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第691回 東京開幕週の芝中長距離戦にアプローチ!

2013/4/15(月)

 皐月賞が終わり、今週末から東京競馬が開幕する。日曜のメインはオークストライアルのG2・フローラS。同レースをはじめ、特別6レースのうち5レースが芝1800m以上の中長距離戦だ。今回のデータde出〜たでは、過去のレース傾向から東京開幕週における芝の傾向を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 東京開幕週の特別レース

曜日 レース番号 レース名 条件 距離
土曜 9レース 新緑賞 3歳500万下 芝2300m
10レース 鎌倉S 4歳以上1600万下 ダート1400m
11レース メトロポリタンS 4歳以上オープン 芝2400m(ハンデ)
日曜 9レース 石和特別 4歳以上1000万下 芝1800m
10レース 府中S 4歳以上1600万下 芝2000m
11レース フローラS 3歳牝馬G2 芝2000m

 表1は今週末に行われる特別レースの一覧。前の中山開催と異なり、芝のレースが多く組まれている。なお、日曜10レースの府中Sは一昨年まで2週目に行われていたため、昨年1年分の結果を参考にした。
それでは土日の各レースについて見ていくが、その前にコースについて基本情報を少し。日曜に行われる芝1800m戦・芝2000m戦は2コーナー奥からのスタート、土曜に行われる芝2300m戦・芝2400m戦は正面スタンド前からのスタートとなる。直線の長さは525.9m。ゴールまで残り480m〜260m地点にかけて、勾配は緩やかでも高低差2mに及ぶ坂がある。

過去5年の開幕週はすべてAコースを使用していた。それではそれぞれのレースごとに見ていくことにする。

■表2 新緑賞の3着以内馬(過去5年)

年度/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 900m通過 レース上がり
2012(良) 1 カポーティスター 2分23秒4 1 3 33秒0 58秒0 33秒5
2 ショウナンタケル 5馬身 4 1 34秒4
3 マイネルテンクウ 1/2馬身 5 2 34秒4
2011(重) 1 ショウナンバーズ 2分23秒0 3 2 36秒6 55秒6 36秒7
2 マイネルメダリスト 3/4馬身 2 4 36秒1
3 メイショウトチワカ 3馬身 5 6 36秒3
2010(稍重) 1 ブレイクアセオリー 2分21秒6 1 5 34秒3 56秒8 34秒9
2 ビートブラック 3/4馬身 4 2 34秒8
3 ヤングアットハート 2馬身1/2 2 7 34秒6
2009(不良) 1 ヒカルマイステージ 2分25秒7 1 2 36秒6 56秒8 36秒7
2 ゴールドスパークル 2馬身 4 6 36秒2
3 ロードパンサー 3/4馬身 2 3 36秒8
2008(良) 1 ダイワワイルドボア 2分20秒5 2 2 34秒2 54秒3 35秒6
2 ピサノエミレーツ 1馬身1/4 1 4 34秒3
3 ドリームノクターン 2馬身1/2 4 1 36秒2

2012/4/21 東京8R 新緑賞 1着 6番 カポーティスター

 表2は新緑賞の3着以内馬の一覧。芝2300m戦なので前半900mのラップを記載している。同レースからは10年2着のビートブラックが昨年の天皇賞(春)を優勝、昨年の勝ち馬カポーティスターは今年の日経新春杯を優勝するなど活躍馬が出ている。
09〜11年にかけては道悪での競馬、特に09年は不良馬場で非常に時計がかかっていた。 基本的にペースはスロー〜超スローだが、4コーナーで先頭だった馬は一度も勝っていない。昨年は超スローペースの中、カポーティスターが上がり最速の33秒0を使って5馬身差の圧勝。カポーティスターはハーツクライ産駒、ショウナンタケルはアグネスタキオン産駒とサンデーサイレンス(以下SS)の後継種牡馬産駒のワンツーとなった。
なお、過去5年は馬場の良し悪しに関係なく、5番人気以内で決まっており平穏傾向といえる。

■表3 メトロポリタンSの3着以内馬(過去5年)

