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第702回 第80回記念・ 日本ダービーを占う

2013/5/23(木)

今週日曜日はいよいよ日本ダービーが行われる。現3歳世代のチャンピオンを決める注目の大一番。今年は記念すべき第80回となる競馬の祭典。当週は歴代ダービー馬を称えるメモリアルレースも組まれている。ロゴタイプが皐月賞に続き優勝を果たすのか、あるいはその他の馬が逆転で頂点に立つのか。興味はつきない。いつものように過去10年のデータを参考にし、今年のレースを占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 日本ダービー出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 皐月賞G1  7- 3- 6-61/77 9.1% 13.0% 20.8%
2 NHKマG1  2- 1- 1-23/27 7.4% 11.1% 14.8%
3 桜花賞G1  1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
4 青葉賞G2  0- 4- 1-23/28 0.0% 14.3% 17.9%
5 京都新聞G2  0- 2- 1-18/21 0.0% 9.5% 14.3%
6 プリンシ  0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6%
7 兵庫CG2  0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
8 端午S  0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
9 毎日杯G3  0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
10 ベンジャ  0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
11 すみれS  0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%

まずは過去10年の日本ダービー出走馬の前走レース別成績(表1)。当然のように皐月賞組が中心。出走頭数が圧倒的で、勝ち馬は実に70%を占める。続くのがNHKマイルC組。ディープスカイ、キングカメハメハが変則二冠を達成した。桜花賞組はウオッカ。だが、通常牝馬はオークスに向かうので主流のローテーションではない。が、要は勝ち馬すべて前走G1に出走していたことになる。トライアルの青葉賞、京都新聞杯組は2着止まりとなっている。基本的にそのほかのレースからのステップでは厳しい。

■表2 前走皐月賞出走馬の着差別成績(過去10年)

前走着差 着別度数 勝率 連対率 複勝率 主な好走馬
勝2.0〜  0- 0- 0- 0/ 0 - - -  
勝1.0〜1.9  0- 0- 0- 0/ 0 - -    
勝0.6〜0.9  0- 0- 0- 0/ 0 - -    
勝0.3〜0.5  2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% ディープインパクト
勝0.1〜0.2  1- 0- 1- 2/ 4 25.0% 25.0% 50.0% メイショウサムソン
勝0.0  1- 0- 0- 1/ 2 50.0% 50.0% 50.0% ネオユニヴァース
負0.0  0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%  
負0.1〜0.2  1- 1- 2- 3/ 7 14.3% 28.6% 57.1% エイシンフラッシュ
負0.3〜0.5  1- 0- 1-10/12 8.3% 8.3% 16.7% ディープブリランテ
負0.6〜0.9  0- 1- 0-14/15 0.0% 6.7% 6.7% スマイルジャック
負1.0〜1.9  1- 1- 2-23/27 3.7% 7.4% 14.8% ロジユニヴァース
負2.0〜2.9  0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%  
負3.0〜3.9  0- 0- 0- 0/ 0 - - -  
負4.0〜  0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%  

大本命候補と言える前走皐月賞組。ダービーでの取捨判断をするため、今回は皐月賞での着差に注目してみた。皐月賞優勝馬によるダービー優勝は4回。過半数(7回中)を占めるものの、皐月賞敗退からの巻き返しも十分可能となっている。皐月賞馬の前走着差は、あまり意識しない方がいいかもしれない。僅差の勝利でも特に問題はない。もっとも過去10年、0.6秒以上の着差をつけて勝った馬はいない。圧勝していた方が、ダービーも勝ちやすい可能性もある。

負けていた馬に関しては、まず0.0秒差の僅差だった馬が【0.0.0.3】。意外と結果が出てない。だが、0.1〜1.9秒差以内の負けであれば巻き返すことができる。さすがに2.0秒以上負けていると厳しい。

■表3 皐月賞で0.1〜0.2秒差をつけて勝利した馬

馬名 着差 人気・結果 2走前
10年 ヴィクトワールピサ 0.2 1番人気3着 弥生賞1着
09年 アンライバルド 0.2 1番人気12着 スプリングS1着
06年 メイショウサムソン 0.1 1番人気1着 スプリングS1着
04年 ダイワメジャー 0.2 4番人気6着 スプリングS3着

今年の皐月賞優勝馬はロゴタイプ。同馬は2着エピファネイアに0.1秒の差をつけて優勝した。これを踏まえ、表2のデータから0.1〜0.2秒差をつけて勝利した馬に注目したい。該当馬は4頭いる(表3)。その内ヴィクトワールピサ、アンライバルド、メイショウサムソンがダービーで1番人気の支持を受けた。結果は表3の通り。勝利を果たしたのはメイショウサムソンだけ。アンライバルドは12着と大きく惨敗した。この3頭はともに2走前のトライアルも優勝。今回のロゴタイプのように連勝中だった。実績的に大きな差があるとは思えない。なお、ダイワメジャーは日本ダービーで4番人気6着という結果に終わっている。単純に3着以内に好走する確率は五分五分といったところだ。

