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第684回 ロードカナロアで鉄板!?高松宮記念を分析

2013/3/21(木)

 今週は中京競馬場で高松宮記念が行われる。春のG1シリーズの開幕を告げる同レース、昨年は新装となった中京競馬場を舞台に大いに盛り上がりを見せた。今年は昨年末に日本馬初の香港スプリント制覇を成し遂げたロードカナロアが人気となりそうだが、他にもスプリント戦線の実力馬が集まり、熱戦が期待できる。今回は過去の高松宮記念の傾向、そして中京芝1200mの傾向から勝ち馬を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 2-  2-  3-  3/ 10 20.0% 40.0% 70.0% 82% 109%
2番人気 2-  2-  1-  5/ 10 20.0% 40.0% 50.0% 82% 88%
3番人気 3-  1-  2-  4/ 10 30.0% 40.0% 60.0% 222% 137%
4番人気 3-  1-  0-  6/ 10 30.0% 40.0% 40.0% 282% 103%
5番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 30%
6番人気 0-  2-  0-  8/ 10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 77%
7番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 49%
9番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
10番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 59%
11番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 138%
12番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
13番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 204%
14番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 91%
16番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
17番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
18番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 まずは過去の高松宮記念の傾向から探っていくことにしよう。表1は過去10年の人気別成績。1番人気馬は2勝止まりだが、複勝率はトップの70%。2番人気馬も昨年のカレンチャンなど2勝で複勝率は50%。勝ち星が一番多いのは3番人気馬と4番人気馬で3勝ずつ。特に3番人気馬は近4年連続で3着以内に入っており、複勝率も1番人気馬に次ぐ60%と高い。3番人気馬と4番人気馬だけ単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。なお、勝ち馬はすべて4番人気以内におさまっていた。

 2着は07年13番人気で連対したペールギュント以外はすべて6番人気以内。一方、3着は上位3番人気以内で6頭を占めるものの、二ケタ人気馬も3頭食い込んでいる。15番人気で激走した09年のソルジャーズソングのような人気薄の好走もある。

■表2 1番人気の単勝オッズ別成績

単勝オッズ 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1.5〜 1.9 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 65%
2.0〜 2.9 0- 0- 2- 1/ 3 0.0% 0.0% 66.7% 0% 86%
3.0〜 3.9 1- 2- 0- 1/ 4 25.0% 75.0% 75.0% 92% 130%
4.0〜 4.9 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 450% 180%

 表2は過去10年の1番人気馬の単勝オッズ別成績。過去2勝はいずれも3.0倍以上で、3倍を切る人気を集めた5頭は3着までという結果が出ている。ちなみに昨年はロードカナロアが2.4倍の1番人気で3着だった。
今年もロードカナロアが人気を集めそうだが、3.0倍を切った場合はこのデータを打ち破れるか注目だ。

■表3 年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
4歳 0-  2-  1- 41/ 44 0.0% 4.5% 6.8% 0% 12%
5歳 6-  5-  3- 32/ 46 13.0% 23.9% 30.4% 81% 120%
6歳 2-  3-  3- 37/ 45 4.4% 11.1% 17.8% 46% 43%
7歳以上 2-  0-  3- 38/ 43 4.7% 4.7% 11.6% 19% 65%

 表3は年齢別成績。5歳馬が過半数の6勝をあげ、勝率・連対率・複勝率ともに他を圧倒。04年は1着〜3着まで上位を独占した。複勝率も100%を超えている。
他では6歳馬と7歳以上の馬が2勝ずつ。なかでも6歳馬は連対率・複勝率で5歳馬に次ぐ成績。7歳以上の2勝はいずれもキンシャサノキセキがあげたものだった。

一方、不振なのが4歳馬。勝ち星がなく、連対率・複勝率でも一番低い。

■表4 前走レース別成績(過去7年)

前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
阪急杯 3- 4- 3-23/33 9.1% 21.2% 30.3% 64% 68%
オーシャンS 3- 0- 2-47/52 5.8% 5.8% 9.6% 23% 31%
シルクロードS 1- 0- 2-11/14 7.1% 7.1% 21.4% 50% 124%
中山記念 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 1020%
スプリンターズS 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 90%
阪神牝馬S 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 210%
その他のレース 0- 0- 0-18/18 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は06年〜昨年までの過去7年の前走レース別成績。過去10年としなかったのは、阪急杯が06年から芝1200mから芝・内回り1400mへと変更、オーシャンSもオープン特別からG3に昇格したため。表を見ると、勝ち馬はすべて出走頭数が多い上位3レースから出ている。2着は中山記念、スプリンターズS、阪神牝馬Sから各1回出ているが、今年の出走予定馬にはこの組はおらず、上位3レースに絞られる。

 勝率・連対率・複勝率ともに、阪急杯組>シルクロードS組>オーシャンS組の順となっている。まず阪急杯組は過去7年ですべて連対馬を輩出。昨年、一昨年はこの組からサンカルロが連続2着に入っている。シルクロードS組は08年のファイングレインの1勝のみだが、近2年は一昨年のアーバニティ(11番人気)、昨年のロードカナロアと続けて3着。すべての率が低かったオーシャンS組は10年・11年連覇のキンシャサノキセキ、昨年のカレンチャンと近3年は連続して優勝馬を出している。

