第674回 G1実績を持つ前走好走馬中心のフェブラリーS|競馬情報ならJRA-VAN

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第674回 G1実績を持つ前走好走馬中心のフェブラリーS

2013/2/14(木)

今週は、中央競馬のG1開幕戦となるフェブラリーSが行われる。昨秋のJCダート以降のダートG1・Jpn1優勝馬3頭すべて不在で混戦模様の今年は、どんな結果が待っているのだろうか。過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1 7-0-1-2/10 70.0% 70.0% 80.0% 167% 106%
2 0-2-2-6/10 0.0% 20.0% 40.0% 0% 83%
3 1-4-1-4/10 10.0% 50.0% 60.0% 59% 124%
4 0-1-2-7/10 0.0% 10.0% 30.0% 0% 116%
5 0-2-0-8/10 0.0% 20.0% 20.0% 0% 53%
6 1-0-1-8/10 10.0% 10.0% 20.0% 206% 80%
7 1-1-0-8/10 10.0% 20.0% 20.0% 243% 112%
8 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
9 0-0-2-8/10 0.0% 0.0% 20.0% 0% 109%
10 0-0-0-10/10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11 0-0-1-9/10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 75%
12〜 0-0-0-48/48 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

2011/2/20 東京11R フェブラリーS(G1)1着 12番 トランセンド 1番人気

過去10年、1番人気は【7.0.1.2。この1番人気が7勝も挙げているため、以下は2〜3着止まりが多いが、中では3番人気が【1.4.1.4】で連対率50.0%、複勝率60.0の好成績を残している。3着以内30頭中27頭が7番人気以内で、8番人気以下は3着3回のみ。12番人気以下からは好走馬が出ていない。また、6番人気以下が同時に2頭以上3着以内に入った年はなく、3連複や3連単なら人気上位5頭から2頭以上が入る組み合わせを選びたい。

■表2 年齢別成績

年齢 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
4歳 4-4-1-31/40 10.0% 20.0% 22.5% 71% 50%
5歳 4-2-2-18/26 15.4% 23.1% 30.8% 47% 58%
6歳 2-1-5-39/47 4.3% 6.4% 17.0% 56% 77%
7歳以上 0-3-2-40/45 0.0% 6.7% 11.1% 0% 31%

年齢別では5歳が【4.2.2.18】で勝率から複勝率までトップ。これに次いで4歳が【4.4.1.31】で連対率20.0%を記録し、連対馬数ではこの4歳が5歳を上回る。6歳、7歳以上はともに連対率6%台と4〜5歳とは差のある成績だ。ただ、08年は1〜3着が6歳、8歳、6歳の順。また、昨年は1〜4着が6歳、5着が7歳と、6歳以上が掲示板を独占した。4〜5歳馬から好走馬が出ない年もある点には注意したい。

■表3 枠番別成績(過去9年・東京)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1枠 0-1-1-15/17 0.0% 5.9% 11.8% 0% 19%
2枠 1-2-1-14/18 5.6% 16.7% 22.2% 9% 97%
3枠 0-0-2-16/18 0.0% 0.0% 11.1% 0% 21%
4枠 0-2-0-16/18 0.0% 11.1% 11.1% 0% 27%
5枠 1-2-1-13/17 5.9% 17.6% 23.5% 7% 55%
6枠 2-0-1-15/18 11.1% 11.1% 16.7% 52% 40%
7枠 1-2-0-15/18 5.6% 16.7% 16.7% 15% 30%
8枠 4-0-3-11/18 22.2% 22.2% 38.9% 273% 151%

過去10年のうち、中山開催だった02年を除く9回の枠番別成績では、8枠が【4.0.3.11】で勝率22.2%、複勝率38.9。また、優勝馬9頭中8頭は5枠より外から出ており、5〜7枠も好走馬3頭以上。対して1〜4枠では2枠から【1.2.1.14】と好走馬4頭が出ているほかは、いずれも好走馬2頭にとどまる。

■表4 脚質別成績(過去9年・東京)

脚質 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
逃げ 2-0-0-7/9 22.2% 22.2% 22.2% 61% 32%
先行 3-4-4-24/35 8.6% 20.0% 31.4% 70% 92%
中団 3-2-5-45/55 5.5% 9.1% 18.2% 18% 46%
後方 1-3-0-38/42 2.4% 9.5% 9.5% 57% 43%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

