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第681回 中京芝1400mの傾向は?

2013/3/11(月)

中京競馬場の新装オープンから1年が経過し、先週の中日新聞杯から2年目の開催に突入した。今週、その中京ではファルコンSが行われるが、舞台となる芝1400mは下級条件戦が中心のコース。いったいどんな傾向が出ているのか、まだ掴んでおられない方も多いだろう。そこで月曜掲載分の今回は、中京競馬場・芝1400mの傾向を調べてみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。また、集計期間は昨年の新装オープンから、前開催の本年2月3日までである。

■表1 昨年のファルコンSの結果(雨・重)

馬名 着差 斤量 騎手 人気 通過順 上がり 前走
1 7 15 ブライトライン 1.24.0 56 安藤勝己 4 14-15 35.5 アーリントンC・7着
2 4 8 レオンビスティー 1/2 56 国分優作 12 10-8 36.1 シンザン記念・8着
3 8 17 サドンストーム 2 1/2 56 勝浦正樹 3 5-5 36.7 朝日杯FS・6着
4 7 14 レオアクティブ クビ 57 横山典弘 1 12-12 36.4 朝日杯FS・3着
5 6 12 ローレルブレット 1/2 56 池添謙一 5 14-14 36.3 アーリントンC・4着

2012/3/17 中京11R 中日スポーツ賞ファルコンS(G3)

本題に入る前に、まずは昨年のファルコンSから振り返ってみたい。当時は雨で重馬場。道中5番手を追走したサドンストームが直線半ばで抜け出しにかかったが、この馬が先頭に立つより前に、外からレオンビスティー、さらに後方からブライトラインが襲いかかって差し・追込のワンツー。サドンストームはじりじり伸びて3着に粘ったものの、4〜5着にも後方待機組が入った。また、上位5頭のうち4頭が2桁馬番、そして5頭すべてが前走マイル重賞でひと桁着順の馬だった。

■表2 中京芝1400mの枠番、馬番別成績

枠/馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 6-3-5-64/78 7.7% 11.5% 17.9% 82% 120%
2枠 0-3-4-72/79 0.0% 3.8% 8.9% 0% 26%
3枠 0-3-3-76/82 0.0% 3.7% 7.3% 0% 13%
4枠 4-4-3-70/81 4.9% 9.9% 13.6% 48% 56%
5枠 4-5-3-69/81 4.9% 11.1% 14.8% 86% 50%
6枠 6-6-9-65/86 7.0% 14.0% 24.4% 73% 101%
7枠 11-9-10-86/116 9.5% 17.2% 25.9% 88% 127%
8枠 13-11-7-88/119 10.9% 20.2% 26.1% 214% 101%
1番 5-1-3-35/44 11.4% 13.6% 20.5% 139% 66%
2番 1-3-2-38/44 2.3% 9.1% 13.6% 6% 151%
3番 0-2-5-37/44 0.0% 4.5% 15.9% 0% 46%
4番 0-1-0-43/44 0.0% 2.3% 2.3% 0% 4%
5番 0-1-1-42/44 0.0% 2.3% 4.5% 0% 8%
6番 0-5-3-36/44 0.0% 11.4% 18.2% 0% 66%
7番 4-2-3-34/43 9.3% 14.0% 20.9% 141% 73%
8番 5-1-2-36/44 11.4% 13.6% 18.2% 54% 70%
9番 1-1-0-40/42 2.4% 4.8% 4.8% 39% 20%
10番 3-4-4-30/41 7.3% 17.1% 26.8% 80% 105%
11番 1-3-3-35/42 2.4% 9.5% 16.7% 9% 52%
12番 6-1-4-27/38 15.8% 18.4% 28.9% 150% 83%
13番 3-5-3-27/38 7.9% 21.1% 28.9% 46% 83%
14番 2-1-4-31/38 5.3% 7.9% 18.4% 50% 65%
15番 4-5-2-24/35 11.4% 25.7% 31.4% 159% 263%
16番 7-2-0-25/34 20.6% 26.5% 26.5% 615% 137%
17番 1-4-4-24/33 3.0% 15.2% 27.3% 43% 114%
18番 1-2-1-26/30 3.3% 10.0% 13.3% 59% 52%

中京芝1400mのコース図

では、中京芝1400m全体の傾向を見てみよう。スタートは2コーナーのポケットだが、すぐ本コースと合流。向正面半ばから下りつつ500mほど直線を走って3コーナーへ。そのまま直線入り口まで下り、そこからは2%の上り坂が残り200m手前まで続く。直線距離は412mだ。