つまり近2年は1着オーシャンS組、2着阪急杯組、3着シルクロードS組で決まっている。率が低いオーシャンS組だが、最近は勢いがあり、低く見ることはできないだろう。この3つのレースをもう少し掘り下げてみる。

■表5 前走着順別成績(過去7年)

前走着順 阪急杯 オーシャンS シルクロードS
前走1着 0- 1- 2- 4/ 7 1- 0- 0- 4/ 5 1- 0- 1- 4/ 6
前走2着 1- 0- 1- 0/ 2 1- 0- 0- 6/ 7 0- 0- 1- 0/ 1
前走3着 2- 1- 0- 2/ 5 0- 0- 0- 5/ 5 0- 0- 0- 0/ 0
前走4着 0- 0- 0- 1/ 1 1- 0- 1- 2/ 4 0- 0- 0- 0/ 0
前走5着 0- 1- 0- 2/ 3 0- 0- 0- 4/ 4 0- 0- 0- 0/ 0
前走6〜9着 0- 1- 0- 8/ 9 0- 0- 1-13/14 0- 0- 0- 3/ 3
前走10着〜 0- 0- 0- 6/ 6 0- 0- 0-13/13 0- 0- 0- 4/ 4

 表5は前走着順別成績。1400mとなってからの阪急杯組の勝ち馬は本番で勝っていない。本番で1番人気に推された馬はいなかったが、11年のサンカルロ2着が最高成績。本当に強い馬はいかなるデータも通用しないものだろうが、阪急杯を勝ったロードカナロアには不利なデータが出ている。
阪急杯組では前走2着馬、3着馬が好成績オーシャンS組は前走4着以内シルクロードSは前走で連対した馬が好走条件といえそうだ。

■表6 前走人気別成績(過去7年)

前走人気 阪急杯 オーシャンS シルクロードS
前走1人気 1- 2- 1- 1/ 5 1- 0- 0- 4/ 5 0- 0- 1- 3/ 4
前走2人気 1- 1- 1- 2/ 5 2- 0- 0- 2/ 4 0- 0- 0- 1/ 1
前走3人気 1- 0- 1- 2/ 4 0- 0- 0- 6/ 6 1- 0- 0- 1/ 2
前走4人気 0- 1- 0- 3/ 4 0- 0- 0- 3/ 3 0- 0- 0- 0/ 0
前走5人気 0- 0- 0- 2/ 2 0- 0- 1- 5/ 6 0- 0- 0- 1/ 1
前走6〜9人 0- 0- 0- 7/ 7 0- 0- 1-11/12 0- 0- 0- 4/ 4
前走10人〜 0- 0- 0- 6/ 6 0- 0- 0-16/16 0- 0- 1- 1/ 2

 続いて表6は前走人気別成績。阪急杯組の3着以内馬はすべて前走4番人気以内。オーシャンS組で高松宮記念を勝った3頭は前走2番人気以内。シルクロードSはアーバニティ以外の2頭は前走3番人気以内だった。

■表7 昨年の高松宮記念の結果

着順 馬名 タイム/着差 4角通過順 上がり3F
1 カレンチャン 1分10秒3 2 35秒5
2 サンカルロ クビ 12 34秒7
3 ロードカナロア 1/2馬身 4 35秒4
4 ダッシャーゴーゴー クビ 4 35秒4
5 マジンプロスパー 3/4馬身 2 35秒7
7 アグネスウィッシュ 1分10秒7 18 34秒5

 ここからは昨年新装された中京芝1200mの傾向を見ていこう。まず表7は昨年の高松宮記念の結果。驚くべきは良馬場にもかかわらず、勝ちタイムが1分10秒3とかかったこと。タイムが遅いからレベルが低いのではなく、オープンしたばかりの中京芝は軒並み時計がかかっていた。

 昨年の前後半600mずつのレースラップは前半34秒5、後半35秒8。先行勢が上位を占める中でサンカルロだけが中団から脚を伸ばした。ロードカナロアは好スタートから終始最内を進んだが、前にいたカレンチャンに追いつくことができず、ゴール前でサンカルロに交わされて3着。上位が前で決まったことを考えると、サンカルロは価値がある2着だったといえよう。

■表8 トリトンSの結果(2013/3/10)

着順 馬名 タイム/着差 4角通過順 上がり3F
1 バーバラ 1分8秒8 13 34秒0
2 バクシンカーリー アタマ 9 34秒3
3 リトルゲルダ クビ 6 34秒8
4 オーシャンカレント アタマ 8 34秒7
5 アグネスウィッシュ 1分9秒0 16 33秒8
8 シゲルアセロラ 1分9秒4 1 36秒1

 続いて表8は先日中京芝1200mで行われた準オープンのトリトンSの結果。勝ち時計の1分8秒8は昨年の高松宮記念よりも1秒5も速い。このレースには昨年の高松宮記念で7着だったアグネスウィッシュが出走していたが、自身の時計を1秒7詰めている。

