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第714回 サマー2000シリーズ開幕戦・七夕賞を分析する

2013/7/4(月)

今週は福島競馬場で名物重賞・七夕賞が行われる。もともとハンデ戦で難しい一戦だが、今年は従来の福島開催最終週から2週目へ変更になったため、枠順や脚質傾向があまり参考にならず、ますます難解になった印象だ。今年はどんな結果が待っているのか、過去の傾向を見てみよう。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 2-3-1-4/10 20.0% 50.0% 60.0% 77% 100%
2 0-2-3-5/10 0.0% 20.0% 50.0% 0% 98%
3 1-0-4-5/10 10.0% 10.0% 50.0% 73% 109%
4 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 59%
5 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 34%
6 2-1-0-7/10 20.0% 30.0% 30.0% 171% 75%
7 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 369% 171%
8 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 132% 77%
9 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 66%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11〜 2-1-0-42/45 4.4% 6.7% 6.7% 164% 46%
1〜5 3-6-10-31/50 6.0% 18.0% 38.0% 30% 80%
6〜 7-4-1-83/95 7.4% 11.6% 12.6% 148% 63%


2009/7/12 福島11R 七夕賞(G3)1着 14番 ミヤビランベリ

1番人気が勝てないレースとして有名だった七夕賞。しかし、05年にはダイワレイダースがその連敗を止め、09年にもミヤビランベリが優勝して、過去10年では2勝。1〜3番人気はいずれも複勝率50〜60と、ハンデ戦ながらも上位人気が安定した成績を残している。ただ、上位人気馬は好走してもやや勝ちきれない傾向にあり、優勝馬は6〜8番人気から5頭、そして2桁人気からも2頭。本命党なら人気馬を軸にした3連複、穴党なら人気薄を1着に据えた3連単など、購入する馬券種別によって、さまざまな組み立てが考えられる。



■表2 単勝オッズ別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
2.0〜2.9 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3.0〜3.9 1-2-0-2/5 20.0% 60.0% 60.0% 62% 90%
4.0〜4.9 1-2-1-4/8 12.5% 37.5% 50.0% 57% 91%
5.0〜6.9 0-1-7-8/16 0.0% 6.3% 50.0% 0% 104%
7.0〜9.9 3-2-2-15/22 13.6% 22.7% 31.8% 110% 86%
10.0〜14.9 1-1-0-14/16 6.3% 12.5% 12.5% 82% 48%
15.0〜19.9 3-0-1-5/9 33.3% 33.3% 44.4% 630% 231%
20.0〜29.9 0-1-0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0% 33%
30.0〜49.9 0-1-0-19/20 0.0% 5.0% 5.0% 0% 38%
50.0〜99.9 1-0-0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 388% 69%
100.0〜 0-0-0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
〜19.9 9-8-11-49/77 11.7% 22.1% 36.4% 132% 98%


人気面でもうひとつ注意したい点は、単勝オッズ別でみると極端な人気薄の好走は少ないことだ。ハンデ戦のため人気は割れがちで、11年に優勝したドモナラズは単勝11番人気でも配当は1980円。そのドモナラズも含め好走馬31頭中28頭は、単勝20倍未満だった(10年は3着同着)。

■表3 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 0-2-2-6/10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 89%
5歳 4-4-5-33/46 8.7% 17.4% 28.3% 241% 130%
6歳 5-3-3-27/38 13.2% 21.1% 28.9% 100% 62%
7歳以上 1-1-1-48/51 2.0% 3.9% 5.9% 14% 14%

■表4 年齢・人気別成績

年齢 人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
5歳馬 1〜5 0-2-4-10/16 0.0% 12.5% 37.5% 0% 95%
6〜10 2-1-1-15/19 10.5% 15.8% 21.1% 194% 124%
11〜 2-1-0-8/11 18.2% 27.3% 27.3% 674% 190%
6歳馬 1〜5 2-2-3-8/15 13.3% 26.7% 46.7% 51% 78%
6〜10 3-1-0-8/12 25.0% 33.3% 33.3% 252% 99%
11〜 0-0-0-11/11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7歳以上 1〜5 1-0-1-10/12 8.3% 8.3% 16.7% 60% 35%
6〜10 0-1-0-15/16 0.0% 6.3% 6.3% 0% 20%
11〜 0-0-0-23/23 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%


