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第711回 夏のローカル開幕週の芝で狙うべきなのは?

2013/6/24(月)

今週末から関東は東京から福島へ、関西は関西の主場は阪神から中京へと開催が移り、東西の主場もいわゆるローカルでの開催となる。そこで、今回は「夏のローカル開幕週の芝(洋芝以外)で強いのは?」をテーマに、データを見ていきたい。集計対象は「過去3年(10〜12年)の夏開催における福島、新潟、中京、小倉の開幕週の芝」で、洋芝コースの函館と札幌は集計対象外とした。また、開幕週であっても連続開催の後半となる場合も対象外とした。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 夏のローカル開幕週・芝・脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
逃げ 34-14-8-78/ 134 25.4% 35.8% 41.8% 236% 121%
先行 60-60-52- 278/ 450 13.3% 26.7% 38.2% 94% 115%
中団 29-39-51- 577/ 696 4.2% 9.8% 17.1% 26% 66%
後方 4-10-13- 513/ 540 0.7% 2.6% 5.0% 8% 22%
マクリ 2-3-2-8/15 13.3% 33.3% 46.7% 124% 86%

※脚質はTARGET frontier JVにおける分類

まずは、夏のローカル開幕週の芝における脚質別成績を確認しておきたい。夏の開幕週では芝コースの馬場コンディションが整いやすく、また、ローカル競馬場では直線の距離が短いコースが多いこともあって、やはり表1のとおり「逃げ」が断然有利で、「先行」も優秀な成績を収めている。一方で「中団」まではまだしもの成績だが、「後方」にまで位置どりが下がってしまうと好走は非常に難しくなる。改めて、夏のローカル開幕週の芝コースでは前に行ける馬を重視したほうがよさそうだ。

■表2 夏のローカル開幕週・中京および新潟外回りの芝・脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
逃げ 4-2-1- 28/ 35 11.4% 17.1% 20.0% 152% 58%
先行 13- 13- 15- 75/116 11.2% 22.4% 35.3% 69% 107%
中団 15- 13- 13-161/202 7.4% 13.9% 20.3% 44% 54%
後方 2-4-3-133/142 1.4% 4.2% 6.3% 23% 20%
マクリ 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 100%

※脚質はTARGET frontier JVにおける分類

表2は、最後の直線が400m以上と長い中京と新潟の外回りコースに限った脚質別成績を示したものである。直線が長いこの2コースでは「逃げ」が勝ち切るケースが少なくなり、もっとも好走率が高いのは「先行」となっている。複勝率ベースで「逃げ」と「中団」がほぼ互角となっていることからも、「逃げ」のアドバンテージが減少することは間違いなさそうだ。ただし、「逃げ」の単勝回収率は110%と依然として高く、マークが甘くなりやすい人気馬の単騎逃げには注意したほうがいいだろう。また、中京と新潟外回りであっても「後方」の位置どりでは苦戦必至だ。

■表3 夏のローカル開幕週・芝・2歳馬・脚質別成績

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
逃げ 14-2-3- 15/ 34 41.2% 47.1% 55.9% 314% 151%
先行 15- 18- 18- 65/116 12.9% 28.4% 44.0% 141% 140%
中団 4- 11- 10-127/152 2.6% 9.9% 16.4% 8% 79%
後方 0-2-2-117/121 0.0% 1.7% 3.3% 0% 11%
マクリ 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

※脚質はTARGET frontier JVにおける分類

夏競馬の楽しみのひとつといえば2歳馬。そこで、2歳馬に限った夏のローカル開幕週の芝における脚質別成績も確認しておこう。表3のとおり、「逃げ」の成績が他の脚質を圧倒しており、「先行」の成績もいい。体力がつききっていない夏場の2歳戦では総じて逃げ・先行が有利な傾向があるが、ローカル開幕週の芝となるとますますそれが顕著になるようだ。キャリアの浅い夏場の2歳馬の脚質を推し量るのは難しい部分もあるだろうが、血統や調教過程などを参考にしてなるべく前に行けそうな馬を狙っていきたい。

■表4 夏のローカル開幕週・芝・騎手別成績(着別度数順)

騎手 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
蛯名正義 10-10- 7-34/61 16.4% 32.8% 44.3% 64% 96%
浜中俊 10-10- 5-19/44 22.7% 45.5% 56.8% 223% 135%
田中勝春 9- 4- 1-37/51 17.6% 25.5% 27.5% 152% 106%
松岡正海 8- 6- 4-33/51 15.7% 27.5% 35.3% 92% 90%
和田竜二 8- 5- 4-32/49 16.3% 26.5% 34.7% 80% 68%
川田将雅 6- 3- 2-14/25 24.0% 36.0% 44.0% 76% 99%
内田博幸 6- 1- 7-17/31 19.4% 22.6% 45.2% 88% 89%
福永祐一 5- 3- 2-14/24 20.8% 33.3% 41.7% 113% 88%
北村宏司 4- 6- 7-34/51 7.8% 19.6% 33.3% 48% 117%
柴田善臣 4- 6- 2-36/48 8.3% 20.8% 25.0% 38% 104%