そんなコース形態は枠順による有利・不利はなさそうにも見受けられるが、実際には今のところ、表1の通り外枠優勢の傾向がはっきりと出ている。8枠が勝率から複勝率まですべてトップに立ち、連対率や複勝率の2〜3位も7枠と6枠。この6〜8枠は複勝回収率も100%を超えている。ただ、馬番では17〜18番の連対率はさほど高くはなく、18番は複勝率も低め。フルゲートでは、あまり外過ぎても良くないようだ。一方、内では2〜3枠が不振。しかし1枠、特に1番枠はこのコースの内枠としては悪くない成績を残している点には注意したい。

■表3 人気・枠番別成績

枠番 1〜3番人気 4〜6番人気 7番人気以下
勝率 連対率 複勝率 勝率 連対率 複勝率 勝率 連対率 複勝率
1枠 29.4% 35.3% 52.9% 0.0% 0.0% 0.0% 2.0% 6.0% 10.0%
2枠 0.0% 12.5% 37.5% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 2.0% 2.0%
3枠 0.0% 16.7% 22.2% 0.0% 0.0% 11.1% 0.0% 0.0% 0.0%
4枠 18.2% 27.3% 36.4% 10.5% 15.8% 21.1% 0.0% 3.9% 5.9%
5枠 5.6% 22.2% 27.8% 7.7% 7.7% 15.4% 4.0% 8.0% 10.0%
6枠 16.7% 50.0% 66.7% 20.0% 26.7% 40.0% 1.7% 3.4% 11.9%
7枠 30.0% 60.0% 65.0% 13.0% 21.7% 43.5% 2.7% 4.1% 9.6%
8枠 40.0% 60.0% 70.0% 5.3% 21.1% 42.1% 5.0% 10.0% 11.3%

表3は、枠番別の成績を人気から分類したものである。1枠の4〜6番人気【0.0.0.11】、7枠の7番人気以下が【2.1.4.66】などはあるものの、全体としては人気を問わず外枠が好成績で、内なら1枠という傾向は表2と大きな違いがないと言えるだろう。

■表4 中京芝1400m脚質成績(1)

脚質 中京芝1400m 参考:東京芝14(12年)
着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 勝率 連対率 複勝率
逃げ 4-0-2-38/44 9.1% 9.1% 13.6% 32% 25% 3.6% 21.8% 29.1%
先行 10-11-12-139/172 5.8% 12.2% 19.2% 56% 77% 12.8% 19.8% 28.3%
中団 16-23-26-231/296 5.4% 13.2% 22.0% 53% 84% 6.4% 13.9% 22.0%
後方 13-10-4-182/209 6.2% 11.0% 12.9% 153% 82% 2.9% 5.9% 8.4%
マクリ 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 410% 170% 0.0% 0.0% 0.0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

続いて表4は脚質別の成績である。逃げから後方まで連対率にあまり差がないことが、このコースの大きな特徴だ。脚質別成績では「逃げ」「先行」の好走確率が高く、多くの馬が該当する「中団」「後方」は低く出るコースが多い。コース形態の似た東京芝1400mの成績も参考に掲載したが、やはりそのような傾向にある。しかし、中京芝1400mは特に「後方」の勝率や連対率が他のコースよりも高く、3着以内の頭数でも「逃げ」「先行」39頭に対し、「中団」「後方」が92頭と非常に多い。
また、冒頭にも触れたように中京芝1400mは下級条件が中心で、全44レース中37レースが新馬、未勝利、500万である。一般的に下級条件は前が残りやすいものだが、そんな中でこれだけ差し・追込の活躍が目立つこのコースはかなり特異だ。

■表5 中京芝1400m脚質成績(2)

脚質 良馬場 稍重〜不良
着別度数 勝率 連対率 複勝率 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 2-0-2-24/28 7.1% 7.1% 14.3% 2-0-0-14/16 12.5% 12.5% 12.5%
先行 8-9-8-85/110 7.3% 15.5% 22.7% 2-2-4-54/62 3.2% 6.5% 12.9%
中団 10-11-15-153/189 5.3% 11.1% 19.0% 6-12-11-78/107 5.6% 16.8% 27.1%
後方 7-8-3-118/136 5.1% 11.0% 13.2% 6-2-1-64/73 8.2% 11.0% 12.3%
マクリ 1-0-0-0/1 100.0% 100.0% 100.0% 該当なし
※脚質はTarget frontier JVによる分類

