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第696回 今週こそ本命馬の勝利?それとも?NHKマイルCを占う

2013/5/2(木)

かつては「マル外ダービー」とも言われたNHKマイルCも、現在は02年以降11連勝中の内国産馬が席巻している。今年は、前哨戦のニュージーランドT3歳Sなど重賞3勝を挙げて断然の実績を誇るエーシントップが01年のクロフネ以来となる外国産馬の勝利を達成するのか、それとも内国産馬が連勝を12に伸ばすのか、近10年の結果を元にNHKマイルCのレース傾向を調べてみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 5-  1-  0-  4/ 10 50.0% 60.0% 60.0% 188% 100%
2番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 39% 36%
3番人気 1-  2-  2-  5/ 10 10.0% 30.0% 50.0% 87% 124%
4番人気 0-  1-  2-  7/ 10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 63%
5番人気 0-  3-  0-  7/ 10 0.0% 30.0% 30.0% 0% 111%
6番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 113%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 260% 137%
10番人気 1-  1-  0-  8/ 10 10.0% 20.0% 20.0% 398% 174%
11番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 285%
14番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 76%
15番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 163%
16番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 760% 191%
18番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 390%

1番人気が過去10年で5勝し、昨年まで3連勝中となかなか優秀な成績を収めている。ただし、1番人気で敗れた5頭は、07年2着のローレルゲレイロを除いて馬券圏内を確保できず、連の軸としてはやや心許ない印象もある。以下、2番人気と3番人気が1勝ずつを挙げ、1〜3番人気で計7勝を占める反面、残る3回の勝ち馬は9番人気、10番人気、17番人気と、上位人気が勝てなかったときはかなりの人気薄が勝ち切ってしまう傾向には注意したい。また、3着には13番人気以下が近10年で4回も突っ込んできている点も見逃せない。3連複や3連単の予想を組み立てる際は、人気薄まで手広く構えたほうがよさそうだ。

■表2 枠番別成績

人気 枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1〜5番人気 1枠 0- 2- 1- 4/ 7 0.0% 28.6% 42.9% 0% 100%
2枠 0- 1- 2- 4/ 7 0.0% 14.3% 42.9% 0% 124%
3枠 2- 1- 1- 2/ 6 33.3% 50.0% 66.7% 206% 150%
4枠 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5枠 1- 1- 0- 3/ 5 20.0% 40.0% 40.0% 86% 76%
6枠 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7% 65% 30%
7枠 3- 1- 0- 5/ 9 33.3% 44.4% 44.4% 120% 92%
8枠 0- 2- 0- 4/ 6 0.0% 33.3% 33.3% 0% 80%
6番人気以下 1枠 0- 1- 0-12/13 0.0% 7.7% 7.7% 0% 48%
2枠 1- 0- 0-12/13 7.7% 7.7% 7.7% 306% 86%
3枠 0- 0- 0-14/14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4枠 0- 0- 0-16/16 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5枠 0- 0- 2-13/15 0.0% 0.0% 13.3% 0% 226%
6枠 0- 0- 1-13/14 0.0% 0.0% 7.1% 0% 116%
7枠 1- 1- 2-17/21 4.8% 9.5% 19.0% 361% 184%
8枠 1- 0- 1-22/24 4.2% 4.2% 8.3% 108% 193%

表2は、枠番別の成績を1〜5番人気と6番人気以下で区切って出したもの。まず、1〜5番人気のほうを見ると、こちらは極端な内外の偏りは見られない。その一方、6番人気以下の好走は5〜8枠から多く出ていることがわかる。外寄りの枠に目をつけると、意外な穴馬を見出すことができるかもしれない。

■表3 出走間隔別成績

間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
中1週 0- 0- 1-21/22 0.0% 0.0% 4.5% 0% 129%
中2週 0- 3- 3-26/32 0.0% 9.4% 18.8% 0% 48%
中3週 6- 4- 3-64/77 7.8% 13.0% 16.9% 177% 138%
中4〜8週 4- 3- 3-29/39 10.3% 17.9% 25.6% 93% 116%
中9週以上 0- 0- 0- 9/ 9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

大事なファクターとなるのが前走からの出走間隔。1例のみではあるが連闘の好走馬はおらず、22例ある中1週も3着が1頭いるのみ。中2週も2、3着はそれぞれ3頭ずついるものの勝ち馬はおらず、詰まった出走間隔だと苦戦傾向があるようだ。また、前走からの出走間隔が中9週以上に開いた場合も1頭も好走例がなく、休み明けの馬も苦しい。適度に間隔が開いた中3〜8週の出走間隔が望ましいローテーションと言えるだろう。

■表4 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
500万下 0-  0-  0- 11/ 11 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
OPEN特別 0-  0-  4- 30/ 34 0.0% 0.0% 11.8% 0% 125%
G3 4-  1-  0- 14/ 19 21.1% 26.3% 26.3% 192% 72%
G2 4-  5-  4- 62/ 75 5.3% 12.0% 17.3% 75% 136%
G1 2-  4-  2- 32/ 40 5.0% 15.0% 20.0% 199% 93%