■表4 前走皐月賞を0.1〜0.2秒差で負けた馬

馬名 人気 着順 備考
10年 エイシンフラッシュ 7 1 京成杯1着
ローズキングダム 5 2  
ヒルノダムール 3 9  
09年 トライアンフマーチ 6 14  
07年 アドマイヤオーラ 4 3 弥生賞1着
06年 ドリームパスポート 7 3 きさらぎ賞1着
04年 コスモバルク 2 8 弥生賞1着

ここからは皐月賞で敗れた馬を表2で区分した着差ごとに見ていく。ただし、先ほど同様、今年の日本ダービー出走予定馬を想定。注目すべき箇所のみを拾っていく。まずは0.1〜0.2秒差で負けた馬について(表4)。ダービーで好走を果たしたのはエイシンフラッシュ、ローズキングダム、アドマイヤオーラ、ドリームパスポート。この内ローズキングダムを除く3頭は同年に芝1800m以上の重賞を勝っていた。ヒルノダムール、トライアンフマーチはOP特別の好走はあったが、皐月賞以外の重賞で勝利を果たしていなかった。この点がポイントとなりそうだ。

■表5 前走皐月賞を0.3〜0.5秒差で負けた馬

馬名 人気 着順
12年 ディープブリランテ 3 1
ワールドエース 1 4
コスモオオゾラ 10 6
11年 サダムパテック 2 7
10年 アリゼオ 6 13
09年 セイウンワンダー 3 13
08年 マイネルチャールズ 2 4
レインボーペガサス 5 5
タケミカヅチ 7 11
06年 アドマイヤムーン 3 7
フサイチジャンク 2 11
05年 シックスセンス 7 3

続いては皐月賞を0.3〜0.5秒差で負けた馬(表5)。全体的な好走確率で言えば、先ほどの表4よりも大きく下がる。昨年はディープブリランテが巻き返したが、その前は05年3着のシックスセンスに遡らないと好走例がない。ダービー当日の人気よりも下回る着順になることも多く、少し狙いにくいタイプだ。一応、ディープブリランテ、シックスセンスともに皐月賞では馬券圏内に入っていた。皐月賞が0.3〜0.5秒差の負けでも、実際の着順が4着以下である場合は、厳しい結果になる可能性が高い。

■表6 前走皐月賞を0.6〜0.9秒差で負けた馬(ダービー好走馬のみ)

馬名 人気 着順 備考
08年 スマイルジャック 12 2 スプリングS1着


続いて皐月賞を0.6〜0.9秒差で負けた馬について見ていく(表6)。表2での成績を見てもらえばわかるが、さらに好走率は下がる。過去10年、巻き返したのは1頭。ダービーで巻き返せなかった馬の方が圧倒的に多いので、表6では好走馬のみを記載。スマイルジャック1頭という状況だ。同馬は前走スプリングSを優勝。表4でも関連しているが、皐月賞のトライアル重賞を優勝という実績が最低でも必要になってくるだろう。

■表7 前走皐月賞を1.0〜1.9秒差で負けた馬(ダービー好走馬のみ)

馬名 人気 着順 備考
11年 ベルシャザール 8 3 スプリングS2着
09年 ロジユニヴァース 2 1 ラジオNIKKEI杯2歳S1着
リーチザクラウン 5 2 ラジオNIKKEI杯2歳S2着
03年 ザッツザプレンティ 7 3 ラジオたんぱ杯2歳S1着

続いて表7は皐月賞を1.0〜1.9秒差で負けながらもダービーで巻き返した馬たち。通常、これぐらいの着差で負けるのは大きな減点材料となる。いわゆる「負けすぎ」というもの。何らかの明確な敗因がないと、狙いにくいのは間違いない。その敗因をデータで示すことは難しい。ただ、表7の該当馬4頭の内3頭は前年のラジオNIKKEI杯2歳Sで連対を果たしていた。残るベルシャザールは2走前のスプリングSで2着。やはりここでも重賞実績は大事となる。

■表8 前走青葉賞出走馬の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1〜2人気  0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
1〜3人気  0- 1- 1- 2/ 4 0.0% 25.0% 50.0%
1〜5人気  0- 3- 1- 6/10 0.0% 30.0% 40.0%
6〜 人気  0- 1- 0-17/18 0.0% 5.6% 5.6%

