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第676回 中山開幕週のメイン!中山記念を分析する

2013/2/21(木)

 今週から中山、阪神開催が開幕する。2回中山開幕週のメインを飾るのは芝1800mで行われる伝統の重賞・中山記念。重賞常連馬が数多く集まり、馬券的にも面白い一戦となりそうだ。今回は中山記念をデータから分析する。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 人気別成績(過去10年)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 4-  1-  1-  4/ 10 40.0% 50.0% 60.0% 89% 76%
2番人気 1-  1-  2-  6/ 10 10.0% 20.0% 40.0% 52% 65%
3番人気 1-  2-  1-  6/ 10 10.0% 30.0% 40.0% 64% 78%
4番人気 1-  3-  2-  4/ 10 10.0% 40.0% 60.0% 76% 155%
5番人気 0-  0-  2-  8/ 10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 83%
6番人気 2-  0-  0-  8/ 10 20.0% 20.0% 20.0% 324% 65%
7番人気 0-  2-  1-  7/ 10 0.0% 20.0% 30.0% 0% 151%
8番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 65%
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 0-  0-  0-  9/  9 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
12番人気 0-  1-  0-  7/  8 0.0% 12.5% 12.5% 0% 71%
13番人気 1-  0-  0-  4/  5 20.0% 20.0% 20.0% 728% 144%
14番人気 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2012/2/26 中山11R 中山記念(G2)1着 3番 フェデラリスト

 まずは基本的なところをいくつか。表1は03年から昨年までの過去10年の人気別成績。1番人気馬は【4.1.1.4】で11年のヴィクトワールピサら4勝。複勝率は60%とまずまず。他では4番人気馬が【1.3.2.4】で1番人気馬と同じ複勝率60%と健闘。昨年3着のリアルインパクトら近2年は続けて馬券に絡んでいる。
以下、6番人気馬が07年のローエングリンら2勝。13番人気馬の勝利は10年のトーセンクラウン。このときは不良馬場で2着にも12番人気のテイエムアンコールが入り、大波乱となった。

■表2 年齢別成績(過去10年)

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
4歳 3-  2-  2- 22/ 29 10.3% 17.2% 24.1% 18% 45%
5歳 1-  2-  4- 20/ 27 3.7% 11.1% 25.9% 23% 63%
6歳 2-  5-  1- 24/ 32 6.3% 21.9% 25.0% 137% 98%
7歳以上 4-  1-  3- 37/ 45 8.9% 11.1% 17.8% 91% 55%

 次に表2は年齢別成績。勝率が一番高いのは4歳馬。04年のサクラプレジデントら3勝はすべて1番人気でのものだった。勝利数トップは7歳以上の馬で4勝。ただ08年・09年にカンパニー(当時7歳・8歳)が連覇しているのが大きい。
連対率1位は6歳馬で21.9%。単勝回収率は100%を超えており、複勝回収率もトップで100%に近かった。

■表3 枠番別成績(過去10年)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1枠 2- 3- 0- 8/13 15.4% 38.5% 38.5% 146% 103%
2枠 3- 1- 2- 8/14 21.4% 28.6% 42.9% 298% 144%
3枠 1- 2- 1-11/15 6.7% 20.0% 26.7% 42% 76%
4枠 1- 0- 1-12/14 7.1% 7.1% 14.3% 37% 28%
5枠 1- 2- 2-13/18 5.6% 16.7% 27.8% 85% 106%
6枠 0- 0- 2-17/19 0.0% 0.0% 10.5% 0% 22%
7枠 2- 1- 0-17/20 10.0% 15.0% 15.0% 45% 33%
8枠 0- 1- 2-17/20 0.0% 5.0% 15.0% 0% 37%

 続いて表3は枠順別成績。1枠・2枠に入った馬の成績の良さが際立っており、単勝回収率・複勝回収率ともに100%を超えている。まだ枠順は発表されていないが、1枠・2枠に入った馬は十分注意した方が良いだろう。外目の枠では5枠の馬が複勝率27.8%と健闘。複勝回収率でも100%を超えていた。

■表4 前走クラス別成績(過去10年・海外レースは除く)

クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1600万下 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
オープン特別 1-  0-  1- 18/ 20 5.0% 5.0% 10.0% 182% 49%
G3 5-  6-  5- 56/ 72 6.9% 15.3% 22.2% 63% 74%
G2 0-  1-  2- 14/ 17 0.0% 5.9% 17.6% 0% 40%
G1 4-  3-  1-  8/ 16 25.0% 43.8% 50.0% 91% 94%

