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第740回 天皇賞を占う重要な一戦! 毎日王冠を分析する

2013/10/3(木)

 日曜は東京で毎日王冠、京都で京都大賞典が行われる。どちらも秋の天皇賞へ重要な一戦だが、京都大賞典には宝塚記念を勝ったゴールドシップがスタンバイ。戦前から1強ムードが漂っている。また同馬は秋の天皇賞へは向かわず、ジャパンCに出走する予定だ。今回は東の前哨戦である毎日王冠にスポットを当て、主に過去10年のデータからレース傾向を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 毎日王冠の3着以内馬(過去5年)

年度 着順 馬名 性齢 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2012 1 カレンブラックヒル 牡3 1分45秒0 1 3 34秒3 57秒8 35秒4
2 ジャスタウェイ 牡3 クビ 12 9 33秒0
3 タッチミーノット 牡6 クビ 9 9 33秒1
2011 1 ダークシャドウ 牡4 1分46秒7 1 9 32秒7 61秒1 33秒6
2 リアルインパクト 牡3 クビ 2 3 33秒2
3 ミッキードリーム 牡4 クビ 5 7 32秒9
2010 1 アリゼオ 牡3 1分46秒4 6 6 34秒5 58秒9 35秒5
2 エイシンアポロン 牡3 ハナ 8 3 34秒8
3 ネヴァブション 牡7 1馬身1/2 9 8 34秒4
2009 1 カンパニー 牡8 1分45秒3 4 5 33秒0 60秒0 33秒6
2 ウオッカ 牝5 1馬身 1 1 33秒8
3 ハイアーゲーム 牡8 2馬身 10 8 33秒2
2008 1 スーパーホーネット 牡5 1分44秒6 2 5 33秒3 59秒3 33秒8
2 ウオッカ 牝4 アタマ 1 1 33秒8
3 アドマイヤフジ 牡6 2馬身 10 3 33秒8

2012/10/7 東京11R 毎日王冠(G2)1着 4番 カレンブラックヒル

 まず表1は近5年における毎日王冠の3着以内馬をまとめたもの。超スローペースだった一昨年、稍重で行われた10年を除くと、勝ち時計は1分45秒前後でおさまっている。   その08年・09年・昨年の3着以内馬は、カレンブラックヒルを除くとすべて上がりが33秒台。またスローペースだった一昨年は、1・3着がともに32秒台という相当速い上がりを使っていた。

■表2 毎日王冠の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 3-  2-  1-  4/ 10 30.0% 50.0% 60.0% 85% 78%
2番人気 1-  2-  1-  6/ 10 10.0% 30.0% 40.0% 107% 77%
3番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 64% 74%
4番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 118% 55%
5番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 157% 98%
6番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 158% 81%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 444% 121%
9番人気 1-  0-  3-  6/ 10 10.0% 10.0% 40.0% 179% 209%
10番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 160%
11番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  1-  0-  4/  5 0.0% 20.0% 20.0% 0% 234%
13番人気 0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 380%
14番人気以下 0-  0-  0- 14/ 14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 次に表2は人気別成績。1番人気馬が一昨年ダークシャドウ、昨年カレンブラックヒルと連勝して計3勝。連対率50%、複勝率60%とまずまずだ。以下、7番人気馬をのぞく2〜9番人気馬が1勝ずつ。

 2着馬は8番人気馬までに9頭を占めるが、昨年は12番人気ジャスタウェイが激走している。馬連万馬券は昨年を含めて2回。3着は9番人気以下の伏兵が過半数の6回を占めている。05年には13番人気ケイアイガードが3着に好走。9→6→13番人気の順で決まり、3連単147万9620円の大波乱となった。

■表3 毎日王冠の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 2-  3-  0-  6/ 11 18.2% 45.5% 45.5% 175% 230%
4歳 2-  2-  3- 25/ 32 6.3% 12.5% 21.9% 55% 101%
5歳 4-  3-  0- 39/ 46 8.7% 15.2% 15.2% 140% 38%
6歳 0-  2-  4- 13/ 19 0.0% 10.5% 31.6% 0% 115%
7歳以上 2-  0-  3- 20/ 25 8.0% 8.0% 20.0% 118% 114%

 表3は年齢別成績。まず目につくのは3歳馬の好走率の高さだ。連対率45.5%とかなり高く、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えている。3歳馬については、表4で詳しく述べることにする。

 出走数が多い5歳馬が08年スーパーホーネットら最多の4勝をあげている。07年には8番人気チョウサン(単勝4440円)が勝利したため、単勝回収率は100%を超えている。

 6歳馬は勝ち星こそないものの、複勝率は31.6%と高い。7歳以上の馬は09年4番人気で勝利したカンパニーをのぞくと、3着以内馬4頭は9番人気以下の伏兵だった。

■表4 3歳馬の成績一覧と前走成績(過去10年)

