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第750回 秋華賞の再戦か!? エリザベス女王杯を占う

2013/11/7(木)

今週はエリザベス女王杯が行われる。今年は外国馬の出走がなく、日本馬同士の戦いとなる。一般的な注目ポイントとしては3歳馬と古馬との比較が挙げられる。今回は二冠を果たしたメイショウマンボを筆頭とする3歳馬か。あるいは春、ヴィクトリアマイルを制したヴィルシーナを筆頭とする古馬か。この対決が見どころだ。果たしてどんな結末が待っているだろう。

いつものように過去10年の結果を振り返り、データから分析していきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 エリザベス女王杯の主な配当(過去10年)

馬名 年齢 単勝 馬連 馬単 3連複 3連単
12年 レインボーダリア 5 2300 1790 6630 6110 50810
11年 スノーフェアリー 4 270 700 1160 2520 9430
10年 スノーフェアリー 3 850 1430 3590 1320 10170
09年 クィーンスプマンテ 5 7710 102030 250910 157480 1545760
08年 リトルアマポーラ 3 1320 1010 3450 1660 12690
07年 ダイワスカーレット 3 190 850 1160 1610 6290
06年 フサイチパンドラ 3 2620 4180 16200 7980 92970
05年 スイープトウショウ 4 280 1650 2420 4180 17500
04年 アドマイヤグルーヴ 4 330 3270 5540 8420 53750
03年 アドマイヤグルーヴ 3 360 530 1070 9570  

最初の表1では過去10年のエリザベス女王杯の勝ち馬、そして主な配当を示した。勝ち馬には3歳馬、古馬、そして外国馬が入り混じっている。偏った傾向は感じられず、どのタイプの馬にもチャンスがあると言えるだろう。ただし、勝ち馬の年齢はすべて5歳以下。6歳以上の優勝はない。

配当面では09年の結果がひと際目立つ。クィーンスプマンテが勝利して単勝は7710円。2着にも12番人気の伏兵テイエムプリキュアが飛び込み、馬連は25万円台の大波乱となった。だが、その他の年は比較的平穏。06年は馬連4180円の配当がついたが、この年は1位入線のカワカミプリンセスが降着というアクシデントがあった。この2つの年を除いてしまえば、馬連の平均配当はグッと下がる。基本的には堅いレースと言える。

■表2 エリザベス女王杯好走馬(過去10年)

着順 馬名 人気 前走成績 備考
12年 1 レインボーダリア 7 府中牝馬S4着  
2 ヴィルシーナ 1 秋華賞2着 三冠すべてで2着
3 ピクシープリンセス 5 1000万1着  
11年 1 スノーフェアリー 1 英チャンピオンS3着  
2 アヴェンチュラ 2 秋華賞1着  
3 アパパネ 4 府中牝馬S14着  
10年 1 スノーフェアリー 4 英セントレジャー4着  
2 メイショウベルーガ 2 京都大賞典1着  
3 アパパネ 1 秋華賞1着 三冠達成
09年 1 クィーンスプマンテ 11 京都大賞典9着  
2 テイエムプリキュア 12 京都大賞典14着  
3 ブエナビスタ 1 秋華賞3着 二冠達成
08年 1 リトルアマポーラ 4 秋華賞6着 オークス1番人気
2 カワカミプリンセス 1 府中牝馬S2着  
3 ベッラレイア 2 府中牝馬S3着  
07年 1 ダイワスカーレット 1 秋華賞1着 二冠達成
2 フサイチパンドラ 3 エルムS11着  
3 スイープトウショウ 2 スワンS4着  
06年 1 フサイチパンドラ 7 秋華賞3着 オークス2着
2 スイープトウショウ 2 天皇賞秋5着  
3 ディアデラノビア 4 府中牝馬S3着  
05年 1 スイープトウショウ 2 天皇賞秋5着 宝塚記念1着
2 オースミハルカ 5 府中牝馬S3着  
3 アドマイヤグルーヴ 4 天皇賞秋17着  
04年 1 アドマイヤグルーヴ 2 天皇賞秋3着  
2 オースミハルカ 5 府中牝馬S1着  
3 エルノヴァ 4 府中牝馬S5着  
03年 1 アドマイヤグルーヴ 2 秋華賞2着 オークス1番人気
2 スティルインラブ 1 秋華賞1着 三冠達成
3 タイガーテイル 10 EPテーラー2着  

続いて過去10年で3着以内に好走した馬たちを詳しく見ていくとする(表2参照)。赤字で示したのが主な3歳馬。そして青字で示したのが主な古馬。なお、今年は外国馬の出走がないので、今回は外国の好走馬は考えないことにする。

赤字と青字を比較すると赤字が圧倒的に多い。黒字には古馬が多いので、全体を見渡せば古馬が不利というわけではない。ただ、データで狙う際には赤字がついたような3歳馬の方が狙いやすいのだ。その理由をこれから述べていく。

赤字の3歳馬の前走はすべてが秋華賞。昨年2着のヴィルシーナをはじめ、ほぼ毎年のように3歳馬が馬券に絡んでいる。世代ごとのレベル差はあるものの、古馬が相手でも通用する確率は高いと考えていいだろう。11年アヴェンチュラは前走秋華賞1着。やはり秋華賞で好走した馬がここでも好走する可能性が高くなっている。だが、08年は秋華賞6着だったリトルアマポーラ、06年は秋華賞3着だったフサイチパンドラが優勝を果たしている。この事実は重く受け止めなければならない。

