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第689回 阪神開催のアンタレスSを考える

2013/4/8(月)

今週は障害も含め東西で3重賞。月曜掲載分の今回はこのうち、阪神競馬場で行われるアンタレスSにスポットを当ててみたい。96年の第1回は6月に阪神競馬場で行われたが、以降は11年まで京都開催だったこのレース。昨年から施行時期が1週繰り上がり、春の阪神最終週に行われるようになったが、京都から阪神に替わっても利用できそうなデータを探ってみたい。データの分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 昨年のアンタレスSの結果(晴・稍重)

馬名 性齢 斤量 着差 騎手 人気 通過順 上がり 前走
1 6 11 ゴルトブリッツ(栗) 牡5 57 1.49.9 川田将雅 1 6-5-8-5 36.7 仁川S1着
2 6 12 アイファーソング(栗) 牡4 56 川須栄彦 11 2-1-1-1 37.6 マーチS11着
3 4 7 シルクシュナイダー(栗) 牡4 56 3/4 福永祐一 3 9-10-10-9 36.7 マーチS6着
4 2 4 クリールパッション(美) 牡7 56 3/4 津村明秀 13 9-9-6-8 37.2 マーチS8着
5 2 3 ニホンピロアワーズ(栗) 牡5 58 ハナ 幸英明 2 8-8-8-2 37.4 名古屋大賞典1着
主な配当 : 単勝170円 枠連7210円 馬連9210円 馬単11490円 3連複20640円 3連単108650円

2012/4/14 阪神11R アンタレスステークス(G3)

まずは昨年結果から見ておこう。朝は重馬場からスタートしたダートコースは、昼から一段階回復してこのレースは稍重の馬場。スタート直後は2番手だった11番人気・アイファーソングが2コーナー手前で先手を奪い、直線半ばでも2馬身ほどのリードを保っていたが、前年の覇者で単勝1.7倍のゴルトブリッツが中団から力強く脚を伸ばして連覇を達成。2着にはアイファーソングが粘り込み、3〜4着はシルクシュナイダー(3番人気)、クリールパッション(13番人気)と差し馬勢。3コーナーからまくって出た2番人気・ニホンピロアワーズは末を失い5着という結果だった。

■表2 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 2-4-1-3/10 20.0% 60.0% 70.0% 31% 88%
2 3-1-2-4/10 30.0% 40.0% 60.0% 108% 97%
3 2-0-2-6/10 20.0% 20.0% 40.0% 113% 72%
4 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 145% 78%
5 1-1-1-7/10 10.0% 20.0% 30.0% 95% 159%
6 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
7 1-0-0-9/10 10.0% 10.0% 10.0% 192% 61%
8 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 100%
9 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 64%
10 0-1-0-9/10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 92%
11〜 0-1-2-50/53 0.0% 1.9% 5.7% 0% 76%

ここからは、アンタレスS過去10年の結果を見ていきたい。人気別では1番人気が【2.4.1.3】で連対率60.0%、複勝率70.0%と上々の成績。2番人気も複勝率60.0%、3番人気も40.0%と、上位人気はまずまずの成績だ。優勝馬は9頭が5番人気以内で、特に2〜5番人気は単勝回収率90%超。1番人気の優勝は昨年が1.7倍、03年のゴールドアリュールが1.4倍ということもあり、単勝回収率は低めである。また、6番人気以下は10年で好走馬7頭となっている。昨年は上位が1→11→3番人気という結果。勝ち馬は上位人気で、3着以内に人気馬2頭、人気薄1頭という組み合わせは、表2の傾向からも想像しやすいもので、まず人気に関しては阪神替わりの影響は薄かったと言える。

■表3 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 4-5-6-26/41 9.8% 22.0% 36.6% 34% 195%
5歳 3-2-2-42/49 6.1% 10.2% 14.3% 45% 38%
6歳 3-2-2-32/39 7.7% 12.8% 17.9% 81% 55%
7歳以上 0-1-0-23/24 0.0% 4.2% 4.2% 0% 5%

年齢別では、勝率は4〜6歳で大きな差はついていないものの、連対率や複勝率4歳が他を圧倒。また、7歳以上は24頭が出走して2着1回(09年1番人気・ワンダースピード)のみ。上位人気に推される高齢馬が少なかったこともあるが、4歳を中心として6歳までが狙いとなる。昨年は5歳→4歳→4歳の決着。連対率や複勝率の高い4歳が2〜3着を占め、勝率差の少ない1着は5歳馬、という結果になっている。

■表4 前走クラス、レース別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 2-1-0-13/16 12.5% 18.8% 18.8% 54% 76%
OPEN特別 5-1-1-30/37 13.5% 16.2% 18.9% 92% 80%
G3 1-4-4-55/64 1.6% 7.8% 14.1% 22% 88%
G2 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 2-1-3-7/13 15.4% 23.1% 46.2% 83% 90%
地方競馬 0-3-2-16/21 0.0% 14.3% 23.8% 0% 54%
フェブラリーS 2-1-3-5/11 18.2% 27.3% 54.5% 99% 106%
コーラルS 2-1-1-14/18 11.1% 16.7% 22.2% 51% 113%
平安S 1-0-0-2/3 33.3% 33.3% 33.3% 483% 123%
アルデバランS 1-0-0-4/5 20.0% 20.0% 20.0% 84% 38%
仁川S 1-0-0-6/7 14.3% 14.3% 14.3% 24% 15%
ベテルギウスS 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 1920% 610%
門司S(1600万) 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 510% 150%
摩耶S(1600万) 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 360% 150%
マーチS 0-4-4-51/59 0.0% 6.8% 13.6% 0% 90%
名古屋大賞典 0-3-0-8/11 0.0% 27.3% 27.3% 0% 35%
甲南S(1600万) 0-1-0-2/3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 306%
川崎記念 0-0-1-0/1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 550%
ダイオライト記念 0-0-1-2/3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 70%
※前走レースは好走馬輩出レースのみ