2012/7/1 中京11R CBC賞(G3) 1着 16番 マジンプロスパー

夏のローカル開幕週の芝における騎手別成績を着別度数順で10位まで並べたのが表4。1位の蛯名正義騎手ももちろん優秀な成績を収めているが、馬券でより狙ってみたいのは2位の浜中俊騎手で勝率22.7%、単勝回収率223%と圧巻の好成績。浜中騎手は、11年は小倉記念(1着イタリアンレッド)、12年もCBC賞(1着マジンプロスパー)と2年連続で夏のローカル開幕週に重賞を制しており、今年も注意すべき存在だ。

■表5 夏のローカル開幕週・芝1000〜1600m未満・種牡馬別成績(着別度数順・10走以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
サクラバクシンオー 8- 5- 2-26/41 19.5% 31.7% 36.6% 97% 150%
キングカメハメハ 5- 1- 1-25/32 15.6% 18.8% 21.9% 117% 55%
ダイワメジャー 3- 1- 0-14/18 16.7% 22.2% 22.2% 57% 47%
フジキセキ 3- 0- 4-17/24 12.5% 12.5% 29.2% 53% 92%
ボストンハーバー 3- 0- 1- 7/11 27.3% 27.3% 36.4% 525% 190%
クロフネ 2- 2- 1-13/18 11.1% 22.2% 27.8% 101% 72%
アドマイヤコジーン 2- 2- 0- 6/10 20.0% 40.0% 40.0% 85% 66%
アグネスタキオン 2- 1- 3-14/20 10.0% 15.0% 30.0% 29% 60%
マンハッタンカフェ 2- 1- 0-14/17 11.8% 17.6% 17.6% 38% 40%
アドマイヤムーン 1- 2- 1- 8/12 8.3% 25.0% 33.3% 20% 80%

ここからは夏のローカル開幕週の芝における種牡馬別成績を、距離別に見てみよう。表5は1000〜1600m未満のもので、やはりと言うべきかこの距離の1位はサクラバクシンオーとなった。スピードの活きるローカルの開幕週となるといかにもサクラバクシンオーの産駒が過剰な人気に推されそうな舞台だが、単勝回収率97%、複勝回収率150%と優秀なので十分に狙っていけるだろう。

■表6 夏のローカル開幕週・芝1600〜2000m未満・種牡馬別成績(着別度数順・10走以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
キングカメハメハ 5- 2- 4-18/29 17.2% 24.1% 37.9% 197% 90%
スペシャルウィーク 4- 1- 1-13/19 21.1% 26.3% 31.6% 161% 82%
ディープインパクト 3- 3- 2-10/18 16.7% 33.3% 44.4% 53% 71%
マンハッタンカフェ 3- 2- 2- 8/15 20.0% 33.3% 46.7% 100% 82%
ネオユニヴァース 3- 1- 0-16/20 15.0% 20.0% 20.0% 75% 32%
ジャングルポケット 2- 3- 1-19/25 8.0% 20.0% 24.0% 39% 40%
タニノギムレット 1- 2- 1-15/19 5.3% 15.8% 21.1% 13% 57%
シンボリクリスエス 1- 1- 3-16/21 4.8% 9.5% 23.8% 26% 74%
フジキセキ 1- 1- 0-13/15 6.7% 13.3% 13.3% 112% 32%
キングヘイロー 1- 1- 0-10/12 8.3% 16.7% 16.7% 21% 60%

芝1000〜1600m未満の距離でも2位と強かったキングカメハメハが、芝1600〜2000m未満でも1位と好成績を収めている。この距離のキングカメハメハは好走の多い競馬場に偏りがあるのが特徴で、新潟と中京で合わせて【5.2.3.11】と抜群の強さを見せる一方、福島と小倉では合わせて【0.0.1.7】と3着1回のほかはすべて凡走に終わっている。

■表7 夏のローカル開幕週・芝2000m以上・種牡馬別成績(着別度数順・10走以上)

種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
ディープインパクト 3- 1- 1-10/15 20.0% 26.7% 33.3% 178% 120%
キングカメハメハ 3- 0- 0- 9/12 25.0% 25.0% 25.0% 120% 47%
シンボリクリスエス 2- 1- 2- 8/13 15.4% 23.1% 38.5% 40% 96%
オペラハウス 2- 1- 0-10/13 15.4% 23.1% 23.1% 45% 30%
ネオユニヴァース 2- 0- 0-10/12 16.7% 16.7% 16.7% 87% 35%
スペシャルウィーク 1- 1- 0-10/12 8.3% 16.7% 16.7% 15% 45%
アグネスタキオン 1- 0- 1-11/13 7.7% 7.7% 15.4% 26% 46%
ジャングルポケット 0- 2- 0-17/19 0.0% 10.5% 10.5% 0% 21%
ステイゴールド 0- 1- 1-13/15 0.0% 6.7% 13.3% 0% 54%
ダンスインザダーク 0- 1- 0-11/12 0.0% 8.3% 8.3% 0% 15%

芝2000m以上で1位となったのはディープインパクト。いまや過剰人気が避けられない種牡馬となってしまったが、この条件では一度も1番人気に推されたことがなく、それでいて好成績を収めているために単勝回収率178%、複勝回収率120%と馬券でも狙いを立てやすい。また、キングカメハメハはここでも2位に入っており、距離を問わず夏のローカル開幕週の芝では要注意の存在と言えるだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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