表4は前走クラス別成績で、近10年、前走で重賞以外のレースに出走していた馬は連対例がないことが目につく。前走で500万下に出走していた馬が馬券圏内に入ったことがなく、前走でオープン特別に出走した馬も、3着に入った4頭が最上位なので、前走で重賞に出走を狙っていくのがセオリーとなるだろう。そのなかでも勝率が高いのが前走でG3に出走していた馬。しかも、前走G3組の好走馬は、前走レースがすべて毎日杯だったことには大いに注目していいだろう。前走G2組の好走馬の多くはトライアルレースに指定されているニュージーランドT3歳S組だが、弥生賞とスプリングSという皐月賞のトライアルレースから臨んだ馬が合わせて【0.2.1.3】と、勝ち馬こそいないものの好走率が高く、該当馬がいれば要注意。最後に前走G1組の好走馬は、当然ながら前走で桜花賞か皐月賞に出走していた馬に限られている。

■表5 前走オープン特別出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 前走
レース名 着順 人気
03年 3 6 マイネルモルゲン ベンジャミンS 1 1
05年 3 4 アイルラヴァゲイン マーガレットS 1 1
06年 3 6 キンシャサノキセキ マーガレットS 4 1
09年 3 13 グランプリエンゼル 橘S 1 11

好走しても3着までという前走オープン特別組だが、好走馬はすべて4番人気以下と高配当につながりやすく、好走パターンも明確なのでしっかりと押さえておきたい。まず、大事なのは前走が1着になっていることで、前走オープン特別組の好走馬4頭のうち3頭が該当している。唯一、前走で負けていた06年のキンシャサノキセキは前走で1番人気に推されており、前走のオープン特別を勝てなかった場合でも最低限これは満たしておきたい。まとめると、前走オープン特別組は、前走を勝っているか、勝てなかった場合は1番人気に推されていた馬であることが条件だ。

■表6 前走毎日杯出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 毎日杯
着順 人気
03年 1 9 ウインクリューガー 8 6
04年 1 1 キングカメハメハ 1 2
08年 1 1 ディープスカイ 1 6
10年 1 1 ダノンシャンティ 1 3
11年 2 2 コティリオン 2 4

前走毎日杯組については、原則的には毎日杯の着順がそのまま参考になると考えていいだろう。表5のとおり、毎日杯で1着だった04年のキングカメハメハ、08年のディープスカイ、10年のダノンシャンティはNHKマイルCでも1着となり、毎日杯で2着だった11年のコティリオンはNHKマイルCでも2着だった。唯一、毎日杯とNHKマイルCの着順が連動しなかった03年のウインクリューガーについては、NHKマイルCが雨の中の開催となり、すこし時計のかかるコンディションになったことが大きかったのではないだろうか。同馬は良馬場の毎日杯では8着に敗れていたものの、重馬場発表だった前々走のアーリントンCを制しており、時計のかかる馬場を得意としていたと考えられるからだ。

■表7 前走ニュージーランドT3歳S出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 前走 前々走
レース名 着順 人気 レース名 着順 人気
03年 2 5 エイシンツルギザン ニュージーランドT3歳S・G2 1 7 マーガレットS 5 3
06年 1 3 ロジック 3 2 アーリントンC・G3 2 5
2 9 ファイングレイン 2 7 スプリングS・G2 9 10
07年 3 18 ムラマサノヨートー 14 10 500万下 1 12
08年 3 14 ダノンゴーゴー 7 3 ファルコンS・G3 1 1
09年 1 10 ジョーカプチーノ 3 3 ファルコンS・G3 1 4
10年 2 5 ダイワバーバリアン 2 2 弥生賞・G2 4 6
11年 1 1 グランプリボス 3 1 スプリングS・G2 4 5
3 4 リアルインパクト 11 4 朝日杯FS・G1 2 4
12年 1 1 カレンブラックヒル 1 1 こぶし賞・500万下 1 1
※11年のニュージーランドTは阪神芝1600mでの開催

前走ニュージーランドT3歳S(以下NZT)組は、NZTとNHKマイルCを連続して好走した馬がいれば、NZTの大敗から巻き返した馬もありで、好走パターンを見出しづらい部分もあるが、前々走の着順も併せて見るとおもしろい傾向を見出せる。まず、NZTで連対していたNHKマイルC好走馬のほとんどは、前々走では連対していなかった。逆に、NZTで連対できなかったNHKマイルC好走馬はほとんどが前々走では連対を果たしていたのである。このいずれのパターンも満たさずに好走したのは、前々走でもNZTでも連対できなかった11年1着のグランプリボスと、前々走でもNZTでも連対していた12年1着のカレンブラックヒルの2頭のみ。すでに朝日杯FSを勝っていたグランプリボスだからこそ、前々走でもNZTでも連対を外しながら巻き返すことができたのだろうし、無傷の4連勝でNHKマイルCを制すことになるカレンブラックヒルだからこそ、前々走、NZTと連対(しかも1着)したあとのNHKマイルCでも余力が残っていたと考えられるのではないだろうか。つまり、この2頭のようにG1馬でも無敗馬でもないNZT組に関しては、近2走のどちらかで連対を外し、余力を残した状態でNHKマイルCを迎える馬が狙い目となりそうなのである。