2005/4/24 京都11R アンタレスステークス(G3)1着 6番 ピットファイター

続いて前走クラス、レース別の成績。フェブラリーSを中心としたG1組が一歩リードし、1600万やオープン特別、地方競馬組はほぼ互角の連対率。そして出走数の多い中央G3組は計9頭が好走しているものの、好走確率としては今ひとつだ。

また、このレースの施行時期が繰り上がったことで、コーラルSからは中1週となり、昨年はこの組の出走馬はなかった。マーチSは中2週になったが(一昨年は震災の影響で中1週、それ以前は中3週)、昨年は大挙8頭が出走している。ただ、そのマーチS組や、地方競馬組からは好走馬こそ多いものの勝ち馬なしに終わっており、1着候補は他の路線から、という傾向が見て取れる。

昨年は、前述のようにコーラルS組の出走馬がなかったほか、フェブラリーS組も不在。1600万組も1頭だけで、マーチSや地方交流重賞以外から、仁川Sからのゴルトブリッツが優勝した。そして2〜3着にはマーチS組。ただ、前述のようにマーチS組の好走確率は決して高くはなく、過去10年で2頭以上馬券圏内に入ったのは昨年だけである。中2週になって傾向が変わる可能性もあるものの、今のところは「2〜3着候補としての狙い目」というよりは、「買うなら2〜3着で」くらいに考えたほうが良いだろう。

以上、過去10年全体の傾向と昨年の結果を照らし合わせ、引き続き使えそうなデータを拾ってみた。人気面では上位人気がまずまず安定しており、年齢は4歳が高連対率、複勝率だが勝率は4〜6歳がほぼ互角。そして前走ではマーチSや地方交流重賞組が勝てていない、といったあたりが注目点になる。

■表5 阪神ダート1800m脚質別成績(08年以降)

脚質 重賞 1600万
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
逃げ 3-1-0-4/8 37.5% 50.0% 50.0% 107% 261% 4-3-3-19/29 13.8% 24.1% 34.5% 123% 103%
先行 2-1-2-19/24 8.3% 12.5% 20.8% 132% 102% 15-10-10-63/98 15.3% 25.5% 35.7% 110% 133%
中団 2-3-4-33/42 4.8% 11.9% 21.4% 27% 72% 7-13-12-123/155 4.5% 12.9% 20.6% 19% 84%
後方 0-2-1-34/37 0.0% 5.4% 8.1% 0% 42% 2-1-3-121/127 1.6% 2.4% 4.7% 11% 18%
マクリ 該当馬なし 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 110%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

■表6 阪神ダート1800m枠番別成績(08年以降)

枠番 重賞 1600万
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 1-0-0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 22% 10% 1-4-3-34/42 2.4% 11.9% 19.0% 29% 65%
2枠 1-0-0-13/14 7.1% 7.1% 7.1% 25% 11% 6-2-3-35/46 13.0% 17.4% 23.9% 38% 92%
3枠 0-1-2-11/14 0.0% 7.1% 21.4% 0% 52% 3-5-4-39/51 5.9% 15.7% 23.5% 54% 54%
4枠 1-0-1-12/14 7.1% 7.1% 14.3% 85% 42% 5-2-3-43/53 9.4% 13.2% 18.9% 37% 51%
5枠 1-2-2-9/14 7.1% 21.4% 35.7% 70% 208% 7-2-3-41/53 13.2% 17.0% 22.6% 149% 74%
6枠 1-3-1-9/14 7.1% 28.6% 35.7% 12% 211% 0-5-8-41/54 0.0% 9.3% 24.1% 0% 136%
7枠 1-1-0-11/13 7.7% 15.4% 15.4% 153% 89% 4-7-1-44/56 7.1% 19.6% 21.4% 42% 95%
8枠 1-0-1-12/14 7.1% 7.1% 14.3% 14% 35% 2-1-3-50/56 3.6% 5.4% 10.7% 16% 45%

最後に、阪神ダート1800mの脚質と枠番別の傾向も紹介しておきたい。以前はオープン特別も何レースか行われていたが、ジャパンCダートがこのコースになった08年以降はオープン特別がなく、一昨年までオープンの競走はG1・ジャパンCダートのみだった(表5〜6ではこれに加え、代替のマーチSと昨年の本競走)。そこで1600万の成績も併せて紹介したが、重賞と1600万では特に枠番で傾向が大きく異なっている。ただ、脚質では前につけた馬が高回収率、そして中団待機組は1着数に比べ2〜3着が多い傾向は重賞・1600万共通だ。また、重賞にかぎれば、ハナを切れなければ好位でも中団でも好走確率はほぼ同じ。そして枠番では内枠不振の傾向が出ている。

G1中心でも「重賞」という括りを重視するか、1600万も含めてサンプルを多く取るか難しいところだが、昨年のこのレースは先手を取ったアイファーソングが11番人気で2着。そして6枠→6枠→4枠の順で、この結果だけを見れば、脚質の回収率(重賞・1600万共通)や、重賞の枠番傾向は使えそうな印象だ。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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