第715回 最終レースに強いジョッキーを分析!|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第715回 最終レースに強いジョッキーを分析!

2013/7/8(月)

 「最終の○○騎手は買い」―競馬場やウインズでそういったフレーズを聞いたことがある方は多いのではないだろうか。○○には発言者のイメージから特定の騎手が入るのだが、実際にデータで検証するとどういった結果になるのか。昨年初めから今年6月末までの最終レースの結果から分析する。なお、7月末から9月末にかけて、最終レースで馬連のみ払戻金に5%が上乗せされる。以下のデータを最終レースの馬券作戦に生かしていきたい。なお、データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 最終レースにおける騎手別成績(12年〜13年6月末)

順位 騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1 浜中俊 22- 15- 12- 77/126 17.5% 29.4% 38.9% 99% 119%
2 福永祐一 21- 14-  9- 67/81 18.9% 31.5% 39.6% 69% 81%
3 横山典弘 17- 17-  6- 59/ 99 17.2% 34.3% 40.4% 96% 82%
4 内田博幸 16- 14- 13- 75/118 13.6% 25.4% 36.4% 82% 90%
5 蛯名正義 16- 11- 10- 80/117 13.7% 23.1% 31.6% 70% 64%
6 北村宏司 16-  9- 10- 83/118 13.6% 21.2% 29.7% 100% 82%
7 岩田康誠 15- 10-  9- 82/116 12.9% 21.6% 29.3% 61% 77%
8 松山弘平 12- 10-  4- 89/115 10.4% 19.1% 22.6% 98% 85%
9 田辺裕信 10-  9-  4- 99/122 8.2% 15.6% 18.9% 170% 75%
10 柴田善臣 10-  8-  6- 60/ 84 11.9% 21.4% 28.6% 83% 76%
11 戸崎圭太 10-  6-  3- 30/ 49 20.4% 32.7% 38.8% 109% 129%
15 北村友一 8-  8-  8- 67/ 91 8.8% 17.6% 26.4% 100% 108%
22 鮫島良太 7-  2-  2- 45/ 56 12.5% 16.1% 19.6% 612% 148%
30 国分優作 6-  3-  3- 83/ 95 6.3% 9.5% 12.6% 101% 105%
56 伊藤工真 2-  5-  4- 31/ 42 4.8% 16.7% 26.2% 101% 221%

2013/5/26 東京12R 目黒記念(G2)1着 4番 ムスカテール

 まず表1は最終レースにおける騎手別成績。最多の22勝をあげているのが浜中俊騎手。ほぼ毎開催日で乗っており、複勝回収率は100%を超えている。2位は福永祐一騎手で21勝。勝率・連対率・複勝率ともに浜中騎手を少し上回っているが、人気上位馬に騎乗することが多いため、単勝回収率・複勝回収率はそれほど高くない。

 10勝以上をあげている中で、連対率・複勝率ともにトップなのがベテラン横山典弘騎手。複勝率は唯一40%を超えている。また勝率で20%以上をマークし、トップなのが戸崎圭太騎手。表には移籍以前の結果も含まれているが、騎乗数が少ない割に二ケタ10勝をあげているのはさすがといえるだろう。
上記4人に次ぐ高い複勝率をあげているのが内田博幸騎手。ダービー後の最終レース・目黒記念では4番人気馬ムスカテールに騎乗し、勝利に導いている。

 また10勝以下でも北村友一騎手鮫島良太騎手国分優作騎手伊藤工真騎手の4騎手は単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。いずれも20代のジョッキーだが、なかでも鮫島騎手の単勝回収率612%は群を抜いて高い。

■表2 浜中・横山典・戸崎騎手の全体と最終レースとの比較(12年〜13年6月末)

騎手 レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
浜中俊 全体 196- 142- 116- 903/1357 14.4% 24.9% 33.5% 88% 81%
最終R 22- 15- 12- 77/126 17.5% 29.4% 38.9% 99% 119%
横山典弘 全体 162- 118- 87- 609/ 976 16.6% 28.7% 37.6% 83% 78%
最終R 17- 17- 6- 59/ 99 17.2% 34.3% 40.4% 96% 82%
戸崎圭太 全体 82- 57- 57- 361/ 557 14.7% 25.0% 35.2% 86% 87%
最終R 10- 6- 3- 30/ 49 20.4% 32.7% 38.8% 109% 129%

 続いて表2は浜中騎手・横山典弘騎手・戸崎騎手の全体の成績と最終レースとの比較をまとめたもの。表1で10勝以上をあげた騎手の中で、この3騎手が最終でより好成績をあげていた。単勝回収率・複勝回収率ともに全体を上回っている。

