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第747回 アルテミスSが行われる2歳の東京芝1600m戦を分析!

2013/10/28(月)

 今週はG1の谷間の週だが、重賞は東京・京都で3鞍行われる。土曜の東京メインは昨年創設され、今年で2回目を迎えるアルテミスS。阪神JFの関東圏における前哨戦で、昨年の同レース2着のアユサンが今年の桜花賞を優勝。年末の本番だけでなく、来年のクラシックを見据えても見逃せない一戦だ。今回のデータde出〜たでは、このアルテミスSを含む東京芝1600mで行われる2歳戦のレース傾向を分析してみた。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 昨年のアルテミスSの上位馬一覧

着順 馬番 馬名 人気 タイム/着差 4角通過順 上がり3F 前半800m レース上がり
1 1 コレクターアイテム 1 1分33秒8 11 33秒9 46秒6 34秒9
2 8 アユサン 4 1/2馬身 16 33秒5
3 13 ウインプリメーラ 7 3馬身 2 35秒4
4 7 エイシンラトゥナ 5 1/2馬身 3 35秒3
5 10 ナンシーシャイン 9 アタマ 12 34秒5

2012/11/3 東京11R アルテミスステークス 1着 1番 コレクターアイテム

 まず表1は昨年のアルテミスSの結果。1・2着が1分33秒台という速い時計の決着となった。前半800m通過が46秒6という2歳戦にしては厳しい流れとなり、道中後方にいた2頭が台頭。1着は直線で最内を通ったコレクターアイテム。大外を回したアユサンが半馬身差で2着となった。しかし、通ったコースの差を考えると、アユサンが勝ち馬と同等か、それ以上の競馬をしていたといえる。

 勝ったコレクターアイテムはその後、阪神JFで僅差4着(1番人気)に入ったものの、3歳シーズンは不振だ。アユサンはご存じのように、今年の桜花賞を優勝。3着ウインプリメーラも先日、京都の準オープン・清水Sを快勝。見事にオープン入りを果たした。

 暮れの阪神JFだけでなく、翌年も楽しみな素質馬が集まるレースといえるだろう。

■表2 赤松賞の結果(08〜11年の過去4年)

年度 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半800m レース上がり
2011 1 トーセンベニザクラ 1分34秒5 8 11 33秒2 47秒5 34秒5
2 パストフォリア ハナ 5 3 33秒9
3 トランドネージュ 1馬身3/4 1 1 34秒8
2010 1 ダンスファンタジア 1分35秒1 1 2 33秒8 48秒3 34秒2
2 フレンチカクタス 2馬身1/2 6 1 34秒6
3 サイレントソニック 1/2馬身 2 5 33秒8
2009 1 アパパネ 1分34秒5 3 8 33秒6 47秒5 34秒6
2 ブルーミングアレー 2馬身1/2 1 5 34秒2
3 クロフォード 2馬身1/2 2 3 34秒9
2008 1 ダノンベルベール 1分36秒1 1 8 33秒9 48秒4 34秒9
2 マジックシアター 1馬身 2 2 34秒8
3 ディアジーナ クビ 6 4 34秒5

 次に表2は赤松賞の08〜11年にかけての成績一覧。アルテミスSの前身である赤松賞からは牝馬三冠を達成したアパパネが優勝。他にも阪神JFでブエナビスタの2着に入ったダノンベルベール、フェアリーSを制したトーセンベニザクラらが勝利している。

