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第678回 東西の実績馬が激突! 弥生賞を占う

2013/2/28(木)

今週は日曜日に弥生賞が行われる。皐月賞に向けての注目トライアルだ。今年は東から東スポ杯2歳Sの覇者コディーノ、西からはラジオNIKKEI杯2歳Sを無敗で制したエピファネイアが出走予定。両馬の初対決を中心にレースの行方が検討されそうだ。いつものように過去10年の結果から今年の展望を行ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の弥生賞の結果

着順 人気 馬名 前走成績
12年 1 9 コスモオオゾラ 共同通信杯5着
2 3 トリップ ラジNIK杯2歳S4着
3 5 アーデント 京成杯4着
11年 1 1 サダムパテック 朝日杯FS4着
2 7 プレイ つばき賞2着
3 5 デボネア 京成杯2着
10年 1 1 ヴィクトワールピサ ラジNIK杯2歳S1着
2 2 エイシンアポロン 朝日杯FS2着
3 7 ダイワファルコン 500万2着
09年 1 1 ロジユニヴァース ラジNIK杯2歳S1着
2 5 ミッキーペトラ 未勝利1着
3 7 モエレエキスパート シンザン記念10着
08年 1 2 マイネルチャールズ 京成杯1着
2 1 ブラックシェル きさらぎ賞7着
3 7 タケミカヅチ 共同通信杯2着
07年 1 1 アドマイヤオーラ シンザン記念1着
2 6 ココナッツパンチ 新馬1着
3 2 ドリームジャーニー 朝日杯FS1着
06年 1 1 アドマイヤムーン 共同通信杯1着
2 6 グロリアスウィーク きさらぎ賞4着
3 5 ディープエアー きさらぎ賞6着
05年 1 1 ディープインパクト 若駒S1着
2 3 アドマイヤジャパン 京成杯1着
3 2 マイネルレコルト 朝日杯FS1着
04年 1 2 コスモバルク ラジNIK杯2歳S1着
2 3 メイショウボーラー 朝日杯FS2着
3 6 メテオバースト 朝日杯FS6着
03年 1 2 エイシンチャンプ 朝日杯FS1着
2 4 スズノマーチ こぶし賞1着
3 7 コスモインペリアル 京成杯3着

表1は過去10年の弥生賞の結果(上位馬一覧)。弥生賞→皐月賞と連勝を飾ったのはディープインパクトとヴィクトワールピサだけであり、本番と同じコースで行われるトライアルの割には、直結度はあまり高くないと言える。だが、勝ち馬の大半は後のG1で活躍しており、将来性豊かな馬が脚光を浴びる場所となっている。フロックではそう簡単に勝てるレースではない。また、最も早い時期に行われる牡馬クラシックだけに、この時点である程度のキャリア・実績を積んでいることが求められるレースでもある。

■表2 弥生賞出走馬のキャリア別成績(過去10年)

キャリア 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
1戦 0-  1-  0-  2/  3 0.0% 33.3% 33.3% 0 100
2戦 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 13 11
3戦 2-  4-  2- 21/ 29 6.9% 20.7% 27.6% 10 81
4戦 2-  0-  2- 19/ 23 8.7% 8.7% 17.4% 19 30
5戦 3-  2-  2- 14/ 21 14.3% 23.8% 33.3% 168 72
6戦 1-  2-  1-  3/  7 14.3% 42.9% 57.1% 55 190
7戦 0-  1-  1- 10/ 12 0.0% 8.3% 16.7% 0 68
8戦 0-  0-  2-  7/  9 0.0% 0.0% 22.2% 0 128
9戦 1-  0-  0-  3/  4 25.0% 25.0% 25.0% 110 45
10戦 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

まずキャリアの面で見ていくと過去10年の出走馬は表2のような結果となっている。クラシックで勝ち負けをするような素質馬はデビューからあまり足踏みをせずに好走を重ねていくことが多い。実績が十分でも、あまり使いすぎているような馬は伸びシロという点で魅力を欠く。このレースで言えば、キャリア7戦以上となると好走率は下がっている。かといって、キャリアが少なすぎるのもよくない。キャリア2戦以下で勝利したのは、05年ディープインパクトだけ。同馬は新馬から圧倒的なパフォーマンスを見せており、あとから考えても特別な存在。同馬のように2戦2勝で挑むも、昨年はアダムスピークが出走して結果は8着だった。

したがって、このレースではキャリア3〜6戦で挑むのが望ましいと言える。その間のキャリア数で優劣をつけるのは難しいが、キャリア6戦の馬には大きな特徴がある。同キャリアの通算成績は【1.2.1.3】。連対率は42.9%、複勝率は57.1%と最も高い。やや多いキャリアながらも弥生賞では好成績を挙げているのだ。好走したのは全部で4頭。具体的には10年エイシンアポロン(2番人気2着)、08年タケミカヅチ(7番人気3着)、06年グロリアスウィーク(6番人気2着)、04年コスモバルク(2番人気1着)。いずれもすでに1600m以上の重賞で連対実績があったというのが注目すべき共通項だ。

■表3 弥生賞出走馬の前走クラス別成績(過去10年)

