第742回 最後の1冠を手にするのは? 秋華賞を占う|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第742回 最後の1冠を手にするのは? 秋華賞を占う

2013/10/10(木)

今週は日曜日に秋華賞が行われる。ローズSを制したデニムアンドルビーが初G1制覇を果たすのか、あるいはメイショウマンボがオークスに続く2冠を獲得するのか。はたまた上がり馬スマートレイアーが一気に頂点に立つのか。図抜けた実績馬が不在の今年は、どの馬が勝利をつかむのか大変興味深い。過去10年のデータを分析し、レースを攻略してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 秋華賞出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 ローズSG2 8- 8- 3-52/71 11.3% 22.5% 26.8%
2 クイーンG3 1- 1- 2- 8/12 8.3% 16.7% 33.3%
3 優駿牝馬G1 1- 0- 0-10/11 9.1% 9.1% 9.1%
4 オークG1 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
5 シリウスHG3 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
6 宝塚記念G1 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
7 札幌記念G2 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
8 五頭連峰1000 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
9 ムーンH1600 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
10 紫苑S 0- 0- 0-38/38 0.0% 0.0% 0.0%
11 夕月特別1000 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
12 藻岩山H1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
13 白井特別1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
14 グランG3 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
15 桜花賞G1 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
16 ラジオNIHG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
17 クイーG3 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
18 利尻特別500 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
19 夕月特H1000 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

過去10年の秋華賞を振り返ると、スティルインラブ、アパパネ、ジェンティルドンナと3頭もの三冠馬が誕生している。そのほかにもスイープトウショウやダイワスカーレットといった、牡馬顔負けの実力馬が勝ち馬に名を連ねている。その世代を代表す確固たる中心馬が存在する年が多いことがわかる。それら勝ち馬を含めた秋華賞出走馬の前走別成績は表1のようになっている。

トライアルのローズS組が圧倒的な好成績。過去10年では8頭の勝ち馬を輩出。2着馬も8頭出しており、ローズS組のワン・ツーで決まることも非常に多い。対照的に東のトライアル・紫苑S組は大不振。過去10年では1頭も好走馬が出ていない。

ローズS組以外だと古馬相手のクイーンS、そしてオークスからの直行など、別の重賞からの素質馬が好走を果たすことがある。

■表2 前走ローズS組の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 3- 3- 1- 3/10 30.0% 60.0% 70.0%
前走2着 1- 3- 1- 5/10 10.0% 40.0% 50.0%
前走3着 1- 2- 1- 6/10 10.0% 30.0% 40.0%
前走4着 1- 0- 0- 7/ 8 12.5% 12.5% 12.5%
前走5着 1- 0- 0- 4/ 5 20.0% 20.0% 20.0%
前走6〜9着 0- 0- 0-16/16 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着〜 1- 0- 0-10/11 9.1% 9.1% 9.1%

注目のローズS組の前走着順別成績は表2の通り。トライアルといえどもローズSでは好成績が求められる。秋華賞好走馬の大半は前走ローズSでも5着以内には入線していた。ローズSで6〜9着だった馬は【0.0.0.16】、同10着以下だった馬の成績は【1.0.0.10】。巻き返したのは08年ブラックエンブレム1頭。同馬以上の実績だったオウケンサクラ(桜花賞2着)、トールポピー(オークス1着)、エリンコート(オークス1着)といった春のクラシック好走馬も割と含まれている。そんな実績馬でも本番で巻き返すことができなかった。休み明けを叩いてのガラリ一変を期待しすぎるのはよくない。

前走ローズSで好走し、本番で好走した馬には前述したダイワスカーレットやスイープトウショウらが含まれている。すでにG1で好走実績があればベストだが、別の重賞で勝ち鞍を上げていればここではチャンスがある。逆に考えると、ローズSで重賞初好走を果たし、ギリギリで秋華賞への優先出走権をもぎ取ったような馬では残念ながら、あまり期待できない。11年2着キョウワロアリングのような例外はあるが、厳しい戦いを強いられることになる。