4年ともに前半800m48秒前後の平均ペース。レース上がりが34秒台という流れで、自身の上がり3ハロンで33秒台をマークした馬が勝利していた。

なお、08〜11年までの赤松賞の4年、そして昨年のアルテミスSともに1番人気馬が3着以内に入っていた

■表3 2歳芝1600m戦の種牡馬別成績(10〜11月/08年から今年10月20日終了時点)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
シンボリクリスエス 8- 8- 7-39/62 12.9% 25.8% 37.1% 86% 92%
キングカメハメハ 8- 5- 4-38/55 14.5% 23.6% 30.9% 138% 99%
ディープインパクト 7- 7- 2-17/33 21.2% 42.4% 48.5% 54% 74%
ネオユニヴァース 5- 4- 5-42/56 8.9% 16.1% 25.0% 42% 80%
フジキセキ 4- 5- 5-22/36 11.1% 25.0% 38.9% 45% 152%
クロフネ 3- 3- 2-19/27 11.1% 22.2% 29.6% 28% 50%
ハーツクライ 3- 3- 1-19/26 11.5% 23.1% 26.9% 31% 85%
ステイゴールド 3- 1- 5-17/26 11.5% 15.4% 34.6% 95% 264%
アドマイヤマックス 3- 1- 2-18/24 12.5% 16.7% 25.0% 232% 79%
ロージズインメイ 3- 1- 2-28/34 8.8% 11.8% 17.6% 76% 77%
ファルブラヴ 3- 1- 0- 7/11 27.3% 36.4% 36.4% 109% 60%
ゼンノロブロイ 3- 0- 3-23/29 10.3% 10.3% 20.7% 65% 74%
マンハッタンカフェ 3- 0- 2-27/32 9.4% 9.4% 15.6% 56% 38%
※3勝以上

 続いて表3は10〜11月の東京で行われた2歳芝1600m戦の種牡馬別成績。勝利数ではシンボリクリスエス・キングカメハメハが8勝ずつで最多を誇る。両者の比較では、勝率はキングカメハメハがわずかに上で、連対率・複勝率はシンボリクリスエスが上回った。
シンボリクリスエス産駒の勝利には、昨年の安田記念を勝利したストロングリターンも含まれていた。

 7勝をあげ、勝率21.2%と高いのがディープインパクト産駒。連対率・複勝率ともに40%オーバーは上位勢では同産駒だけだ。今年の青葉賞を制したヒラボクディープも昨秋の新馬戦で勝利している。

 3位のディープインパクト以下はサンデーサイレンスの後継種牡馬がズラリと並んでいる。ネオユニヴァースが5勝で第4位、フジキセキが4勝で第5位。3勝をあげた種牡馬のなかでSS系でないのは、クロフネ・ロージズインメイ・ファルブラヴの3頭だけだ。
なかでも、ファルブラヴ産駒は7戦して3勝。表2で出てきたダンスファンタジアも同産駒で、府中のマイル戦と相性が良さそうだ。

■表4 2歳牝馬限定戦の種牡馬別成績(10〜11月/08年から今年10月20日終了時点)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
キングカメハメハ 4- 1- 1-10/16 25.0% 31.3% 37.5% 207% 101%
ネオユニヴァース 3- 2- 2-16/23 13.0% 21.7% 30.4% 50% 86%
シンボリクリスエス 2- 4- 4-15/25 8.0% 24.0% 40.0% 30% 111%
クロフネ 2- 1- 0-10/13 15.4% 23.1% 23.1% 35% 34%
ダイワメジャー 2- 0- 1- 8/11 18.2% 18.2% 27.3% 230% 71%
ハーツクライ 2- 0- 0-10/12 16.7% 16.7% 16.7% 51% 24%
ファルブラヴ 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 20% 50%
ダンスインザダーク 1- 1- 0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 54% 39%
シックスセンス 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0% 112% 210%
ゼンノロブロイ 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 39% 24%
アグネスタキオン 1- 0- 1-15/17 5.9% 5.9% 11.8% 8% 17%
デュランダル 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 58% 57%
マーベラスサンデー 1- 0- 1- 5/ 7 14.3% 14.3% 28.6% 425% 188%
ブラックタイド 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7% 710% 326%
ジャングルポケット 1- 0- 0-12/13 7.7% 7.7% 7.7% 16% 10%
フジキセキ 0- 3- 2-13/18 0.0% 16.7% 27.8% 0% 170%
ディープインパクト 0- 2- 1- 8/11 0.0% 18.2% 27.3% 0% 50%
マンハッタンカフェ 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 33%

 表4は東京芝1600mで行われる2歳牝馬限定戦の種牡馬別成績。牝馬限定戦だと様相が変わってくる。

 アパパネら4勝をあげているキングカメハメハ産駒が第1位。勝率・連対率・複勝率ともに牝馬限定戦の方が上回る結果となった。次いで3勝をあげているのがネオユニヴァース産駒。こちらも牝馬限定戦の方が好結果となっている。
以下、2勝でシンボリクリスエス・クロフネ・ダイワメジャー・ハーツクライ産駒が続く。1勝のみの種牡馬ではダンスインザダーク、ゼンノロブロイ、アグネスタキオンの各産駒の複勝率が低い。SS後継種牡馬でも牝馬限定戦となると、明暗がくっきりと分かれている。