 3騎手ともにリーディング上位の騎手だが、最終レースではより馬券的な妙味があるというのは覚えておきたい。ではそれぞれのジョッキーについて、狙えるポイントを見ていこう。

■表3 浜中騎手の最終レースでの芝・ダート別成績(12年〜13年6月末)

レース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
全体 22- 15- 12- 77/126 17.5% 29.4% 38.9% 99% 119%
10- 4- 3- 19/36 27.8% 38.9% 47.2% 195% 117%
ダート 12- 11- 9- 58/90 13.3% 25.6% 35.6% 60% 120%

 表3は浜中騎手の芝・ダート別成績。騎乗数はダートの方が倍以上多いが、成績では芝のレースが勝っている。芝の勝率でダートの倍以上、複勝率は47.2%とほぼ2回に1回は馬券に絡んでいる。今年2回阪神3日目の1000万下(芝1200m)では8番人気のメイショウハガクレに騎乗。これまで逃げたことがなかった同馬でハナを切り、勝利へと導いている。

先日も中京開幕週の日曜最終(芝1600m)で1番人気のウリウリに騎乗して勝利。中京・小倉は最終レースが芝であることが比較的多い。そのときは、必ず浜中騎手をチェックしておきたい。

■表4 横山典弘騎手の最終レースでのクラス別成績(12年〜13年6月末)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
500万下 5- 3- 3-11/22 22.7% 36.4% 50.0% 140% 112%
1000万下 10-13- 1-44/68 14.7% 33.8% 35.3% 77% 70%
1600万下 2- 1- 2- 2/ 7 28.6% 42.9% 71.4% 165% 131%
G2 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表4は横山典弘騎手のクラス別成績。騎乗数が一番多いのは1000万下だが、良績をあげているのは500万下と1600万下。500万下の複勝率は50%で2回に1回は馬券に絡んでいる。先日の3回東京6日目〜8日目でも、最終の500万下で3連勝。7日目には5番人気馬シルクオフィサーに騎乗し、見事逃げ切り勝ちをおさめている。

 1600万下では、騎乗機会7回中5回で3着以内に入っている。馬券圏内に入らなかった2回も4着、5着。すべて掲示板にのせるあたりはベテラン健在といえるだろう。

■表5 戸崎騎手の最終レースでの人気別成績(12年〜13年6月末)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 3- 0- 1- 4/ 8 37.5% 37.5% 50.0% 110% 68%
2番人気 3- 2- 0- 4/ 9 33.3% 55.6% 55.6% 140% 102%
3番人気 3- 2- 1- 4/10 30.0% 50.0% 60.0% 171% 129%
4番人気 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 50%
5番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6番人気 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7番人気 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 302% 198%
8番人気以下 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0% 337%

2013/3/24 中京12R 瀬戸特別 1着 7番 スズカセクレターボ

 表5は戸崎圭太騎手の人気別成績。騎乗数が多い1〜3番人気馬でそれぞれ3勝をあげ、単勝回収率は100%を超えている。1〜3番人気馬での成績を比較すると、1番人気馬よりも2番人気馬・3番人気馬の連対率・複勝率の方が高い。複勝回収率でも100%を超えている。4番人気以下は複勝回収率がかなり下がるが、7番人気馬に騎乗したときは単勝回収率・複勝回収率が100%オーバーだ。

 なお戸崎騎手の10勝中9勝はダートでのもの。夏は福島・新潟と転戦するだろうが、ダートの最終で上位3番人気までに騎乗していればアタマから狙いたい

■表6 鮫島騎手の最終レースでのクラス別成績(12年〜13年6月末)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
500万下 7- 2- 1-29/39 17.9% 23.1% 25.6% 879% 205%
1000万下 0- 0- 1-16/17 0.0% 0.0% 5.9% 0% 17%

 最後に表6は単勝回収率が非常に高かった鮫島良太騎手のクラス別成績。500万下と1000万下では違いが一目瞭然だ。「鮫島騎手は500万条件の最終レースが狙い」といえそうだ。先日(6/16)の3回阪神6日目・最終レース(500万下・ダート1200m)でも11番人気馬のリアリーサムシングに騎乗して勝利。単勝8,380円の高配当となった。

鮫島騎手の7勝中4勝が二ケタ人気馬であげたもの。昨年夏の小倉でも14番人気の人気薄で2勝している。騎乗機会が多いわけではないが、人気薄で勝利する場合が多い鮫島騎手に今年の夏は注目だ。

<まとめ>
○リーディング上位では浜中騎手・横山典弘騎手・戸崎騎手の活躍が目立つ。
○最終で一発を狙うなら鮫島騎手に注目!

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN