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第751回 新馬戦1着、未勝利戦1着の次走で強い種牡馬は?

2013/11/11(月)

今回は「新馬戦1着のあとの次走で強い種牡馬」および「未勝利戦1着のあとの次走で強い種牡馬」について調べてみたい。というのも、東京スポーツ杯2歳Sに出走を予定している注目を集めそうなサトノアラジンとラングレーが、いずれも「新馬戦1着のあとの次走」にあたるからだ。両馬の父はいずれもディープインパクトなので、種牡馬について調べる今回のデータで優劣をつけることはできないのだが、どの種牡馬の産駒が新馬戦や未勝利戦を勝ち上がった次走ですぐに好走することが多いのかを知っておくことは有用なはずだ。今回は、遭遇する機会の多い「リーディング20位までの種牡馬」と「21位以下で好成績の種牡馬」に分けて考えてみたい。種牡馬リーディングは2013年(11月3日まで)のものを採用し、集計期間は10年1月5日から13年11月3日とする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

2013/8/10 新潟5R サラ2歳新馬 1着 15番 サトノアラジン    2013/10/27 東京4R サラ2歳新馬 1着 1番 ラングレー

■表1 新馬戦1着の次走・種牡馬別成績(13年リーディング20位以内・複勝率順)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ディープインパクト 11-12-13-42/78 14.1% 29.5% 46.2% 79% 88%
タイキシャトル 1- 1- 2- 6/10 10.0% 20.0% 40.0% 89% 101%
ダイワメジャー 2- 4- 7-20/33 6.1% 18.2% 39.4% 25% 81%
キングカメハメハ 6- 2- 5-21/34 17.6% 23.5% 38.2% 94% 91%
ステイゴールド 2- 1- 3-10/16 12.5% 18.8% 37.5% 39% 93%
ジャングルポケット 2- 3- 2-13/20 10.0% 25.0% 35.0% 74% 116%
ブライアンズタイム 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3% 84% 63%
ゼンノロブロイ 3- 2- 2-17/24 12.5% 20.8% 29.2% 65% 51%
シンボリクリスエス 7- 0- 1-21/29 24.1% 24.1% 27.6% 333% 110%
クロフネ 5- 0- 3-22/30 16.7% 16.7% 26.7% 76% 53%
ゴールドアリュール 1- 1- 3-14/19 5.3% 10.5% 26.3% 49% 58%
フジキセキ 4- 2- 2-23/31 12.9% 19.4% 25.8% 48% 52%
ハーツクライ 3- 3- 1-22/29 10.3% 20.7% 24.1% 83% 91%
アグネスタキオン 4- 3- 3-32/42 9.5% 16.7% 23.8% 24% 54%
ネオユニヴァース 3- 4- 1-34/42 7.1% 16.7% 19.0% 55% 44%
アドマイヤムーン 1- 2- 0-15/18 5.6% 16.7% 16.7% 21% 42%
サクラバクシンオー 1- 1- 1-16/19 5.3% 10.5% 15.8% 12% 43%
ロージズインメイ 0- 1- 0- 8/ 9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 12%
マンハッタンカフェ 1- 2- 0-25/28 3.6% 10.7% 10.7% 10% 15%
タニノギムレット 1- 0- 1-17/19 5.3% 5.3% 10.5% 31% 23%

はじめに「リーディング20位までの種牡馬における、新馬戦1着のあとの次走成績」を見てみよう。なお、今回は「3着以内に来るかどうか」を重視して、複勝率順のランキングを採用した。

複勝率46.2%で1位となったのは、やはりと言うべきかディープインパクト。総数が78と圧倒的に多い、つまり新馬戦で勝ち上がる馬が多いうえに、新馬戦を勝ち上がったあとの昇級戦となる次走でも半数近くの馬が3着以内に好走してくるのだから、さすがとしか言いようがない。複勝率40.0%で2位のタイキシャトルは総数こそ少ないものの、新馬戦を勝ち上がった場合は次走でも通用するケースが多いので該当する馬がいる場合は要注目。複勝率39.4%で3位のダイワメジャーは新馬戦1着の次走でも好走するケースは多いものの、着別度数は【2.4.7.20】と取りこぼすことも多い点に注意しておきたい。

また、この20頭の種牡馬を勝率順で見た場合に非常に興味深いのが、1位のシンボリクリスエス(勝率24.1%)、2位のキングカメハメハ(同17.6%)、3位のクロフネ(同16.7%)と、非サンデーサイレンス系の種牡馬が3位までを占めたことだ。なかでもシンボリクリスエスは【7.0.1.21】という極端な傾向が出ており、4着以下に敗れるケースは多いが勝ち切ることも多く、単勝回収率333%と大きなリターンも見込めるので新馬戦1着からの連勝を狙ってみる価値はあるだろう。

