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第753回 年末までの重賞で外国人騎手が好相性のレースは?

2013/11/18(月)

今週のジャパンCは過去10年、日本馬に外国人騎手が騎乗すると複勝率41.4%。ヨーロッパがオフシーズンに入ったこともあり、これから外国人騎手が活躍する重賞も多い。できれば騎手それぞれの個性を見極めたいものが、どうしても混乱してしまう方もいるだろうし、データ不足の騎手もいるだろう。ならば、わかりやすく「外国人騎手」とひと括りに考えるのもひとつの手。そこで今回は、年末にかけて外国人騎手が好成績を残している重賞とその条件を探ってみたい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 騎手分類別、平地重賞成績(日本馬・03年〜、各年東京・京都最終週以降)

騎手分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
美浦 33-35-29-561/658 5.0% 10.3% 14.7% 99% 70%
栗東 64-73-72-845/1054 6.1% 13.0% 19.8% 64% 68%
地方 1-1-3-27/32 3.1% 6.3% 15.6% 28% 81%
外国 30-22-25-151/228 13.2% 22.8% 33.8% 101% 116%

2008/11/30 東京10R ジャパンカップ(G1)1着 16番 スクリーンヒーロー M.デムーロ騎手

表1は、ジャパンC開催週以降の平地重賞に出走した日本馬について、03年〜12年の騎手成績を調べたものだ(集計対象は表2〜3も同様)。外国人騎手は勝率、連対率とも日本の騎手の倍前後。単複の回収率が100%を超えているのも注目点で、騎手人気を集めやすい中でも買って損はない成績を残している。
これとは別に過去5年の複勝回収率推移を見ると、08年から67%、68%、211%、80%ときて、昨年は112%だった。過去10年という括りでは100%を超えていても、当然ながら年によってばらつきはあり、外国人騎手だからといってすべてに飛びついていては好結果が出ないこともあるだろう。

■表2 外国人騎手の平地重賞レース別成績(連対率順、日本馬・03年〜、各年東京・京都最終週以降)

レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
金鯱賞 1-0-1-0/2 50.0% 50.0% 100.0% 365% 230%
中日新聞杯 4-0-2-4/10 40.0% 40.0% 60.0% 147% 103%
CBC賞 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 206% 76%
阪神牝馬S 0-1-1-1/3 0.0% 33.3% 66.7% 0% 153%
朝日杯FS 4-3-3-12/22 18.2% 31.8% 45.5% 288% 111%
ステイヤーズS 4-2-2-11/19 21.1% 31.6% 42.1% 39% 216%
有馬記念 4-4-3-18/29 13.8% 27.6% 37.9% 103% 142%
ジャパンC 3-5-4-17/29 10.3% 27.6% 41.4% 163% 103%
阪神C 2-1-3-6/12 16.7% 25.0% 50.0% 71% 289%
フェアリーS 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 48% 24%
愛知杯 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 136% 38%
ラジオNIKKEI杯 2-1-2-12/17 11.8% 17.6% 29.4% 101% 88%
京阪杯 0-3-1-12/16 0.0% 18.8% 25.0% 0% 56%
鳴尾記念 2-0-0-14/16 12.5% 12.5% 12.5% 61% 25%
阪神JF 0-2-1-13/16 0.0% 12.5% 18.8% 0% 85%
JCダート 1-0-2-20/23 4.3% 4.3% 13.0% 42% 114%
カペラS 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※昨年の朝日チャレンジCは騎乗なし

続いて表2は重賞レースごとに、外国人騎手が騎乗した日本馬の成績を連対率順に見たものである。過去10年の中で条件が変わったレース(JCダート、京阪杯等)や、他の時期に移動したレースもあるが、ここではまず、おおまかな傾向を見てみたい。まず、目につくのが、ローカルや関東のレースが上位に目立つこと。そして、芝なら中距離以上が良さそうで、ダート(主にJCダート)や牝馬限定戦(主に阪神JF)はあまり良くないような第一印象だ。

■表3 外国人騎手の平地重賞条件別成績(日本馬・03年〜、各年東京・京都最終週以降)

条件等 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
東京 3-5-4-17/29 10.3% 27.6% 41.4% 163% 103%
中山 13-9-8-45/75 17.3% 29.3% 40.0% 138% 144%
中京 6-0-2-8/16 37.5% 37.5% 50.0% 205% 100%
京都 0-3-1-12/16 0.0% 18.8% 25.0% 0% 56%
阪神 6-5-7-46/64 9.4% 17.2% 28.1% 55% 112%
小倉 1-0-1-2/4 25.0% 25.0% 50.0% 55% 77%
1200m 2-3-0-16/21 9.5% 23.8% 23.8% 40% 50%
1400m 2-1-3-6/12 16.7% 25.0% 50.0% 71% 289%
1600m 4-6-5-26/41 9.8% 24.4% 36.6% 154% 104%
1800m 2-0-1-17/20 10.0% 10.0% 15.0% 49% 29%
2000m 8-1-5-19/33 24.2% 27.3% 42.4% 139% 96%
2400m 3-5-4-17/29 10.3% 27.6% 41.4% 163% 103%
2500m 4-4-3-18/29 13.8% 27.6% 37.9% 103% 142%
ダート 全場 1-0-2-21/24 4.2% 4.2% 12.5% 40% 110%
牡牝混合 28-19-23-129/199 14.1% 23.6% 35.2% 111% 122%
牝馬限定 2-3-2-22/29 6.9% 17.2% 24.1% 31% 73%
関東馬 9-6-9-40/64 14.1% 23.4% 37.5% 157% 100%
関西馬 21-15-16-109/161 13.0% 22.4% 32.3% 81% 123%
地方馬 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 73%

2012/12/1 中京11R 金鯱賞(G2)1着 6番 オーシャンブルー ルメール騎手

表2の結果を受けて、競馬場や距離別などで分類したのが表3である。成績が良いのは、芝の関東かローカル・芝2000m以上、そして牡牝混合戦、といったあたり。逆に他との比較で良くないのは、ダート戦や牝馬限定戦、京都・阪神競馬場だ。芝の距離に関しては2000m以上が良いと見るか、1200mと1800mが悪いと見るか微妙なところだが、大枠としては長めが良いと言っていいだろう。
なお、関東馬、関西馬の区分では、関東馬の複勝率が高めに出ている。外国人騎手を除いた同期間の重賞成績では、関東馬の複勝率が15.0%、関西馬は同19.3%と関西馬やや優勢という中で、外国人騎手では逆転現象が起きていることは覚えておきたい。

以上、「日本馬に騎乗した外国人騎手」という大きな括りの中で、これから年末にかけての重賞で狙いたい条件、敬遠したい条件を探ってみた。今週の重賞なら、ジャパンCは「関東」「芝中距離以上」が揃い、積極的に外国人騎手を買いたいレース。一方の京阪杯は「関西」「芝1200m」と、外国人騎手の中では好走確率が低い条件になる。
もちろん、100%来る、来ないというデータではないことや、外国人騎手としては相性が悪くても日本の騎手よりは好成績、という条件もあることには注意したい。これらのデータに加え、それぞれ騎乗する馬がレースごとの傾向から買えるのかどうかも併せて考えると、予想の一助になるだろう。また、このデータを頭に入れた上で騎手ごとのデータを見れば、「この騎手は他の外国人騎手とは違う」と気づいたり、特徴を覚えやすかったりすることもありそうだ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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