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第710回 3強ムードの宝塚記念の行方は?

2013/6/20(木)

今週はグランプリ・宝塚記念が行われる。上半期の総決算だが、寂しい頭数の一戦になりそう。また、残念ながらオルフェーヴルが戦線離脱。それに伴い、完全に3強ムードの様相を呈している。今回は過去20年の宝塚記念を分析。上位馬の人気とオッズを調べ、今年と同じような下馬評だった年の結果を踏まえて、レースを占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 宝塚記念の上位人気馬とオッズ(過去20年)

1番人気馬(オッズ)   2番人気馬(オッズ)   3番人気馬(オッズ)   4番人気馬(オッズ)   備考
12年 オルフェーヴル 3.2 ルーラーシップ 4.4 ウインバリアシオン 7.9 エイシンフラッシュ 8.3 上位拮抗
11年 ブエナビスタ 2.8 ルーラーシップ 3.7 エイシンフラッシュ 5.6 トゥザグローリー 10.1 3強
10年 ブエナビスタ 2.4 ジャガーメイル 5.1 アーネストリー 6.4 ドリームジャーニー 7.8 上位拮抗
09年 ディープスカイ 1.6 ドリームジャーニー 7.1 サクラメガワンダー 8.3 アルナスライン 9.6 1強
08年 メイショウサムソン 2.1 ロックドゥカンブ 6.9 アルナスライン 7.7 アサクサキングス 8.7 1強
07年 ウオッカ 3.5 メイショウサムソン 4.2 アドマイヤムーン 6.7 ポップロック 6.9 上位拮抗
06年 ディープインパクト 1.1 リンカーン 12.9 コスモバルク 18.4 ダイワメジャー 25.6 1強
05年 タップダンスシチー 1.9 ゼンノロブロイ 3 ハーツクライ 18.3 リンカーン 18.8 2強
04年 タップダンスシチー 3.5 ゼンノロブロイ 3.9 リンカーン 5.1 ツルマルボーイ 7 上位拮抗
03年 シンボリクリスエス 2.1 ネオユニヴァース 4.4 アグネスデジタル 6.8 タップダンスシチー 9.3 1強
02年 ダンツフレーム 2.4 エアシャカール 2.9 ローエングリン 8.9 ツルマルボーイ 9.3 2強
01年 テイエムオペラオー 1.5 メイショウドトウ 3.4 エアシャカール 13.4 アドマイヤボス 13.8 2強
00年 テイエムオペラオー 1.9 グラスワンダー 2.8 ラスカルスズカ 8.6 マチカネキンノホシ 11.4 2強
99年 スペシャルウィーク 1.5 グラスワンダー 2.8 オースミブライト 15.9 ローゼンカバリー 18.6 2強
98年 サイレンススズカ 2.8 メジロブライト 3.2 エアグルーヴ 4.7 シルクジャスティス 5.7 上位拮抗
97年 マーベラスサンデー 2.3 タイキブリザード 3.1 バブルガムフェロー 3.5 ダンスパートナー 18.7 3強
96年 マヤノトップガン 2 カネツクロス 4.6 ダンスパートナー 6.2 サンデーブランチ 9.8 1強
95年 サクラチトセオー 4.4 ダンツシアトル 5.1 ライスシャワー 6 ネーハイシーザー 6.9 混戦
94年 ビワハヤヒデ 1.2 ネーハイシーザー 8.9 ナイスネイチャ 12 サクラチトセオー 21.6 1強
93年 メジロマックイーン 1.5 メジロパーマー 2.7 ニシノフラワー 14.5 シャコーグレイド 29.9 2強

表1は過去20年の宝塚記念の上位人気(1〜4番人気)とオッズを記した。馬名の背景色は黄色が1着、水色が2着、緑が3着を示している。背景色なしは4着以下を意味している。まず、注目したいのが1番人気馬の強さ。近10年に比べ、02年以前の成績の方が光るものの、1番人気馬の安定した成績が目につく。4着以下に敗れたのは4回だけだ。また、好走にこぎつける際にはほぼ勝ち切っていることも大きな特徴。2着の回数よりも1着の回数が圧倒的に多い。3着は09年のディープスカイのみで、連対の確率が非常に高くなっている。

一方、2番人気は1番人気に比べると好走確率が大きく下がる。20年で馬券圏内に入ったのは7回だけ。1番人気の半分にも満たない。3番人気は2番人気よりも好走確率は上がる。20年で10頭が馬券圏内に入っている。確率としては50%だ。だが、勝ち馬は07年アドマイヤムーン1頭だけ。3着止まりで終わるケースが多い。なお、4番人気馬は、さらに大きく好走確率が下がる。連対を果たしたのは02年ツルマルボーイだけ。3着も3回だけと、着外に沈むケースが多くなっている。

