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第708回 ダート界の登竜門! ユニコーンSを分析

2013/6/13(木)

 日曜の東京メインは3歳ダートのユニコーンS。過去にはカネヒキリやユートピア、また今年のフェブラリーSを勝利したグレープブランデーといったダート一流馬が出走しており、ダート界の登竜門といったレースだ。大井競馬場で行われる交流G1・ジャパンダートダービーに向けても重要な一戦を過去10年のデータから分析する。なお、データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気   7-  1-  0-  2/ 10 70.0% 80.0% 80.0% 154% 95%
2番人気   0-  5-  2-  3/ 10 0.0% 50.0% 70.0% 0% 112%
3番人気   1-  1-  2-  6/ 10 10.0% 20.0% 40.0% 87% 80%
4番人気   1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 90% 76%
5番人気   1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 82% 73%
6番人気   0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 84%
7番人気   0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 82%
8番人気   0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 48%
9番人気   0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気以下   0-  0-  0- 69/ 69 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

※フルゲート16頭

2005/6/4 東京11R ユニコーンステークス 1着 11番 カネヒキリ

 まず表1はユニコーンS過去10年の人気別成績。1番人気馬がダントツの7勝をあげている。昨年優勝のストローハットをはじめ、近6年でも連続連対中だ。1番人気馬の信頼度は高く、単勝回収率でも100%を大きく超えている。2番人気馬は勝ち星こそないものの、2着が5回で複勝率も70%。複勝率をみると、上位人気になるほど複勝率が高くなっていた。

 また優勝馬はすべて上位5番人気以内で、3着以内馬も8番人気までにおさまっている。過去10年で馬連万馬券が1回もないように、堅いレースと見た方がいいだろう。


■表2 所属別成績(過去10年)

所属 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
  美浦   2-  3-  2- 67/ 74 2.7% 6.8% 9.5% 7% 24%
  栗東   8-  7-  8- 61/ 84 9.5% 17.9% 27.4% 42% 56%
  地方   0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 続いて表2は所属別成績。出走数では美浦所属馬と栗東所属馬でほとんど変わらないが、成績では栗東所属馬が優勢だ。勝利数では美浦所属馬2勝に対して、栗東所属馬が8勝。勝率・連対率・複勝率いずれも栗東所属馬の方が倍以上の率を誇っている。

 美浦所属馬は08年に1〜3着独占をしているが、基本的には栗東所属馬の方が買いといえそうだ。

■表3 枠番別成績(過去10年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠  0- 2- 1-17/20 0.0% 10.0% 15.0% 0% 29%
2枠  1- 1- 2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 16% 65%
3枠  2- 1- 0-16/19 10.5% 15.8% 15.8% 23% 26%
4枠  0- 3- 0-17/20 0.0% 15.0% 15.0% 0% 24%
5枠  1- 3- 0-16/20 5.0% 20.0% 20.0% 41% 34%
6枠  4- 0- 1-15/20 20.0% 20.0% 25.0% 110% 58%
7枠  2- 0- 4-14/20 10.0% 10.0% 30.0% 17% 63%
8枠  0- 0- 2-18/20 0.0% 0.0% 10.0% 0% 25%


表3は過去10年の枠番別成績。東京ダート1600m戦は芝スタートで、芝の部分を長く走れる外枠の方が有利とされている。実際に10年以降におけるダート1600m戦の成績をみても、5〜8枠の勝率・連対率・複勝率が内枠の1〜4枠を上回っている。

 それを踏まえてユニコーンSの枠番別成績をみると、6枠の4勝をはじめ5〜7枠の馬で7勝と集中している。8枠の馬が連対していないのは意外だが、複勝率では6枠・7枠の外目の枠が好成績だった。単勝回収率では6枠の馬が唯一100%以上をマークしている。

■表4 脚質別成績(過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
  逃げ   0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 24%
  先行   6-  4-  3- 29/ 42 14.3% 23.8% 31.0% 56% 64%
  中団   4-  2-  6- 43/ 55 7.3% 10.9% 21.8% 31% 46%
  後方   0-  3-  1- 47/ 51 0.0% 5.9% 7.8% 0% 19%

