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第756回 好メンバーが一挙集結! JCダートを分析

2013/11/28(木)

 阪神競馬場でダートの頂上決戦、ジャパンカップダートが行われる。2000年に東京ダート2100mで幕を開けた同レース。08年からは阪神ダート1800mに舞台を移し、今年で6年目。来年からは中京競馬場でチャンピオンズカップという新名称で行われることになり、JCダートとしては今年が最後となる。今回の当コラムでは阪神で行われた過去5年における出走馬の前走レースからJCダートを分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 JCダートの人気別成績(過去5年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 3- 0- 1- 1/ 5 60.0% 60.0% 80.0% 172% 108%
2番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 24%
3番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 52%
4番人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 196% 60%
5番人気 0- 2- 0- 3/ 5 0.0% 40.0% 40.0% 0% 134%
6番人気 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 398% 100%
7番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 100%
8番人気 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 132%
9番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 164%
10番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 106%
12番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 178%
13番人気以下 0- 0- 0-19/19 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

まず表1は人気別成績。1番人気馬が10年・11年連覇のトランセンドら最多の3勝。複勝率は80%と非常に高い。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。2・3番人気馬はともに未勝利で、複勝率は20%と低い。以下、4・6番人気馬が1勝ずつ。昨年は6番人気ニホンピロアワーズが優勝した。1着馬は上位6番人気までだが、2着馬は3〜8番人気馬、3着馬は1〜12番人気まで幅広く分布していた。

 配当面では馬連での万馬券は08年の1回のみだが、3連単は5回中4回で6万円以上となっている。1番人気馬が3着以内に入るわりには3連単で高配当も出ている。

■表2 JCダートの年齢別成績(過去5年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0- 1- 2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% 0% 150%
4歳 2- 1- 0-13/16 12.5% 18.8% 18.8% 41% 60%
5歳 2- 1- 0-15/18 11.1% 16.7% 16.7% 121% 49%
6歳 1- 2- 2-12/17 5.9% 17.6% 29.4% 57% 76%
7歳以上 0- 0- 1-13/14 0.0% 0.0% 7.1% 0% 37%

 続いて表2は年齢別成績。出走数は各世代ともにほぼ同じだが、勝ち星では4歳馬・5歳馬が2勝ずつで一歩リード。5歳馬は昨年のニホンピロアワーズの単勝が1990円とついたため、単勝回収率が100%を超えている。複勝率は6歳馬がトップで29.4%と他よりも抜きん出ている。また3歳馬の複勝率は21.4%で4・5歳馬よりも高い。3歳馬の3着以内馬3頭はいずれも5番人気以下。勝ち星こそないが、穴で面白いといえる。7歳以上は3着が1回あるだけで、苦戦傾向にある。
■表3 前走レース別成績(過去5年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
みやこS 2- 1- 2-10/15 13.3% 20.0% 33.3% 156% 125%
JBCクラシック 1- 2- 2-13/18 5.6% 16.7% 27.8% 11% 84%
武蔵野S 1- 1- 0-14/16 6.3% 12.5% 12.5% 61% 60%
マイルCS南部杯 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 77% 37%
トパーズS 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 390%
ブラジルC 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 445%
その他のレース 0- 0- 0-23/23 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※みやこSは10年に創設。前身はオープン特別のトパーズS。

 表3は前走レース別成績。出走数が多いのは上位3レースだが、なかでもみやこS組が10年のトランセンドら2勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともにトップ。複勝率33.3%はかなり優秀だ。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えており、最も注目すべき前哨戦といえる。

 JBCクラシック組は一昨年にトランセンドが優勝。複勝率27.8%はみやこS組よりもやや低い程度だ。武蔵野S組は08年にカネヒキリが勝利。ただ複勝率では上記2レースよりもかなり低かった。マイルCS南部杯組の勝利は09年のエスポワールシチー。優勝馬5頭は上位4レース、3着以内馬15頭も上位6レースからすべて出ていた

 それでは前走レースを個別に見ていくことにしよう。

■表4 みやこS組の3着以内馬と過去2走(過去5年)

年度 着順 人気 馬名 性齢 前走 2走前
2012 1 6 ニホンピロアワーズ 牡5 みやこS 2着 白山大賞典 1着
3 9 ホッコータルマエ 牡3 みやこS 3着 レパードS 1着
2011 2 5 ワンダーアキュート 牡5 みやこS 4着 東海S 1着
3 2 エスポワールシチー 牡6 みやこS 1着 南部杯 4着
2010 1 1 トランセンド 牡4 みやこS 1着 日本テレビ盃 2着