■表2 未勝利戦1着の次走・種牡馬別成績(13年リーディング20位以内・複勝率順)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ダイワメジャー 14-  6- 10- 55/ 85 16.5% 23.5% 35.3% 226% 155%
ディープインパクト 27- 21- 10-108/166 16.3% 28.9% 34.9% 68% 72%
ゼンノロブロイ 9- 12-  6- 53/ 80 11.3% 26.3% 33.8% 97% 120%
ハーツクライ 9- 11- 10- 61/ 91 9.9% 22.0% 33.0% 105% 94%
アグネスタキオン 16-  8- 17- 86/127 12.6% 18.9% 32.3% 85% 85%
ステイゴールド 8-  7- 10- 58/ 83 9.6% 18.1% 30.1% 80% 89%
キングカメハメハ 23- 17- 13-130/183 12.6% 21.9% 29.0% 112% 92%
フジキセキ 10- 10-  9- 75/104 9.6% 19.2% 27.9% 67% 68%
アドマイヤムーン 5-  1-  4- 26/ 36 13.9% 16.7% 27.8% 525% 187%
サクラバクシンオー 11-  6-  6- 64/ 87 12.6% 19.5% 26.4% 78% 82%
タイキシャトル 5-  5-  4- 39/ 53 9.4% 18.9% 26.4% 53% 148%
シンボリクリスエス 9- 13- 15-106/143 6.3% 15.4% 25.9% 57% 72%
ロージズインメイ 7-  5-  6- 57/ 75 9.3% 16.0% 24.0% 114% 76%
ネオユニヴァース 11-  6- 11- 90/118 9.3% 14.4% 23.7% 41% 66%
ブライアンズタイム 3-  5-  4- 40/ 52 5.8% 15.4% 23.1% 61% 54%
タニノギムレット 8-  4-  5- 59/ 76 10.5% 15.8% 22.4% 99% 72%
ゴールドアリュール 4- 11-  3- 67/ 85 4.7% 17.6% 21.2% 43% 74%
マンハッタンカフェ 6-  8-  4- 73/ 91 6.6% 15.4% 19.8% 71% 59%
ジャングルポケット 5-  6-  7- 76/ 94 5.3% 11.7% 19.1% 97% 73%
クロフネ 12-  6-  4-105/127 9.4% 14.2% 17.3% 72% 41%

次は、「リーディング20位までの種牡馬における、未勝利戦1着のあとの次走成績」を見てみたい。こちらのランキングでは複勝率35.3%のダイワメジャーが1位で、勝率ベースでも1位となっている点も注目に値する。表1の項で「ダイワメジャーは新馬戦1着の次走でも通用するものの、勝率6.1%と勝ち切れないレースが多い」と述べたが、未勝利戦1着のあとの次走では勝ち切るケースが多く、傾向がガラリと変わることは覚えておきたい。複勝率34.9%で2位のディープインパクトはこちらのランキングでも優秀だが、新馬戦1着のあとの次走に比べると10%以上もダウンしている。ディープインパクトの場合、初勝利を挙げたあとの昇級戦ですぐに通用するような産駒は新馬戦で勝ち上がる場合が多く、未勝利戦に回った場合は若干期待度が下がると考えてもいいだろう。

また、複勝率ベースでは9位のアドマイヤムーンが勝率ベースになると3位まで上昇する点にも注目したい。5勝のうち3勝が6番人気以下ということもあって単勝回収率525%と非常に高く、未勝利戦1着のあとのアドマイヤムーン産駒は、その次走でも激走に要注意だ。

■表3 新馬戦1着の次走・種牡馬別成績(13年リーディング21位以下・複勝率順・5走以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
アグネスデジタル 2- 1- 0- 2/ 5 40.0% 60.0% 60.0% 162% 100%
バゴ 1- 1- 1- 4/ 7 14.3% 28.6% 42.9% 30% 148%
ウォーエンブレム 0- 1- 1- 3/ 5 0.0% 20.0% 40.0% 0% 56%
アドマイヤマックス 1- 2- 2- 8/13 7.7% 23.1% 38.5% 100% 114%
デュランダル 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3% 38% 64%
アドマイヤジャパン 0- 1- 1- 4/ 6 0.0% 16.7% 33.3% 0% 220%
ケイムホーム 0- 0- 3- 6/ 9 0.0% 0.0% 33.3% 0% 208%
フレンチデピュティ 0- 2- 1- 8/11 0.0% 18.2% 27.3% 0% 93%
スウェプトオーヴァーボード 1- 1- 1- 9/12 8.3% 16.7% 25.0% 67% 55%
ファルブラヴ 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 17% 138%
スペシャルウィーク 1- 2- 1-13/17 5.9% 17.6% 23.5% 55% 54%
ワイルドラッシュ 1- 1- 0- 7/ 9 11.1% 22.2% 22.2% 44% 34%
プリサイスエンド 1- 0- 1- 7/ 9 11.1% 11.1% 22.2% 20% 38%
アフリート 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 46%
ストーミングホーム 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 38%
サクラプレジデント 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 51% 24%
ロックオブジブラルタル 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 54% 24%
マイネルラヴ 0- 0- 2-12/14 0.0% 0.0% 14.3% 0% 40%
マヤノトップガン 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5% 42% 21%
サウスヴィグラス 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 38% 21%