 なお、ディープインパクト、マンハッタンカフェの各産駒はともに未勝利だった。全体では7勝をあげているディープインパクト産駒だが、牝馬限定戦に関しては相性が悪いといえる。

■表5 東京芝1600mで行われる2歳未勝利戦の馬体重別成績(08年から今年10月20終了時点)

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
〜399kg 0-  1-  0- 14/ 15 0.0% 6.7% 6.7% 0% 16%
400〜419kg 2-  3-  3- 38/ 46 4.3% 10.9% 17.4% 58% 47%
420〜439kg 4-  7-  7-144/162 2.5% 6.8% 11.1% 23% 24%
440〜459kg 13- 15- 11-188/227 5.7% 12.3% 17.2% 30% 76%
460〜479kg 28- 14- 18-134/194 14.4% 21.6% 30.9% 184% 175%
480〜499kg 3- 10- 12- 56/ 81 3.7% 16.0% 30.9% 29% 95%
500〜519kg 4-  4-  3- 30/ 41 9.8% 19.5% 26.8% 120% 57%
520〜539kg 1-  1-  1-  4/  7 14.3% 28.6% 42.9% 55% 100%

 表5は東京芝1600mで行われる2歳未勝利戦の馬体重別成績。近5年の同コースで行われた2歳戦のなかでも、未勝利戦が55レースと一番多かった。

 表を見ると、馬体重460キロを境に特に複勝率に大きな違いがあることがわかる。460キロ未満だと複勝率が18%に満たないのに対して、460キロ以上だと30%を超えているケースが多い。特に460〜479キロの馬は連対率21.6%・複勝率30.9%と高く、単勝回収率・複勝回収率でも100%を大きく超えていた。

東京芝マイルの未勝利戦では460キロ以上ある馬、特に460〜479キロの馬は注意しておきたい。

■表6 ベゴニア賞の結果(08〜12年の過去5年)

年度 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 前半800m レース上がり
2012 1 ロゴタイプ 1分33秒6 4 4 34秒0 47秒1 34秒3
2 マンボネフュー 1馬身1/2 5 7 33秒9
3 ユキノユウダン 4馬身 16 6 34秒7
2011 1 サトノギャラント 1分36秒2 3 15 33秒2 48秒9 34秒3
2 オコレマルーナ 1馬身1/4 2 11 33秒8
3 リアルフレア クビ 5 11 33秒8
2010 1 ナカヤマナイト 1分34秒8 2 1 34秒2 48秒4 34秒2
2 コティリオン 1馬身3/4 1 5 33秒8
3 シルクマイベスト ハナ 3 2 34秒0
2009 1 キングレオポルド 1分34秒1 2 3 33秒8 48秒0 34秒2
2 ヒシカツジェームス 1馬身1/4 5 7 33秒7
3 セイウンジャガーズ クビ 1 7 33秒7
2008 1 パールシャドウ 1分35秒2 1 1 35秒5 47秒7 35秒5
2 ナンヨーアイドル 1馬身1/2 2 12 34秒3
3 ダノンヒデキ クビ 5 6 35秒1

2012/11/25 東京7R ベゴニア賞 1着 1番 ロゴタイプ

 最後に表6は11月末に行われる500万下・ベゴニア賞の成績一覧。こちらも注目しておきたい2歳戦だ。昨年は後に朝日杯FS、皐月賞を制したロゴタイプが勝利。勝ち時計1分33秒6はレコードで、速い時計の決着に強いところを見せた一戦だった。

他にも一昨年優勝のサトノギャラントも先日のオープン特別・アイルランドTで2着。ナカヤマナイトは重賞3勝するなど後の活躍馬を多く輩出。過去5年の勝ち馬はすべてオープンまで出世している

 勝ち時計は年ごとにさまざまだが、前半800m通過はすべて47〜48秒台と平均からややスローで流れるのが特徴。08年以外はレース上がりが34秒台前半で、直線での速い上がりが要求されるレースだ。
昨年のロゴタイプのように秋に一気に本格化を迎える馬もおり、レース内容と勝ち馬はぜひ覚えておきたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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