良馬場と稍重〜不良の脚質成績を比較すると(表5)、道悪では良馬場より「先行」の好走確率が下がり、「中団」が上がる傾向にある。「逃げ」はサンプルが少なくなるためこの表だけでは断定できないが、「後方」は馬場状態による差はあまりないようだ。

■表6 枠番別脚質成績比較(連対率)

脚質 1枠 2枠 3枠 4枠 5枠 6枠 7枠 8枠
逃げ 10.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 0.0% 50.0%
先行 11.8% 0.0% 10.5% 5.6% 15.4% 5.3% 12.1% 28.0%
中団 10.3% 5.4% 3.0% 17.1% 10.0% 20.6% 17.6% 17.0%
後方 13.6% 4.2% 0.0% 4.5% 10.5% 15.4% 21.4% 14.6%
マクリ 100.0%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表6は枠番ごとに脚質成績(連対率)を見たもので、「逃げ」は各枠10頭以下になるため参考程度としたい。注目は、8枠の「先行」が連対率28.0%と高い点だ。同じ外枠でも6枠や7枠は「中団」「後方」が全体の成績を引き上げているが、8枠はそれに加えて先行した馬も良く、その分、表2の全体では外枠の中でも8枠が好成績を出していると言えるだろう。

■表7 本年3月9日のレース結果

レース 馬名 人気 通過順 上がり
4R 1 8 18 リオグランデ 1 4-5 35.1
2 8 16 ハギノソフィア 6 2-2 35.4
3 1 2 ブラザーウインド 9 4-4 35.3
4 4 8 ドラグレスク 7 1-1 35.6
5 6 12 マリンレイ 16 8-8 35.0
12R 1 5 10 ザッハトルテ 4 11-10 34.3
2 7 14 ウイングザムーン 5 8-7 34.6
3 6 12 ハーキュリーズ 1 3-3 34.9
4 8 16 ゴールデンムーン 7 6-5 34.9
5 7 15 ヴィクトリーマーチ 9 1-1 35.5

表7はデータ集計期間外になる、本稿執筆中の3月9日(土)に行われたレースの結果。この開催に入っても外枠優勢の傾向に変わりなく、5着以内の10頭中8頭が2桁馬番だった。また、前残りに近い展開になった第4レースは、表6で「先行」が好成績を記録していた8枠同士の決着になっている。わずか2レースだが、この結果を見るかぎりは、開催が変わってもこれまでのデータが有効そうな印象だ。

■表8 中京芝1400m騎手・種牡馬成績ベスト5

騎手/種牡馬 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
川須栄彦 3-1-1-15/20 15.0% 20.0% 25.0% 66% 74%
浜中俊 3-0-2-11/16 18.8% 18.8% 31.3% 97% 56%
高倉稜 2-3-3-22/30 6.7% 16.7% 26.7% 27% 71%
勝浦正樹 2-3-1-5/11 18.2% 45.5% 54.5% 225% 198%
北村友一 2-3-0-15/20 10.0% 25.0% 25.0% 35% 54%
ディープインパクト 4-5-2-15/26 15.4% 34.6% 42.3% 180% 81%
アグネスタキオン 4-4-2-20/30 13.3% 26.7% 33.3% 362% 178%
ダイワメジャー 3-2-5-15/25 12.0% 20.0% 40.0% 76% 121%
サクラバクシンオー 3-2-0-17/22 13.6% 22.7% 22.7% 238% 99%
アドマイヤムーン 3-0-2-18/23 13.0% 13.0% 21.7% 160% 70%

最後に、中京芝1400mの騎手、種牡馬の勝ち鞍トップ5を掲載しておきたい。まだ該当レース数が少ないため参考程度だが、騎手では関東の勝浦正樹騎手の安定した成績が目を引く。また、種牡馬は上位3頭がサンデーサイレンス産駒で、特にこの3頭は複勝率が高い。また、それぞれ単複の回収率も上々だ。

以上、中京芝1400mの傾向を、枠番と脚質を中心に分析してみた。2桁馬番や、「差し」「追込」の活躍が目立つというここ1年全体の傾向が、新装ひと開催目だった昨年のファルコンSにも現われていたようだ。もちろん枠や脚質だけで結果が決まるものでもないが、取捨や順位づけに迷った際には参考にしていただきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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