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第723回 史上2位の速さで300勝達成! 矢作厩舎を分析

2013/8/5(月)

 先日、7月28日の函館5RでJRA通算300勝を達成した矢作芳人調教師。開業8年4か月での達成は、池江泰寿調教師に次ぐスピード記録となった。昨年ディープブリランテで日本ダービーを制し、本人自らが執筆した単行本や民放での特集番組などでも目にする機会の多い矢作厩舎。そんな同厩舎を馬券で狙うにはどこが狙い目なのか、2010年以降のデータをもとに探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 矢作厩舎の芝レースでのクラス別成績(2010年以降/今年7月28日終了時点)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
新馬 9- 11-  6- 37/ 63 14.3% 31.7% 41.3% 83% 72%
未勝利 20- 23- 17-169/229 8.7% 18.8% 26.2% 65% 75%
500万下 12- 20- 12-102/146 8.2% 21.9% 30.1% 71% 82%
1000万下 8-  9-  6- 63/ 86 9.3% 19.8% 26.7% 36% 68%
1600万下 4-  4-  3- 44/ 55 7.3% 14.5% 20.0% 116% 88%
OPEN特別 7-  8-  2- 48/ 65 10.8% 23.1% 26.2% 100% 67%
G3 2- 10-  1- 62/ 75 2.7% 16.0% 17.3% 36% 96%
G2 5-  6-  4- 43/ 58 8.6% 19.0% 25.9% 97% 89%
G1 3-  4-  1- 22/ 30 10.0% 23.3% 26.7% 92% 95%

2013/3/17 阪神10R 但馬ステークス 1着 12番 モズ

 まず表1は芝のレースのクラス別成績。出走数ならびに勝利数が多いのは未勝利戦・500万下だが、勝率・連対率はそれほど高くない。勝率・連対率・複勝率ともに一番高かったのは意外なことに新馬戦。芝の新馬戦では40%以上の確率で馬券に絡んでいる

 単勝回収率で100%を超えていたのが1600万下。今年3月の但馬Sで勝利したモズは大外枠からハナを切ってそのまま逃げ切った。8番人気で単勝は4950円もついている。
また、芝の重賞では複勝回収率が高いというのは覚えておきたい。

■表2 矢作厩舎のダートでのクラス別成績(2010年以降/今年7月28日終了時点)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
新馬 1-  8-  2- 21/ 32 3.1% 28.1% 34.4% 5% 137%
未勝利 22- 36- 24-259/341 6.5% 17.0% 24.0% 39% 65%
500万下 22- 22- 17-110/171 12.9% 25.7% 35.7% 100% 144%
1000万下 15-  9-  8- 73/105 14.3% 22.9% 30.5% 129% 89%
1600万下 9-  8-  5- 41/ 63 14.3% 27.0% 34.9% 210% 94%
OPEN特別 5-  3-  3- 53/ 64 7.8% 12.5% 17.2% 165% 89%
G3 2-  3-  1- 16/ 22 9.1% 22.7% 27.3% 275% 112%
G2 0-  0-  1-  1/  2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 445%
G1 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 82%

 続いて表2はダートのクラス別成績。表1に比べて、単勝回収率・複勝回収率で100%を超えている箇所が多いのがわかる。なかでも目を引くのが、1000万下〜G3で単勝回収率が100%を大きく超えていたことだ。ダートの条件戦やOPEN特別、G3あたりでは人気薄でもアタマから狙ってみたい。

 なお、ダートの新馬戦では1勝にとどまっている。複勝回収率は高いが、アタマからは狙いづらい。

■表3 矢作厩舎の芝レースの競馬場別成績(2010年以降/今年7月28日終了時点)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
札幌 3- 14-  3- 41/ 61 4.9% 27.9% 32.8% 30% 94%
函館 5-  3-  6- 43/ 57 8.8% 14.0% 24.6% 46% 64%
福島 4-  4-  2- 23/ 33 12.1% 24.2% 30.3% 34% 93%
新潟 5-  3-  3- 34/ 45 11.1% 17.8% 24.4% 62% 43%
東京 16- 17-  6- 96/135 11.9% 24.4% 28.9% 52% 88%
中山 2- 10-  4- 28/ 44 4.5% 27.3% 36.4% 69% 97%
中京 6-  8-  2- 52/ 68 8.8% 20.6% 23.5% 52% 84%
京都 13- 12-  7-100/132 9.8% 18.9% 24.2% 96% 66%
阪神 11- 20- 10-120/161 6.8% 19.3% 25.5% 99% 81%
小倉 5-  4-  9- 53/ 71 7.0% 12.7% 25.4% 100% 86%

次に表3は芝のレースの競馬場別成績。各競馬場の中で、勝率が10%を超えているのが福島・新潟・東京の3場だった。地元の関西圏よりも勝率が高いのは、それだけ勝てそうなレースを選択して遠征させている結果だ。一番勝ち星が多いのは東京コースで16勝。今年の京王杯スプリングCでもダイワマッジョーレが制している。

■表4 矢作厩舎のダートでの競馬場別成績(2010年以降/今年7月28日終了時点)