 表4は前走クラス別成績。前走重賞組がほとんどだ。なかでも出走数が抜けて多いのが前走G3組。好走例も多く、複勝率22.2%とまずまず高い。前走G2組は勝ち星がなく、2着・3着止まり。これらに対し、複勝率50%と好成績なのが前走G1組。単勝回収率・複勝回収率ともに100%近い数字をあげている。なお、オープン特別組は苦戦傾向。単勝回収率182%はトーセンクラウンの一発で跳ね上がっている。

■表5 前走G1組の人気別成績(過去10年・海外レースは除く)

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収率 複勝回収率
1番人気 3- 1- 0- 0/ 4 75.0% 100.0% 100.0% 177% 127%
2番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
3番人気 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
4番人気 1- 2- 1- 0/ 4 25.0% 75.0% 100.0% 190% 250%
5番人気以下 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

 表5は前走G1組の人気別成績。この組は1番人気馬と4番人気馬に好走例が集中。1番人気馬は【3.1.0.0】、4番人気馬は【1.2.1.0】でともに複勝率100%だった。逆に他の人気では走っていない。2番人気馬・3番人気馬は1頭ずつしかおらず、参考外としても5番人気以下の馬は好走できていない。「前走G1組は4番人気以内」で狙いが立つのではないだろうか。では、他の条件も見ていこう。

■表6 前走距離別成績(過去10年)

距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1200m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
1400m 1-  0-  2-  2/  5 20.0% 20.0% 60.0% 308% 236%
1600m 4-  5-  5- 27/ 41 9.8% 22.0% 34.1% 44% 97%
1800m 1-  2-  0- 22/ 25 4.0% 12.0% 12.0% 68% 44%
2000m 2-  1-  1- 30/ 34 5.9% 8.8% 11.8% 125% 38%
2200m 0-  1-  2- 12/ 15 0.0% 6.7% 20.0% 0% 37%
2400m 1-  0-  0-  1/  2 50.0% 50.0% 50.0% 105% 55%
2500m 1-  0-  0-  2/  3 33.3% 33.3% 33.3% 46% 36%
3000m 0-  1-  0-  2/  3 0.0% 33.3% 33.3% 0% 90%
距離延長馬 5-  5-  7- 31/ 48 10.4% 20.8% 35.4% 70% 108%
距離短縮馬 4-  3-  3- 49/ 59 6.8% 11.9% 16.9% 78% 40%

 表6は前走距離別成績。3着以内馬の約半数を占めるのが前走1600m組。出走頭数が10頭以上の組の中で、複勝率はダントツの34.1%を誇る。対して、前走1800m組、2000m組はいまひとつの成績。前走2200m組はアメリカJCC組が多かったが、勝ち星はなく、2着・3着止まりだった。他では、少数ながら目立つのが前走1400m組。昨年3着のリアルインパクトなど5頭中3頭が馬券に絡んでいる。
表の一番下には前走からの距離延長馬と距離短縮馬の成績を比較したが、距離延長馬の複勝率は距離短縮馬の2倍以上。複勝回収率でも100%を超えていた

■表7 前走着順別成績(過去10年)

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
1着 2-  0-  3- 14/ 19 10.5% 10.5% 26.3% 41% 45%
2着 1-  3-  0- 12/ 16 6.3% 25.0% 25.0% 11% 38%
3着 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 13%
4着 3-  1-  1-  7/ 12 25.0% 33.3% 41.7% 215% 90%
5着 0-  1-  2-  6/  9 0.0% 11.1% 33.3% 0% 111%
6〜9着 2-  3-  1- 24/ 30 6.7% 16.7% 20.0% 146% 95%
10着〜 2-  2-  2- 28/ 34 5.9% 11.8% 17.6% 51% 61%

 表7は前走着順別成績。前走1着馬・2着馬は意外に好走していない。前走4着馬が07年のローエングリンら最多の3勝。また前走6〜9着馬、前走10着以下だった馬も連対率では前走1着馬を上回り、複勝率でもそれほど大差がない。前走の着順はあまり関係なく、むしろ着外に負けた馬の巻き返しも多々ありえるといえる。

■表8 中山記念の脚質別成績(過去10年)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
逃げ 3-  2-  1-  5/ 11 27.3% 45.5% 54.5% 310% 155%
先行 3-  3-  5- 21/ 32 9.4% 18.8% 34.4% 51% 102%
差し 4-  0-  1- 43/ 48 8.3% 8.3% 10.4% 96% 26%
追込 0-  5-  2- 34/ 41 0.0% 12.2% 17.1% 0% 44%
マクリ 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 560%

 表8は脚質別成績。逃げた馬が3勝をあげ、複勝率でも54.5%と非常に高い。昨年は大逃げを打ったシルポートがゴール寸前まで粘って2着だった。他で目立つのが先行馬の複勝率34.4%で複勝回収率は100%超え。差し馬が4勝をあげているが、10年のトーセンクラウン以外の3勝はすべて3番人気以内の馬。相当実力がないと差し切れない。2着が多い追込馬は10年のテイエムアンコール以外の4回はすべて3番人気以内だった。では、中山芝1800m全体ではどういう脚質傾向になっているのだろうか。