 表4はみやこS組の3着以内馬と過去2走をまとめたもの。10年に創設された同レースだが、初年度からトランセンドが優勝。一昨年、昨年はそれぞれ2頭が馬券に絡んでいる。昨年のニホンピロアワーズ・ホッコータルマエは人気こそなかったが、好走してみせた。

 この組の3着以内馬はすべて前走みやこSで4着以内。前走で敗れた馬は2走前にダート重賞を勝利していた。みやこS組は前走か2走前のどちらかで勝利した馬を狙いたい

■表5 JBCクラシック組の3着以内馬とJBC以前のG1実績(過去5年)

年度 着順 人気 馬名 性齢 前走 JBC以前のG1実績
2012 2 3 ワンダーアキュート 牡6 JBCクラシック 1着 前年のジャパンカップダート2着
2011 1 1 トランセンド 牡5 JBCクラシック 2着 前年のジャパンカップダートほかG1・3勝
2010 3 11 アドマイヤスバル 牡7 JBCクラシック 3着 前年のJBCスプリント2着
2008 2 7 メイショウトウコン 牡6 JBCクラシック 3着 前年の東京大賞典3着
3 1 ヴァーミリアン 牡6 JBCクラシック 1着 フェブラリーSほかG1・5勝

 表5はJBCクラシック組の3着以内馬とJBC以前のG1実績。08年に7番人気2着のメイショウトウコン、10年に11番人気3着のアドマイヤスバルといった人気薄の馬も好走している。

 この組の3着以内馬5頭はすべて前走JBCクラシックで3着以内だった。さらに前走JBC以前にもG1(交流G1含む)で3着以内に好走したことがある馬ばかりだった。

■表6 武蔵野S組の3着以内馬と前走成績(過去5年)

年度 着順 人気 馬名 馬齢 前走
2010 2 8 グロリアスノア 牡4 武蔵野S 1着
2008 1 4 カネヒキリ 牡6 武蔵野S 9着

 表6は武蔵野S組の3着以内馬と前走成績。08年優勝のカネヒキリは武蔵野S9着から巻き返した。とはいえ、同馬はそれ以前に東京のジャパンCダートほかを勝っている実績馬だった。
10年に8番人気2着と好走したグロリアスノアは前走で勝利。同馬を含め、前走武蔵野S1着馬は【0.1.0.2】。武蔵野S1着馬には注意しておきたい

■表7 その他の組の3着以内馬と過去のG1成績(過去5年)

年度 着順 人気 馬名 性齢 前走 過去のG1実績
2009 1 1 エスポワールシチー 牡4 マイルCS南部杯 1着 2走前かしわ記念 1着
2 5 シルクメビウス 牡3 トパーズS 1着 4走前 JDD 2着
3 12 ゴールデンチケット 牡3 ブラジルC 2着 4走前 JDD 3着

 表7はその他の組の3着以内馬と過去のG1成績。3着以内馬3頭は09年に集中していた。この年は連勝中で勢いに乗るエスポワールシチーが逃げ切り勝ち。
2・3着には3歳馬が2頭。シルクメビウス、ゴールデンチケットともに大井のジャパンダートダービー(以下JDD)で3着以内に入っていた。昨年3歳で3着に好走したホッコータルマエもJDDに出走して5着。3歳馬で穴をあけるのはJDDに出走した馬といえる。

■表8 馬体重別成績(過去5年)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
420〜439kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459kg 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
460〜479kg 0- 1- 1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 115%
480〜499kg 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0% 86%
500〜519kg 2- 1- 1-20/24 8.3% 12.5% 16.7% 27% 29%
520〜539kg 3- 2- 2-15/22 13.6% 22.7% 31.8% 144% 112%
540〜 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表8は少し目線を変えて、JCダート出走馬の馬体重別成績。過去5年の勝ち馬はすべて500キロを超える大型馬だった。500キロ以上のなかでも520〜539キロだった馬は3勝をあげ、連対率・複勝率ともに一際高かった。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えており、要注目だ。

<結論>

■表9 JCダートの出走予定馬(11/27時点)