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
新馬 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3% 0 100
未勝利 0- 1- 0- 6/ 7 0.0% 14.3% 14.3% 0 77
500万下 0- 2- 1-34/37 0.0% 5.4% 8.1% 0 25
OPEN特別 1- 0- 0- 8/ 9 11.1% 11.1% 11.1% 13 11
G3 7- 4- 6-29/46 15.2% 23.9% 37.0% 95 110
G2 0- 0- 0- 0/ 0          
G1 2- 2- 3- 5/12 16.7% 33.3% 58.3% 59 125

キャリア6戦馬に限らず重賞での好走実績はプラス材料。好走に至らなくても重賞出走経験そのものが大事となる。表1で示した好走馬の前走成績を見ると、重賞組がほとんどという印象がすぐに飛び込んでくる。具体的な前走クラス別成績を示したのが表3。前走G1組が【2.2.3.5】、同G3組が【7.4.6.29】。実に勝ち馬の90%を占める。前走オープン特別組は【1.0.0.8】で、好走したのはディープインパクト(若駒S1着)のみ。このデータでも同馬が特別な存在であったことがわかる。前走500万クラスは【0.2.1.34】。好走率は高くないし、勝利まで至っていない点も気になる。

■表4 前走朝日杯FS組の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 1- 0- 2- 1/ 4 25.0% 25.0% 75.0% 110 110
前走2着 0- 2- 0- 1/ 3 0.0% 66.7% 66.7% 0 116
前走3着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走4着 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 270 140
前走5着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走6〜9着 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0 290
前走10着〜 0- 0- 0- 0/ 0          

前走重賞組の中で注目なのは朝日杯FSラジオNIKKEI杯2歳S。前者は2歳王者を決めるG1。後者はG3ながらクラシック好走馬を多数輩出するハイレベルな一戦。おのずと素質馬が集まる場所となっている。では、この両レースを比較した場合、どちらがこのレースには相性がよいのか。それを確認しておきたい。

まず表4は前走朝日杯FS組の着順別成績。前走朝日杯FSで1着馬の成績は【1.0.2.1】。03年エイシンチャンプら3頭が好走を果たしている。同様に前走2着馬は【0.2.0.1】という成績。勝ち馬はいないが連対率は66.7%をマークしている。

■表5 前走ラジオNIKKEI杯2歳S組の着順別成績(過去10年)

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
前走1着 2- 0- 0- 1/ 3 66.7% 66.7% 66.7% 100 73
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
前走3着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走4着 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0% 0 260
前走5着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走6〜9着 0- 0- 0- 0/ 0          
前走10着〜 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0 0

一方、前走ラジオNIKKEI杯2歳S組の着順別成績は表5のようになっている。前走1着馬は【2.0.0.1】。ロジユニヴァースとヴィクトワールピサが勝利。着外に敗れたのはアダムスピーク。同馬は先ほどキャリアの少なさについて指摘した。つまり、キャリア3〜6戦で前走ラジオNIKKEI杯2歳S1着馬に限れば、ここまで2戦2勝というわけだ。過去10年のデータでも案外サンプルは少ないが、ラジオNIKKEI杯2歳S勝ち馬が、朝日杯FS連対馬よりもわずかに優勢と考えてみたい。

【結論】
それでは今年の弥生賞を占っていこう。出走予定馬は表6の通り。

■表6 今年の弥生賞出走予定馬

2012/12/22 阪神11R ラジオNIKKEI杯(G3)1着 7番 エピファネイア

2012/11/17 東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)1着 1番 コディーノ

馬名 キャリア 前走成績
エピファネイア 3 ラジオNIKKEI杯2歳S1着
エフティシリウス 3 500万8着
カミノタサハラ 3 500万1着
キズナ 3 ラジオNIKKEI杯2歳S3着
クロスボウ 3 共同通信杯9着
コディーノ 4 朝日杯FS2着
サトノネプチューン 2 ホープフルS1着
ダービーフィズ 4 若竹賞1着
トルークマルト 8 500万7着
トーセンワープ 4 ホープフルS9着
バッドボーイ 7 きさらぎ賞4着
ヘミングウェイ 6 シンザン記念2着
マイネルクロップ 6 500万1着
マクベスバローズ 6 未勝利1着
ミヤジタイガ 6 若駒S4着

まずキャリアで見ていくと7戦以上と多いのがバッドボーイとトルークマクト。前者はラジオNIKKEI杯2歳S2着馬だが、データに引っかかる。逆にキャリアが2戦と少ないのがサトノネプチューン。2戦2勝馬で底を見せていないが、ここでは推奨できない。

キャリア3〜6戦で前走重賞組が中心。特にラジオNIKKEI杯2歳Sを制したエピファネイアと、前走朝日杯FSでは2着に負けたものの東スポ杯2歳Sを完勝したコディーノ。この2頭が実績上位で、当日も人気になることが予想される。データ上でもこの2頭は有力。ラジオNIKKEI杯2歳S優勝馬は勝ち切り、朝日杯FS2着馬は2着止まりという近年の傾向から、ここではエピファネイアを上位に推す。あとは、キャリア6戦馬の中から、芝1600m重賞で連対実績があるヘミングウェイを注目馬として取り上げてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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