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第738回 今年も実績馬の争いか? スプリンターズS分析

2013/9/26(木)

今週は秋のG1開幕戦・スプリンターズSが行われる。昨年は高松宮記念3、1着馬による決着だったが、今年もロードカナロアを筆頭に同レース出走馬が多数登録している。昨年同様、やはり実績馬による決着になるのか、それとも新勢力の台頭が見られるのか。データから分析してみよう。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 06年〜
1 3-3-0-4/10 30.0% 60.0% 60.0% 86% 84% 2-2-0-3/7
2 1-4-1-4/10 10.0% 50.0% 60.0% 44% 94% 1-2-0-4/7
3 2-1-1-6/10 20.0% 30.0% 40.0% 168% 114% 2-1-0-4/7
4 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-7/7
5 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 166% 79% 0-0-1-6/7
6 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 138% 68% 1-0-1-5/7
7 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 106% 0-0-2-5/7
8 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 116% 0-0-1-6/7
9 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 157% 0-1-1-5/7
10 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 293% 147% 1-1-0-5/7
11〜 0-0-1-57/58 0.0% 0.0% 1.7% 0% 63% 0-0-1-40/41

2008/10/05 中山11R スプリンターズS(G1)1着 14番 スリープレスナイト 1番人気

過去10年、1番人気は【3.3.0.4】。現在4連敗中なのがやや気になるものの、連対率は60.0%と上々の成績だ。続く2番人気も連対率50.0%。3番人気は複勝率40.0%で、単複回収率の高さが目立っている。全体として上位人気が安定しており、スプリント路線に大きな変更のあった06年以降の7年間でも、1番人気は連対率57.1%、2、3番人気はともに連対率42.9になる。ただ、その06年以降の3着馬はすべて5番人気以下。昨年も上位は2→1番人気の決着だったが、3着には9番人気のドリームバレンチノが食い込んだ。

■表2 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 06年以降日本馬
3歳 1-0-1-10/12 8.3% 8.3% 16.7% 46% 325% 1-0-1-6/8
4歳 4-1-4-15/24 16.7% 20.8% 37.5% 108% 141% 3-1-3-7/14
5歳 1-7-3-38/49 2.0% 16.3% 22.4% 28% 65% 1-5-3-20/29
6歳 2-1-2-33/38 5.3% 7.9% 13.2% 27% 39% 0-0-0-24/24
7歳以上 2-1-0-32/35 5.7% 8.6% 8.6% 95% 37% 0-1-0-22/23

年齢別では最多の4勝を挙げた4歳馬が好成績。出走馬がやや少ないため好走馬数では5歳を下回るものの、好走確率や回収率はいずれも上位の成績を残している。そして好走馬11頭を出す5歳馬は【1.7.3.38】と10頭が2〜3着だ。また、6歳以上も過去10年では6連対を記録するが、06年以降の日本馬では10年のキンシャサノキセキ2着1回のみである。

■表3 枠番別成績

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0-1-2-16/19 0.0% 5.3% 15.8% 0% 220%
2枠 0-3-2-15/20 0.0% 15.0% 25.0% 0% 136%
3枠 1-1-0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 42% 23%
4枠 2-0-0-18/20 10.0% 10.0% 10.0% 174% 56%
5枠 2-1-0-17/20 10.0% 15.0% 15.0% 96% 38%
6枠 0-1-3-16/20 0.0% 5.0% 20.0% 0% 76%
7枠 4-2-3-10/19 21.1% 31.6% 47.4% 117% 117%
8枠 1-1-0-18/20 5.0% 10.0% 10.0% 22% 15%

枠番別では7枠の安定感が際立ち、勝率から複勝率まですべて他の枠を大きく引き離している。また、勝ち馬が出ていない1〜2枠は人気薄の2〜3着が多く、特に2枠はここ3年連続して7〜9番人気馬が馬券に絡んでいる。

■表4 レース間隔別成績(日本馬)

間隔 06年以降 00〜05年
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
連闘 該当馬なし 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週 2-4-4-36/46 4.3% 13.0% 21.7% 39% 76% 3-1-3-20/27 11.1% 14.8% 25.9% 991% 111%
中3週 該当馬なし 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4〜8週 3-3-3-26/35 8.6% 17.1% 25.7% 54% 188% 1-1-0-17/19 5.3% 10.5% 10.5% 44% 26%
9〜24週 0-0-0-12/12 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 1-2-2-20/25 4.0% 12.0% 20.0% 32% 36%
半年以上 0-0-0-5/5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-2-0-2/4 0.0% 50.0% 50.0% 0% 85%

続いて表4は日本馬のレース間隔別の成績(前走取消馬もそのレースを前走とする。以下同)。スプリンターズSがこの時期になった00年から05年までと、キーンランドC創設などがあった06年以降を比較しているが、06年以降の好走馬はすべて中8週以内。10年2着のキンシャサノキセキ(セントウルS取消)を高松宮記念以来としても、好走はこの1頭のみである。人気どころでは、07年の2番人気スズカフェニックス(前走安田記念)が9着、09年4番人気のキンシャサノキセキ(前走高松宮記念)が12着に敗退。春以来の馬も多く好走していた05年までとは傾向に変化が出ているようだ。

■表5 前走レース別成績(06年以降)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 5歳以上
セントウルS 3-4-3-35/45 6.7% 15.6% 22.2% 49% 71% 2-4-2-27/35
北九州記念 2-0-1-4/7 28.6% 28.6% 42.9% 114% 577% 0-0-0-4/4
キーンランドC 1-3-2-19/25 4.0% 16.0% 24.0% 44% 102% 0-2-1-16/19
香港・シャンティV 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 2930% 900% 1-0-0-0/1
京成杯AH 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 90% 0-0-0-3/3