ここからは別路線組に話を移す。まずは前走青葉賞組。ウインバリアシオン、フェノーメノと2年連続で好走馬を輩出。勝ち切れないながらも馬券圏内としては有力な存在となりうる。基本的に同組は勝ち馬のみにチャンスがある。さらにダービー当日、上位人気に支持されているかどうかが重要だ。表8は前走青葉賞出走馬の人気別成績。10年、ペルーサが2番人気で6着と敗れたことは気になるものの、1〜5番人気に支持された馬に関して言えば複勝率は40%。3番人気までに支持されれば複勝率は50%とアップしている。6番人気以下の馬成績は【0.1.0.17】。前評判がよくないと、大きく狙いは下がる。

■表9 前走京都新聞杯出走馬の人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1〜2人気  0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
1〜3人気  0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
1〜5人気  0- 2- 0- 1/ 3 0.0% 66.7% 66.7%
6〜 人気  0- 0- 1-17/18 0.0% 0.0% 5.6%

表9は京都新聞杯組。この組も青葉賞組と同じく、ダービー当日の人気で対処してみたい。結論から言うと、青葉賞組と同じ傾向。6番人気以下だった場合は、ほとんど好走が見込めない。逆に上位人気に支持されるようならば一気に有力候補となる。過去10年ではインティライミ、ハーツクライが2着と好走を果たしている。

なお、前走NHKマイルC組からはディープスカイ、ブラックシェル、アサクサキングス、キングカメハメハが好走。基本的にはNHKマイルCで好走していることが望ましい。さらに別の芝1800m以上の重賞で連対経験がほしい。NHKマイルCから距離が800m伸びる点は無視できない。中距離重賞での強力な実績も問われることとなる。

【結論】
それでは今年の日本ダービーを占っていこう。出走予定馬は表10の通り。

■表10 今年の日本ダービー出走予定馬

順位 馬名 前走成績 着差 備考
1 アポロソニック 青葉賞2着 0.0秒  
1 エピファネイア 皐月賞2着 0.1秒  
1 コディーノ 皐月賞3着 0.3秒 東スポ杯2歳S1着
1 サムソンズプライド プリンシパルS1着 0.0秒  
1 ヒラボクディープ 青葉賞1着 0.0秒  
1 ロゴタイプ 皐月賞1着 0.1秒 スプリングS1着
7 マイネルホウオウ NHKマイルC1着 0.0秒  
8 キズナ 京都新聞杯1着 0.2秒  
9 タマモベストプレイ 皐月賞5着 0.5秒  
10 メイケイペガスター 皐月賞9着 0.9秒  
11 テイエムイナズマ 皐月賞6着 0.7秒  
12 ペプチドアマゾン 京都新聞杯2着 0.2秒  
12 ミヤジタイガ 皐月賞16着 1.9秒  
14 ラブリーデイ 皐月賞15着 1.9秒  
15 クラウンレガーロ 皐月賞8着 0.9秒  
16 レッドレイヴン 青葉賞11着 1.0秒  
17 アクションスター 京都新聞杯6着 0.6秒  
17 フラムドグロワール NHKマイルC3着 0.1秒  

※フルゲート18頭。(19)バッドボーイほか3頭が登録(5/22午前現在)

2013/4/14 中山11R 皐月賞(G1) 1着 7番 ロゴタイプ

2013/5/4 京都11R 京都新聞杯(G2) 1着 5番 キズナ

まずは皐月賞馬ロゴタイプの見解。表3で指摘した通り、ダービーでの好走可能性は五分五分といったところ。1番人気の数字としては決して悪くない確率だが、ディープインパクトやオルフェーヴルは0.3〜0.5秒差をつけて勝っていたことを考えると、ロゴタイプの皐月賞での着差は決定的ではないと言える。他馬にも付け入る隙はありそうだ。

皐月賞2着のエピファネイアは、前述したように表4のデータが参考になる。同馬は今年に入って重賞を勝っていないため、狙いを下げざるを得ない。皐月賞3着のコディーノも今年に入り、重賞勝ちはない。だが、表5のディープブリランテ、シックスセンスも同じようなタイプだった。巻き返しに期待してみるのも悪くない。なお、タマモベストプレイは0.5秒差の負けだが、着順は5着なので狙いにくい。

今年の皐月賞を0.6秒以上の差で負けていた馬たちを見ると、残念ながらあまり魅力的な実績を持つ馬がいない。別路線組に目を移すべきだろう。青葉賞優勝のヒラボクディープ、京都新聞杯優勝のキズナ。そしてNHKマイルC優勝のマイネルホウオウ。この3頭ということになるだろう。当日の人気は不明だが、ヒラボクディープ、キズナは上位人気に支持されるようならば注目したいところ。マイネルホウオウは重賞初勝利がNHKマイルC。マイルのスペシャリスト的な実績で、中距離重賞の実績がない。今回は苦しいだろう。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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