年度 馬名 人気 着順 前走成績
2012 カレンブラックヒル 1 1 NHKマイルC 1着
ジェスタウェイ 12 2 日本ダービー 11着
2011 リアルインパクト 2 2 安田記念 1着
2010 アリゼオ 6 1 日本ダービー 13着
エイシンアポロン 8 2 NHKマイルC 9着
ペルーサ 1 5 日本ダービー 6着
2009 マッハヴェロシティ 8 8 セントライト記念 6着
2006 マルカシェンク 6 4 日本ダービー 4着
サクラメガワンダー 13 9 日本ダービー 10着
ロジック 5 16 日本ダービー 5着
2004 シェルゲーム 4 6 巴賞 1着

 表4は毎日王冠に出走した3歳馬の成績一覧。09年以前と10年以降で成績が一変しているのがわかる。10年以降は毎年連対馬が出ており、昨年は出走馬2頭ともに連対を果たした。3歳馬の好走が近年の毎日王冠の大きな特徴といえるだろう。

 また連対を果たした5頭はいずれも春のG1から夏場を休養に充て、休み明けで毎日王冠に出走していた。

■表5 毎日王冠の前走レース別成績(過去10年)

クラス 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
G1 宝塚記念 4- 0- 3-12/19 21.1% 21.1% 36.8% 272% 130%
安田記念 2- 4- 0-15/21 9.5% 28.6% 28.6% 65% 52%
東京優駿 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3% 263% 275%
NHKマイルC 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0% 175% 350%
天皇賞・春 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 116%
クイーンE2世C 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 360%
天皇賞・秋 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G2 札幌記念 0- 2- 0- 7/ 9 0.0% 22.2% 22.2% 0% 52%
オールカマー 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 148%
その他のレース 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 エプソムC 1- 0- 0- 6/ 7 14.3% 14.3% 14.3% 28% 17%
キャッシュコールM 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 200%
関屋記念 0- 0- 2- 5/ 7 0.0% 0.0% 28.6% 0% 290%
朝日チャレンジC 0- 0- 1- 9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 23%
新潟記念 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 68%
京成杯AH 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 43%
その他のレース 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
OPEN特別 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1600万下 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 1480% 233%

 表5は前走レース別成績。前走G1組が8勝、2着7回と連対数が多い。宝塚記念組が05年9番人気で勝利したサンライズペガサスら最多の4勝。次いで安田記念組が04年テレグノシスら2勝をあげている。この組の3着以内馬6頭中5頭は毎日王冠で2番人気以内に支持されていた。

 日本ダービー組は10年6番人気で優勝したアリゼオ、昨年12番人気2着ジャスタウェイが好走。前者はダービーで13着、後者は11着と二ケタ着順から巻き返したものだった。NHKマイルカップ組は2頭出走し、1勝・2着1回と抜群の相性を誇る。

 前走G2組は札幌記念組が2着2回。ともに前走で3着以内に入り、毎日王冠で5番人気以内に支持されていた。

 前走G3組で勝ったのは一昨年のダークシャドウのみ。海外のレースを除くと、前走G3組は3着が多かった。なかでも関屋記念組は3着2回で複勝率が高い

 重賞組以外ではオープン特別組は好走例なし。1600万下組で勝利したのは07年のチョウサン。この組は3頭いるが、09年のナムラクレセントは5番人気4着。意外に通用している印象がある。

■表6 安田記念組の前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着 0- 3- 0- 2/ 5 0.0% 60.0% 60.0% 0% 82%
前走2着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 75% 30%
前走3着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 214% 116%
前走10着〜 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表6は安田記念組の前走着順別成績。前走1着馬は勝ち星こそないが、2着が3回。前走2着馬は04年1番人気に支持されたテレグノシスが勝利している。

 また前走6〜9着馬が連対率40%。05年6番人気2着テレグノシス(前走安田記念6着)、08年2番人気1着スーパーホーネット(前走同8着)の2頭が好走していた。

■表7 東京芝1800m戦の調教師別成績(昨年10月〜)

調教師 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
(美)藤沢和雄 8- 3- 0- 9/20 40.0% 55.0% 55.0% 106% 73%
(美)堀宣行 3- 2- 3-10/18 16.7% 27.8% 44.4% 57% 99%
(美)国枝栄 3- 2- 2- 8/15 20.0% 33.3% 46.7% 144% 184%
(栗)藤原英昭 3- 0- 0- 2/ 5 60.0% 60.0% 60.0% 322% 114%
(栗)角居勝彦 1- 1- 0- 5/ 7 14.3% 28.6% 28.6% 195% 104%
(栗)橋口弘次郎 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 680% 290%
(栗)須貝尚介 0- 3- 0- 1/ 4 0.0% 75.0% 75.0% 0% 430%
(栗)音無秀孝 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
(美)奥平雅士 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※毎日王冠に出走予定の梅田智之厩舎・吉田直弘厩舎は出走なし。

