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第752回 今年は前走上がりが遅いほうが有利!? マイルCSを分析する

2013/11/14(木)

今週のG1はマイルチャンピオンシップ。その名の通り、秋の最強マイラー決定戦であるこのレースには、昨年の覇者・サダムパテックなどマイルG1勝ち馬4頭を含む20頭がエントリーしてきた。実績馬が貫禄を見せつけるのか、それともマイル界に新星が現れるのか、過去10年のレース傾向を調べてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 4-  3-  0-  3/ 10 40.0% 70.0% 70.0% 111% 100%
2番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 78%
3番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 118% 49%
4番人気 2-  3-  1-  4/ 10 20.0% 50.0% 60.0% 211% 171%
5番人気 2-  0-  3-  5/ 10 20.0% 20.0% 50.0% 179% 150%
6番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 38%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 50%
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 136%
11番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 88%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 524% 107%
14番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 69%
15番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
18番人気 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は単勝人気別成績。1番人気は4勝2着3回となかなかの好成績を収めており、信頼性は高いほうだ。また、4番人気と5番人気から1着馬が2頭ずつ出て、複勝率も4番人気が60.0%、5番人気が50.0%と高く、2番人気や3番人気を上回るほどになっているところも注目に値する。6番人気以下は好走率がグッと下がるので、軸馬を1頭選ぶとすれば5番人気までから選びたい。10年に13番人気から勝ったエーシンフォワード、09年に14番人気から2着に逃げ粘ったといった大穴の激走も皆無ではないが、基本的には人気サイドから入るのが無難と言えるだろう。

■表2 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3歳 0-  1-  3- 32/ 36 0.0% 2.8% 11.1% 0% 43%
4歳 4-  6-  3- 27/ 40 10.0% 25.0% 32.5% 100% 107%
5歳 4-  3-  3- 40/ 50 8.0% 14.0% 20.0% 136% 79%
6歳以上 2- 0- 1-48/51 3.9% 3.9% 5.9% 11% 10%

表2は年齢別成績。これを見ると、4歳馬と5歳馬の好走が多く、3歳馬や6歳以上の馬は苦戦傾向にあることが一目瞭然だ。特に苦しいのが6歳以上で、外国馬を除く日本馬の好走例は07年のダイワメジャーと09年のカンパニーだけ。いずれもすでにGTを勝った実績があり、なおかつ1番人気に支持されていた馬だった。この2頭が人気に応えて勝利を収めたのはさすがと言えるが、裏を返せば、このクラスの馬でなければ6歳以上ではなかなか好走できない、ということでもある。同じく苦戦傾向にある3歳馬も、好走するためには相当な実績を持っているか、かなりの勢いに乗っている必要がある。好走した3歳馬4頭の内訳は04年のダンスインザムードと05年のラインクラフトがその年の桜花賞馬で、03年のギャラントアローは前哨戦のスワンSの勝ち馬。もう1頭のゴールスキーは条件戦からの臨戦ではあったが、マイル戦を3連勝中という勢いに乗った馬だった。

■表3 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週 6-  4-  4- 57/ 71 8.5% 14.1% 19.7% 117% 71%
中3週 1-  2-  0- 48/ 51 2.0% 5.9% 5.9% 19% 22%
中4〜8週 3-  4-  6- 25/ 38 7.9% 18.4% 34.2% 56% 107%
中9週以上 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走からの出走間隔は必ずチェックしておきたい。表3の通り、過去10年で連闘か中1週と出走間隔が詰まっていた馬、逆に中9週以上と出走間隔が開いていた馬は、16頭すべてが4着以下に終わったからである。マイルチャンピオンシップでは中2週から中8週までの馬を狙うのが鉄則と言える。

■表4 前走レース別成績(日本馬のみ)

