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第700回 ディープインパクト産駒が中心!? オークスを分析

2013/5/16(木)

 今週のメインは牝馬クラシック2冠目のオークス。1冠目の桜花賞はアユサン、レッドオーヴァルのディープインパクト産駒が1、2着を独占。また前哨戦のフローラSもディープインパクト産駒のデニムアンドルビー、エバーブロッサムがワンツーフィニッシュを決めた。今回人気を集めそうな同産駒で決まるのか、はたまた他馬の巻き返しがあるのか。区切りの700回目を迎えた当コーナーでは、オークスをデータから探っていく。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1番人気 3-  1-  0-  6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 50% 55%
2番人気 1-  3-  1-  5/ 10 10.0% 40.0% 50.0% 56% 81%
3番人気 2-  0-  1-  7/ 10 20.0% 20.0% 30.0% 123% 68%
4番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 97% 107%
5番人気 2-  1-  1-  6/ 10 20.0% 30.0% 40.0% 155% 150%
6番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 214% 55%
7番人気 1-  0-  2-  7/ 10 10.0% 10.0% 30.0% 372% 187%
8番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 173%
9番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 180%
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 295%
14番人気以下 0-  0-  0- 48/ 48 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
※フルゲート18頭

2012/5/20 東京11R 優駿牝馬(G1)1着 14番 ジェンティルドンナ

 まず表1は過去10年の人気別成績。1番人気馬が10年のアパパネ(同着優勝)ら最多の3勝をあげるも、複勝率では40%。近2年は4着以下に敗れている。対して、2番人気馬は03年のスティルインラブの1勝のみだが、複勝率はトップの50%を誇る。以下、3・5番人気馬が各2勝、4・6・7番人気が1勝ずつ。7番人気までに勝ち馬はすべておさまっていた。
2着馬は上位5番人気までに6頭を占めるも、13番人気馬が2頭と人気の上下で開きがある結果となっている。13番人気馬の連対は03年のチューニー、08年のエフティマイア。この2回を含め、馬連万馬券決着は4回。特に一昨年は7番人気エリンコート、8番人気ピュアブリーゼで馬連42750円の大波乱となった。
逆に昨年は3番人気ジェンティルドンナ、2番人気ヴィルシーナで決まり、馬連820円。また05年はシーザリオ−エアメサイアで馬連630円、09年はブエナビスタ−レッドディザイアで馬連320円と堅く決まる年もあり、順当か波乱かを見極める必要がありそうだ
なお、3着には2〜9番人気馬までまんべんなく入っていた。

■表2 キャリア別成績(過去10年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
2戦 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3戦 1-  1-  0-  9/ 11 9.1% 18.2% 18.2% 60% 38%
4戦 4-  2-  1- 21/ 28 14.3% 21.4% 25.0% 115% 132%
5戦 2-  2-  1- 15/ 20 10.0% 20.0% 25.0% 35% 42%
6戦 2-  1-  0- 29/ 32 6.3% 9.4% 9.4% 36% 30%
7戦 1-  2-  4- 35/ 42 2.4% 7.1% 16.7% 27% 71%
8戦 1-  0-  1- 12/ 14 7.1% 7.1% 14.3% 265% 97%
9戦 0-  1-  0- 11/ 12 0.0% 8.3% 8.3% 0% 80%
10戦以上 0-  0-  3- 14/ 17 0.0% 0.0% 17.6% 0% 132%

次に表2はキャリア別成績。勝ち馬11頭は3〜8戦の間、連対馬20頭も3〜9戦の間にすべておさまっている
なかでも4戦の馬が05年のシーザリオら最多の4勝をあげており、勝率・連対率・複勝率ともにトップ。単勝回収率・複勝回収率はともに100%を超えている。
複勝率25.0%でトップタイなのが5戦の馬で、昨年の1・2着馬が該当する。出走頭数が一番多い7戦の馬は07年のローブデコルテの1勝で3着は4回と多いが、勝率・連対率は低い。優勝馬でキャリア3戦と最も少なかったのは06年のカワカミプリンセス。デビューは3歳の2月と遅かったが、3連勝でオークスに挑戦。無敗でのオークス制覇となった。

■表3 所属別成績(過去10年)

調教師分類 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
美浦 2-  3-  4- 70/ 79 2.5% 6.3% 11.4% 7% 75%
栗東 9-  6-  6- 78/ 99 9.1% 15.2% 21.2% 101% 76%

 続いて表3は所属別成績。美浦所属馬が2勝、栗東所属馬が9勝と大差がついており、勝率・連対率・複勝率も栗東所属馬がかなり上回っている。栗東所属馬の単勝回収率は100%を超えているが、複勝回収率を見ると両者ともほぼ変わらない。
栗東所属の3着以内馬21頭中16頭がオークスで5番人気以内に支持された馬だったのに対して、美浦所属馬の3着以内馬9頭中6頭はオークスで7番人気以下だった。

