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第694回 1強ムード? 天皇賞(春)を占う!

2013/4/25(木)

今週日曜日は天皇賞(春)が行われる。昨年の菊花賞と有馬記念を強烈なマクリ差しで制したゴールドシップによる1強というのが、大方の予想。ジェンティルドンナやオルフェーヴルが不在ということもあり、圧倒的な支持を受けることは間違いなさそうだ。はたして前評判通りすんなりと決まるのだろうか。過去10年のデータをもとに占っていきたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 天皇賞(春)出走馬の年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率
4歳 5-  3-  3- 44/ 55 9.1% 14.5% 20.0%
5歳 3-  3-  6- 31/ 43 7.0% 14.0% 27.9%
6歳 2-  2-  1- 28/ 33 6.1% 12.1% 15.2%
7歳以上 0-  2-  0- 40/ 42 0.0% 4.8% 4.8%

まずは過去10年の天皇賞(春)出走馬の年齢別成績(表1)を確認しておこう。最多である5勝をマークしているのが4歳馬。勝率も9.1%で全年齢別でみても、わずかに優位に立つ。続くのが5歳馬。連対率は4歳馬と同じ14%台。複勝率は27.9%で、4歳馬を上回りトップの成績。続くのが6歳馬。7歳以上は【0.2.0.40】という成績。好走を果たしたのは10年マイネルキッツ(4番人気)、05年ビッグゴールド(14番人気)でともに7歳馬。つまり8歳以上の好走馬は出ていない

■表2 天皇賞(春)出走馬の前走レース別成績(過去10年)

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 産経大阪G2 3- 3- 2-18/26 11.5% 23.1% 30.8%
2 阪神大賞G2 3- 1- 4-46/54 5.6% 7.4% 14.8%
3 日経賞G2 1- 5- 2-34/42 2.4% 14.3% 19.0%
4 大阪―ハH 1- 1- 1-21/24 4.2% 8.3% 12.5%
5 京都記念G2 1- 0- 1- 3/ 5 20.0% 20.0% 40.0%
6 ダイオG2 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
7 ダイヤモHG3 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
8 エイプリ 0- 0- 0- 3/ 3 0.0% 0.0% 0.0%
9 湾岸S1600 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
※7位以下は出走頭数が2頭以上のレースのみ記載。

次に前走レース別成績(表2)を見ていく。成績トップは前走大阪杯組。阪神大賞典と並んで勝ち馬を3頭出しているが、出走頭数は阪神大賞典と大阪杯では2倍近くの差がある。そのため、好走率は圧倒的に大阪杯が優勢となっている。阪神大賞典と並んで有力な前哨戦となっている日経賞組は、【1.5.2.34】という成績。勝ち馬に恵まれておらず、2着が多いことが特徴だ。

そのほかでは大阪‐ハンブルC、京都記念、船橋のダイオライト記念から好走馬が出ている。そのほかの組は劣勢。特にダイヤモンドSからの直行は10年にフォゲッタブルが1番人気で6着に敗れるなど、結果が出てない状況だ。大阪杯、阪神大賞典、日経賞という3つのG2がオーソドックスな臨戦過程と言える。

■表3 前走大阪杯出走馬の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2- 0- 1- 4/ 7 28.6% 28.6% 42.9%
前走2着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 2- 1- 2/ 5 0.0% 40.0% 60.0%
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走6〜9着 1- 1- 0- 4/ 6 16.7% 33.3% 33.3%
前走10着〜 0- 0- 0- 0/ 0      

ここからは前述の3つの重賞についてもう少し掘り下げていく。具体的には前哨戦での着順に注目した。まずは大阪杯組から調べていこう。同レースの着順別成績は表3の通り。大阪杯1着馬の成績は【2.0.1.4】。勝ち馬はメイショウサムソン、ヒルノダムール。ヒルノダムールは本番で7着という低評価だった。大阪杯2着馬は結果が出ていないが、同3着馬が【0.2.1.2】で好走率は高い。芝2000m→芝3200mという大幅距離延長となるものの、基本的には大阪杯組も好走馬が本番で期待できる。一方で、大阪杯6〜9着馬が【1.1.0.4】。メイショウサムソン、ヒシミラクルという2頭のG1馬が巻き返しており、この点は警戒する必要がある。

■表4 前走阪神大賞典出走馬の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 2- 0- 2- 6/10 20.0% 20.0% 40.0%
前走2着 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5%
前走3着 0- 0- 1- 7/ 8 0.0% 0.0% 12.5%
前走4着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 0- 0- 5/ 5 0.0% 0.0% 0.0%
前走6〜9着 0- 0- 0-13/13 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着〜 1- 1- 0- 2/ 4 25.0% 50.0% 50.0%

続いて阪神大賞典組の着順別成績(表4)。こちらも1着に注目。【2.0.2.6】という成績だ。1着馬はアドマイヤジュピタとディープインパクト。ともに阪神大賞典以外に、前年秋以降に芝2500m以上G2以上で勝利していた。一方、3着に終わったナムラクレセントとダイタクバートラムはその実績がなかった。阪神大賞典勝ち馬は、同レース以外での重賞実績がポイントとなってきそうだ。

阪神大賞典2〜3着馬は本番でも好走馬を出しているが3着止まり。大阪杯と違って本番との距離が近いため、より厳しい成績が求められる印象。そして、こちらも阪神大賞典10着以下から2頭の好走馬が出ている。昨年14番人気で優勝したビートブラック、03年サンライズジェガーだ。前者は前年の京都大賞典で2着、後者は前年のアルゼンチン共和国杯で優勝。やはり比較的近い時期に、G2連対ぐらいの実績がないと、大敗からの一変は難しいといえるだろう。

■表5 前走日経賞出走馬の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0- 3- 0- 5/ 8 0.0% 37.5% 37.5%
前走2着 1- 1- 2- 4/ 8 12.5% 25.0% 50.0%
前走3着 0- 0- 0- 7/ 7 0.0% 0.0% 0.0%
前走4着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 8/ 8 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着〜 0- 1- 0- 4/ 5 0.0% 20.0% 20.0%

続いて日経賞組の着順別成績(表5)。こちらも1着馬の成績が最もよいが、【0.3.0.5】で勝ち鞍がない点がポイント。日経賞2着馬は【1.1.2.4】。複勝率は50%で1着馬を上回る。3着以下は不振。日経賞組は基本的に連対していることが条件となりそうだ。

その他となっている大阪‐ハンブルクC組は3頭の好走馬を輩出。10年メイショウドンタク(16番人気)、05年スズカマンボ(13番人気)、同年ビッグゴールドといずれも二けた人気の超伏兵。なかなか狙い撃つのは難しいが、大穴ならば同組が面白い。京都記念組はともに前走で連対していての参戦。ダイオライト記念組は04年イングランディーレで、同馬も前走2着という成績だった。

【結論】
それでは今年の天皇賞(春)を占っていこう。出走予定馬は表6の通り。

■表6 今年の天皇賞(春)出走予定馬

馬名 性齢 前走成績 備考
レッドカドー セ7 ドバイWC2着 11年メルボルンC2着
ゴールドシップ 牡4 阪神大賞典1着 有馬記念1着
フェノーメノ 牡4 日経賞1着  
マイネルキッツ 牡10 日経賞5着  
ジャガーメイル 牡9 ダイヤモンドS2着  
トウカイトリック 牡11 阪神大賞典5着  
トーセンラー 牡5 京都記念1着  
カポーティスター 牡4 日経賞2着  
メイショウカンパク 牡6 日経賞8着  
ムスカテール 牡5 日経賞3着  
デスペラード 牡5 阪神大賞典2着  
アドマイヤラクティ 牡5 ダイヤモンドS1着  
トウカイパラダイス 牡6 大阪杯4着  
レッドデイヴィス セ5 大阪ハンブルクC1着  
コパノジングー 牡8 大阪杯14着  
フォゲッタブル 牡7 阪神大賞典3着  
ノーステア セ5 メトロポリタンS3着  
サトノシュンレン 牡5 湾岸S1着  
※フルゲート18頭。ユニバーサルバンクなど5頭が他に登録。

2013/3/17 阪神11R 阪神大賞典(G2)1着 7番 ゴールドシップ
2013/3/23 中山11R 日経賞(G2)1着 14番 フェノーメノ

1番人気が予想されるゴールドシップは前走阪神大賞典に出走。前年に有馬記念を制した実力馬が、休み明けの前哨戦で好スタート。申し分ない臨戦過程であるといえる。06年ディープインパクトと同等の好結果が期待できそうだ。同じ阪神大賞典組からは2着のデスペラードが有望だが、連対までこぎつけられるかどうか。3着争いの1頭とみる。

大阪杯組は今年、上位勢が揃ってここは不在。同レース大敗勢の中で、G1馬はおらず巻き返しの可能性はかなり薄そう。強力なライバルが不在であることもゴールドシップには追い風と言えるだろう。

日経賞組は1着のフェノーメノ、2着のカポーティスターが有力でそろって参戦予定。フェノーメノはゴールドシップに次ぐ人気を集めそうだが、勝利まで結び付けられるかどうか。過去10年の傾向からは、その点が心配される。

ダイヤモンドSからの直行は割引。ジャガーメイルなど実績馬は多いが、高齢である点がネック。狙える範囲がおのずと狭まっている。だが、一方で京都記念からのトーセンラー、レッドカドーが不気味。警戒が必要かもしれない。レッドカドーは外国馬の上、前走ドバイWCからの出走ということでデータにはないパターン。しかし、イングランディーレのようなイレギュラーケースで優勝した例がある。レッドカドーは11年に豪州の長距離G1・メルボルンCで2着の実績。この点は強調材料とみたい。

まとめるとゴールドシップの中心は不動。今回のメンバー構成ならば順当に勝利をものにできそう。相手候補はフェノーメノ、カポーティスター、トーセンラー、レッドカドー。この4頭が有力とみる。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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