前走レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
天皇賞(秋) 5- 2- 1-20/28 17.9% 25.0% 28.6% 109% 62%
スプリンターズS 2- 1- 1- 5/ 9 22.2% 33.3% 44.4% 120% 175%
スワンS 1- 2- 3-34/40 2.5% 7.5% 15.0% 131% 83%
富士S 1- 2- 0-44/47 2.1% 6.4% 6.4% 20% 24%
府中牝馬S 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 132% 75%
毎日王冠S 0- 3- 0- 5/ 8 0.0% 37.5% 37.5% 0% 92%
秋華賞 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 38%
清水S(1600万下) 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 380%
※好走例のある前走レースのみ

表4の前走レース別成績で、マイルチャンピオンシップのステップとして相性がいい前走を確認しておこう。今年は外国馬の登録がないので、日本馬に限ったデータとした。まずチェックしておきたいのは、過去10年の勝ち馬のうち半数を送り出している前走天皇賞(秋)組と、出走例は少ないものの好走率では天皇賞・秋を上回っている前走スプリンターズS組だ。この前走で両GTを走っていた馬から入るのがセオリーではあるのだが、ただし、今年は該当する馬が1頭しかいない。さらに、東西のトライアル的な位置にある前走スワンS組と前走富士S組は、前述した2レースのG1組に比べると苦戦の傾向がある。つまり、過去の好走馬のローテーションをあまり参考にできない今年は、予想にも工夫が必要となってきそうだ。

■表5 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 5-  4-  4- 19/ 32 15.6% 28.1% 40.6% 103% 109%
2着 1-  1-  2- 17/ 21 4.8% 9.5% 19.0% 12% 50%
3着 0-  0-  1- 14/ 15 0.0% 0.0% 6.7% 0% 22%
4着 0-  0-  0- 14/ 14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 0-  1-  1-  9/ 11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 87%
6〜9着 4-  4-  1- 40/ 49 8.2% 16.3% 18.4% 160% 86%
10着以下 0-  0-  1- 33/ 34 0.0% 0.0% 2.9% 0% 8%

興味深い傾向が出ているのが、表5の前走着順別成績である。前走1着馬の成績が優秀であることに驚きはないが、前走2〜5着馬より、むしろ前走6〜9着馬のほうが好成績という逆転現象が起こっているのだ。前走2〜5着の成績を合算すると【1.2.4.54】で勝率1.6%、連対率4.9%、複勝率115%、単勝回収率4%、複勝回収率38%となり、これらの数字を表5の前走6〜9着の欄と比較すると、すべて前走6〜9着のほうが上回っているのである。前走10着以下となると04年に3着に入ったテレグノシスしか好走例がなく、ふたケタ着順からの巻き返しはさすがに厳しいようだが、6〜9着からの巻き返しは狙ってみる価値が大いにありそうだ。

■表6 前走上がり順位別成績

前走上がり 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
3F  1位 6- 2- 1-13/22 27.3% 36.4% 40.9% 205% 100%
3F  2位 0- 1- 1- 8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 66%
3F  3位 0- 1- 1-12/14 0.0% 7.1% 14.3% 0% 25%
3F 4〜5位 0- 1- 1-24/26 0.0% 3.8% 7.7% 0% 18%
3F 6位以下 4- 5- 4-80/93 4.3% 9.7% 14.0% 74% 65%

前走上がり順位別成績にも面白い傾向がある。表6の通り、前走で上がり3Fタイムが1位だった馬が過去10年で6勝を挙げるなど好成績を収めているのは当然と言えるだろうが、上がり2〜5位だった馬からは勝ち馬が出ておらず、上がり6位以下だった馬になると今度は4頭の勝ち馬が出ているのである。奇妙なデータではあるのだが、マイルチャンピオンシップでは前走で一番速い上がりを使った馬(1位)と、あまり速い上がりを使えなかった馬(6位以下)という、相反する馬が1着を狙える反面、ソコソコに速い上がりを使っていた馬(2〜5位)は2着が精一杯という傾向があることになる。

■表7 前走上がり1位馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 4- 2- 1- 3/10 40.0% 60.0% 70.0% 308% 178%
2着 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0% 54% 26%
3着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 0- 0- 0- 0/ 0          
6〜9着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 295% 77%
10着以下 0- 0- 0- 0/ 0          

