119 2 35秒8
3 エイシンフラッシュ 2馬身 116 10 35秒5

2013/10/27 東京11R 天皇賞(秋)(G1) 1着 7番 ジャスタウェイ

 続いて古馬中距離路線に目を向けよう。表5は見た目にも強烈なインパクトがあった天皇賞・秋の結果。5番人気だったジャスタウェイが1番人気のジェンティルドンナに4馬身差をつけて圧勝したが、補正タイム値にもそれがあらわれている。126と非常に高い指数をマークし、2位ジェンティルドンナを7ポイントも離している。

 ジェンティルドンナが勝った今年のジャパンカップの補正タイム値が121。ゴールドシップが宝塚記念を勝ったときの数値が124で、それも上回っている。ジャスタウェイ自身のそれまでの最高が119(昨年3歳時の天皇賞・秋6着)で、自己ベストを大幅に更新する結果となったわけだ。

 2000m超の距離では未知数な面はあるが、コンスタントに120以上を出せれば中距離界を牽引する存在になるかもしれない。

■表6 今年のマイルCSの結果

レース名 着順 馬名 勝ちタイム 補正タイム値 4角通過順 上がり3F 前半800m
マイルCS 1 トーセンラー 1分32秒4 119 14 33秒3 46秒8
2 ダイワマッジョーレ 1馬身 117 4 34秒1
3 ダノンシャーク 3/4馬身 116 6 34秒1

 次は古馬マイル路線。春の安田記念は1着ロードカナロア、2着ショウナンマイティとマイル以外の別路線組が上位を独占した。ロードカナロア不在の秋のマイルCSはどうなるかと注目していたが、表6のとおり、中長距離路線で戦ってきたトーセンラーが優勝。

 京都コースを得意とするトーセンラーが、初めての1600m戦で勝利するあたりにマイル界のエース不在を感じる。同馬の補正タイム値も120に届いていなかった。ロードカナロアがいない来年の競馬で新たなマイル界のエースが出てくるのか注目だ。

■表7 今年のJCダートの結果

レース名 着順 馬名 勝ちタイム 補正タイム値 4角通過順 上がり3F 前半1000m
JCダート 1 ベルシャザール 1分50秒4 122 6 36秒1 61秒6
2 ワンダーアキュート クビ 122 10 35秒9
3 ホッコータルマエ 1/2馬身 121 2 36秒6

 最後にダート路線を見ておこう。表7は先日行われたJCダートの結果。ブラジルC・武蔵野Sと連勝していたベルシャザールがダート界の頂点へと駆け上った。補正タイム値も122と高い。昨年までは芝路線で戦ってきた同馬だが、今年からダートへと転向した。ヴァーミリアンなども芝→ダートで成功したタイプで、ベルシャザールも今後ダート界のエースに君臨できるかどうか。ただし、2着ワンダーアキュートが同じ122、3着ホッコータルマエも121と差がなかった。特に断然の1番人気に推されていたホッコータルマエはダートグレードで強さを発揮していただけに巻き返しが期待される。

2月のフェブラリーS、そして12月には中京ダート1800mでチャンピオンズカップでの戦いは注目しておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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