■表8 前走弥生賞・スプリングS出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 前走
レース名 着順 人気
09年 2 5 レッドスパーダ スプリングS・G2 2 8
12年 2 3 アルフレード スプリングS・G2 12 2
3 15 クラレント 弥生賞・G2 12 11

前走で弥生賞やスプリングSという皐月賞トライアルに出走していた好走馬は近10年で3頭。このうち、前走でも好走していたのは09年2着のレッドスパーダだけで、12年2着のアルフレードと同年3着のクラレントはいずれも12着に大敗していた。ただし、アルフレードは朝日杯FS、クラレントはデイリー杯2歳Sと、いずれも2歳時にマイル重賞を制しており、マイルでの重賞実績やマイル適性の高さを持っていたからこそ前走大敗から巻き返すことができたのだろう。そうした実績がない限りは、弥生賞やスプリングSでも好走しておく必要があると考えたい。

■表9 前走皐月賞出走・前走人気別成績

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1〜9番人気 0- 3- 2- 7/12 0.0% 25.0% 41.7% 0% 85%
10番人気以下 0- 0- 0-18/18 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走で皐月賞に出走していた馬は、その皐月賞での単勝人気順が参考になる。表9のとおり、皐月賞で単勝10番人気以下だった馬は、NHKマイルCでまったく好走例がないのだ。皐月賞から回ってきたというだけで格上のイメージもあるが、皐月賞での評価が低かった馬までを狙う必要はなさそうだ。よって、皐月賞でもそれなりの支持を受け、具体的には単勝順がひとケタ台の9番人気までに収まっていた馬を狙いたい。なお、好走馬を出しているもうひとつのレースである前走桜花賞組に関しては、今年は該当馬がいないため割愛する。

【結論】

それでは、今年のNHKマイルCで好走が期待できそうな馬を、前走のクラスおよびレース別に探していきたい。

まず、前走でオープン特別に出走していた馬は前走1着か1番人気に推されていたことが条件だった。これを満たすのはシャイニープリンス(橘S1着)とローガンサファイア(マーガレットS1着)の2頭。ただし、この組から連対した馬は近10年いないので3着候補としたい。

前走G3組で好走例があるのは毎日杯組のみ。そして、毎日杯の着順はNHKマイルCと連動する傾向があった。よって、毎日杯2着のガイヤースヴェルト、同3着のバッドボーイをそれぞれ2、3着の候補と考えたい。前走G3組では、ファルコンS1着からの直行となるインパルスヒーローも魅力的な馬ではあるがデータからは手を出しづらく、京成杯から中14週での出走となるフラムドグロワールは出走間隔という点でも減点せざるをえない。

2012/10/27 新潟10R きんもくせい特別 1着 8番 ゴットフリート
2013/2/23 阪神11R アーリントンカップ(G3)1着 6番 コパノリチャード

前走G2組の中心となるニュージーランドT3歳S組については、「前々走で連対→NZTで連対できず」か、その逆の「前々走で連対できず→NZTで連対」のいずれかが好走パターンで、それを覆せるのはG1馬か無敗馬のみだった。このいずれかに該当するのは、カシノピカチュウ(ファルコンS2着→NZT5着)、ガチバトル(500万下1着→NZT8着)、ゴットフリート(共同通信杯2着→NZT9着)、ストーミングスター(500万下1着→NZT3着)の4頭が挙げられる。この4頭のなかでは、朝日杯FSでも3着に入った実績のあるゴットフリートを上位にとるべきだろうが、ほかの3頭が3着以内に入るようなら高配当につながる可能性がかなり高そうだ。

一方、NZTでそれぞれ1、2着に入って本番でも有力視されそうなエーシントップとレッドアリオンは、前者が前々走でシンザン記念、後者も前々走でフローラルウォーク賞をそれぞれ勝っているため連続連対となり、近10年の好走パターンには合致しない。また、それを覆せるG1馬でも無敗馬でもないことを考慮すると、NHKマイルCで意外と余力が残っていないというケースも想定しておいたほうがいいのかもしれない。また、前走G2組ではスプリングSから臨むサーストンニュースも好走率の高いローテーションではあるものの、前走が6着で重賞勝ちの実績もないことから巻き返しは難しいと判断したい。

最後に、2頭のエントリーがある皐月賞組では、そこで5番人気と有力馬の一角を形成していたコパノリチャードをチョイスした。近10年に限らず、前走皐月賞からは勝ち馬が出ていないのは意外な感もあるが、重賞勝ちのある距離に戻って好走する可能性は十分にあるだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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