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第729回 最終週の函館・芝で狙える種牡馬は?

2013/8/26(月)

今年は函館競馬場での連続開催で行われている北海道の夏競馬。後半に入り、クイーンSは良馬場で上がり37秒1、重馬場の札幌記念では同39秒7を記録するなど、時計のかかるレースが続いている。そこで今回は、最終週を迎える函館の芝コースで狙える種牡馬、危険な種牡馬を考えてみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 本年の函館競馬、種牡馬勝ち鞍ランキング比較(芝コース)

順位 1〜2回函館 3〜4回函館(8月18日まで)
種牡馬 着別度数 勝率 連対率 種牡馬 着別度数 勝率 連対率
1 ダイワメジャー 4-4-6-15/29 13.8% 27.6% ネオユニヴァース 3-4-4-15/26 11.5% 26.9%
2 アドマイヤムーン 4-4-3-17/28 14.3% 28.6% ロージズインメイ 3-1-0-5/9 33.3% 44.4%
3 ディープインパクト 4-3-3-23/33 12.1% 21.2% クロフネ 3-0-0-11/14 21.4% 21.4%
4 フジキセキ 4-2-2-12/20 20.0% 30.0% ハーツクライ 2-2-1-17/22 9.1% 18.2%
5 キングカメハメハ 3-5-2-23/33 9.1% 24.2% ディープインパクト 2-1-2-17/22 9.1% 13.6%
6 ステイゴールド 3-4-1-19/27 11.1% 25.9% タイキシャトル 2-1-1-3/7 28.6% 42.9%
7 バゴ 3-0-1-9/13 23.1% 23.1% サムライハート 2-1-0-2/5 40.0% 60.0%
8 ジャングルポケット 2-4-1-18/25 8.0% 24.0% ゼンノロブロイ 2-0-0-10/12 16.7% 16.7%
9 アグネスタキオン 2-1-2-12/17 11.8% 17.6% リンカーン 2-0-0-8/10 20.0% 20.0%
10 デュランダル 2-1-2-8/13 15.4% 23.1% キングカメハメハ 1-6-3-17/27 3.7% 25.9%

表1は、今年の函館競馬・芝コースにおける種牡馬成績(勝ち鞍順)を、前半の1〜2回開催と、後半の3〜4回開催に分けて集計したものである。後半は、本稿執筆時点でデータが提供されている先々週・8月18日分までを対象としている。馬場状態は、前半が良馬場65レース、稍重7レース。後半は良馬場36レース、稍重7レース、重馬場5レース。後半に少々道悪が多いという違いもあるが、前後半ともにベスト10入りを果たしたのは、ディープインパクトとキングカメハメハの2頭のみ。同じ「函館の芝」でも、上位のメンバーは大きく入れ替わっていることがわかる。

■表2 3〜4回函館・芝コース勝ち鞍上位種牡馬

種牡馬 3〜4回函館(8月18日まで) 1〜2回函館 3着内率差
着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 着別度数 勝率 連対率 3着内率
ネオユニヴァース 3-4-4-15 11.5% 26.9% 42.3% 377% 199% 1-3-3-17 4.2% 16.7% 29.2% 13.1%
ロージズインメイ 3-1-0-5 33.3% 44.4% 44.4% 558% 151% 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0% 24.4%
クロフネ 3-0-0-11 21.4% 21.4% 21.4% 175% 67% 1-5-3-16 4.0% 24.0% 36.0% − 14.6%
ハーツクライ 2-2-1-17 9.1% 18.2% 22.7% 56% 55% 1-2-1-7 9.1% 27.3% 36.4% − 13.7%
ディープインパクト 2-1-2-17 9.1% 13.6% 22.7% 24% 23% 4-3-3-23 12.1% 21.2% 30.3% − 7.6%
タイキシャトル 2-1-1-3 28.6% 42.9% 57.1% 95% 120% 0-0-0-9 0.0% 0.0% 0.0% 57.1%
サムライハート 2-1-0-2 40.0% 60.0% 60.0% 242% 156% 1-0-0-3 25.0% 25.0% 25.0% 35.0%
ゼンノロブロイ 2-0-0-10 16.7% 16.7% 16.7% 70% 28% 2-0-1-8 18.2% 18.2% 27.3% − 10.6%
リンカーン 2-0-0-8 20.0% 20.0% 20.0% 67% 29% 1-0-2-12 6.7% 6.7% 20.0% 0.0%
キングカメハメハ 1-6-3-17 3.7% 25.9% 37.0% 18% 79% 3-5-2-23 9.1% 24.2% 30.3% 6.7%

2013/8/17 函館10R 手稲山特別 1着 5番 ファインスマッシュ 父ネオユニヴァース

表2は3〜4回函館・芝コースの勝ち鞍上位種牡馬について、前半の成績と比較したものだ。3着内率の比較で前半から大きく数字を伸ばしているのは、ネオユニヴァースロージズインメイタイキシャトル、そしてサムライハートの4頭。特にロージズインメイ、タイキシャトル、サムライハートの伸びは大きい。ただ、出走数が多くデータの信頼性もありそうで、同時に狙いやすいとも言えるのがトップのネオユニヴァースだ。勝率は11.5%止まりながら、それでも前半の4.2%よりは高い上、勝ち馬3頭は7番人気2頭に11番人気1頭という人気薄。2〜3着も半数が4番人気以下で、単複の回収率も377%、199%と非常に高くなっている。

■表3 1〜2回函館・芝コース勝ち鞍上位種牡馬

種牡馬 3〜4回函館(8月18日まで) 1〜2回函館 3着内率差
着別度数 勝率 連対率 3着内率 単回収 複回収 着別度数 勝率 連対率 3着内率
ダイワメジャー 0-0-2-9 0.0% 0.0% 18.2% 0% 78% 4-4-6-15 13.8% 27.6% 48.3% − 30.1%
アドマイヤムーン 1-1-0-9 9.1% 18.2% 18.2% 65% 30% 4-4-3-17 14.3% 28.6% 39.3% − 21.1%
ディープインパクト 2-1-2-17 9.1% 13.6% 22.7% 24% 23% 4-3-3-23 12.1% 21.2% 30.3% − 7.6%
フジキセキ 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0% 31% 13% 4-2-2-12 20.0% 30.0% 40.0% − 30.0%
キングカメハメハ 1-6-3-17 3.7% 25.9% 37.0% 18% 79% 3-5-2-23 9.1% 24.2% 30.3% 6.7%
ステイゴールド 1-2-3-16 4.5% 13.6% 27.3% 32% 64% 3-4-1-19 11.1% 25.9% 29.6% − 2.3%
バゴ 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 3-0-1-9 23.1% 23.1% 30.8% − 30.8%
ジャングルポケット 1-1-4-18 4.2% 8.3% 25.0% 87% 66% 2-4-1-18 8.0% 24.0% 28.0% − 3.0%
アグネスタキオン 1-1-0-6 12.5% 25.0% 25.0% 310% 106% 2-1-2-12 11.8% 17.6% 29.4% − 4.4%
デュランダル 0-0-0-3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 2-1-2-8 15.4% 23.1% 38.5% − 38.5%

続いて表3は、前半戦の芝コース勝ち鞍上位種牡馬について、前後半の成績を比較したもの。前半戦では勝ち鞍1、2、4位を占めたダイワメジャー、アドマイヤムーン、そしてフジキセキが、後半に入って軒並み好走確率を落としている。また、前半3位のディープインパクトは3着内率こそ7.6ポイント減にとどまっているものの、好走5頭はすべて1番人気馬で、単複の回収率はともに20%台。前半は単複とも60%台を記録しており、馬券的には妙味の薄さが際立っている後半戦だ。
対して、キングカメハメハやステイゴールドは、勝ち鞍こそ伸び悩んでいるものの、3着内率はキングカメハメハがプラス、ステイゴールドも2.3ポイント減止まりと、必ずしも後半の馬場が悪いとは言えない成績だ。ジャングルポケットやアグネスタキオンもほぼ同様である。

■表4 8月24日(土)・函館芝の上位種牡馬

レース 条件 距離 馬場 1着 人気 2着 人気 3着 人気
1R 2歳未勝利 芝1200m ステイゴールド 3 キングカメハメハ 2 キングカメハメハ 1
2R 2歳未勝利 芝1800m ステイゴールド 1 ディープインパクト 2 スクリーンヒーロー 5
6R 3歳未勝利 芝2000m ジャングルポケット 3 アグネスタキオン 5 トーセンダンス 6
9R 500万 芝1200m 稍重 アドマイヤコジーン 10 ブライアンズタイム 2 ダイワメジャー 1
10R 知床特別 芝1800m 稍重 キングカメハメハ 4 ジャングルポケット 2 アグネスタキオン 1
12R HBC賞 芝1200m 稍重 タイキシャトル 4 ヤマニンセラフィム 2 サクラバクシンオー 5

最後に表4は、本稿執筆中に行われた8月24日(土)の函館芝コースにおける1〜3着馬の種牡馬を挙げたものだ。ステイゴールドが2勝、キングカメハメハが1〜3着各1回、そしてアグネスタキオンジャングルポケットも好走馬2頭ずつと、表3の前半戦勝ち鞍上位種牡馬の中でも、後半に入って3着内率の下落が少なかった種牡馬は上位に複数の産駒を送り込んでいる。一方、ダイワメジャーは4頭中3頭が3番人気以内ながら3着1回のみと、後半戦はまだ連対馬を出せていない。また、後半戦勝ち鞍上位の表2で挙げた中では、タイキシャトルが芝コース3頭の出走で1勝を挙げている。

以上、表4の土曜分まで含めて函館開催芝コースの前後半を比較してみたが、前半戦勝ち鞍上位の中で後半戦でも買えそうな種牡馬、そして後半戦だからこそ買いたい種牡馬が、ある程度は浮かび上がってきた印象だ。日曜にも芝のレースは6レース残されているため、Target frontier JVをご利用の方はぜひこれらも加えて再集計し、より多くのデータをもとに最終週の函館競馬に挑んでいただきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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