ここからは、表5で見た前走着順と表6で見た前走上がり順位をミックスしたデータを確認してみたい。最初に見るのが表6の「前走上がり1位馬の前走着順別成績」で、前走上がり1位を記録していた好走馬9頭のうち7頭は着順も1着だったという、至極もっともな結果となった。ということは、このデータを裏から読むと、前走で上がり順が1位であっても1着でなかった場合は【2.0.0.10】と、4着以下に終わるケースが非常に多い点には注意する必要がある。勝った2頭は、前走がスプリンターズSだった04年のデュランダルと、前走が天皇賞(秋)だった05年のハットトリック。つまり、表4の項目で挙げたステップとして好相性を示すふたつのG1以外の前走で上がり1位を記録しながら1着になれなかった10頭はすべて好走できなかったのだ。まとめると、前走上がり1位馬が好走するためには同時に前走1着であることが必要で、例外として2着以下でも許されるのは前走が天皇賞(秋)かスプリンターズSだった馬のみということになる。

■表8 前走上がり2〜5位馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 0- 2- 0- 8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 28%
2着 0- 1- 2- 8/11 0.0% 9.1% 27.3% 0% 84%
3着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4着 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9着 0- 0- 1-11/12 0.0% 0.0% 8.3% 0% 24%
10着以下 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

次いで「前走上がり2〜5位馬の前走着順別成績」を見てみよう。表8の通り、前走上がり2〜5位馬の場合は、前走で1着か2着に入っておくことがひとまずの条件となり、好走した6頭のうち5頭がこれを満たしていた。例外となる1頭が07年のスズカフェニックスで、前走9着から巻き返して3着に入ったが、この馬の前走もまた好相性のスプリンターズSだったことは覚えておきたい。ただし、表6の項目で述べた通り、前走上がり2〜5位馬からは過去10年で勝ち馬が出ていないので、仮に好走条件となる前走1、2着を満たしていたとしても狙いを下げたほうがいいだろう。

■表9 前走上がり6位以下馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1着 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 28% 110%
2着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3着 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 55%
4着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5着 0- 1- 1- 6/ 8 0.0% 12.5% 25.0% 0% 120%
6〜9着 3- 4- 0-24/31 9.7% 22.6% 22.6% 215% 116%
10着以下 0- 0- 1-31/32 0.0% 0.0% 3.1% 0% 9%

最後に「前走上がり6位以下馬の前走着順別成績」について調べてみたい。先に掲載した表6の通り、前走上がり6位以下馬のなかには過去10年で4頭の勝ち馬を含む延べ13頭の好走馬がいて、注目に値するのは確かなのだが、4着以下に終わった馬も延べ80頭と大勢おり、好走率そのものが高いわけではない。それだけに買える馬、買えない馬をしっかりと見極めておきたいところだ。

わかりやすいのは買えない馬で、前走10着以下だと【0.0.1.32】と大苦戦。唯一、3着に入ったのが04年のテレグノシスで、マイルGT勝ち馬(02年NHKマイルC)の同馬でも3着までだったのだから、基本的には見送るのが正解だろう。よって、前走9着までなら狙ってみる価値がありそうだが、前走が1〜4着だと【1.0.2.19】で勝率4.5%、複勝率13.6%なのに対して、前走が5〜9着だと【3.5.1.30】で勝率7.7%、複勝率23.1%となっており、前走の着順がひとケタにさえ収まっていればむしろ着順の悪い馬のほうが好走率では高いという傾向があるのだ。08年10番人気3着のファイングレイン、09年14番人気2着のマイネルファルケ、10年13番人気1着のエーシンフォワード、11年11番人気2着のフィフスペトルと、近10年に10番人気以下で好走した5頭のうちの4頭までもがこのパターンから生まれており、特に穴党ファンにとっては「前走上がり6位以下で前走5〜9着」に合致する馬がいれば絶対に見逃すべきではないだろう。