前走ローズSで4着、5着の馬に関しては、「買い」と判断するためのハードルが上がる。前走ローズS4着で本番巻き返したのは10年アパパネ。同じく前走5着から巻き返したのがスティルインラブ。つまり後の三冠馬ということになる。そこまでの実績を常に要求するのは酷だが、G1勝ち実績が必要と見るべきか。

■表3 秋華賞出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率
500万下 0-  0-  0-  4/  4 0.0% 0.0% 0.0%
1000万下 0-  0-  1- 21/ 22 0.0% 0.0% 4.5%
1600万下 0-  0-  1-  1/  2 0.0% 0.0% 50.0%
OPEN特別 0-  0-  0- 38/ 38 0.0% 0.0% 0.0%
G3 1-  1-  3- 12/ 17 5.9% 11.8% 29.4%
G2 8-  8-  4- 54/ 74 10.8% 21.6% 27.0%
G1 1-  0-  1- 12/ 14 7.1% 7.1% 14.3%

続いて表3は秋華賞出走馬の前走クラス別成績。今回注目となりそうなのが前走1000万クラス組。同クラスの成績を調べると、【0.0.1.21】という成績。ローズSの好成績により、予想されたことだが、不振となっている。ちなみに好走を果たしたには05年ニシノナースコール。同馬は当日5番人気に支持されていた。主力のローズSを経ない馬が、ここまで人気になることは実はめずらしいケース。たいていは伏兵扱いで二けた人気となることが多いのだ。ちなみに前走1000万クラス組で、当日3番人気以内に支持された馬はいない(過去10年)。

【結論】

■表4 今年の秋華賞出走予定馬

順位 馬名 前走成績 備考
1 ウリウリ ローズS3着  
1 シャトーブランシュ ローズS2着  
1 セキショウ 紫苑S1着  
1 デニムアンドルビー ローズS1着 フローラS1着
1 リボントリコロール 紫苑2着  
6 メイショウマンボ ローズS4着 オークスS1着
7 ローブティサージュ ローズS6着 阪神JF1着
8 エバーブロッサム ローズS14着  
9 サクラプレジール オークス14着 フラワーC1着
10 ノボリディアーナ ローズS8着  
11 コレクターアイテム ローズS12着 アルテミスS1着
12 スマートレイアー 夕月特別1着  
12 ティアーモ 西海賞1着  
12 ビーナストリック 羊ヶ丘特別1着  
12 マコトブリジャール 紫苑S8着  
16 セレブリティモデル ローズS15着  
16 トーセンソレイユ ローズS11着  
16 リラコサージュ ローズS18着  
※フルゲート18頭。10/7現在の予定馬。

2013/9/21 阪神10R 夕月特別 1着 7番 スマートレイアー

2013/5/19 東京11R 優駿牝馬(G1)1着 3番 メイショウマンボ

以上の点を踏まえると、今回前評判が高い上がり馬スマートレイアーが当日何番人気になるのかが気になるところだ。単純に「前走1000万クラス勝ち」というくくりで見ると、とても推奨できるようなタイプではない。過剰人気と判断し、軽視する手となる。だが、同馬の場合は前走1000万クラス勝ちで当日上位人気、という今までにないタイプとなる可能性が高い。勝ち負けを期待してもいいのかもしれない。

スマートレイアーを含めた今年の秋華賞出走予定馬は表4の通りだ。メンバーの大半がローズS組。今年のローズSは道悪で行われたが、その結果は真摯に受け止めるべきだ。同レースで思わぬ大敗を喫したエバーブロッサムの巻き返しは厳しいかもしれない。過去に阪神JFを勝っているローブティサージュが辛うじて拾える程度。前走ローズS15着から大変身を遂げたのが、同じウォーエンブレム産駒のブラックエンブレムだ。

が、基本的にはローズSで5着以内に入った馬が中心。京都芝2000mでは出遅れ癖と脚質が心配されているデニムアンドルビーだが、データ的には問題ない。春にフローラSを勝っており、実績的には勝利の資格がある。あとはメイショウマンボ。春はオークスとフィリーズレビューを制覇。二冠制覇の可能性は十分高いとみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
小田原智大の完全なる買い方ブログ

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN