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第724回 真夏のマイル重賞! 関屋記念を分析する

2013/8/8(木)

 今週は新潟競馬場でサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念が行われる。昨年は牝馬のドナウブルーが制し、先行勢での決着となった。今年は同馬やフラガラッハなど中京記念組の出走が非常に多くなりそうだ。それでは過去10年の結果、また昨年の中京記念の成績から関屋記念を分析していきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 関屋記念の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 4-  2-  2-  2/ 10 40.0% 60.0% 80.0% 118% 118%
2番人気 2-  2-  0-  6/ 10 20.0% 40.0% 40.0% 100% 67%
3番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 81%
4番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 94% 61%
5番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 50%
6番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 146% 49%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 1-  1-  2-  6/ 10 10.0% 20.0% 40.0% 534% 193%
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 148%
11番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 128%
13番人気 0-  0-  1-  7/  8 0.0% 0.0% 12.5% 0% 101%
14番人気 1-  0-  0-  7/  8 12.5% 12.5% 12.5% 853% 136%
15番人気以下 0-  0-  0- 27/ 27 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※05年は3着同着。

2012/8/12 新潟11R 関屋記念(G3)1着 14番 ドナウブルー

 まず表1は過去10年における人気別成績。1番人気馬が昨年のドナウブルーら最多の4勝。連対率60%、複勝率80%とともに非常に高く、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。1番人気馬は信頼度が高いといえる。

 2番人気馬が09年のスマイルジャックら2勝。連対率40%はまずまず。以下、4・6・8・14番人気馬が1勝ずつ。14番人気馬の優勝は06年のカンファーベスト。このときは2着にも8番人気のダイワバンディットが入り、馬連37340円、馬単115970円の高配当となった。馬連で万馬券は2回出ているものの、近5年は比較的平穏な決着でおさまっている

 3着馬は05年同着の2頭を含め、8番人気以下の伏兵馬が7頭入っている。近5年でも4回、3着に8番人気以下の馬が食い込んでいた。

■表2 関屋記念の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
3歳 0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 70%
4歳 4-  3-  3- 12/ 22 18.2% 31.8% 45.5% 288% 120%
5歳 2-  6-  1- 41/ 50 4.0% 16.0% 18.0% 33% 53%
6歳 2-  0-  2- 34/ 38 5.3% 5.3% 10.5% 36% 51%
7歳以上 2-  1-  4- 41/ 48 4.2% 6.3% 14.6% 153% 67%

 続いて表2は年齢別成績。5歳以上に比べると出走数が少ない4歳馬が04年のブルーイレブンら最多の4勝をあげている。連対率・複勝率も抜けて高く、注目といえる。4歳の3着以内馬10頭中8頭が3番人気以内に支持されていた。

 出走数が一番多い5歳馬は10年のレッツゴーキリシマら2勝。昨年のエーシンリターンズなど2着が6回と多いのが特徴。連対率は16.0%と比較的高い。

 6歳馬も一昨年のレインボーペガサスら2勝。7歳以上の単勝回収率が高いのは、先述のカンファーベストの影響が大きい。7歳以上の3着以内馬7頭中4頭は二ケタ人気の人気薄だった。3歳馬は一昨年サトノフローラが3着に入っている。

■表3 関屋記念の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
500万下 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 350%
1000万下 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600万下 1-  1-  0- 10/ 12 8.3% 16.7% 16.7% 78% 40%
OPEN特別 1-  2-  7- 57/ 67 1.5% 4.5% 14.9% 79% 69%
G3 4-  6-  1- 42/ 53 7.5% 18.9% 20.8% 170% 81%
G2 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 26% 14%
G1 3-  1-  2-  9/ 15 20.0% 26.7% 40.0% 78% 62%

 表3は前走クラス別成績。勝率・連対率・複勝率ともに一番高かったのは前走G1だった馬。この前走G1の内訳をみると、安田記念組【2.1.2.1】と天皇賞(秋)組【1.0.0.0】で3着以内馬6頭すべてを占めている。一方、ヴィクトリアマイル組は【0.0.0.3】と結果が出ていない。

 連対馬の数が一番多いのが前走G3組。こちらもカンファーベスト(前走新潟大賞典)が該当するため、単勝回収率が高くなっている。出走数が一番多いオープン特別組は03年オースミコスモの1勝のみ。勝率・連対率は低いが、3着は7回と多い。

 前走G2組の1勝は04年のブルーイレヴン(前走金鯱賞)。1600万下組は一昨年の1着レインボーペガサス、2着エアラフォンが該当。ともに前走を勝利していた。500万下組の3着はこれまた一昨年のサトノフローラ。この年は出走馬が12頭と例年に比べて少頭数だった。

■表4 関屋記念の前走距離別成績(過去10年)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1000m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1200m 0-  0-  0-  7/  7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 1-  1-  3- 21/ 26 3.8% 7.7% 19.2% 205% 89%
1600m 3-  5-  6- 55/ 69 4.3% 11.6% 20.3% 13% 60%
1800m 2-  2-  1- 22/ 27 7.4% 14.8% 18.5% 54% 42%
2000m 4-  2-  1- 19/ 26 15.4% 23.1% 26.9% 345% 123%
2200m 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2400m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2500m 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表4は前走距離別成績。3着以内馬はすべて1400m〜2000mの間におさまっている。勝率・連対率・複勝率ともに高いのが前走2000m戦だった馬。出走頭数が一番多かった前走1600m組は勝率・連対率はそれほど高くないが、複勝率は20%を超えている。前走1800m組は勝率・連対率で第2位だった。

■表5 関屋記念の前走着順別成績(過去10年)

前確定着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
前走1着 1-  1-  2- 17/ 21 4.8% 9.5% 19.0% 44% 50%
前走2着 1-  2-  2-  3/  8 12.5% 37.5% 62.5% 32% 135%
前走3着 1-  0-  1-  8/ 10 10.0% 10.0% 20.0% 53% 58%
前走4着 0-  1-  1-  7/  9 0.0% 11.1% 22.2% 0% 111%
前走5着 1-  1-  1- 11/ 14 7.1% 14.3% 21.4% 381% 113%
前走6〜9着 3-  2-  3- 34/ 42 7.1% 11.9% 19.0% 50% 65%
前走10着〜 3-  3-  1- 52/ 59 5.1% 10.2% 11.9% 127% 47%

 表5は前走着順別成績。前走1着馬は一昨年のレインボーペガサスの1勝のみ。一昨年はこの組が上位3着までを占めたが、前述したように少頭数だったことが影響しているのではないか。連対率・複勝率ともに低いという意外な結果となっている。
逆に少数ながら好結果を出しているのが前走2着馬。連対率37.5%、複勝率62.5%は非常に高い。昨年8番人気で3着のスピリタス(前走NST賞2着)もこの組だった。

 前走6〜9着、前走10着以下の馬も出走数が多いが、それぞれ3勝ずつをあげている。連対率でも前走3〜5着の馬と大差なく、前走で着順が悪くても好走していることがわかる。前走の着順が悪いだけで軽視するというのは危険だ。

■表6 関屋記念勝ち馬の重賞実績(過去10年)

年度 勝ち馬 性齢 重賞・G1の主な実績
2012 ドナウブルー 牝4 京都牝馬S1着/ヴィクトリアM2着
2011 レインボーペガサス 牡6 きさらぎ賞1着
2010 レッツゴーキリシマ 牡5 京王杯AH2着/朝日杯FS2着
2009 スマイルジャック 牡4 スプリングS1着/日本ダービー2着
2008 マルカシェンク 牡5 デイリー杯2歳S1着
2007 カンパニー 牡6 大阪杯1着・京阪杯1着
2006 カンファーベスト 牡7 朝日チャレンジC1着
2005 サイドワインダー 牡7 京阪杯1着・京都金杯1着
2004 ブルーイレヴン 牡4 東スポ杯2歳S1着
2003 オースミコスモ 牝4 阪神牝馬S2着

 表6は過去10年の優勝馬の重賞ならびにG1での実績。勝ち馬すべてが重賞での連対経験を持っていた。また10頭中8頭が重賞勝ちを経験しており、10年のレッツゴーキリシマにしても朝日杯FS2着の実績があった。

 勝ち馬を予想する上では少なくとも重賞での連対経験、できれば重賞勝ちがほしいところだ。

■表7 前走中京記念組の関屋記念での成績(昨年)

関屋記念着順 馬名 前走中京記念成績
2着(5番人気) エーシンリターンズ 14着
5着(6番人気) ゴールスキー 5着
10着(13番人気) ドリームカトラス 8着
11着(14番人気) オセアニアボス 9着
15着(16番人気) チャームポット 13着
17着(15番人気) レッツゴーキリシマ 16着
18着(2番人気) エアラフォン 6着

 表7は昨年の前走中京記念組の成績一覧。同レースは昨年から芝マイル戦に変更されて7頭出走していた。最先着(2着)を果たしたのがエーシンリターンズ。同馬は前走で道中4番手を追走し、直線で脱落して勝ち馬と1秒5差の14着大敗。だが、関屋記念では3番手追走から上がり32秒5の脚を使って2着に入った。

2つのレースラップを比べてみよう。

・12中京記念(良)前半1000m59秒1−上がり3ハロン36秒0 勝ち時計1分35秒1
・12関屋記念(良)前半1000m58秒7−上がり3ハロン32秒8 勝ち時計1分31秒5

 前半1000mは0秒4しか違わないが、上がりタイムで関屋記念の方が3秒2も速い。結果として、勝ちタイムが3秒6も開いている。中京記念は勝ったフラガラッハをはじめ、直線外を伸びた差し・追い込み馬が上位を占めた。それに対し、関屋記念は道中2、3番手に位置していた馬が連対。展開が全く逆のレースだったといえる。

・13中京記念(良)前半1000m58秒7−上がり3ハロン34秒8 勝ち時計1分33秒5

それでは昨年の結果を踏まえて、今年の中京記念を見てみよう。勝ち馬は昨年と同じフラガラッハたったが、勝ちタイムは1秒6も今年の方が速い。勝ち馬は昨年と同じく直線の外を伸びてきたものの、2〜4着には道中先行もしくは好位につけた馬が入った。昨年よりは前につけた馬が踏ん張れる馬場だったといえるだろう。

関屋記念近10回のうち、レース上がりが32〜33秒台なのが7回もある。スロー〜平均ペースからの速い上がり勝負に対応できる馬を積極的に狙っていきたい

<結論>

■表8 今年の関屋記念出走予定馬(8/7現在)

  馬名 性齢 前走レース 重賞での連対実績
1 フラガラッハ 牡6 中京記念1着 中京記念連覇
2 ドナウブルー 牝5 中京記念4着 関屋記念1着
3 レッドスパーダ 牡7 パラダイスS1着 東京新聞杯1着
4 ミッキードリーム 牡6 中京記念2着 朝日チャレンジC1着
5 シャイニーホーク 牡5 中京記念15着
6 レオアクティブ 牡4 バーデンバーデンC3着 京成杯AH1着
7 ムクドク セン7 中京記念9着
8 ジャスタウェイ 牡4 エプソムC2着 アーリントンC1着
9 ラインブラッド 牡7 バーデンバーデンC5着
10 シルクアーネスト 牡6 福島テレビOP1着
11 ナンシーシャイン 牝3 ラジオNIKKEI杯9着 フィリーズR2着
12 ワイズリー セン5 中京記念5着
13 ゴールデングローブ 牝5 ヴィクトリアM7着
13 ザラストロ 牡3 中京記念7着 新潟2歳S1着
15 ランリョウオー 牡6 中京記念10着
16 ヤマカツハクリュウ 牡6 CBC賞13着
17 ウインドジャズ 牡6 中京記念11着
18 ニシノメイゲツ 牡6 福島テレビOP8着
19 サニーサンデー 牡7 福島テレビOP14着 福島記念1着
20 カリバーン セン6 函館記念11着
21 デュアルスウォード 牡5 アイビスサマーD5着
22 ターフェル 牡5 朱雀S3着
23 ラロメリア セン5 シンボリルドルフC4着
※フルゲート18頭。サニーサンデー以下は除外対象

 今年の関屋記念の出走予定馬は表8のとおり。

2012/2/25 阪神11R アーリントンカップ(G3)1着 13番 ジャスタウェイ

 人気になりそうなのは、前走エプソムC2着だったジャスタウェイ。好成績を残している4歳馬、前走2着馬というのも好材料だ。昨年の毎日王冠では最速上がりを使って、2着に好走したように速い上がりの競馬も向く。昨年のアーリントンCを勝っており、表6の重賞実績もクリア。勝つ可能性は十分にあるとみる。

 昨年の勝ち馬ドナウブルーももちろん有力ではあるが、今年はややパフォーマンスがやや落ちている。昨年はヴィクトリアM2着だったが、今年は同レース5着。前走の中京記念も道中2番手から伸びきれずに4着。昨年ほどの信頼度はないのではないか。

 他で注目したいのが、ミッキードリームレオアクティブだ。ミッキードリームは前走中京記念2着。前走2着は好材料で、先行してドナウブルーに先着した点も好感がもてる。一昨年の夏には3連勝で朝日チャレンジCを制し、続く毎日王冠でも3着したように元々力がある馬。前走がフロック視されるようなら、狙って面白い存在だ。

 レオアクティブは好成績をあげている4歳馬。昨年夏の新潟・朱鷺Sを快勝しているし、レコード決着の京成杯オータムHを快勝。ベストは1400mだろうが、速い時計の決着は得意な馬。立ち回りひとつで上位に来る力がある。

 逆に前走1着だったフラガラッハ、レッドスパーダは過信禁物とみたい。フラガラッハは時計が掛かるコースを得意としており、軽い新潟では差し届かない恐れがある。レッドスパーダは前走オープン特別のパラダイスSを勝利したが、3〜4歳時に重賞で好走していた力が戻っているかは疑問。夏場に使われるのが今回初めてというのも気になるところではある。

最後にワイズリーザラストロの2頭に触れておきたい。ワイズリーは重賞初挑戦だった前走中京記念でドナウブルーと半馬身差の5着。新潟は初めてとなるが、道中うまく運べば馬券圏内はあるかもしれない。

3歳馬ザラストロは近走不振が続くも、昨年は未勝利・新潟2歳Sと連勝。前走中京記念は3着馬から0秒2差の7着で、実績ある新潟コースに替わるのは歓迎だ。人気はないだろうが、穴で面白いかもしれない。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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