ここからはリーディング21位以下の種牡馬について見ていこう。まずは「リーディング21位以下の種牡馬における、新馬戦1着のあとの次走成績」となるが、新馬戦を勝つのはリーディング上位種牡馬の産駒であることが多く、このランキングでは該当数が5走以上を対象とした。集計対象の母数としてはやや少ないものであることを、あらかじめに断っておきたい。

ここでの1位は複勝率60.0%のアグネスデジタル。該当数ギリギリの5走のみではあるが、2勝2着1回と高確率で走ってくる。そのほか、複勝率42.9%で2位のバゴ、複勝率40.0%で3位のウォーエンブレム、複勝率38.5%で4位のアドマイヤマックスあたりはリーディング20位以内の種牡馬たちと比べても遜色のない成績を残しており、新馬戦1着のあとの次走では是非とも狙ってみたい存在と言える。

■表4 未勝利戦1着の次走・種牡馬別成績(13年リーディング21位以下・複勝率順・20走以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
チーフベアハート 1- 1- 7-17/26 3.8% 7.7% 34.6% 34% 123%
グラスワンダー 5- 3- 3-24/35 14.3% 22.9% 31.4% 195% 79%
サクラプレジデント 3- 3- 2-18/26 11.5% 23.1% 30.8% 343% 115%
スズカマンボ 1- 2- 3-14/20 5.0% 15.0% 30.0% 21% 86%
ダンスインザダーク 5- 2- 5-30/42 11.9% 16.7% 28.6% 81% 128%
スペシャルウィーク 7- 5- 5-50/67 10.4% 17.9% 25.4% 88% 71%
アドマイヤコジーン 1- 3- 3-22/29 3.4% 13.8% 24.1% 5% 64%
ホワイトマズル 2- 2- 3-24/31 6.5% 12.9% 22.6% 25% 119%
フレンチデピュティ 6- 2- 2-36/46 13.0% 17.4% 21.7% 43% 55%
サウスヴィグラス 2- 4- 2-30/38 5.3% 15.8% 21.1% 42% 81%
アグネスデジタル 7- 5- 3-60/75 9.3% 16.0% 20.0% 137% 54%
ファルブラヴ 3- 2- 2-28/35 8.6% 14.3% 20.0% 54% 49%
スウェプトオーヴァーボード 4- 2- 2-33/41 9.8% 14.6% 19.5% 67% 64%
ストラヴィンスキー 2- 2- 3-30/37 5.4% 10.8% 18.9% 38% 72%
マヤノトップガン 3- 0- 3-26/32 9.4% 9.4% 18.8% 69% 64%
バゴ 2- 0- 3-22/27 7.4% 7.4% 18.5% 20% 42%
リンカーン 1- 2- 4-31/38 2.6% 7.9% 18.4% 21% 76%
マイネルラヴ 0- 3- 3-27/33 0.0% 9.1% 18.2% 0% 89%
キングヘイロー 2- 5- 4-50/61 3.3% 11.5% 18.0% 19% 55%
ケイムホーム 3- 1- 0-20/24 12.5% 16.7% 16.7% 383% 89%

最後に「リーディング21位以下の種牡馬における、未勝利戦1着のあとの次走成績」を確認しよう。未勝利戦1着であればリーディング21位以下の種牡馬でも該当数が増えるので、こちらでは20走以上の種牡馬を対象とした。複勝率34.6%で1位となったのはチーフベアハートだが、その着別度数は【1.1.7.17】というもの。つまり、未勝利戦1着のあとの次走でもすぐに通用するケースが多いのだが、好走のほとんどが3着という非常にユニークな成績を残しており、該当するケースを見かけたら3連単の3着付けで狙ってみたいところだ。2位のグラスワンダー、3位のサクラプレジデントは複勝率だけでなく勝率や連対率も高く、安定した成績を残しているのが売り。いずれも単勝回収率が高いのでチーフベアハートとは違って1着で狙ってみたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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