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第748回 後のG1馬が活躍!アルゼンチン共和国杯を分析する

2013/10/31(木)

 東京競馬場で秋開催におけるG2ハンデ戦・アルゼンチン共和国杯が行われる。近年はアドマイヤジュピタ(天皇賞・春)、スクリーンヒーロー(ジャパンC)、トーセンジョーダン(天皇賞・秋)といった後のG1馬が優勝。他にも同レースをきっかけに中長距離路線で活躍する馬が多く、見逃せないレースとなっている。ハンデ戦で馬券的にも面白い一戦を過去10年のデータから分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 アルゼンチン共和国杯の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 2-  2-  1-  5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 72% 82%
2番人気 3-  3-  1-  3/ 10 30.0% 60.0% 70.0% 134% 137%
3番人気 3-  1-  1-  5/ 10 30.0% 40.0% 50.0% 224% 111%
4番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 41%
5番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 71%
7番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 211% 62%
8番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 141%
9番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 113%
10番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 142%
11番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 251% 92%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 63%
15番人気以下 0-  0-  0- 23/ 23 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

まず表1は人気別成績。1番人気馬が10年のトーセンジョーダンら2勝。連対率40%、複勝率50%はやや物足りない。勝利数3勝で最多タイなのが2番人気馬と3番人気馬。
2番人気馬は昨年のルルーシュらが勝利。勝率・連対率・複勝率ともに1番人気馬を上回っている。3番人気馬は一昨年のトレイルブレイザーらが優勝。2・3番人気馬ともに単勝回収率・複勝回収率で100%を超えている。3番人気までに8勝と上位人気馬が勝ち切る傾向が強い。

 以下、7・11番人気馬が1勝ずつ。11番人気馬の優勝は09年のミヤビランベリ。この年は2着に4番人気アーネストリー、3着に10番人気ヒカルカザブエが入り、3連単92万2600円の波乱となった。
馬連での万馬券は05年・09年の2回のみ。近3年の馬連配当は10年950円、11年1620円、昨年1060円と堅い決着が続いている。ただし、3連単は毎年万馬券となっている。

■表2 アルゼンチン共和国杯の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0-  2-  1-  7/ 10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 130%
4歳 5-  4-  5- 25/ 39 12.8% 23.1% 35.9% 69% 106%
5歳 3-  2-  1- 35/ 41 7.3% 12.2% 14.6% 38% 54%
6歳 2-  2-  2- 33/ 39 5.1% 10.3% 15.4% 118% 66%
7歳以上 0-  0-  1- 33/ 34 0.0% 0.0% 2.9% 0% 7%

 続いて表2は年齢別成績。出走数は4〜6歳でほぼ同数だが、4歳馬が勝率・連対率・複勝率ともに世代間トップだ。昨年のルルーシュら5勝をあげ、3着以内馬も全体の約半数の14頭を占めている。

 出走数10頭と少数で勝ち星こそないが、3歳馬も複勝率30%と高い。複勝回収率も100%を大きく超えている。

 5歳馬は06年のトウショウナイトら3勝。これら3勝はすべて3番人気以内の馬があげたものだ。6歳馬の勝利は03年アクティブバイオ(7番人気)、09年ミヤビランベリ(11番人気)。ともに人気薄での勝利で、単勝回収率を押し上げている。ただし、5歳馬・6歳馬ともに複勝率でトップの4歳馬とは2倍以上の開きがあった。

 なお、7歳以上の馬は05年コイントスの3着のみで不振傾向にある。

■表3 アルゼンチン共和国杯の斤量別成績(過去10年)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
49キロ 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
50キロ 0-  1-  0- 10/ 11 0.0% 9.1% 9.1% 0% 41%
51キロ 0-  0-  2-  6/  8 0.0% 0.0% 25.0% 0% 125%
52キロ 0-  0-  2- 11/ 13 0.0% 0.0% 15.4% 0% 64%
53キロ 1-  1-  0- 18/ 20 5.0% 10.0% 10.0% 44% 19%
54キロ 1-  0-  1- 21/ 23 4.3% 4.3% 8.7% 22% 32%
55キロ 1-  3-  1- 18/ 23 4.3% 17.4% 21.7% 27% 80%
56キロ 3-  2-  1- 17/ 23 13.0% 21.7% 26.1% 127% 92%
56.5キロ 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57キロ 1-  0-  2- 12/ 15 6.7% 6.7% 20.0% 20% 42%
57.5キロ 3-  1-  0-  6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 364% 200%
58キロ 0-  1-  1-  9/ 11 0.0% 9.1% 18.2% 0% 27%
58.5キロ 0-  1-  0-  1/  2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 95%
59キロ 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表3は斤量別成績。3勝をあげているのが斤量56キロと57.5キロの馬。特に57.5キロの馬は、10頭以上いる組の中で勝率・連対率・複勝率ともにトップ。09年にはミヤビランベリがトップハンデ57.5キロで勝利している。単勝回収率・複勝回収率ともに200%以上だ。
出走数が多いのは53〜56キロだが、この中では56キロの馬が好成績。04年のレニングラードらが勝利している。