馬名 性齢 前走成績 前走時馬体重
パンツオンファイア 牡5 BCダートマイル 7着
エスポワールシチー 牡8 JBCスプリント 1着 506
ワンダーアキュート 牡7 JBCクラシック 2着 519
ホッコータルマエ 牡4 JBCクラシック 1着 508
ニホンピロアワーズ 牡6 帝王賞 2着 532
グレープブランデー 牡5 みやこS 10着 534
テスタマッタ 牡7 JBCスプリント 4着 515
メーデイア 牝5 JBCレディスC 1着 504
ローマンレジェンド 牡5 みやこS 3着 514
ソリタリーキング 牡6 JBCクラシック 3着 465
クリソライト 牡3 JBCクラシック 5着 500
グランドシチー 牡6 みやこS 5着 498
ナイスミーチュー 牡6 みやこS 4着 516
ブライトライン 牡4 みやこS 1着 522
ベルシャザール 牡5 武蔵野S 1着 536
インカンテーション 牡3 みやこS 2着 486
ナムラタイタン 牡7 武蔵野S 13着 524
フリートストリート 牡4 白山大賞典 4着 493
ケイアイレオーネ 牡3 みやこS 12着 574
ベストウォーリア 牡3 武蔵野S 3着 508
ハートビートソング 牡6 ブラジルC 3着 512
イジゲン 牡4 武蔵野S 7着 494
※フルゲート16頭。ナムラタイタン以下は除外対象。

 今年のJCダートの出走予定馬は表9のとおり。

2013/11/4 金沢10R JBCクラシック(Jpn1)1着 1番 ホッコータルマエ

2013/11/3 京都11R みやこステークス(G3)1着 3番 ブライトライン

 人気になりそうなのは前走JBCクラシックを快勝したホッコータルマエ。昨年は3着だったが、4歳に入ってかしわ記念、帝王賞、そして前走とG1を3勝。充実期に入っており、今回も崩れる要素が見当たらない。表5で示したJBCクラシック組の好走馬の特徴にも入っている。前走がデビュー以来最高体重の508キロ。馬体も充実している印象で、軸としての信頼度は高いと見る。

 JBCクラシック組では2着のワンダーアキュートも注目だが、問題は7歳という年齢。
過去に3着1回のみというデータがあり、押さえ程度が妥当だろう。3着のソリタリーキングはJBC以前のG1実績がない。ただ5着クリソライトには注目しておきたい。休養前はジャパンダートダービーを圧勝。休み明けだった前走を度外視して、見直す手はあるだろう。大敗した前走の内容で人気が落ちることが予想され、狙ってみたい一頭だ。

 みやこS組からは勝ったブライトラインを推奨したい。前走の勝利でこの組の好走馬の特徴に合致している。前走勝利時の馬体重は522キロ。表8で好結果を残していたゾーンにも当てはまる。馬体重が減らずに出てくれば面白い。ダート強豪が集まった一戦で実績では見劣るが、積極的に狙っていきたい。

 他のみやこS組では2着インカンテーションは2走前に勝っておらず、JDDにも出走がなく厳しい印象。3着ローマンレジェンドも近2走勝利がなかった。見直したいのが4着ナイスミーチュー。こちらも近2走は勝利がないが、2走前のシリウスSは勝ったケイアイレオーネからクビ差の2着。斤量差を考えると、勝ちに等しい内容だった。阪神コースは4勝と好相性で、前崩れの展開になればこの馬の台頭も十分可能性がある。10着のグレープブランデーはまだ完調に一息という印象だ。

 武蔵野S組では勝ったベルシャザールに注目。ダートに転向後、着実に力をつけている。前走勝利時の馬体重は536キロ。やや軽視されがちな武蔵野S組だが、ダートG1初挑戦でいきなり好走してもおかしくない。

 他では昨年の覇者ニホンピロアワーズ。昨年は3馬身半差の圧勝だっただけに、力的には格上の存在。問題は帝王賞以来となる仕上がり。最後までよく見極めたいところだ。
G1連勝中のエスポワールシチーも人気になりそうだが、JCダート自体の成績は1→3→10着(5歳時は出走せず)と年齢を重ねるごとに下がっている。過去に好走がない前走JBCスプリント組、データ的にも厳しい7歳以上で今回は軽視したい。

最後に出走できればケイアイレオーネ。前走みやこSで12着大敗も、2走前にシリウスSを勝利。こちらもJDDに出走経験がある3歳馬。大穴ならこの馬かもしれない。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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