表5はその06年以降について、前走レース別の成績を調べたものである。この7年間の好走馬は、ほぼセントウルS、キーンランドC、北九州記念と、サマースプリントシリーズに含まれる3競走に集中している。特に、5歳以上の日本馬にかぎればセントウルS組とキーンランドC組からしか好走馬は出ていない。また、出走馬は少ないながらも北九州記念組の高複勝率は目につくところだ。

■表6 前走着順別成績(06年以降)

前確定着順 セントウルS キーンランドC 全馬
着別度数 連対率 着別度数 連対率 着別度数 連対率
前走1着 0-1-1-5/7 14.3% 1-1-0-4/6 33.3% 2-2-1-17/22 18.2%
前走2着 2-0-0-3/5 40.0% 0-0-1-2/3 0.0% 2-0-1-8/11 18.2%
前走3着 0-0-0-1/1 0.0% 0-2-0-2/4 50.0% 0-2-0-3/5 40.0%
前走4着 0-1-1-3/5 20.0% 0-0-0-4/4 0.0% 0-1-1-8/10 10.0%
前走5着 0-0-1-1/2 0.0% 0-0-0-2/2 0.0% 0-0-2-6/8 0.0%
前走6〜9着 0-1-0-11/12 8.3% 0-0-1-3/4 0.0% 1-1-2-22/26 7.7%
前走10着〜 1-0-0-11/12 8.3% 0-0-0-2/2 0.0% 2-0-0-24/26 7.7%

前走着順別成績を見ると、セントウルS組の好走馬9頭中7頭は5着以内(取消の10年キンシャサノキセキを除く)。残る2頭はメイショウボーラー(フェブラリーS1着、朝日杯FS2着)、ローレルゲレイロ(高松宮記念1着など)というG1実績馬だった。一方、キーンランドC組は6頭中5頭が3着以内と、より条件が厳しくなる。この組の残る1頭、昨年3着のドリームバレンチノ(キーンランドC7着)は、前々走までオープン・重賞3連勝を記録していた。

■表7 同年の高松宮記念着順別成績(過去10年、日本馬)

高松宮記念 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1着馬 1-3-1-4/9 11.1% 44.4% 55.6% 153% 128%
2〜3着馬 1-2-0-12/15 6.7% 20.0% 20.0% 29% 34%
4〜5着馬 0-0-1-5/6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 75%
6着以下 0-1-0-31/32 0.0% 3.1% 3.1% 0% 4%
全出走馬 2-6-2-52/62 3.2% 12.9% 16.1% 29% 36%
不出走馬 5-4-7-62/78 6.4% 11.5% 20.5% 45% 117%

■表8 同年の高松宮記念に出走していたスプリンターズS好走馬

馬名 スプリンターズS 高松宮記念
人気 着順 人気 着順
03 ビリーヴ 1 2 3 1
04 デュランダル 2 2 1 2
05 アドマイヤマックス 3 3 4 1
08 キンシャサノキセキ 2 2 5 2
09 ローレルゲレイロ 6 1 3 1
ビービーガルダン 2 2 4 16
10 キンシャサノキセキ 3 2 1 1
サンカルロ 7 3 4 4
12 ロードカナロア 2 1 1 3
カレンチャン 1 2 2 1

月曜掲載分では秋のG1全体について、春のG1実績との関係を調べたが、ここではスプリンターズSと高松宮記念の関係に絞ったデータも掲載しておきたい。高松宮記念出走馬で狙えるのは3着以内馬で、4着以下だった馬は計【0.1.1.36】連対率2.6%。好走確率や回収率から、高松宮記念4着以下よりは、不出走馬を狙ったほうが良い傾向にある。また、高松宮記念出走馬なら当時5番人気以内だったことも条件になり、今回3番人気以内に支持されていることが望ましい。高松宮記念が中京新コースになった昨年も、この傾向に合致した結果が出ていた。

【結論】
上位人気が安定した成績を残すスプリンターズS。連対馬は上位人気中心、穴馬は特に3着候補として注目したい。年齢別では4〜5歳が優勢、枠番は7枠が好成績で、1〜2枠に人気薄の2〜3着が目立つ。前走はセントウルS5着以内、キーンランドC3着以内が目安で、特に5歳以上馬は他のレースからでは厳しい。また、高松宮記念で4着以下に敗れていた馬は苦戦傾向にある。

2013/3/24 阪神11R 高松宮記念(G1)1着 11番 ロードカナロア

今年は特別登録馬18頭中10頭が高松宮記念出走馬。表7のデータから、まずは1〜3着馬のロードカナロアドリームバレンチノハクサンムーンが注目馬として挙げられる。この3頭は1〜2着を入れ替えながらも、好走馬を多く輩出するセントウルS(表5)で1〜3着を独占。今回、そのまま上位人気に推されるようなら、表1のデータからもより有力になる。ただ、ハクサンムーンは高松宮記念10番人気(表8)、ドリームバレンチノは6歳馬(表2)という減点材料を抱えており、ロードカナロアがデータ面でも一歩リードしている印象だ。同じ高松宮記念上位でも、特に1着馬の好走確率が高い点(表7)も後押しになる。

高松宮記念不出走馬では、今年唯一のキーンランドC3着以内馬(表6)フォーエバーマークが上位候補。5歳牝馬は【0.3.1.11】連対率20.0%で、5歳牡・セン馬の同14.7%を上回る。また、本稿執筆時点では除外対象ながら、ニンジャは北九州記念組・4歳馬(表5、2)で、もし出走できれば穴候補になる。その他、比較的減点材料の少ない馬が7枠(表3)を引くようなら注目したい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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