 勝ち星があるのは、斤量53〜57.5キロの馬。52キロ以下の軽ハンデ馬ならびに58キロ以上の重いハンデを背負った馬は勝ち切るのは厳しいようだ。

■表4 アルゼンチン共和国杯の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
500万下 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1000万下 1-  1-  3-  5/ 10 10.0% 20.0% 50.0% 51% 206%
1600万下 2-  3-  2- 22/ 29 6.9% 17.2% 24.1% 52% 74%
オープン特別 1-  1-  1- 24/ 27 3.7% 7.4% 11.1% 11% 28%
G3 0-  0-  0- 12/ 12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G2 6-  4-  3- 62/ 75 8.0% 13.3% 17.3% 87% 55%
G1 0-  1-  1-  7/  9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 157%

 表4は前走クラス別成績。前走重賞組ではG2組が圧倒的に多く、過半数の6勝をあげている。ただ、出走数自体が多いために勝率・連対率・複勝率ともにそれほど高くない。

 前走G1組・G3組はともに未勝利。ただし、前走G1組は05年トウカイトリックが2着、09年ヒカルカザブエが3着に好走。前者は宝塚記念、後者は天皇賞・春以来の休み明けで、ともに10番人気と人気薄だった。オープン特別組は10年トーセンジョーダンの1勝のみ。

 注目したいのが前走1000万下組と1600万下組だ。1000万下組は複勝率50%で、昨年もマイネルマーク(6番人気)が3着と好走している。1600万下組は08年スクリーンヒーロー、11年トレイルブレイザーの2勝。昨年はムスカテール(3番人気)が2着に好走している。ちなみに、この組の3着以内馬7頭中6頭は4歳馬だった。

■表5 G2組の前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
京都大賞典 4- 3- 2-35/44 9.1% 15.9% 20.5% 83% 60%
オールカマー 1- 1- 1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 25% 38%
札幌記念 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 836% 306%
毎日王冠 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
目黒記念 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
その他のレース 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表5は表4であげたG2組の前走レース別成績。出走数が抜けて多い京都大賞典組が06年のトウショウナイトら4勝をあげている。この組の3着以内馬9頭中7頭は京都大賞典で5着以内だった。

 他のレースではオールカマー組は昨年のルルーシュ、札幌記念組は09年のミヤビランベリがそれぞれ勝利している。なお、オールカマー組の3着以内馬3頭はいずれも前走5着以内だった。対して、ミヤビランベリは前走14着大敗から巻き返しての優勝だった。

■表6 オープン特別組の前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 62% 68%
前走2着 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 143%
前走3着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10着〜 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表6はオープン特別組の前走着順別成績。この組の3着以内馬3頭はすべて前走で連対を果たしていた。03年2着のナチュラルライン(前走札幌日経OP1着)、10年優勝のトーセンジョーダン(前走アイルランドT1着)はともに1番人気に支持されていた。
11年3着のカワキタコマンド(前走アイルランドT2着)は8番人気での好走で、前走2着馬の複勝回収率は100%を超えている。

■表7 1600万下組の前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 0- 3- 1- 7/11 0.0% 27.3% 36.4% 0% 111%
前走2着 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% 506% 136%
前走3着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 173%
前走6〜9着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走10着〜 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表7は1600万下組の前走着順別成績。こちらもオープン特別組同様に、前走で連対した馬の成績が良い。この組の3着以内馬7頭中6頭が前走で連対している。唯一前走5着から激走したのは03年3着のエリモシャルマン(8番人気)。

 なお、この組は前走1着馬が2着止まりで、2着馬が2勝。前走準オープン2着だと斤量が軽いという理由はあるだろうが、面白いデータといえる。

■表8 アルゼンチン共和国杯の馬体重別成績(過去10年)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
420〜439kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
440〜459kg 0-  3-  1- 27/ 31 0.0% 9.7% 12.9% 0% 43%
460〜479kg 1-  1-  1- 32/ 35 2.9% 5.7% 8.6% 12% 32%
480〜499kg 8-  4-  3- 35/ 50 16.0% 24.0% 30.0% 161% 102%
500〜519kg 1-  1-  3- 24/ 29 3.4% 6.9% 17.2% 13% 74%
520〜539kg 0-  1-  0-  8/  9 0.0% 11.1% 11.1% 0% 45%
540kg以上 0-  0-  2-  5/  7 0.0% 0.0% 28.6% 0% 55%

