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第736回 エピファネイアで鉄板!? 神戸新聞杯を分析する

2013/9/19(木)

今週末の重賞は中山でオールカマー、阪神で神戸新聞杯が行なわれる。いずれも秋のG1のステップレースとなるG2だが、今回は菊花賞の前哨戦である3歳限定の神戸新聞杯を取り上げたい。集計期間は、現行条件の阪神芝2400mで行なわれるようになった07年以降の過去6年。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 3- 1- 0- 2/ 6 50.0% 66.7% 66.7% 100% 75%
2番人気 1- 1- 3- 1/ 6 16.7% 33.3% 83.3% 50% 111%
3番人気 1- 2- 1- 2/ 6 16.7% 50.0% 66.7% 70% 108%
4番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5番人気 0- 1- 2- 3/ 6 0.0% 16.7% 50.0% 0% 175%
6番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 400% 78%
8番人気 0- 1- 0- 5/ 6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 80%
9番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
18番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表1は単勝人気別成績で、現在の条件となってからは圧倒的に上位人気馬が強く、過去6年で18頭いる1〜3着馬のうち13頭が3番人気以内、16頭が5番人気以内に収まっていた。もっとも人気がなかった好走馬でも8番人気で、9番人気以下から馬券圏内に入ったことはなく、人気サイドを中心とした馬券を組み立てて手堅く的中を狙いたい。なお、過去6年、前走でダービーに出走していた馬がすべて1番人気に推されているが、ダービーで掲示板(5着以内)に載れなかった07年のフサイチホウオーと09年のアンライバルドはともに好走できず、ダービーで掲示板を外さなかった4頭は神戸新聞杯で【3.1.0.0】とすべて連対を果たしている点は見逃せない。

■表2 脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
逃げ 0- 1- 1- 5/ 7 0.0% 14.3% 28.6% 0% 57%
先行 0- 1- 1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 48%
中団 5- 4- 3-23/35 14.3% 25.7% 34.3% 94% 64%
後方 1- 0- 1-24/26 3.8% 3.8% 7.7% 16% 11%
マクリ 0- 0- 0- 0/ 0          
※脚質はTARGET frontier JVによる分類

表2は脚質別成績で、過去6年の勝ち馬のうち5頭までは「中団」の脚質の馬が制している。もう1頭の勝ち馬も「後方」の脚質で、「逃げ」や「先行」からは勝ち馬が出ていない。表1の傾向と併せて考えると、上位人気に推されている強力な差し馬を中心視するのがよさそうだ。勝ち馬に限らず、2、3着馬も「中団」や「後方」が優勢となっているところからも、神戸新聞杯は差し馬有利のレースと考えていいだろう。

■表3 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
500万下 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1000万下 0- 0- 2-15/17 0.0% 0.0% 11.8% 0% 21%
1600万下 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン特別 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 1- 1- 1- 8/11 9.1% 18.2% 27.3% 218% 101%
G2 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 5- 5- 3-19/32 15.6% 31.3% 40.6% 41% 71%

表3は前走クラス別成績。前走で500万下を走っていた馬では苦しく、1000万下を走っていた馬も3着が2頭いるのみ。残りの16頭の好走馬は前走で重賞を走っていた馬たちばかりで、そのうち13頭は前走でG1を走っていた。条件戦で力をつけて乗り込んできた、いわゆる夏の上がり馬にとっては3着が精一杯で、基本的には春のG1に出走していた実績上位馬を重視すべきレースである。

■表4 出走間隔別成績

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0- 0- 0- 0/ 0          
中1週 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中2週 0- 0- 1-12/13 0.0% 0.0% 7.7% 0% 16%
中3週 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中4〜8週 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 20%
中9〜24週 6- 6- 4-38/54 11.1% 22.2% 29.6% 68% 63%
中25週以上 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

神戸新聞杯が実績上位馬を重視すべきレースであることは、表4の前走からの出走間隔別成績からも見てとれる。過去6年の好走馬18頭のうち16頭までは前走から中9週以上のローテーションで出走した馬に占められており、夏競馬にも出走して中8週以下のローテーションで好走したのは3着馬が2頭いるのみ。春競馬以来の休み明けで出走してきた馬たちが確実に力を発揮するため、上がり馬にはなかなか付け入る隙がないようだ。

■表5 前走距離別成績(芝のみ)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1600m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1800m 1- 1- 1-17/20 5.0% 10.0% 15.0% 120% 56%
2000m 0- 0- 1-14/15 0.0% 0.0% 6.7% 0% 14%
2200m 0- 1- 2- 1/ 4 0.0% 25.0% 75.0% 0% 157%
2400m 5- 4- 2-21/32 15.6% 28.1% 34.4% 41% 56%
2500m 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2600m 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※出走例のある距離のみ