表4は、表3と同じく東京開催時の脚質別成績で、逃げ・先行の好走確率が高い。ただ、連対馬数は逃げ・先行と中団・後方が9頭ずつ、3着以内では中団・後方のほうが1頭多くなっている。中団・後方は該当馬が多いために好走確率は低いものの、そればかりを重視して先行型のみに絞るのは危険だ。

■表5 前走クラス、レース別成績

前走 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収
1600万下 0-1-0-1/2 0.0% 50.0% 50.0% 0% 100%
OPEN特別 0-0-0-6/6 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G3 3-2-4-80/89 3.4% 5.6% 10.1% 36% 40%
G2 0-0-0-3/3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 4-0-1-9/14 28.6% 28.6% 35.7% 65% 56%
地方競馬 3-7-5-27/42 7.1% 23.8% 35.7% 62% 94%
海外 0-0-0-2/2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
JCダート 4-0-0-4/8 50.0% 50.0% 50.0% 115% 63%
川崎記念 2-4-1-13/20 10.0% 30.0% 35.0% 115% 81%
根岸S 2-1-3-46/52 3.8% 5.8% 11.5% 50% 53%
東京大賞典 1-3-4-7/15 6.7% 26.7% 53.3% 20% 156%
平安S 1-1-1-24/27 3.7% 7.4% 11.1% 21% 30%
アレキサンドライトS 0-1-0-0/1 0.0% 100.0% 100.0% 0% 200%
有馬記念 0-0-1-3/4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 70%
※前走レースは好走馬輩出レースのみ

表5は前走レース別の成績。東京大賞典1着→川崎記念取消のヴァーミリアン(08年1着)は川崎記念に含んでいるが、これを東京大賞典とした場合は、東京大賞典【2.3.4.7】連対率31.7%、川崎記念【1.4.1.13】同26.3%となる。いずれにしても、JCダート、川崎記念、そして東京大賞典と、昨秋以降のダートG1・Jpn1組の好走確率が高く、この3競走で連対馬20頭中14頭を占める。また、前走重賞以外の好走馬は09年2着のカジノドライヴ1頭。前年の3歳時に春秋2度の海外遠征があったこの馬は、表6以降のデータでも例外的な存在になっている。
今年注意したいのは、G3・平安Sが春に移動し、同時期にG2の東海Sが行われたこと。どういった影響が出てくるかわからないが、G3からG2になってレベルが高くなると考えれば、従来の平安S以上の結果を出してくる可能性もあるだろう。

■表6 前走着順別成績

前走着順 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収 複回収 過去5年
前走1着 5-4-5-21/35 14.3% 25.7% 40.0% 37% 95% 2-3-3-11
前走2着 2-2-1-21/26 7.7% 15.4% 19.2% 27% 41% 0-0-1-12
前走3着 2-1-1-10/14 14.3% 21.4% 28.6% 320% 119% 2-1-1-3
前走4着 0-1-0-14/15 0.0% 6.7% 6.7% 0% 16% 0-0-0-6
前走5着 0-1-1-10/12 0.0% 8.3% 16.7% 0% 92% 0-1-0-4
前走6〜9着 0-1-0-31/32 0.0% 3.1% 3.1% 0% 6% 0-0-0-17
前走10着〜 0-0-2-20/22 0.0% 0.0% 9.1% 0% 35% 0-0-0-11

続いて前走着順別の成績(前述の08年ヴァーミリアンは対象外)で、過去10年、前走4着以下の馬からは優勝馬が出ていない。特にここ5年にかぎれば、前走取消のヴァーミリアンを除いた好走馬14頭中、13頭までが前走3着以内。近年は前走好走馬が連続して好走する傾向が強まっている。

■表7 好走馬のG1実績、マイル実績(過去5年)