 表7は過去1年をさかのぼって東京芝1800m戦の調教師別成績。1位の藤沢和雄厩舎が8勝と抜けて多い勝利数を誇っており、勝率40%・連対率55%とかなり高い。特に昨年秋の東京開催では8頭出走し、すべて3着以内に好走していた。この条件の藤沢和雄厩舎は勝負気配が強いといえる。

 勝利数2位は3勝で堀宣行厩舎国枝栄厩舎藤原英昭厩舎が並んでいる。堀厩舎・国枝厩舎は出走数が多く、3着以内馬の数も多い。藤原英厩舎は5戦3勝と少数精鋭。この3厩舎はいずれもマークしておきたい。

 角居厩舎以下は出走予定馬の所属厩舎の成績だ。角居厩舎はエキストラエンド、橋口厩舎はクラレントが1勝ずつあげている。須貝厩舎は勝ち星こそないが、2着3回。うち2回はジャスタウェイ(昨年の毎日王冠・今年のエプソムC)だった。

■表8 毎日王冠の出走予定馬(10/2現在)

馬名 性齢 厩舎 前走成績
エイシンフラッシュ 牡6 藤原英 クイーンE2世C 3着
エキストラエンド 牡4 角居 ジューンS 1着
クラレント 牡4 橋口 エプソムC 1着
コディーノ 牡3 藤沢和 日本ダービー 9着
ジャスタウェイ 牡4 須貝尚 関屋記念 2着
ショウナンマイティ 牡5 梅田智 安田記念 2着
タッチミーノット 牡7 奥平雅 札幌記念 8着
ダークシャドウ 牡6 安田記念 6着
ボレアス 牡5 吉田 阿蘇S 3着
ミッキードリーム 牡6 音無 京成杯AH 4着
レッドスパーダ 牡7 藤沢和 関屋記念 1着
※フルゲート18頭。除外対象はなし。

 毎日王冠の出走予定馬は表8のとおり。

 人気になりそうなのは、安田記念2着のショウナンマイティだ。その前走はスタートで後手を踏み、後方からの追走。直線に入っても外に持ち出すまでにロスがあったが、上がり最速の32秒8の脚で勝ったロードカナロアにクビ差まで迫った。現役屈指の末脚を持っており、斤量は前走から2キロ軽い56キロ。本来ならば突き抜けておかしくはないが、スタートのロスが多い分だけ勝ち切れないことが多いのも事実。アタマ鉄板とまでは言い切れないだろう。

2012/11/17 東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)1着 1番 コディーノ

 注目したいのは、近年好走率が高い3歳馬でかつ芝1800m戦で好結果を残している藤沢和雄厩舎のコディーノだ。春は期待されながら皐月賞3着・ダービー9着といまひとつの成績に終わったが、昨年秋には東京スポーツ杯2歳Sを1分46秒0という好時計で快勝している。古馬よりも2キロ軽い斤量54キロでの出走。前走からの巻き返しが期待できそうだ。

 同じく藤沢和雄厩舎のレッドスパーダもデータ的に面白い一頭。人気薄で穴をあける7歳馬で、表5で示した関屋記念組。前走のように楽に逃げられる形になれば、3着以内に好走する可能性は十分にある。

 前走安田記念6着のダークシャドウは一昨年の勝ち馬。その頃の勢いはないものの、東京コースでは大崩れがない。表6の安田記念組6〜9着にも当てはまっており、一変もありえる。

 同コースで2度2着があるジャスタウェイ。こちらもショウナンマイティ同様にスタートが遅く、後方からの瞬発力型。このタイプは展開によって大きく着順が変わることが多い。本命にはなかなかできないタイプといえる。

 橋口厩舎のクラレントは前走エプソムCで同距離を克服。今回も前走同様の競馬をしたいところだが、戦歴を見ると休み明けはあまり良くないタイプだ。最大目標は一回叩いて次のマイルCSだろう。1着or4着以下というタイプでもある。

 実績はメンバー中随一のエイシンフラッシュは今回58キロ。昨年も休み明けで毎日王冠を使って9着。その後に天皇賞を制しており、今年も叩き台の意味合いが強いだろう。

 最後に休み明けながら、前走1600万下のジューンSを勝ったエキストラエンド。表5で示したように、前走1600万条件では07年にチョウサンが優勝。そのときの鞍上が松岡騎手で、今回も同騎手が騎乗予定。実績馬に対して人気がないようであれば、押さえておいても面白そうだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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