 表8は馬体重別成績。480〜499キロの馬が8勝と抜けて多い勝利数を誇っている。連対率・複勝率でも他を圧倒。単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。

全体的な複勝率で見ても、480キロ以上の大型馬が好走しやすい傾向にあるようだ。

<結論>

■表9 アルゼンチン共和国杯の出走予定馬(11/30時点)

馬名 性齢 斤量 前走成績 前走時馬体重
トウカイトリック 牡11 57 天皇賞・春 11着 454
ムスカテール 牡5 57.5 オールカマー 9着 484
ルルーシュ 牡5 57.5 札幌記念 15着 506
メイショウナルト セン5 56 オールカマー 2着 448
デスペラード 牡5 56 京都大賞典 10着 462
アスカクリチャン 牡6 56 アイルランドT 4着 494
アドマイヤラクティ 牡5 57.5 京都大賞典 4着 488
エックスマーク 牡4 55 1600万下 1着 478
シゲルササグリ 牡4 54 1600万下 1着 512
ホッコーブレーヴ 牡5 54 1600万下 1着 484
ニューダイナスティ 牡4 55 京都大賞典 11着 472
カルドブレッサ 牡5 54 新潟記念 11着 482
サイモントルナーレ 牡7 53 丹頂S 1着 460
セイカプレスト 牡7 54 丹頂S 6着 472
コスモロビン 牡5 56 丹頂S 7着 542
フリソ 牡7 54 ブラジルC 12着 490
モズ 牡6 53 丹頂S 5着 472
イケドラゴン 牡8 48 アイルランドT 9着 522
コスモラピュタ 牡6 53 オールカマー 12着 470
スーサングレート 牡5 52 1000万下 1着 510
フミノヤマビコ 牡6 53 1600万下 12着 500
マイネルマーク 牡5 54 1600万下 4着 466
※フルゲート18頭。モズ以下は除外対象。

 今年のアルゼンチン共和国杯の出走予定馬は表9のとおり。

2012/11/4 東京11R アルゼンチン共和国杯(G2)1着 4番 ルルーシュ

2013/9/22 阪神10R ムーンライトハンデ 1着 3番 シゲルササグリ

 人気になりそうなのは、前走G2組のムスカテール、ルルーシュ、メイショウナルト、アドマイヤラクティあたりか。

この中からルルーシュを筆頭に推したい。なんといっても昨年のこのレースの覇者で、東京コースは6戦して4勝2着2回と連を外していない。前走札幌記念は15着と大敗したが、極度の不良馬場で参考外といえるもの。大敗後で人気が落ちれば、それだけ妙味もある。トップハンデ57.5キロも表3で示したように問題ないだろう。

 前走オールカマー2着のメイショウナルトは夏以降の充実ぶりが目立っている。表5で示したオールカマー組5着以内の条件を満たしており、勝ち切ってもおかしくない。
一方、ムスカテールは同レース9着。今年春の目黒記念ではルルーシュを破って勝利しているが、前走着順は気になる。東京コースが得意で巻き返してもなんらおかしくないが、人気だけにやや疑ってかかりたい。

京都大賞典4着のアドマイヤラクティも注目だが、それほど速い脚があるタイプではない。今年の目黒記念では1番人気に推されながら、10着と敗れている点も気がかりだ。

 他では前走1600万下を勝った3頭。中でも好相性の4歳馬エックスマークシゲルササグリに注目したい。エックスマークは前走の馬体重が478キロ。今回がプラス体重で480キロ以上ならば、さらに期待がもてる。シゲルササグリは今年の夏以降、着実に力をつけている。先行してしぶとく、3着以内なら可能性はありそうだ。人気になるタイプではないだけに馬券的にもおさえておきたい。

 最後にオープン特別組でアスカクリチャン。前走のアイルランドTは4着だが、斤量59キロ。重い斤量を背負っての瞬発力勝負だっただけに度外視できるのではないか。夏の函館記念・札幌記念では天皇賞・秋4着のアンコイルドと勝ち負けしていただけに、力は足りる。今回は56キロと前走から3キロ減。馬体重も好走率が多い範囲におさまっているだけに、見直したい一頭だ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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