表5は前走距離別成績で、前走が芝レースだった馬のみを集計対象とした。注目したいのは、前走で2600mを走っていた7頭がすべて4着以下に敗れていることである。この7頭には、07年のホクトスルタン、10年のシルクオールディー、11年のスマートロビンなど前走で1000万下の芝2600m戦を勝ち、神戸新聞杯でも4、5番人気に推された馬も含まれているが、馬券圏内に入ったケースはない。むしろ、1000万下から好走したのは前走が芝2200mだった08年のオウケンブルースリ、前走が芝2000mだった10年のビッグウィークと、いずれも神戸新聞杯より短い距離のレースを勝って臨んでいた馬だった。実績上位の馬が多数出走してくることもあって、神戸新聞杯より距離の長い芝2600mを使っていた馬だとスピード負けする部分があるのかもしれない。

なお、距離を問わず前走がダートだった馬は過去6年で5頭おり、芝2200mのG2・京都新聞杯で2着という実績を持っていた08年のロードアリエスこそ5着に入ってまずまずの走りを見せたものの、残る4頭はすべてふたケタ着順に大敗している。すでに芝重賞で好走した実績を持っているような馬はともかく、基本的には前走でダートを走っていた馬は苦戦必至と考えていいだろう。

■表6 前走レース別成績

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ダービー・G1 5- 4- 2-17/28 17.9% 32.1% 39.3% 47% 64%
ラジオNIKKEI賞・G3 1- 1- 1- 6/ 9 11.1% 22.2% 33.3% 266% 124%
宝塚記念G1 0- 1- 1- 0/ 2 0.0% 50.0% 100.0% 0% 245%
玄海特別・1000万下 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 110%
阿賀野川特別・1000万下 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 140%
※好走例のあるレースのみ

より具体的に、前走でどのレースを使っていたが好走しているのか、を調べたのが表6。ご覧の通り、圧倒的に好走例が多いのが前走でダービーに出走していた馬で、勝ち馬が5頭、2着馬も4頭が出ていることから、まずは前走ダービー組を中心にとるのが手堅いだろう。同じG1では、前走で古馬相手の宝塚記念に出走していた2頭はいずれも好走。今年の該当馬はいないが、来年以降にいたら忘れないようにしたい。また、前走でラジオNIKKEI賞に出走していた馬も複勝率33.3%となかなか高い好走率を誇っている。残る好走例は、表5の項でも述べた通り、前走で1000万下を走っていた2頭となっており、前走レースという点ではかなり間口の狭いのが神戸新聞杯の特徴と言える。

■表7 前走ダービー出走馬・前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
前走1着 2- 1- 0- 0/ 3 66.7% 100.0% 100.0% 123% 110%
前走2着 1- 2- 0- 1/ 4 25.0% 75.0% 75.0% 75% 107%
前走3着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 70%
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走5着 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% 216% 93%
前走6〜9着 0- 0- 1- 6/ 7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 22%
前走10着〜 0- 0- 1- 8/ 9 0.0% 0.0% 11.1% 0% 51%

表7は、前走でダービーに出走していた馬に限った前走着順別の成績で、ダービーで5着以内に入っていたか否かが大きなボーダーラインとなっていることがわかるだろう。ダービーで5着以内に入っていた馬の成績を合計すると【5.4.0.3】なのに対し、6着以下だった馬は【0.0.2.14】と大きな差がついているのだ。なお、ダービー6着以下から巻き返したのは07年のヴィクトリーと09年のセイウンワンダーの2頭で、前者は皐月賞、後者は朝日杯FSを勝っていたG1馬だった。そんなG1馬たちでも3着まで巻き返すのが精一杯だったことを考えても、やはりダービーで5着以内だったか否かで大きな差があると言うべきだろう。

■表8 芝1800m以上2勝、ラジオNIKKEI賞9着以内馬の神戸新聞杯成績

着順 馬名 前走 前々走
09 1 イコピコ ラジオNIKKEI賞・4着 白百合S・1着
11 3 フレールジャック ラジオNIKKEI賞・1着 500万下・1着
12 2 ロードアクレイム ラジオNIKKEI賞・8着 夏木立賞・1着
11 メイショウカドマツ ラジオNIKKEI賞・4着 京都新聞杯・5着