馬名 人気 着順 前走 人気 着順 G1実績 ダ1600m
08 ヴァーミリアン 1 1 川崎記念 取消 JCダート1着 フェブラリーS5着
ブルーコンコルド 7 2 東京大賞典 3 5 南部杯1着 南部杯1着
ワイルドワンダー 3 3 根岸S 1 1 南部杯2着 南部杯2着
09 サクセスブロッケン 6 1 川崎記念 2 3 JDダービー1着 ヒヤシンスS1着
カジノドライヴ 3 2 1600万特 1 1 JCダート6着 未経験
カネヒキリ 1 3 川崎記念 1 1 JCダート1着 フェブラリーS1着
10 エスポワールシチー 1 1 JCダート 1 1 JCダート1着 南部杯1着
テスタマッタ 5 2 川崎記念 4 3 JDダービー1着 武蔵野S11着
サクセスブロッケン 2 3 東京大賞典 2 1 フェブラリーS1着 フェブラリーS1着
11 トランセンド 1 1 JCダート 1 1 JCダート1着 武蔵野S6着
フリオーソ 3 2 川崎記念 1 1 帝王賞1着 全日本2歳優駿1着
バーディバーディ 4 3 東京大賞典 5 3 東京大賞典3着 ユニコーンS1着
12 テスタマッタ 7 1 根岸S 5 3 JDダービー1着 フェブラリーS2着
シルクフォーチュン 4 2 根岸S 4 1 南部杯3着 南部杯3着
ワンダーアキュート 2 3 東京大賞典 3 2 JCダート2着 武蔵野S1着

表7は、前走好走馬の活躍が目立つようになった過去5年について、各馬の前走やG1実績などを調べたものだ。前走では着順以外にも、5番人気以内だったことが共通点(過去10年ではヴァーミリアンを除く29頭中、26頭)。また、15頭中14頭は、ダートのG1・Jpn1で3着以内の実績があった(過去10年では30頭中26頭)。さらに、ダート1600mのオープン勝ちか重賞3着以内の実績馬が15頭中11頭。残る4頭中3頭は1600mを超える距離のG1・Jpn1優勝馬だった。

【結論】
過去10年、フェブラリーSは1番人気【7.0.1.2】など上位人気に好走馬が多く、連対馬はすべて7番人気以内。6番人気以下が同時に2頭以上好走した年はない。年齢は4〜5歳優勢、枠番では外枠に好走馬が多い。また、前走3着以内、そしてG1で3着以内の実績を持つ馬が多く、近年は特にその傾向が強く出ている。加えて、JCダート、東京大賞典、川崎記念といったダートのG1・Jpn1組が安定しているレースだ。

2012/11/5 川崎11R JBCクラシック(Jpn1)1着 9番 ワンダーアキュート

今年の登録馬は前走重賞3着以内馬(表7)が少ないなど、各データをすんなりクリアする馬は不在。減点材料の少ない中では、まず好走馬の多い前走ダートG1・Jpn1組からワンダーアキュートが挙げられる。前走は川崎記念(表5)1番人気2着で、前走5番人気以内(表7)、3着以内(表6)の条件も問題なくクリア。4走前にはJBCクラシック(Jpn1)を制したほか、1600mは昨年のこのレースで3着、そして09年の武蔵野Sを制しており、表7のデータにも不安はない。唯一、7歳という年齢が減点材料となる(表2)。

逆転の可能性を秘めるのは、年齢に不安のない5歳のグレープブランデー。こちらも前走東海S4番人気1着、11年のジャパンダートダービー(Jpn1)優勝、そして東京1600mのユニコーンS2着など、前走人気・着順や実績面のデータはクリアする。問題は、昨年まで東海Sと同時期だったG3・平安S組が、ここ5年は好走馬が出ていないなど不振な点(表5、表7)。ただ、表5本文でも触れたように、G2の東海Sになり変わってくる可能性はありそうだ。

その他では、前走東京大賞典5着なら過去5年にも好走例(08年ブルーコンコルド)はあるエスポワールシチーや、前走根岸S2着のガンジスあたり。前者は年齢、後者はG1実績が減点になるものの、今回のメンバーでは相対的に上位に挙げられる。また、今年は複数のマイナス材料を抱える馬が多い上、平安S・東海Sの入れ替えもあった年だけに、09年・カジノドライヴ(前走1600万)のような出走例すら少ない路線から好走馬が出現する可能性も考慮しておきたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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