また今年は桜花賞、皐月賞、NHKマイルCといずれも美浦所属馬が優勝している。今年は表3が示す栗東所属馬有利の流れが変わるかもしれない。

■表4 脚質別成績(過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
逃げ 1-  1-  0-  9/ 11 9.1% 18.2% 18.2% 194% 120%
先行 0-  0-  2- 31/ 33 0.0% 0.0% 6.1% 0% 30%
中団 8-  8-  6- 66/ 88 9.1% 18.2% 25.0% 88% 103%
後方 2-  0-  2- 42/ 46 4.3% 4.3% 8.7% 15% 44%

 表4はオークスでの脚質別成績。頭数は抜けて多いが、中団に位置した馬がダントツの8勝をあげている。複勝率も単独トップ。逃げた馬は04年のダイワエルシエーロが1勝。
後方から追い込んで勝利したのは09年のブエナビスタ、昨年のジェンティルドンナの2頭。ともに後にジャパンカップを勝利しており、同期では抜けた実力の持ち主でなければ一気の追い込みは厳しい。
また先行馬の連対馬がいないのも大きな特徴。オークスでは前過ぎず、後ろ過ぎず、中団に位置できる馬というのが一番馬券に絡みやすいようだ。

■表5 前走レース別成績(過去10年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
桜花賞 8- 7- 5-57/77 10.4% 19.5% 26.0% 76% 107%
フローラS 1- 2- 4-30/37 2.7% 8.1% 18.9% 10% 98%
スイートピーS 1- 0- 1-31/33 3.0% 3.0% 6.1% 20% 23%
忘れな草賞 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 372% 80%
その他のレース 0- 0- 0-21/21 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表5は前走レース別成績。出走頭数が抜けて多い桜花賞組が8勝をあげ、勝率・連対率・複勝率いずれもトップ。フローラS組は10年のサンテミリオン(同着優勝)の1勝のみだが、複勝率では桜花賞組に接近している。上位2つの組については後で詳しく見ていく。

他では、スイートピーS組は06年のカワカミプリンセス、忘れな草賞組は一昨年のエリコートがそれぞれ優勝。カワカミプリンセスは3連勝中、エリンコートにしても2連勝中と連勝している勢いがあった。3着以内馬はすべて上記4レースに絞られている。

■表6 07年以降の桜花賞着順別成績

桜花賞着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1着 3- 0- 1- 1/ 5 60.0% 60.0% 80.0% 182% 182%
2着 0- 3- 1- 1/ 5 0.0% 60.0% 80.0% 0% 280%
3着 0- 0- 1- 4/ 5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 58%
4着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0% 292% 77%
5着 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9着 1- 0- 0- 9/10 10.0% 10.0% 10.0% 97% 38%
10着以下 0- 0- 0-17/17 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
全体 5- 3- 3-38/49 10.2% 16.3% 22.4% 62% 67%
4着以内 4- 3- 3- 9/19 21.1% 36.8% 52.6% 48% 137%
5着以下 1- 0- 0-29/30 3.3% 3.3% 3.3% 32% 13%

 それでは桜花賞組を詳しく見ていこう。表6は07年以降における前走桜花賞組の着順別成績。表の下にある全体成績と桜花賞4着以内馬の成績でわかるように、桜花賞が外回りコースで行われるようになった07年以降は、「桜花賞上位組の結果がオークスに直結しやすくなった」といえる。桜花賞4着以内と5着以下の差は歴然で、巻き返したのは08年優勝のトールポピー(前走8着)のみ。同馬は阪神JFの勝ち馬で、桜花賞でも1番人気に支持されていた。

 また桜花賞4着以内の中でも1着、2着馬の複勝率はともに80%と非常に高い。桜花賞組は4着以内が条件、特に連対馬の好走率はかなり高いといえるだろう。

なお、桜花賞3着馬からは09年のジェルミナル、4着馬からは07年のローブデコルテがそれぞれ好走。ジェルミナルは桜花賞でブエナビスタ、レッドディザイアに次ぐ上がり3位、ローブデコルテは桜花賞で上がり最速をマークしていた。桜花賞3、4着馬は上がりの速さがカギとなるだろう。

■表7 フローラS組の3着以内馬(過去10年)

年度 着順 人気 馬名 前走着順 前走上がり 4角通過順
2012 3 9 アイスフォーリス 2 34秒2 2
2011 2 8 ピュアブリーゼ 3 37秒3 4
2010 1 5 サンテミリオン 1 34秒6 2
3 8 アグネスワルツ 2 35秒0 1
2007 2 1 ベッラレイア 1 34秒3 12
2005 3 3 ディアデラノビア 1 33秒8 12
2003 3 9 シンコールビー 1 34秒7 10