このトリトンSは前後半のラップが前半33秒3、後半35秒5。勝ったバーバラは前が飛ばす展開の中、道中は中団から後方に待機。直線で外に出して、先行勢をまとめて交わしての勝利。昨年の高松宮記念の上位と比べても、上がり3Fがかなり速いことがわかる。とはいえ、芝1200mの準オープンで1分8秒8は競馬場別で見ても時計がかかる部類に入り、スピードだけでなくパワーも必要な馬場といえるだろう。

■表9 ロードカナロアの戦績(12年以降)

日付 レース名 人気 着順 走破タイム 秒差 先着した馬
2012/1/28 シルクロードS 1 1 1分8秒3 0秒4
2012/3/25 高松宮記念 1 3 1分10秒4 0秒1 カレンチャン・サンカルロ
2012/6/17 函館スプリントS 1 2 1分9秒5 0秒1 ドリームバレンチノ
2012/9/9 セントウルS 1 2 1分7秒3 0秒0 エピセアローム
2012/9/30 スプリンターズS 2 1 1分6秒7 0秒1
2012/12/9 香港スプリント 1 1分8秒5 0秒3
2013/2/24 阪急杯 1 1 1分21秒0 0秒1

2012/9/30 中山11R スプリンターズS(G1)1着 16番 ロードカナロア

表9はロードカナロアの近2年の成績をまとめたもの。昨秋のスプリンターズS優勝によって一気に頂点へと覚醒した印象があるが、その前の3戦はいずれも2着、3着に敗れているのも事実。今回の出走予定馬ではサンカルロ、ドリームバレンチノ、エピセアロームに敗れている。これをどう見るかが今回の高松宮記念の最大の焦点となりそうだ。

覚醒したロードカナロアの1強と見るか、付け入る隙があると見るかで狙いは大きく変わってくる。

<結論>

■表10 高松宮記念の出走予定馬(3/20現在)

順位 馬名 性齢 厩舎 前走
1 ロードカナロア 牡5 安田隆 阪急杯 1着
2 ドリームバレンチノ 牡6 加用 シルクロードS 1着
3 サンカルロ 牡7 大久保洋 阪急杯 4着
4 エピセアローム 牝4 石坂 阪急杯 9着
5 ダッシャーゴーゴー 牡6 安田隆 オーシャンS 2着
6 シルクフォーチュン 牡7 藤沢則 フェブラリーS 5着
7 フィフスペトル 牡7 加藤征 阪神C 9着
8 マジンプロスパー 牡6 中尾秀 阪急杯 2着
9 サクラゴスペル 牡5 尾関 オーシャンS 1着
10 スキノエンデバー 牡5 浅見 阪急杯 6着
11 ハクサンムーン 牡4 西園 オーシャンS 9着
12 アイラブリリ 牝4 シルクロードS 15着
13 アドマイヤセプター 牝5 橋田 オーシャンS 11着
14 ミキノバンジョー 牡6 大橋 大阪城S 9着
15 サクラアドニス 牡5 村山 オーシャンS 14着
16 ツルマルレオン 牡5 橋口 オーシャンS 3着
17 メモリアルイヤー 牝5 村山 うずしおS 1着
18 メイショウデイム 牝6 佐山 中山牝馬S 15着
19 モンストール 牡4 尾関 東風S 4着
※フルゲート18頭。サクラアドニスは回避予定

2012/3/25 中京11R 高松宮記念(G1)2着 17番 サンカルロ

 今年の高松宮記念の出走予定馬は表10のとおり(3/20時点)。

 ロードカナロアに人気がかなり集まるのは間違いないだろう。日本馬で初めて香港スプリントを制した同馬には敬意を払うが、表2・表5のデータを見るとアタマ鉄板とは言えないのではないだろうか。いわば横綱といった立場で圧勝するかもしれないが、何かに負けるシーンがあってもおかしくないという見解をとりたい。

 逆転があるとすれば、まずは昨年の2着馬サンカルロ。昨年よりは時計こそ速いが、それでもパワーが必要な現在の馬場は合う。表8のトリトンSの上位馬を見ても、中団から差し脚を生かすサンカルロの一発は魅力十分だ。

 他で注目はシルクロードSの勝ち馬ドリームバレンチノ、オーシャンSの勝ち馬サクラゴスペル。どちらも前走でダッシャーゴーゴーを破って勝利。昨年ダッシャーゴーゴーが高松宮記念4着だったことをものさしにすれば、好走は十分可能。特にサクラゴスペルは5歳馬、近3年連続で優勝馬を出しているオーシャンS組ということで勝つシーンもあると見る。また近2走で2着のダッシャーゴーゴーも展開次第では上位に来る力はある。

 最後に穴でマジンプロスパーも挙げておきたい。昨年は高松宮記念で5着に敗れているが、上位と差のない競馬をしている。表5で示した好成績の阪急杯2着馬。昨年夏のCBC賞でも勝利しており、走破圏内の一頭と見たい。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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