第690回 人気順と位置取りがカギを握る皐月賞|競馬情報ならJRA-VAN

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第690回 人気順と位置取りがカギを握る皐月賞

2013/4/11(木)

今週は牡馬のクラシック第一弾・皐月賞が行われる。先週の桜花賞は前哨戦で波乱が続いた流れのまま、本番も3連単67万馬券。皐月賞も弥生賞や若葉Sは波乱だったが、今週はどんな結果が待っているだろうか。過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 3-2-1-4/10 30.0% 50.0% 60.0% 72% 80%
2 0-2-2-6/10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 76%
3 1-0-3-6/10 10.0% 10.0% 40.0% 61% 89%
4 2-0-1-7/10 20.0% 20.0% 30.0% 179% 138%
5 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6 1-2-1-6/10 10.0% 30.0% 40.0% 145% 146%
7 2-0-0-8/10 20.0% 20.0% 20.0% 344% 102%
8 0-1-1-8/10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 202%
9 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 322% 142%
11〜 0-2-1-77/80 0.0% 2.5% 3.8% 0% 48%

2006/4/16 中山11R 皐月賞(G1)1着 5番 メイショウサムソン 6番人気

過去10年、1番人気は【3.2.1.4】で水準級の成績。2〜4番人気は複勝率こそまずまずだが、連対率はそれぞれ10〜20%止まり。そして5番人気からは好走馬が出ておらず、上位人気全体の信頼性は今ひとつと言える。そのため、完全に上位人気決着だったのは10年前(1→2→3番人気)のみで、昨年は4番人気以内が1〜3着を占めたものの1番人気・グランデッツァは5着に敗退した。それ以外の8回では最低1頭は6番人気以下が好走。ただ、1〜3番人気すべてが馬券圏内を外した年はなく、人気馬と人気薄を取り混ぜた組み合わせを中心に考えたい。

■表2 枠番別成績(11年除く)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0-2-1-15/18 0.0% 11.1% 16.7% 0% 73%
2枠 1-1-0-16/18 5.6% 11.1% 11.1% 20% 88%
3枠 2-1-2-13/18 11.1% 16.7% 27.8% 175% 81%
4枠 0-0-1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 20%
5枠 0-3-1-14/18 0.0% 16.7% 22.2% 0% 191%
6枠 0-0-1-17/18 0.0% 0.0% 5.6% 0% 40%
7枠 4-0-2-21/27 14.8% 14.8% 22.2% 158% 80%
8枠 2-2-1-22/27 7.4% 14.8% 18.5% 86% 56%

表2は、東京で代替された一昨年を除く9回の枠番別成績。4〜6枠からは優勝馬がなく、5番人気以内にも9頭が推されたが【0.1.1.7】に終わっている。中でも4、6枠は3着1回ずつという不振である。また、1着馬は9頭中6頭が7〜8枠だ。

■表3 脚質・人気別成績(11年除く)

人気 脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1〜5番人気 逃げ・先行 0-1-2-8/11 0.0% 9.1% 27.3% 0% 49%
中団・後方 5-2-5-22/34 14.7% 20.6% 35.3% 60% 84%
6番人気以下 逃げ・先行 4-1-1-26/32 12.5% 15.6% 18.8% 253% 143%
中団・後方 0-5-1-79/85 0.0% 5.9% 7.1% 0% 54%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表3は同じく中山開催の9回について、脚質別の成績を上位人気と下位人気に分けて見たものである。勝っているのは5番人気以内(実質4番人気以内→表1)の差し・追込か、6番人気以下の逃げ・先行。特に6番人気以下の逃げ・先行は人気薄にも関わらず、全体平均の連対率11.1%を上回る連対率15.6%を記録し、回収率も高く要注目だ。また、人気薄の差しは好走確率こそ低いもの2着が5回、来れば高配当という面もあるので無理に消す必要はないだろうが、上位人気の先行馬は好走してもリターンは薄いだけに、あまり手を出したくない印象を受ける。ただ、その1〜5番人気の好走馬15頭中9頭は前走では「先行」。本番になって前哨戦より控え気味の競馬をする馬も多く、少々判断が難しい。

■表4 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1着 8-3-5-43/59 13.6% 18.6% 27.1% 106% 70%
(500万除く1着) 8-3-5-40/56 14.3% 19.6% 28.6% 112% 73%
2着 0-3-3-28/34 0.0% 8.8% 17.6% 0% 79%
3着 1-2-0-21/24 4.2% 12.5% 12.5% 134% 75%
4着 1-1-0-9/11 9.1% 18.2% 18.2% 155% 132%
5着 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9着 0-1-2-19/22 0.0% 4.5% 13.6% 0% 160%
10着〜 0-0-0-20/20 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

前走着順別では、4着以内だった馬が過去10年の連対馬20頭中19頭、3着以内馬30頭中27を占める。特に、優勝馬10頭中8頭は前走1着馬から出ており、まずは前走1着馬から取捨を考えて軸を決めていく形が良さそうだ。なお、前走6着以下の好走馬3頭は、いずれも前々走で重賞勝ちを飾っていた。

■表5 前走レース別成績(好走馬輩出レース)

前走着順 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
前走1着 スプリングS 4-0-0-6/10 40.0% 40.0% 40.0% 350% 114%
弥生賞 2-2-2-4/10 20.0% 40.0% 60.0% 36% 86%
若葉S 1-1-1-5/8 12.5% 25.0% 37.5% 216% 126%
共同通信杯 1-0-1-3/5 20.0% 20.0% 40.0% 142% 80%
京成杯G3 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 240%
前走2着以下 スプリングS 1-3-1-43/48 2.1% 8.3% 10.4% 67% 80%
弥生賞 1-1-3-30/35 2.9% 5.7% 14.3% 48% 64%
若葉S 0-3-0-11/14 0.0% 21.4% 21.4% 0% 198%
共同通信杯 0-0-1-4/5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 110%

表5は、表4で成績の良かった前走1着馬と、2着以下に分けて前走レース別の成績を見たものである。まず、前走着順に関わらず、好走馬を出しているのはトライアル3競走(弥生賞、スプリングS、若葉S)と、共同通信杯、京成杯のみ。特に連対馬は20頭中19頭が前走で皐月賞トライアルに出走していた。表にないレースでは、毎日杯【0.0.0.11】、アーリントンC【0.0.0.7】。また、500万組も【0.0.0.3】に終わっている。

また、前走スプリングS優勝馬は【4.0.0.6】と、勝てなければ着外という傾向。一方、弥生賞優勝馬は【2.2.2.4】とスプリングSとは対照的で、勝てなくても2着、3着の可能性がある。前走で敗れた中では、勝ち馬こそ出ていないものの、若葉S組が連対率で一歩リードしている。

■表6 前走人気別成績

前走人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1人気 5-4-5-25/39 12.8% 23.1% 35.9% 96% 103%
2人気 2-3-3-23/31 6.5% 16.1% 25.8% 34% 112%
3人気 0-0-2-24/26 0.0% 0.0% 7.7% 0% 22%
4人気 1-2-0-17/20 5.0% 15.0% 15.0% 72% 200%
5人気 1-0-0-18/19 5.3% 5.3% 5.3% 90% 22%
6〜9人 0-1-0-32/33 0.0% 3.0% 3.0% 0% 11%
10人〜 1-0-0-11/12 8.3% 8.3% 8.3% 268% 55%

■表7 前走人気と今回人気の関係

前走人気 今回人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1、2番人気 1人気 3-2-1-3/9 33.3% 55.6% 66.7% 80% 88%
2人気 0-2-2-5/9 0.0% 22.2% 44.4% 0% 84%
3人気 1-0-2-5/8 12.5% 12.5% 37.5% 76% 83%
4人気 2-0-1-5/8 25.0% 25.0% 37.5% 223% 172%
5人気 0-0-0-7/7 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9人 1-1-1-12/15 6.7% 13.3% 20.0% 115% 94%
10人〜 0-2-1-11/14 0.0% 14.3% 21.4% 0% 179%
3番人気以下 1人気 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
2人気 0-0-0-1/1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3人気 0-0-1-1/2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 110%
4人気 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
5人気 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
6〜9人 2-2-1-20/25 8.0% 16.0% 20.0% 126% 123%
10人〜 1-1-0-74/76 1.3% 2.6% 2.6% 42% 36%

同じく前走について、人気についても調べてみた。表6では前走1番人気馬の成績が良く、前走2番人気も複勝率は上々だ。そこで、前走1〜2番人気と、3番人気以下に分けて前走人気と今回の人気について調べたのが表7である。前走1〜2番人気で今回も上位人気というパターンは、表1の人気別成績と大差ない。ただ、前走3番人気以下から、今回5番人気以内に推された馬は合計【0.0.1.8で、好走は05年のアドマイヤジャパン(弥生賞3番人気2着→今回3番人気3着)のみ。近年では一昨年のナカヤマナイト、トーセンラー、ベルシャザール、そして昨年は1番人気・グランデッツァがこのパターンで馬券圏外敗退を喫している。

【結論】
1番人気はまずまずながら、他の上位人気は連対率ひと息。1〜3番人気の全滅は過去10年ないものの、人気薄も絡めた組み立てをしたい。人気馬なら差し馬、人気薄なら先行タイプに注目。また、好走馬の前走は皐月賞トライアル組が大半で、前走1着馬や前走1〜2番人気が好成績だ。

2013/3/17 中山11R フジTV賞スプリングS(G2)1着 5番 ロゴタイプ

表4や表5から、1着候補はまずトライアル競走の勝ち馬からで、今年はカミノタサハラレッドルーラーロゴタイプの3頭。中でも注目はスプリングSを制してきたロゴタイプ。スプリングS組は過去10年で5勝(表5)、前走1番人気という点も好材料だ(表6)。ただ、気になるのは人気の先行馬の成績が今ひとつという点(表3)。今回もう少し後ろから進めるようなら不安はないが(同本文)、スプリングS1着馬は【4.0.0.6】(表5)と勝てなければ馬券圏外という傾向にある。

他のトライアル優勝馬2頭は、レッドルーラーが人気薄の差しになりそうなこと(表3)、カミノタサハラは前走3番人気以下で今回は上位人気の一角が予想されることがマイナス材料になる(表7)。ただ、レッドルーラーの「6番人気以下の差し」は2着5回があり、カミノタサハラは弥生賞馬の複勝率60.0%という点は無視できない。前走1着というだけでも買い材料になるだけに(表4)、いずれも上位候補の一角と考えていいだろう。

その他、人気が予想される馬ではエピファネイアやコディーノは今回の位置取り次第(表3)。タマモベストプレイは人気順、位置取りも表3のどこに入るか判断が難しいが、いずれもステップや前走人気、着順には問題のない馬になる。枠順(表2)や当日の人気、そして各馬の位置取りも考えた上で取捨を決めたい。

また、表1本文に記したように人気馬ばかりの決着は少なく、もう少し穴馬も絡めた組み合わせを買いたいレースだ。その候補としては、前走着順(表5)と脚質(表3)重視ならクラウンレガーロミヤジタイガ。前走人気(表6)からはメイケイペガスター。メイケイペガスターは前走8着でも、前々走重賞勝ち(表5本文)で相殺できる。加えてクラウンレガーロとメイケイペガスターは、前走2着以下の中では連対率の高い若葉S組でもある(表5)。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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