前走でラジオNIKKEI賞を走っていた好走馬にはふたつの共通項がある。ひとつは、「ラジオNIKKEI賞でひとケタ着順(9着以内)」だったこと。もうひとつが「芝1800m以上で2勝以上」を挙げていたことである。前走ラジオNIKKEI賞組のうち、このレースでは5着に入ったものの芝1800m以上の勝ち鞍がひとつもなかった08年のハンターキリシマ、逆に芝1800m以上で2勝を挙げていたもののラジオNIKKEI賞でふたケタ着順(10着以下)だった07年のフェザーケープ、08年のモンテクリスエス、09年のワシャモノタリン、10年のレッドスパークル、以上の計5頭は神戸新聞杯で凡走に終わっている。一方、表8の通り、前述したふたつの好走条件をいずれも満たしていた馬は4頭おり、そのうち3頭は神戸新聞杯でも3着以内に好走している。唯一、ふたつの条件を満たしながら好走できなかった12年のメイショウカドマツと、好走した3頭とメイショウカドマツの違いを挙げるとすれば、前々走が1着だったか否かで、メイショウカドマツは2勝目を挙げたあと神戸新聞杯前まで5連敗中と勢いがなかったことが凡走につながったのかもしれない。

■表9 近2年の神戸新聞杯1〜3着馬とその父、および春のクラシック成績

着順 人気 馬名 春のクラシック成績
11 1 1 オルフェーヴル ステイゴールド 皐月賞・1着、ダービー・1着
2 2 ウインバリアシオン ハーツクライ ダービー・2着
3 3 フレールジャック ディープインパクト 不出走
12 1 1 ゴールドシップ ステイゴールド 皐月賞・1着、ダービー・5着
2 8 ロードアクレイム ディープインパクト 不出走
3 2 マウントシャスタ ディープインパクト 不出走

最後に、近2年に限った傾向ではあるが、重要と思われるデータを紹介したい。なぜ近2年なのかといえば、近年のクラシック路線を席巻しているディープインパクト産駒が神戸新聞杯に出走するようになったのが2年前からで、その影響がレース結果にも顕著に出ているように考えられるからだ。表9は近2年の神戸新聞杯の1〜3着馬とその父、および春のクラシック成績を示したもので、ディープインパクト産駒が出走するようになった11年と12年は、いずれも「春のクラシックで連対していた実績上位馬」+「春のクラシック不出走のディープインパクト産駒」の組み合わせで決着しているのである。

【結論】
今年の神戸新聞杯の出走登録馬20頭を見渡すと、G1馬が1頭もいないことなどから例年に比べてやや手薄な印象があるのは否めないが、ここまで述べてきたデータに沿って有力と思われる馬を紹介していきたい。

2012/12/22 阪神11R ラジオNIKKEI杯2歳S(G3)1着 7番 エピファネイア

やはり、好走例が圧倒的に多い前走ダービー組から見ていこう。この組の場合、まずはダービーで5着以内に入っていることが大事だったが、今年この条件を満たすのはダービー2着のエピファネイアのみ。そして、ダービー6着以下から巻き返せるのはG1馬のみだったが、そうした馬は見当たらない。よって前走ダービー組で狙えるのはエピファネイアのみということになる。圧倒的1番人気が予想される同馬だが、表1の項で述べた通り、ダービー5着以内の1番人気馬は過去6年で【3.1.0.0】とオール連対を果たしており、軸馬として十分に信頼できそうだ。

相性のいい前走宝塚記念組に該当する馬はいないので、次いで前走ラジオNIKKEI賞組だが、こちらに該当するのもカシノピカチュウの1頭のみ。この馬の場合、ラジオNIKKEI賞で2着に入ったものの、もうひとつの好走条件である芝1800m以上で2勝以上を満たしておらず(同馬の1勝はダート1200mでのもの)、強調はできない。

2013/8/11 小倉10R シンガポールTC賞 1着 2番 ラストインパクト

そこで前走で1000万下を勝っていた馬からピックアップすることとなるが、ここでは神戸新聞杯より短い距離の芝レースを勝っていたマジェスティハーツラストインパクトを取り上げたい。ただし、マジェスティハーツは前々走で芝1800mを勝ってはいるものの、前走は芝1600m。これは過去6年で出走例自体が1頭のみとほとんど未知数なので、芝2000mを勝ってきたラストインパクトのほうを上位にとりたい。一方、前走の1000万下勝ちが芝2600mだったヒルノドンカルロとヤマイチパートナー、ダート1700mだったソロルは評価を下げる。

最後にサトノノブレスも取り上げておきたい。前走で1000万下の芝2000mを2着に敗れている点はマイナスだが、2着とはいえタイム差なしで、勝ち馬は1600万下で2着に入ったことのあるクランモンタナ、そして3着以下には3馬身も差をつけていたことを考えると、2着とはいえ価値は高い。さらに、そのレースで4着だったダービーフィズがセントライト記念で2着に入ったことや、近2年の好走馬と同じ「春のクラシック不出走のディープインパクト産駒」であることまで考慮すれば無視できない存在と言えるのではないだろうか。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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