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第685回 同一コース3勝以上の顔ぶれは?

2013/3/25(月)

3月も終わりを迎え、春のG1シリーズが本格化する直前までやってきた。今週末の重賞は産経大阪杯とダービー卿CTが組まれている。それぞれ阪神芝2000m、中山芝1600mを舞台にして行われる一戦。普段、古馬のG1は組まれていないコースだが、中央開催のメインを飾ることが多い舞台だ。今回はそれぞれの舞台で多くの勝ち鞍を挙げている馬に注目してみたい。具体的には3勝以上をマークしている馬を取り上げ、それらがどんな顔ぶれなのか。また、他場での勝ち鞍はどのようになっているか。そのあたりを調べてみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用。集計期間は93年から2013年3月17日開催終了時までとし、約20年のデータを見ていくことにする。

■表1 阪神芝2000mで3勝以上した馬(93年以降)

馬名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 重賞
イブキガバメント 5- 2- 0- 1/ 8 62.5% 87.5% 87.5% 鳴尾記念ほか
アドマイヤグルーヴ 4- 0- 0- 2/ 6 66.7% 66.7% 66.7% マーメイドSほか
サクラゲイル 4- 0- 0- 3/ 7 57.1% 57.1% 57.1%  
トウカイオーロラ 3- 1- 0- 2/ 6 50.0% 66.7% 66.7%  
メイショウオウドウ 3- 1- 0- 1/ 5 60.0% 80.0% 80.0% 産経大阪杯ほか
サンライズペガサス 3- 1- 0- 0/ 4 75.0% 100.0% 100.0% 産経大阪杯ほか
ドングリ 3- 0- 3- 2/ 8 37.5% 37.5% 75.0%  
トウカイサイレンス 3- 0- 1- 6/10 30.0% 30.0% 40.0%  
パッションダンス 3- 0- 0- 0/ 3 100.0% 100.0% 100.0%  
キングカメハメハ 3- 0- 0- 0/ 3 100.0% 100.0% 100.0% 毎日杯

2002/12/8 阪神11R 鳴尾記念(G3)1着 5番 イブキガバメント

まずは大阪杯が行われる阪神芝2000mについて見ていこう。表1は同コースで3勝以上を挙げている馬の一覧。最多の5勝をマークしているのがイブキガバメント。900万(現1000万クラス)特別を2勝、1600万クラスを1勝、朝日CCと鳴尾記念を1勝ずつ。重賞2勝を含み【5.2.0.1】という成績を上げた。他場の重賞では京都記念2着、小倉記念2着の実績があるが、勝ち鞍となると阪神芝2000mに集中していた。

4勝をマークしていたのがアドマイヤグルーヴ。同馬はエリザベス女王杯連覇という輝かしい記録を持つ一方、阪神芝2000mでの強さも持っていた。マーメイドS、ローズS、若葉Sとオープンクラスのレースを3勝していた。同じく4勝をマークしていたサクラゲイルは重賞に縁がなかったが、表1に名を残すメンバーを見ると、重賞で好走するところまで出世する馬が多い。メイショウオウドウ、サンライズペガサス、そしてキングカメハメハの名前もある。これらの重賞ウイナーをイメージすると、中距離のスペシャリストといったところだろうか。サンライズペガサスは毎日王冠を制しているし、メイショウオウドウも同レースで2着の実績があった。イブキガバメントは2500m以上のレースも何度か走ったが、目立つ好走実績は残せなかった。

中央場所、コーナー4回の中距離、最後の直線に坂。阪神芝2000mと同じ、これらの特徴を持つコースとしては中山芝2000mが挙げられる。予想をする上で、阪神芝2000mと中山芝2000mでは似たような適性が求められるのではないか、という考えをするケースもある。だが、上記の重賞ウイナーで中山芝2000mの実績も十分だった馬はいない。キングカメハメハの唯一の黒星は京成杯だし、イブキガバメントは中山芝2000mで行われた02年天皇賞(秋)は6着だった(サンライズペガサスは3着だが)。

関連性を求めるとするならば中山芝2000mではなく、実は小倉芝2000mに注目。イブキガバメント、メイショウオウドウ、トウカイサイレンスなど、重賞以外のレースも含めて好走実績が目立つ馬が多い。今回取り上げた馬はほとんど現役を引退しているが、パッションダンスは現役。同馬は新馬、1000万、1600万クラスを阪神芝2000mで勝利している。この春は小倉大賞典で5着、中日新聞杯が4着。人気になりながら重賞であとひと息という成績。しかし、今後阪神芝2000mや小倉芝2000mの重賞に出走してくるようなことがあれば注目してみたいところ。あとひと押しが利き、好走までこぎつけることができるかもしれない。