続いてはオッズに注目し、各年の人気形成について見ていきたい。明確な定義があるわけではないので区別は難しいが、わかりやすいのが「1強」パターン。具体的には1番人気が単勝2.0倍前後で、2番人気が少し離れているケースを考えてみた。06年は典型的なモデルケース。ディープインパクトが1.1倍と圧倒的な支持を集め、2番人気のリンカーンが12.9倍とかなり差があった。94年も同様。ビワハヤヒデが圧倒的な人気を集めた。09年や08年、そして03年や96年は4番人気が単勝10倍以下。上位拮抗ともとれるが、1番人気馬がかなり人気を集めていたので「1強」と分類することにする。

単勝1倍台であっても05年のようなケースは違う。この年はタップダンスシチーとゼンノロブロイが3番人気のハーツクライに対して、大きく人気を集めていた。いわゆる「2強」というケースだ。2強対決も案外多く、99年〜02年までは毎年続いた。あとは93年も「メジロ」同士による2強対決と言えるだろう。

残るは「3強」もしくは「上位拮抗」、「混戦」の3パターンで分類してみたい。まず3強では4番人気馬の単勝オッズが10倍以上であることを条件としてみた。なおかつ、1番人気がそれほど被っていないケース。すると11年、97年が当てはまる。上位拮抗は12年、10年、07年、04年、98年。05年は1番人気のサクラチトセオーが単勝4.4倍もついており、「混戦」と見ることにした。

ここで分類したパターンごとに、結果に基づき傾向や特徴を書き出してみたい。

●1強
1番人気馬が強い。一方、2〜4番人気馬はすべて4着以下に敗れる可能性が高い。ヒモ穴を警戒。

●2強
1番人気は安定しているが、一騎打ちになった場合は2番人気馬が勝っている。片方が崩れるケースも十分あり、その場合は1番人気馬が勝つ。

●3強
信頼できるのは1番人気馬。3頭揃って馬券には絡まず、1頭は4着以下に沈んでいる。

●上位拮抗
1〜4番人気までで2頭以上が3着以内に入る可能性が高い。一番信頼できるのは1番人気。

●混戦
95年の一例だけだが、勝ったのは2番人気のダンツシアトル。その他の上位人気馬は4着以下に敗れた。

以上、簡単ながら5つのパターンを書き出してみた。分類をしておいて身も蓋もないかもしれないが、どんなパターンになっても1番人気が強いという印象。だが、上位人気馬同士で1着から3着まで独占するケースは非常に少ないという印象を受ける。後者に関しては宝塚記念に限らず、その他のレースでも言えるはず。人気通りにキッチリと決まることはそう多くない。3着までならば思わぬ伏兵が入り込む可能性が十分ある。

今回、ポイントとなるのは「3強」ムードでの行方。オルフェーヴルが不在の今回、ジェンティルドンナ、フェノーメノ、ゴールドシップの3頭がその他の馬を引き離して人気を集めることは間違いないないだろう。その中でどの馬が1番人気に支持されるか。その点が大いに気になるところだ。1番人気となった馬が連軸としては有力と考えてみたい。

2012/11/25 東京11R ジャパンカップ(G1) 1着 15番 ジェンティルドンナ

1番人気にならなかった2頭に関しては、すんなりと相手筆頭とは取りにくい。11年はルーラーシップ、97年はタイキブリザード。ともに2番人気馬が馬券圏内から外れている。3番人気はエイシンフラッシュが3着、バブルガムフェローが2着。3番人気はともに好走を果たしており、2番人気よりも3番人気に期待してみたい。なお、11年に連対までこぎつけたのはアーネストリー。6番人気で1着という結果だった。

2013/4/28 京都11R 天皇賞(春)(G1) 1着 6番 フェノーメノ

アーネストリーは前年の宝塚記念で3着の実績。同馬のようにG1で好走実績がある5番人気以下の馬が、期待値としては高い。03年ヒシミラクルは前走天皇賞(春)で1着、05年スイープトウショウは前走安田記念で2着と好走していた。あとは10年ナカヤマフェスタ、08年エイシンデピュティのように前走G3やOP特別で1着の馬。格下と思われていた馬が勢いで勝利をものにするパターンが考えられる。

■表2 今年の宝塚記念出走予定馬

馬名 前走成績
ゴールドシップ 天皇賞(春)5着
ジェンティルドンナ ドバイシーマクラシック2着
シルポート 安田記念18着
スマートギア 鳴尾記念5着
タニノエポレット 垂水S7着
ダノンバラード 鳴尾記念3着
トーセンラー 天皇賞(春)2着
ナカヤマナイト 安田記念12着
ヒットザターゲット 目黒記念4着
フェノーメノ 天皇賞(春)1着
ローゼンケーニッヒ 三木特別1着

G1好走実績馬か前走1着の馬。この手のタイプが穴として注目できる。だが、今年の出走予定馬(表2参照)を見ると、そうした期待はかけにくい。実績的に3強が図抜けている。3強以外では前走天皇賞(春)2着のトーセンラーが期待できるだろうか。ただ、同馬が4番人気に支持される可能性は高く、穴馬とは言えないかもしれない。「3強」で3着以内独占は堅いとは言いたくないが、高配当は見込みにくそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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