続いて年齢別の成績。もともと4歳馬の出走は少ないレースだが、今年は登録もなく5歳以上の争いになる。その5歳以上では、5歳と6歳が8連対ずつ。好走確率では6歳が5歳を上回る。また表4にあるように、5歳馬は連対馬8頭中6頭が6番人気以下で、11番人気以下からも3頭が連対。表2にあった単勝20倍以上の好走馬3頭も5歳馬だ。対して6歳馬は5番人気以内から4連対、そして11番人気以下は好走なし。5歳のほうが人気薄の好走が多く、人気馬の信頼性は低い傾向にある。

■表5 ハンデ別成績(牡・セン馬)

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 08年以降 同連対率
〜51kg 0-0-0-9/9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-2/2 0.0%
52kg 1-0-0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 165% 30% 1-0-0-4/5 20.0%
53kg 1-1-1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 128% 114% 1-1-0-9/11 18.2%
54kg 0-0-1-21/22 0.0% 0.0% 4.5% 0% 11% 0-0-1-10/11 0.0%
55kg 1-2-3-17/23 4.3% 13.0% 26.1% 236% 104% 1-1-2-10/14 14.3%
56kg 2-2-3-18/25 8.0% 16.0% 28.0% 46% 79% 0-0-1-10/11 0.0%
57kg 3-1-1-12/17 17.6% 23.5% 29.4% 155% 75% 1-1-1-9/12 16.7%
57.5kg 0-2-1-5/8 0.0% 25.0% 37.5% 0% 56% 0-0-0-3/3 0.0%
58kg 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1/1 0.0%
58.5kg 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0% 0-0-0-1/1 0.0%
59kg 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 730% 220% 0-0-0-0/0

※牝馬は52キロが1勝、53、54キロが2着各1回、55キロが3着1回

牡・セン馬のハンデ別では、57キロが勝率17.6%をマークするなど、全体的に重めの斤量を背負った馬の好走が多く、好走確率も高め。ただ、08年以降にかぎればやや様相が異なり、55キロ以下の好走馬11頭中8頭は近5年から出ている。また、トップハンデは過去10年では【3.1.1.9】だが、やはり08年以降は【0.0.1.7】と苦戦傾向にある。

■表6 斤量増減別成績

前走比斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
今回2〜2.5kg増 2-0-0-0/2 100.0% 100.0% 100.0% 595% 200%
今回1〜1.5kg増 1-1-0-6/8 12.5% 25.0% 25.0% 108% 61%
増減±1kg以内 5-9-7-55/76 6.6% 18.4% 27.6% 127% 93%
今回1〜1.5kg減 3-3-3-20/29 10.3% 20.7% 31.0% 259% 136%
今回2〜2.5kg減 1-0-3-19/23 4.3% 4.3% 17.4% 36% 37%
今回3kg以上減 2-1-1-39/43 4.7% 7.0% 9.3% 90% 37%
今回増 3-2-1-8/14 21.4% 35.7% 42.9% 147% 85%
増減無し 1-3-3-25/32 3.1% 12.5% 21.9% 41% 69%
今回減 6-5-7-81/99 6.1% 11.1% 18.2% 123% 66%


前走との斤量比較では、増えていた馬が複勝率42.9%など好成績を残し、増減なしや減っていた馬とは好走確率で大きな開きがある。ただ、優勝馬10頭中6頭は斤量減だった馬。該当馬が多く好走確率は低いため選別が必要ではあるが、他のデータに不安が少ない馬がいれば、こちらも積極的に狙いたい。