年度/馬場 着順 馬名 斤量 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2012(良) 1 スマートロビン 56 2分27秒1 1 2 33秒6 63秒6 33秒7
2 タッチミーノット 56 1馬身 3 6 33秒1
3 ノーステア 54 2馬身1/2 4 8 33秒3
2011(良) 1 ケイアイドウソジン 56 2分28秒0 3 3 35秒5 62秒4 35秒8
2 ネコパンチ 52 3/4馬身 5 3 35秒7
3 エジソン 52 ハナ 12 9 35秒0
2010(良) 1 ナカヤマフェスタ 56 2分26秒1 3 3 34秒3 61秒4 34秒5
2 トップカミング 56 2馬身 4 10 34秒2
3 トウショウウェイヴ 56 クビ 2 10 34秒2
2009(不良) 1 スノークラッシャー 53 2分33秒1 3 7 36秒2 62秒8 36秒8
2 ショートローブス 49 2馬身 10 15 36秒1
3 ダンスアジョイ 55 クビ 5 12 36秒3
2008(良) 1 アルナスライン 57.5 2分23秒5 1 5 34秒3 59秒7 35秒6
2 ヒカリシャトル 55 6馬身 2 2 36秒6
3 ビエンナーレ 49 1馬身1/4 11 4 36秒5

 次に土曜メインのメトロポリタンSの3着以内馬の一覧。過去には菊花賞2着、日経賞を勝ったアルナスラインや同レースから宝塚記念を制覇、凱旋門賞2着のナカヤマフェスタといった活躍馬が出ている。
なお、表にはハンデ戦ということでそれぞれの斤量も記載している。これを見ると、勝ち馬はすべて3番人気以内、また09年のスノークラッシャー以外は56キロ以上の斤量を背負っていた。また時計がかかる決着になると、2着3着に軽ハンデの馬が絡みやすいようだ。ちなみに逃げて4コーナー先頭の馬は一頭も馬券に絡んでいない

勝ち時計を見ていくと、08年は非常に速くなったが、近3年は2分26秒1〜28秒0の間におさまっている。昨年は前半1000m63秒6の超スローペース。レース上がりが33秒7の瞬発力勝負となった。1着スマートロビンはディープインパクト産駒、2着タッチミーノットはダンスインザダーク産駒、3着ノーステアはゼンノロブロイ産駒。
新緑賞と同じくSS後継種牡馬の産駒が上位を独占する結果となった。

■表4 石和特別の3着以内馬(過去5年)

年度/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2012(良) 1 ルルーシュ 1分48秒7 1 4 33秒5 62秒4 34秒0
2 サンライズマルス 3/4馬身 7 1 34秒1
3 ナンデヤネン 2馬身1/2 2 6 33秒9
2011(良) 1 エーブチェアマン 1分49秒1 6 5 33秒7 62秒4 34秒4
2 ステージプレゼンス 2馬身 1 3 34秒1
3 オリエンタルジェイ 2馬身1/2 2 7 34秒1
2010(良) 1 ヴィーヴァミラコロ 1分48秒4 6 8 33秒5 61秒9 34秒2
2 トゥリオンファーレ ハナ 3 6 33秒7
3 ムクドク クビ 5 2 34秒1
2009(稍重) 1 レッドシューター 1分46秒5 1 2 36秒6 57秒7 36秒7
2 エックスダンス 2馬身1/2 2 8 36秒3
3 ダブルヒーロー 2馬身1/2 3 8 36秒6
2008(良) 1 ヒカルベガ 1分46秒7 1 1 34秒4 60秒5 34秒4
2 ロードアルファード 3馬身 3 3 34秒5
3 マースエンペラー アタマ 6 6 34秒0

 日曜に移って、表4は石和特別の3着以内馬の一覧。昨年の勝ち馬ルルーシュは同年のアルゼンチン共和国杯を制覇。一昨年の勝ち馬エーブチェアマンも2か月後のエプソムCで2着に入る健闘を見せている。
09年を除くと、1000m通過が60秒を超えるスローペース。近3年はレース上がりがすべて34秒台前半、勝ち馬は33秒台の上がり最速の脚を使っている。4コーナー先頭で馬券に絡んだのは08年1着ヒカルベガ、昨年2着サンライズマルスの2頭。
なお、近3年の3着以内馬9頭の内訳は、SS後継種牡馬の産駒5頭、シンボリクリスエス産駒2頭、キングカメハメハ産駒とジャングルポケット産駒が1頭ずつ。SS後継種牡馬の産駒以外は東京コースで実績がある種牡馬3頭の産駒だったのは興味深い。

■表5 昨年の府中Sの3着以内馬

年度/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2012(良) 1 ステラロッサ 2分00秒9 2 6 33秒3 60秒9 35秒1
2 ダコール 1馬身3/4 1 3 33秒8
3 スマートシルエット 3/4馬身 4 2 34秒3
5 レインボーダリア 2分01秒4 3 3 34秒0

表5は昨年の府中Sの3着以内馬。1着〜3着馬は現在オープン、重賞でも活躍しているが、同レース5着馬はエリザベス女王杯を勝ったレインボーダリア。メンバーレベルが高く、注目しておきたいレースだ。

 昨年は1000m通過60秒9の平均〜ややスローの流れ。馬群は縦長となったが、道中かなり後方にいたステラロッサが上がり最速の33秒3の脚で一気に差し切った。1〜3着は過去に東京コースで実績があった馬たち。1着ステラロッサはハーツクライ産駒、2着ダコールはディープインパクト産駒とこちらもSS後継種牡馬産駒のワンツーとなった。

■表6 フローラSの3着以内馬(過去5年)

年度/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2012(良) 1 ミッドサマーフェア 2分02秒0 1 7 33秒4 62秒1 34秒1
2 アイスフォーリス 2馬身1/2 2 2 34秒3
3 ダイワデッセー 3/4馬身 18 2 34秒3
2011(重) 1 バウンシーチューン 2分03秒3 9 13 36秒2 60秒4 37秒8
2 マイネソルシエール アタマ 15 5 37秒0
3 ピュアブリーゼ クビ 3 4 37秒3
2010(良) 1 サンテミリオン 2分00秒2 1 2 34秒6 60秒6 34秒8
2 アグネスワルツ 1馬身 4 1 35秒0
3 ブルーミングアレー 1馬身3/4 2 3 35秒0
2009(良) 1 ディアジーナ 2分02秒2 2 3 35秒8 60秒6 36秒3
2 ワイドサファイア 2馬身 3 7 35秒8
3 ハシッテホシーノ ハナ 4 5 35秒9
2008(良) 1 レッドアゲート 2分00秒5 1 3 34秒8 61秒1 35秒1
2 カレイジャスミン 1馬身1/4 6 1 35秒3
3 キュートエンブレム 1/2馬身 8 8 34秒8

2012/4/22 東京11R サンケイスポーツ賞フローラS(G2)1着 6番 ミッドサマーフェア

 表6は日曜メインのフローラSの3着以内馬の一覧。11年は震災の影響で日曜に皐月賞が行われたため、初日の土曜に開催された。同年は重馬場で時計がかかり、9番人気・15番人気で馬連10万円台の大波乱。しかし、良馬場で行われたその他4年の勝ち馬はすべて2番人気以内、2着馬も6番人気以内におさまっている。勝ち時計が一番速い10年はサンテミリオンが本番のオークスで1着(アパパネと同着)、アグネスワルツも3着に好走している。

昨年は1000m通過62秒1のスローペース、レース上がり34秒1の瞬発力勝負となった。勝ったミッドサマーフェアは上がり最速の33秒4の脚を使い、2馬身半差の完勝。3着には4コーナー2番手にいた18番人気ダイワデッセーが入った。

昨年の1着ミッドサマーフェアはタニノギムレット産駒、2着アイスフォーリスはステイゴールド産駒、3着ダイワデッセーはスペシャルウィーク産駒。2着馬、3着馬はSS後継種牡馬の産駒。タニノギムレットもダービーを勝っており、やはり東京コースに実績がある種牡馬が結果を出していた

■表7 11年の皐月賞の結果

年度/馬場 着順 馬名 勝ちタイム 人気 4角通過順 上がり3F 1000m通過 レース上がり
2011(良) 1 オルフェーヴル 2分00秒6 4 11 34秒2 60秒3 35秒3
2 サダムパテック 3馬身 1 8 34秒9
3 ダノンバラード 1馬身1/4 8 5 35秒3

 最後に表7は11年に東京開幕週で行われた皐月賞の結果。前日に重馬場まで馬場が悪化したが、この日は晴れて良馬場に回復。とはいえ多少時計がかかる馬場コンディションで行われた。結果はご存じのとおり、オルフェーヴルが3馬身差で快勝。1〜3着の父はステイゴールド、フジキセキ、ディープインパクト。以下、SS後継種牡馬の産駒が上位7着までを占める結果となった。SS後継種牡馬の産駒が多いのは確かだが、ここまで偏った結果になるとは驚きだ。
ここまでそれぞれのレースの過去の傾向を見てきたが、開幕週全体の傾向として
・スローペースのレースが大半だが、逃げ切るのは難しい
・上がり最速を出した馬が勝つケースが非常に多い
・SS後継種牡馬産駒の好走が目立つ
・SS系以外の好走馬の父は東京コースで活躍した馬が多い

という特徴があった。09年のメトロポリタンSのように不良馬場だと傾向が変わってくるが、良馬場に近いコンディションならば上記の特徴を馬券作戦に生かしたいところだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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