この2頭は牝馬三冠路線に進みながらも「優勝」という形では結果を残すことができなかった。しかも、秋華賞からあまり間隔が長くなく、同じ京都が舞台のエリザベス女王杯でG1初制覇を果たすことなった。なぜ好走できたかの理由はここで述べることではないが、両馬ともに期待の素質馬であったことは間違いない。リトルアマポーラは春にオークスで1番人気に支持されていた。そしてフサイチパンドラはオークスで2着に好走していたのだ。

2003/11/16 京都11R エリザベス女王杯(G1)1着 7番 アドマイヤグルーヴ

3歳牝馬の三冠路線は秋華賞で完結したわけだが、実際には秋華賞の再戦がここで繰り広げられている。03年は非常に象徴的な年だった。三冠を果たしたスティルインラブだが、アドマイヤグルーヴがここでリベンジを果たした。同馬もオークスでは1番人気に支持されていた。

古馬が3歳馬の挑戦をはねのけて再先着を果たすのは容易ではない。青字で示したメイショウベルガーは前走京都大賞典で牡馬を一蹴して1着。05年スイープトウショウは前走天皇賞(秋)で掲示板。しかも同馬は春に宝塚記念を勝っていた。04年アドマイヤグルーヴは単に前年のエリザベス女王杯の覇者ではない。前走天皇賞(秋)で3着と好走していた。つまりいずれも牡馬を相手にグレードの高いレースで前走好走していたのだ。

古馬の有力ステップレースとしては府中牝馬Sが挙げられる。だが、同レースを勝っていてもここでは有力視できないという結論に達する。ちなみに春のヴィクトリアマイルで好成績を残していても、あまり関係がない。

大荒れとなった09年、そして道悪が影響した昨年の結果を除けば、その他の古馬は人気サイドの馬が好走している。07年2着フサイチパンドラは前走エルムSで11着だったが、ここでは3番人気に支持されていた。その他も上位5番人気以内に収まる。

当日上位人気に支持されるためには、やはり前走である程度結果を残している必要がある。さきほど府中牝馬Sは勝っていても有力視できないと述べたが、5着以内には善戦していることが望ましいと言えるだろう。

【結論】
それでは今年のエリザベス女王杯を占っていこう。出走予定メンバーは表3の通りだ。

■表3 今年のエリザベス女王杯出走予定馬

順位 馬名 年齢 前走成績 備考
1 メイショウマンボ 3 秋華賞1着  
2 ヴィルシーナ 4 京都大賞典8着  
3 ホエールキャプチャ 5 府中牝馬S1着  
4 レインボーダリア 6 府中牝馬S13着  
5 デニムアンドルビー 3 秋華賞4着 オークス1番人気
6 マルセリーナ 5 府中牝馬S7着  
7 オールザットジャズ 5 京都大賞典9着  
8 ハナズゴール 4 府中牝馬S9着  
9 エディン 4 古都S1着  
10 アロマティコ 4 府中牝馬S7着  
12 セキショウ 3 秋華賞8着  
13 スピードリッパー 5 府中牝馬S12着  
14 ミッドサマーフェア 4 府中牝馬S10着  
15 トーセンアルニカ 3 山中湖特別1着  
16 ラキシス 3 鳴滝特別1着  
17 セレブリティモデル 3 秋華賞16着  
18 ディアデラマドレ 3 堀川特別1着  
19 タガノイノセンス 6 大原S3着  
※フルゲート18頭。(11)アグネスワルツ、(19)ウインクリアビューは回避の見込み。その他登録馬もあり。

2013/9/15 阪神11R 関西TVローズS(G2)1着 1番 デニムアンドルビー

再三述べているように今年は日本馬同士の争いとなる。まず3歳馬を見ていこう。秋華賞はメイショウマンボが勝利。オークスを加えて二冠を達成しており、同世代の中ではトップの力があったことは間違いない。ここも当然のように有力となりうる。だが、もう一方で注目したいのがデニムアンドルビー。秋華賞では4着に敗退。オークスに続いて1番人気に応えられなかった。だが、G1で1番人気に支持されたことに大きな意味がある。それだけ能力が評価されている馬というわけだ。まさに逆転優勝があってもおかしくないパターン。メイショウマンボと勝負付けは済んでいないと考え、注目してみたい。

古馬勢はヴィルシーナホエールキャプチャが当日人気を集めそうな気配。馬券圏内候補としては有力だが、実績的には物足りない。ヴィルシーナは前走京都大賞典で8着と敗退。ホエールキャプチャも前走は1着ながら府中牝馬S。牡馬相手の重賞で好走しているようなタイプが1頭もいない。3歳馬を押さえて優勝するには厳しいと思わせる。

よって今年は3歳馬が勝つ可能性が高いと見た。条件クラスを勝ったばかりの血統馬もいるが、秋華賞で上位に入ったメイショウマンボとデニムアンドルビーが圧倒的に優勢のはず。最有力候補と予想する。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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