 表4は脚質別成績。先行馬が6勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともにトップ。次いで中団からの差し馬と続く。逃げ馬で唯一2着と好走したのは05年のアグネスジェダイ。
また後方からの追い込み馬も勝ち馬が出ていない。4コーナー10番手以下だと、一気の差し切りは厳しそうだ。一昨年のグレープブランデー(1番人気)、昨年のオースミイチバン(2番人気)はともに後方から追い込んできたが、2着止まりだった。

 「先行もしくは中団の馬が好走しやすい」というのは覚えておきたいところだ。

■表5 前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
 500万下   2-  1-  1- 37/ 41 4.9% 7.3% 9.8% 29% 25%
オープン特別   6-  4-  5- 58/ 73 8.2% 13.7% 20.5% 35% 42%
  G3   0-  1-  0-  1/  2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 95%
  G2   0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
  G1   1-  1-  2- 17/ 21 4.8% 9.5% 19.0% 8% 46%
地方交流重賞   1-  3-  2-  8/ 14  7.1% 28.6% 42.9% 11% 83%

 表5は前走クラス別成績。オープン特別組がダントツの6勝をあげ、3着以内馬の数でも半数の15頭を占めている。オープン特別組に次ぐ2勝をあげているのが前走500万下組。昨年優勝のストローハットら3着以内馬4頭のうち3頭は、ユニコーンSで4番人気以内に支持されていた。

 前走G3組は08年にシルクビッグタイムが2着に好走。また前走G1組の3着以内馬4頭はすべてNHKマイルCを使われていた。オープン特別以上に連対率・複勝率が高いのが地方交流重賞組。10年にはバーディバーディが前走兵庫チャンピオンシップを快勝し、同レースと連勝している。

■表6 前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
端午S  3- 2- 0-10/15 20.0% 33.3% 33.3% 42% 60%
昇竜S  3- 1- 3-20/27 11.1% 14.8% 25.9% 71% 64%
500万下  2- 1- 1-32/36 5.6% 8.3% 11.1% 33% 29%
兵庫CS  1- 3- 2- 5/11 9.1% 36.4% 54.5% 14% 105%
NHKマイルC  1- 1- 2-16/20 5.0% 10.0% 20.0% 9% 49%
いぶき賞  0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0% 0% 70%
ファルコンS  0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 190%
ヒヤシンスS  0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 36%
その他のレース  0- 0- 0-40/40 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

※兵庫CSは04年からG2に昇格。表はG2でのもの。※11年は端午Sをいぶき賞の名で開催。
※昇竜Sは03〜09年は中京ダート1700m。10年は京都ダート1800m。11、12年は京都ダート1400mで施行。

 表6は前走レース別成績。表5で示したオープン特別組好走馬のほとんどが端午S組か昇竜S組だった。ともに3勝ずつをあげているが、勝率・連対率・複勝率ともに端午Sの方が上だった。ただし、両レースともに今年からレース条件が変わっている。端午Sは昨年までのダート1800mからダート1400mに、昇竜Sは昨年のダート1400mからダート1800mにそれぞれ変更されている。

 出走頭数が二ケタ以上の組では兵庫チャンピオンシップ組が好成績。複勝回収率でも100%を超えていた。

■表7 前走コース別成績(過去10年)

前走コース 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
京都・ダ1800m  4- 3- 2-16/25 16.0% 28.0% 36.0% 61% 76%
中京・ダ1700m  2- 1- 2-18/23 8.7% 13.0% 21.7% 46% 46%
園田・ダ1870m  1- 3- 2- 6/12 8.3% 33.3% 50.0% 13% 96%
東京・芝1600m  1- 1- 2-17/21 4.8% 9.5% 19.0% 8% 46%
京都・ダ1400m  1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0% 108% 86%
中山・ダ1800m  1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 53% 25%
東京・ダ1600m  0- 1- 1-11/13 0.0% 7.7% 15.4% 0% 27%
中京・芝1200m  0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 190%
その他のコース  0- 0- 0-50/50 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表7は前走コース別成績。表6で述べたように施行条件が変更されたレースが多いので、コース別成績の方がハッキリするのではないだろうか。

 京都ダート1800m組が最多の4勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともに高い。また、園田ダート1870mは兵庫チャンピオンシップ組。この2組の連対率・複勝率が非常に高い。