■表2 中山芝1600m以上で3勝した馬(93年以降)

馬名 着別度数 勝率 連対率 複勝率  
ミッドタウン 5- 0- 0- 3/ 8 62.5% 62.5% 62.5%  
カオリジョバンニ 3- 5- 1- 5/14 21.4% 57.1% 64.3% 東京新聞杯(中山)3着
ドリームバスケット 3- 3- 0- 2/ 8 37.5% 75.0% 75.0%  
ケイワンバイキング 3- 3- 0- 1/ 7 42.9% 85.7% 85.7% ダービー卿CT1着
ショウワモダン 3- 2- 1- 5/11 27.3% 45.5% 54.5% ダービー卿CT1着
シャドウリング 3- 2- 0- 2/ 7 42.9% 71.4% 71.4%  
ニシノシタン 3- 1- 2- 4/10 30.0% 40.0% 60.0%  
ヒロデクロス 3- 1- 1- 4/ 9 33.3% 44.4% 55.6%  
マイネルチャージ 3- 1- 1- 0/ 5 60.0% 80.0% 100.0%  
インセンティブガイ 3- 1- 0- 8/12 25.0% 33.3% 33.3%  
マイネルモルゲン 3- 1- 0- 6/10 30.0% 40.0% 40.0% ダービー卿CT1着ほか
タイキマーシャル 3- 1- 0- 2/ 6 50.0% 66.7% 66.7%  
サトノプログレス 3- 1- 0- 1/ 5 60.0% 80.0% 80.0% NZT1着
ジェミードレス 3- 0- 1- 2/ 6 50.0% 50.0% 66.7%  
ピサノグラフ 3- 0- 1- 1/ 5 60.0% 60.0% 80.0%  
ブラックホーク 3- 0- 1- 0/ 4 75.0% 75.0% 100.0% ダービー卿CT1着
スピードワールド 3- 0- 0- 2/ 5 60.0% 60.0% 60.0% 京成杯1着
マシュリク 3- 0- 0- 1/ 4 75.0% 75.0% 75.0%  
ホーカーテンペスト 3- 0- 0- 1/ 4 75.0% 75.0% 75.0%  
パララサルー 3- 0- 0- 0/ 3 100.0% 100.0% 100.0%  

2001/6/3 東京11R 安田記念(G1)1着 17番 ブラックホーク

続いてダービー卿CTが行われる中山芝1600mについて見ていく。表2は同コースで3勝以上挙げている馬の一覧。ここでもトップは5勝。ミッドタウンが【5.0.0.3】という成績を残している。新馬戦から勝ち鞍を重ね、オープン特別の東風S、ニューイヤーSまで勝利を果たした。しかし、重賞はダービー卿CT、京成杯AHでともに11着と、結果を残すことができなかった。同馬以下は3勝馬がズラリと並ぶ。重賞でも好走を果たしたのはケイワンバイキング、ショウワモダン、マイネルモルゲン、ブラックホークなどが挙げられる。中には中山芝1600mのスペシャリストという存在もいるが、それほど多くない印象。ショウワモダンやヒロデクロス、マイネルモルゲン、ブラックホーク、スピードワールドは安田記念やNHKマイルCで好走を果たしている。

中山芝1600mのG1は朝日杯FSしかないため、古馬のG1で好走しようとするとなると、東京芝1600mか京都芝1600mで強い競馬をする必要がある。そして、実際には東京芝1600mのG1で活躍している馬が多いことがわかる。決して中山芝1600m専用馬ばかりではない。同じ右回りの京都ではなく、左回りでコーナーが2回の東京との強いつながりを見せている。単に該当馬が関東馬だからという理由からかもしれないが、東京の大舞台で大仕事を果たす可能性があると予測することもできよう。表2の馬で、現役で走っているのはホーカーテンペスト。同馬はこれまでの4勝中3勝が中山芝1600m。先日の韓国馬事会を勝利し、再度重賞に挑戦しようかという立場だ。今後のダービー卿CTを含むオープン特別で勝利し、同コース4勝目を挙げることができるだろうか。そして、これまで実績がない東京芝1600mでも好走する日が来るかどうか。この点に注目してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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