【結論】

■表10 2013年マイルチャンピオンシップ登録馬

馬名 年齢 出走間隔 前走
レース 上がり順 着順
カレンブラックヒル 4 中23週 安田記念 15 14
ガルボ 6 中3週 富士S 14 7
クラレント 4 中5週 毎日王冠 9 3
グランプリボス 5 中2週 スワンS 6 7
コパノリチャード 3 中2週 スワンS 6 1
サクラゴスペル 5 中6週 スプリンターズS 14 11
サダムパテック 5 中2週 スワンS 1 3
サンレイレーザー 4 中3週 富士S 12 14
スピリタス 8 中2週 カシオペアS 8 7
ダークシャドウ 6 中5週 毎日王冠 3 5
ダイワマッジョーレ 4 中2週 スワンS 4 2
ダノンシャーク 5 中3週 富士S 5 1
ダノンプログラマー 7 中2週 カシオペアS 1 4
ダノンヨーヨー 7 中3週 富士S 8 10
トーセンラー 5 中5週 京都大賞典 7 3
ドナウブルー 5 中4週 府中牝馬S 12 2
マイネイサベル 5 中4週 府中牝馬S 3 4
リアルインパクト 5 中3週 富士S 11 2
リルダヴァル 6 中3週 富士S 5 4
レッドオーヴァル 3 中2週 スワンS 3 4

2013/10/26 京都11R 毎日放送賞スワンS(G2)1着 10番 コパノリチャード

まず年齢は、4歳馬と5歳馬が有望で、3歳馬と6歳以上の馬は苦戦という傾向があった。特に苦しいのが6歳以上で、ダイワメジャーやカンパニーのようにG1勝ちの実績があって1番人気に推されるようなら苦戦傾向を跳ね返す可能性もあるが、今年6歳以上に該当するガルボ、スピリタス、ダークシャドウ、ダノンプログラマー、ダノンヨーヨー、リルダヴァルの6頭にG1勝ち馬はいない。一方、2頭が挑戦してきた3歳馬では、コパノリチャードなら狙えそうだ。前哨戦のスワンSを逃げ切って1着というのは、脚質を含めて03年3着のギャラントアローと同じパターンとなる。もう1頭の3歳馬、G1勝ちもなく、前哨戦も勝っておらず、連勝中でもないレッドオーヴァルでは少々厳しいかもしれない。

次いで出走間隔では、連闘か中1週、および中24週以上の場合は過去10年で好走例がひとつもないことを確認した。今年、この消しパターンに当てはまる馬が1頭だけいて、それがなんとG1馬のカレンブラックヒル。安田記念以来の中23週では、データからはちょっと手を出せない。

2013/4/21 京都11R 読売マイラーズカップ(G2)1着 17番 グランプリボス

ま以上の2点、年齢と出走間隔の条件をクリアした残り13頭について、前走上がり順位と前走着順をチェックしていきたい。まず、前走上がり1位の場合は、前走1着であることが条件で、前走が天皇賞(秋)かスプリンターズSなら2着以下でも例外となる可能性もあった。しかし、2頭いる前走上がり1位馬のうち年齢と出走間隔をクリアしたサダムパテックは、前走スワンSで3着。よって、前年の覇者もこの段階で消えた。

となると、前走上がり2〜5位馬からは過去10年で勝ち馬が出ていないので、今年は前走上がり6位以下だった馬から勝ち馬が出ることになりそうだ。そして、前走上がり6位以下の馬の場合は、前走着順が1〜4着より、5〜9着のほうが好走率は高かった。今年、年齢と出走間隔の条件をクリアし、前走上がり6位以下かつ前走5〜9着に該当する唯一の馬がグランプリボスである。マイルG1を2勝したこの馬の復活に期待してみたい。

そのほか、年齢と出走間隔をクリアした馬たちのなか、前走上がり2〜5位で前走1、2着だったダイワマッジョーレダノンシャーク、前走上がり6位以下かつ前走1〜4着だったクラレントトーセンラードナウブルーリアルインパクトの名前を挙げておきたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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