 他では京都ダート1400組の1勝は11年のアイアムアクトレス。なお、前走東京ダート1600m組は意外にも勝てていない。09年のユニコーンSで2着、3着に1回ずつ入っただけだった。

■表8 前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
前走1着   8-  7-  4- 43/ 62 12.9% 24.2% 30.6% 50% 58%
前走2着   1-  1-  3-  8/ 13 7.7% 15.4% 38.5% 63% 95%
前走3着   0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走4着   1-  1-  1-  8/ 11 9.1% 18.2% 27.3% 16% 70%
前走5着   0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
前走6〜9着   0-  1-  1- 18/ 20 0.0% 5.0% 10.0% 0% 20%
前走10着〜   0-  0-  1- 43/ 44 0.0% 0.0% 2.3% 0% 10%

 表8は前走着順別成績。出走頭数が抜けて多い前走1着馬がダントツの8勝をあげている。勝率・連対率も一番高かった。複勝率トップなのは前走2着馬。前走で連対した馬が好成績をあげていることがわかる。

 その他では前走4着馬も03年にユートピア(前走NHKマイルC)が優勝し、なかなかの成績。前走6着以下から巻き返した馬はのべ3頭しかいない。いずれも前走芝のレースで大敗した馬だった。

<結論>
■表9 今年のユニコーンS出走予定馬(6/12現在)

馬名 厩舎 前走成績
サウンドリアーナ 佐藤正 端午S 1着
サマリーズ 藤岡健 桜花賞 18着
ケイアイレオーネ 西浦 UAEダービー 10着
チャーリーブレイヴ 尾関 ヒヤシンスS 1着
ベストウォーリア 石坂 兵庫CS 2着
ヴァンフレーシュ 高橋文 葵S 5着
ノウレッジ 二ノ宮 兵庫CS 4着
インカンテーション 羽月 伏竜S 4着
エーシンレンジャー 中尾秀 端午S 2着
クラージュドール 池江寿 500万下 1着
クリノヒマラヤオー 荒川 昇竜S 4着
グレイスフルリープ 橋口 葵S 13着
クロムレック 戸田 三浦特別 9着
コンプリートゲーム 小西 500万下 1着
サウンドトゥルー 高木登 500万下 1着
サトノプリンシパル 矢作 昇竜S 10着
ジェベルムーサ 大竹 500万下 1着
シグナルプシロード 高橋忠 500万下 1着
ショウナンダイラ 二ノ宮 昇竜S 7着
タッチザターゲット 田村 是政特別 11着
ハコダテナイト 小西 500万下 1着
フミノファルコン 目野 500万下 1着
ブロードソード 松田国 わらび賞 1着
ベリートゥベリー 鈴木伸 500万下 1着
ミヤジマッキー 牧田 芍薬賞 1着

※フルゲート16頭。インカンテーション以下は抽選対象馬。

2013/4/28 京都10R 端午ステークス 1着 14番 サウンドリアーナ

 ユートピアS組の出走予定馬は表9のとおり(6/12現在)。

 前走端午Sを圧勝したサウンドリアーナ、ヒヤシンスSを勝利して東京ダート1600mで2戦2勝のチャーリーブレイヴの2頭が人気になりそうだ。
この2頭の比較ではサウンドリアーナを上位に取りたい。チャーリーブレイヴは美浦所属馬に加えて、表7で示したあまり結果が出ていない前走東京ダート1600m組。ならば、前走初ダートながら完勝、京都ダート1400m戦からの臨戦過程が11年優勝のアイアムアクトレスとかぶるサウンドリアーナを有力と見たい。ダートで2連勝も十分に可能だが、前走のように後方からだと差し届かずの場合もありそうだ。

 他で注目したいのは前走兵庫CSで2着に入ったベストウォーリア。1戦ごとにレースぶりに安定感が増してきている。好相性の兵庫CS組で、複勝率トップの前走2着馬。データ的にはこの馬を軸筆頭に推したい。

インカンテーション以下の賞金900万組の中では、端午S2着のエーシンレンジャー。前走はハイペースの中、よく踏ん張った。ペースが緩めば、上位進出は可能だ。またクラージュドールも面白い。前走500万組は少々分が悪いが、好相性の前走京都ダート1800m組。前走は上がり最速の36秒6で2着に2馬身差をつける快勝だった。良血馬の才能が開花した印象で注目したいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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