場所 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
札幌 2-  3-  3- 24/ 32 6.3% 15.6% 25.0% 28% 57%
函館 5-  9-  5- 29/ 48 10.4% 29.2% 39.6% 154% 133%
福島 1-  7-  1- 10/ 19 5.3% 42.1% 47.4% 20% 93%
新潟 3-  3-  3- 18/ 27 11.1% 22.2% 33.3% 98% 120%
東京 19- 21- 11-116/167 11.4% 24.0% 30.5% 141% 92%
中山 5-  4-  4- 26/ 39 12.8% 23.1% 33.3% 345% 140%
中京 5-  2-  3- 39/ 49 10.2% 14.3% 20.4% 90% 47%
京都 11- 15- 12-128/166 6.6% 15.7% 22.9% 45% 68%
阪神 16- 18- 13-134/181 8.8% 18.8% 26.0% 48% 126%
小倉 9-  8-  6- 57/ 80 11.3% 21.3% 28.8% 65% 72%

 表4はダートの競馬場別成績。中京・京都・阪神・小倉といった西の競馬場よりも、福島・新潟・東京・中山といった東の競馬場の方が連対率・複勝率が高い。矢作厩舎といえば東京ダートでの好成績で知られ、実際に単勝回収率でも100%を大きく超えている。

ただ東京以上に中山での勝率が一番高く、単勝回収率が345%・複勝回収率も140%と高かった。実際に昨年9月の内房S(1600万下)を10番人気で、今年1月のジャニュアリーS(オープン特別)を13番人気でそれぞれ勝利したキョウエイカルラの存在は大きいが、それだけ中山コースを狙っているということ。関東圏でのダート戦遠征は要注意だ。

 また北海道シリーズでは函館ダートの成績が良い。複勝率は40%近く、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を大きく超えていた。

■表5 函館ダートのコース別成績(2010年以降/今年7月28日終了時点)

コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
ダ1700m 4- 8- 5-20/37 10.8% 32.4% 45.9% 195% 166%
ダ1000m 1- 1- 0- 9/11 9.1% 18.2% 18.2% 14% 23%

2013/6/23 函館11R 大沼ステークス 1着 6番 マカニビスティー

 表5は函館ダートのコース別成績。1700m戦と1000m戦では特に連対率・複勝率で大きな差があった。ダート1700m戦の単勝回収率・複勝回収率は非常に高く、この条件では積極的に狙っていきたい。

 今年のダート1700m戦の成績(7/28終了時点)はこれまで【1.4.1.6】で連対率41.7%、複勝率50.0%。6月の大沼Sでは8番人気のマカニビスティーが1番人気のエアハリファを差し切って勝利し、単勝4390円の高配当をつけた。このマカニビスティーなど川島信二騎手が騎乗したときは【1.2.0.1】と好成績をあげている。函館ダート1700m戦で川島騎手が乗っていれば、馬券に入れておきたい

■表6 矢作厩舎の騎手別成績(2010年以降/今年7月28日終了時点)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
藤岡佑介 15- 19- 14-101/149 10.1% 22.8% 32.2% 56% 91%
岩田康誠 12-  9-  6- 19/ 46 26.1% 45.7% 58.7% 186% 150%
内田博幸 10-  5-  5- 27/ 47 21.3% 31.9% 42.6% 82% 88%
蛯名正義 9-  7-  2- 24/ 42 21.4% 38.1% 42.9% 114% 82%
浜中俊 8-  8-  4- 25/ 45 17.8% 35.6% 44.4% 123% 128%
吉田隼人 6-  9-  6- 47/ 68 8.8% 22.1% 30.9% 65% 111%
川須栄彦 6-  5-  5- 60/ 76 7.9% 14.5% 21.1% 35% 53%
丸田恭介 5-  3-  1-  8/ 17 29.4% 47.1% 52.9% 378% 171%
C.デムーロ 3-  4-  0- 10/ 17 17.6% 41.2% 41.2% 379% 118%
川田将雅 3-  2-  4- 12/ 21 14.3% 23.8% 42.9% 163% 109%

表6は騎手別成績の一覧。騎乗数が抜けて多いのは現在ヨーロッパ遠征中の藤岡佑介騎手だが、勝率・連対率はそれほど高くない。

 5勝以上で、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えていたのが岩田騎手、浜中騎手、丸田騎手。3騎手ともに勝率・連対率・複勝率ともに非常に高かった。
岩田騎手といえばダービー馬ディープブリランテとのコンビで有名。浜中騎手も現在リーディングトップだ。注目は騎乗数こそ少ないが、勝率・連対率でトップだった丸田騎手。5勝中3勝はダイワマッジョーレであげているが、今後も矢作厩舎−丸田騎手のラインには注目だ

 なお、5勝以下ではC.デムーロ騎手、川田騎手とのコンビでも単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えていた。

 スーパーホーネットで重賞初制覇を成し遂げた矢作厩舎。現在でもグランプリボス、ダイワマッジョーレ、カポーティスターなどの強豪馬が在籍している。「1円でも多く稼ぐ」という厩舎の方針はファンにとってもわかりやすく、また馬券を買う立場としても面白い。今後の矢作厩舎の活躍を注目し続けたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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