 次にフローラS組を見ていく。表7は過去10年の同組の3着以内馬の一覧。前走フローラSで3着以内というのがまずは好走条件だ。
これを見ると、07年までの3頭と近3年の4頭とで前走フローラSでの脚質が違うことがわかる。近3年の4頭は前走フローラSでいずれも4コーナー4番手以内にはいた。後方から一気に瞬発力で勝ち上がってきた馬ではなく、自在性を持った馬が近3年のオークスでは好走している

<結論>

■表8 今年のオークス出走予定馬(5/15現在)

出走決定順 馬名 調教師 前走成績
1 アユサン 手塚 桜花賞 1着
1 レッドオーヴァル 安田隆 桜花賞 2着
1 プリンセスジャック 加用 桜花賞 3着
1 クロフネサプライズ 田所秀 桜花賞 4着
1 デニムアンドルビー 角居 フローラS 1着
1 エバーブロッサム フローラS 2着
1 ブリュネット 千田 フローラS 3着
1 リラコサージュ 藤原英 スイートピーS 1着
1 フロアクラフト 西園 スイートピーS 2着
10 ローブティサージュ 須貝尚 桜花賞 5着
11 メイショウマンボ 飯田明 桜花賞 10着
12 クラウンロゼ 天間 桜花賞 16着
13 サクラプレジール 尾関 フラワーC 1着
14 セレブリティモデル 牧田 忘れな草賞 1着
16 スイートサルサ 菊川 フローラS 6着
17 セキショウ 杉浦 フローラS 9着
17 タガノミューチャン 浅見 フローラS 5着
17 ティアーモ 藤岡健 君子蘭賞 1着
17 ブリリアントアスク 伊藤正 フローラS 16着
17 レッドジゼル 笹田 矢車賞 1着
22 タンスチョキン スイートピーS 10着
※フルゲート18頭

 オークスの出走予定馬は表8のとおり(5/15現在)。

2013/4/7 阪神11R 桜花賞(G1)1着 7番 アユサン

 表5で述べたようにオークス3着以内馬の前走は桜花賞、フローラS、スイートピーS、忘れな草賞のいずれか。前走フラワーC勝ちのサクラプレジールはキャリア2戦というデータも厳しい。また、スイートピーSを勝ったリラコサージュ、忘れな草賞を勝ったセレブリティモデルも2走前はそれぞれ敗れており、大一番への勢いが乏しい。

 注目は表6、表7で示した桜花賞4着以内馬とフローラS3着以内馬。なかでも桜花賞を勝ったアユサンを筆頭に推す。前走の桜花賞では好スタートから道中は中団待機。直線では粘り込みを図るクロフネサプライズを自ら捕らえにいって、ゴール前はレッドオーヴァルとの競り合いを制した。後方から追い込んだレッドオーヴァルよりも断然中身が濃いレースぶりだったと見る。2歳時は出遅れて後方から追い込む競馬ばかりだったが、近2走はスタートを決めて中団からレースを運べるようになったことも大きい。

 桜花賞2着のレッドオーヴァルはレースの流れからすれば、突き抜けておかしくない展開だった。今回も後方からレースを進めるだろうが、表4の脚質別成績が示すように追い込むならよほど抜けた実力馬でないと勝利は厳しい。

 プリンセスジャックは後方からレースを進め、3着に入ったもののレース上がりはメンバー中4位タイとそれほど速くない。巻き返しがあるとすれば、4着のクロフネサプライズか。快勝したチューリップ賞と正反対でハイペースに巻き込まれた割に0秒4差の4着と粘っている。有力馬に差し・追い込みタイプが多い今回、マイペースで運べればチャンスはあるかもしれない。

 フローラS組の1、2着も有力と見たい。勝ったデニムアンドルビーはスタートから道中最後方を追走。3コーナーからマクるような競馬で4コーナーでは先団の外まで取り付いて、直線も脚を伸ばした。瞬発力で一気に交わすというのではなく、長く脚を使うタイプ。父のディープインパクトに似たレースぶりで今回も注目だ。
2着エバーブロッサムも4コーナー手前からデニムアンドルビーに併せるようなレースをして、結果を出した。こちらも自ら動ける自在性があり、チャンスはありそうだ。対して、3着のブリュネットは中団でジッと脚を溜めていて、ゴール前伸びてきた。上位2頭に比べるとやや自在性に欠け、厳しいかもしれない。

結論としては、今年もディープインパクト産駒が中心と見る。その中でも桜花賞の内容を評価して勝利したアユサンから相手を絞って考えたい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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