■表9 中山芝1800mの脚質別成績(08年〜13年1回中山開催)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単勝回収値 複勝回収値
逃げ 40-  27-  16-  98/ 181 22.1% 37.0% 45.9% 278% 160%
先行 81-  81-  64- 383/ 609 13.3% 26.6% 37.1% 79% 108%
差し 39-  49-  67- 636/ 791 4.9% 11.1% 19.6% 45% 68%
追込 7-  13-  20- 619/ 659 1.1% 3.0% 6.1% 11% 22%
マクリ 3-   0-   3-  13/  19 15.8% 15.8% 31.6% 109% 77%

 表9は08年から今年の1回中山開催までの中山芝1800mにおける脚質別成績。やはり逃げた馬の成績が良い。単勝回収率・複勝回収率でも中山記念と同様に100%を大きく超えている。また、先行馬の複勝率も37.1%と高く、こちらも複勝回収率は100%を超えていた。全体的に中山記念と同じ傾向を示しており、逃げ・先行馬が活躍できるコースといえる。

<結論>
それでは今年の中山記念を見ていこう。出走予定馬は表10のとおり。

■表10 中山記念の出走予定馬

順位 馬名 年齢 調教師 前走成績
1 シルポート 牡8 西園 阪神C 14着
2 ダノンバラード 牡5 池江寿 アメリカJCC 1着
3 シンゲン 牡10 戸田 アメリカJCC 8着
4 ダイワファルコン 牡6 上原 有馬記念 10着
5 スマイルジャック 牡8 小桧山 東京新聞杯 7着
6 リアルインパクト 牡5 東京新聞杯 11着
7 タッチミーノット 牡7 柴崎 中山金杯 1着
8 ナカヤマナイト 牡5 二ノ宮 有馬記念 7着
9 アンコイルド 牡4 矢作 白富士S 1着
10 トーセンレーヴ 牡5 池江寿 京都金杯 7着
11 タガノエルシコ 牡8 中山金杯 9着
12 ニシノメイゲツ 牡6 田村 中山金杯 11着
13 チョイワルグランパ 牡7 アルデバランS 13着
14 ホッカイカンティ 牡8 柴田人 関越S 9着
15 トシザマキ 牝6 西浦 白富士S 9着
16 ルールプロスパー 牡8 北出 東京ジャンプS 4着
17 スノークラッシャー 牡8 土田 アイルランドT 9着
18 ショウナンライジン 牡9 大久保洋 アイルランドT 13着
19 サンディエゴシチー 牡6 作田 キャピタルS 6着
20 カリバーン セン6 鹿戸雄 アイルランドT 11着
※フルゲート16頭。現在のところ、スノークラッシャー以下が除外対象(2/20時点)

2012/11/18 福島11R 福島記念(G3)1着 6番 ダイワファルコン

 このなかで前走G1組はダイワファルコンナカヤマナイトの2頭。どちらとも中山巧者で有力だが、脚質面で一日の長があるのはダイワファルコンの方か。有馬記念は10着に敗れたが、2走前の福島記念では先行して快勝している。表2で示した6歳馬の連対率が良いというデータもあり、連軸としてふさわしいのはこの馬か。もちろんナカヤマナイトも有力。一昨年暮れのディセンバーSでは同じ条件で豪快に差し切っている。この馬の場合は昨年のオールカマーのような少し時計がかかる馬場の方が良さそうだ。

 注意したいのが昨年も2着に好走したシルポート。この馬らしい速めのペースの逃げで後続が離れる展開になれば再度の好走は十分にありえる。今回は前走1400mからの距離延長、コース傾向からしても面白い1頭なのは間違いない。

 他ではダノンバラードとタッチミーノット。ダノンバラードは前走アメリカJCCを勝ったが、表6のように前走2200m組は勝ち星がない。こちらも時計がかかってほしいタイプだ。タッチミーノットは前走中山金杯を快勝。7歳馬だが近走は成績が安定している。前走のようにある程度前に付けられれば、勝つシーンも十分にありそうだ。

 連勝中のアンコイルドはデータ的に厳しい前走オープン特別組。前走がスローペースだっただけに、今回は道中の位置取りがカギとなりそうだ。試金石の一戦といえる。

 穴なら表6のデータから前走マイル戦のスマイルジャック、リアルインパクト、トーセンレーヴあたりか。このなかで注目したいのは昨年3着のリアルインパクト。前走は明らかな太目残りだった。前へ行ける脚質だけに絞れてくれば、変わり身は十分ありそうだ。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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