■表7 前走クラス・レース間隔別成績

前走クラス/間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1000万下 0-0-0-8/8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1600万下 1-0-2-15/18 5.6% 5.6% 16.7% 106% 64%
OPEN特別 2-1-3-33/39 5.1% 7.7% 15.4% 84% 53%
(同福島TVOP以外) 1-0-0-15/16 6.3% 6.3% 6.3% 82% 27%
G3 4-5-5-25/39 10.3% 23.1% 35.9% 215% 134%
G2 1-2-1-25/29 3.4% 10.3% 13.8% 15% 24%
G1 1-2-0-7/10 10.0% 30.0% 30.0% 84% 60%
地方 1-0-0-1/2 50.0% 50.0% 50.0% 365% 110%
連闘 0-0-0-4/4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 1-0-3-22/26 3.8% 3.8% 15.4% 76% 52%
中2週 1-1-0-9/11 9.1% 18.2% 18.2% 160% 68%
中3週 2-2-7-28/39 5.1% 10.3% 28.2% 30% 79%
中4〜8週 3-6-0-29/38 7.9% 23.7% 23.7% 84% 58%
中9〜24週 3-1-1-16/21 14.3% 19.0% 23.8% 356% 121%
半年以上 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%


表7は前走クラス・間隔別の成績。今年は福島テレビOP(過去10年で23頭出走)と七夕賞の施行順が入れ替わって傾向が変わる可能性もあるが、いずれにしてもオープン特別組や条件戦組はひと息。重賞組、特にG3組の好走が多く、好走確率や回収率の面からもまずG3組から取捨を検討したいレースになっている。また、間隔は開いても、半年以内なら問題なさそうだ。

■表8 福島・ローカル実績別成績(中山代替の11年除く)

競馬場 クラス 好走実績有無 着度数別 勝率 連対率 複勝率
福島 芝・全 3着以内あり 3-4-8-52 4.5% 10.4% 22.4%
好走なし 6-5-2-48 9.8% 18.0% 21.3%
芝・OP、重賞 3着以内あり 2-4-5-26 5.4% 16.2% 29.7%
好走なし 7-5-5-74 7.7% 13.2% 18.7%
ローカル 芝・OP、重賞 3着以内あり 5-6-7-50 7.4% 16.2% 26.5%
好走なし 4-3-3-50 6.7% 11.7% 16.7%

最後に表8は、福島実績やローカル実績別の調べたものである。単に福島芝で好走実績を持つだけでは強調材料にはならず、オープン・重賞での福島やローカル好走実績を持つ馬の連対率や複勝率が高い。ただ、勝率にはあまり影響しておらず、連軸選定向きのデータになる。

【結論】
1〜3番人気の複勝率は高いが、勝ち馬は人気薄からも多く出ている七夕賞。ただ、同じ人気薄でも単勝20倍以上になると苦戦傾向にある。年齢は5、6歳が中心で、特に穴馬は5歳、人気馬なら6歳馬。また、前走レースは重賞、特にG3出走馬が中心になる。

2012/8/5 小倉11R 小倉記念(G3)1着 10番 エクスペディション

今年の出走予定馬の中では、6歳馬・エクスペディションが最有力候補になる。安定感のある上位人気に推されそうで(表1、2)、人気馬なら5歳より6歳という傾向にも当てはまる(表3、4)。ハンデ57キロも、傾向が変わりつつあるここ5年でも3頭が好走しており、前走比で斤量が増えている点も好材料だ(表6)。また、前走・鳴尾記念2着から中4週で、前走クラスや間隔も問題なし(表7)。昨年の小倉記念優勝で、ローカル重賞好走実績馬という点もプラスになる(表8)。


その他は各馬一長一短だが、ダコールのマイナス材料は前走と同斤量(表6)という点のみ。また、勝ち馬の多くが斤量減から出ている(同)ことから、前走オープン特別組ではあるが、その好走で表8をクリアしたマックスドリームも上位に挙げられる。同じく斤量減では、サトノパンサーにも注目したい。人気薄が予想されるが、その人気薄でも好走できるのが5歳馬(表3、4)。ローカルのオープン・重賞好走実績こそ持たないものの、5カ月ぶりの実戦でも減点材料にはならない(表7)。そして最後に大穴候補として唯一の牝馬・トシザマキも挙げておきたい。このレースでの牝馬【1.2.1.6】複勝率40.0%に加え、「第697回 6歳牝馬について考える」で触れたように、オープン・重賞では6歳馬でも「夏の牝馬」には警戒が必要だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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