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第670回 京都からの転戦は鬼門? 東京新聞杯を占う

2013/1/31(木)

今週日曜日は東京競馬場で東京新聞杯が行われる。安田記念や高松宮記念をにらむ注目の一戦。波乱傾向は強いが、好走馬のタイプも危険な人気馬のタイプも割と明快な傾向が出ている。そのあたりを過去10年のデータをもとに検証してみたい。ただし、中山競馬場で行われた03年は除く、過去9回分のデータを参考。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年の東京新聞杯上位馬一覧(03年除く)

馬名 人気 性齢 斤量 前走成績
12年 1 ガルボ 8 牡5 56 ニューイヤーS2着
2 コスモセンサー 4 牡5 56 ニューイヤーS1着
3 ヒットジャポット 7 牡5 56 ニューイヤーS3着
5 ダノンシャーク 1 牡4 56 京都金杯2着
11年 1 スマイルジャック 5 牡6 57 マイルCS6着
2 キングストリート 7 牡5 56 ニューイヤーS5着
3 ゴールスキー 2 牡4 56 阪神C1着
7 ダノンヨーヨー 1 牡5 57 マイルCS2着
10年 1 レッドスパーダ 2 牡4 55 ニューイヤーS1着
2 トライアンフマーチ 1 牡4 55 キャピタルS1着
3 エーシンフォワード 6 牡5 56 ニューイヤーS2着
09年 1 アブソリュート 5 牡5 56 クリスマスC1着
2 キャプテンベガ 15 牡6 56 ファイナルS6着
3 スマイルジャック 9 牡4 56 マイルCS11着
6 タマモサポート 1 牡6 57 京都金杯1着
08年 1 ローレルゲレイロ 6 牡4 57 阪神C4着
2 リキッドノーツ 13 牡7 56 京都金杯12着
3 タマモサポート 12 牡5 56 中日新聞杯8着
4 カンパニー 1 牡7 58 マイルCS5着
07年 1 スズカフェニックス 1 牡5 56 京都金杯5着
2 エアシェイディ 2 牡6 57 キャピタルS1着
3 イースター 5 牡4 55 中山金杯14着
06年 1 フジサイレンス 11 牡6 55 ニューイヤーS3着
2 オレハマッテルゼ 2 牡6 56 京都金杯9着
3 インセンティブガイ 1 牡5 55 初富士S1着
05年 1 ハットトリック 1 牡4 56 京都金杯1着
2 キネティクス 7 牡6 55 京都金杯4着
3 グレイトジャーニー 4 牡4 54 有馬記念13着
04年 1 ウインラディウス 7 牡6 54 白秋S1着
2 クラフトワーク 5 牡4 53 テレビ静岡賞1着
3 キスミーテンダー 6 牡8 56 京王杯SC2着
4 サイドワインダー 1 牡6 58 京都金杯2着

2012/2/5 東京11R 東京新聞杯(G3)1着 5番 ガルボ

まず03年を除く過去10年の東京新聞杯の上位馬一覧を示した(表1)。1着から3着馬までのリスト。併せて1番人気に支持された馬に関しても明記した。昨年は8番人気のガルボが優勝。2着コスモセンサー、3着ヒットジャポットも前走ニューイヤーS組。同レースの1、2着馬が入れ替わり、上位3頭馬がそのままスライドするというめずらしい結果だった。ただ、同レースと東京新聞杯との相性のよさは以前から目立っていた傾向。10年もレッドスパーダ、エーシンフォワードがニューイヤーS連対からここでも好走に至った。

その昨年に1番人気で5着に終わったのがダノンシャーク。同馬は前走京都金杯で2着と好走していたが、ここでは好走には至らなかった。09年タマモサポートも前走京都金杯1着で、ここで1番人気に支持されたが結果は6着。04年サイドワインダーも同様のケース。京都金杯→東京新聞杯と上位人気で好走を果たしているのは05年ハットトリックぐらいだ。コーナーが2回のマイル重賞。右回りと左回りの違いはあれど、京都→東京のコース替わりは中山→東京に比べてあまり気にならないものだ。だが、ここでは非常に気にするべき注意事項。11年は前走マイルCS2着のダノンヨーヨー、08年はカンパニーが1番人気で敗れており、前走京都のマイル重賞好走馬の不振が目立っている。

■表2 東京新聞杯出走馬の前走レース別成績

順位 前走レース名 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1 京都金杯HG3 2- 3- 0-27/32 6.3% 15.6% 15.6%
2 ニューイ 2- 2- 2- 5/11 18.2% 36.4% 54.5%
3 阪神カッG2 1- 0- 1- 6/ 8 12.5% 12.5% 25.0%
4 マイルチG1 1- 0- 1- 8/10 10.0% 10.0% 20.0%
5 ニューイH 1- 0- 0-12/13 7.7% 7.7% 7.7%
6 白秋SH1600 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
7 クリスH1600 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0%
8 キャピタ 0- 2- 0- 2/ 4 0.0% 50.0% 50.0%
9 ファイナH 0- 1- 0- 2/ 3 0.0% 33.3% 33.3%
10 テレビH1600 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
11 有馬記念G1 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0%
12 中山金杯HG3 0- 0- 1- 5/ 6 0.0% 0.0% 16.7%
13 中日新聞HG3 0- 0- 1- 2/ 3 0.0% 0.0% 33.3%
14 初富士S1600 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
15 京王杯スG2 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%

表2は東京新聞杯出走馬の前走レース別成績。トータルで集計すると京都金杯組は好ステップと言える。前走同レース組の成績は【2.3.0.27】。連対馬は5頭も出ているからだ。

■表3 前走京都金杯組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 0- 0- 5/ 6 16.7% 16.7% 16.7%
前走2着 0- 0- 0- 4/ 4 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走4着 0- 1- 0- 1/ 2 0.0% 50.0% 50.0%
前走5着 1- 0- 0- 3/ 4 25.0% 25.0% 25.0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 6/ 6 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着〜 0- 2- 0- 6/ 8 0.0% 25.0% 25.0%

ただ、前述したように京都金杯連対馬は1番人気に支持されながら、ことごとく敗れている。表3は前走京都金杯組の着順別成績。京都金杯1着だった馬の成績は【1.0.0.5】、2着馬は【0.0.0.4】、3着馬も【0.0.0.2】。ほとんど連続好走を果たすことができていない。好走を果たしているのは前走4着以下に負けていた馬。前走10着以下からも2頭の好走馬が出ている。京都金杯自体は好ステップながら、着順がよくなかった馬が巻き返すという傾向が続いているのだ。

■表4 前走マイルCS組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 0- 0- 0- 0/ 0      
前走2着 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0%
前走3着 0- 0- 0- 0/ 0      
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0      
前走5着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走6〜9着 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3%
前走10着〜 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0%

同じように前走マイルCS組の着順別成績を見てみることにする(表4)。こちらはG1なので上位馬が頻繁に参戦するケースはないが、前走5着以内の馬が3頭出走していずれも凡走。マイルCS組も6着以下からの巻き返しが出ている。

■表5 前走ニューイヤーS組の着順別成績

前入線順位 着別度数 勝率 連対率 複勝率
前走1着 1- 1- 0- 0/ 2 50.0% 100.0% 100.0%
前走2着 1- 0- 1- 1/ 3 33.3% 33.3% 66.7%
前走3着 0- 0- 1- 0/ 1 0.0% 0.0% 100.0%
前走4着 0- 0- 0- 0/ 0      
前走5着 0- 1- 0- 0/ 1 0.0% 100.0% 100.0%
前走6〜9着 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%
前走10着〜 0- 0- 0- 2/ 2 0.0% 0.0% 0.0%

表2で順位2位はニューイヤーS組。勝率、連対率、複勝率でみれば京都金杯よりもはるかにしのぐ好走率を誇っている。同組は京都重賞組とは逆に着順がよい馬を素直に狙えばよい(表5参照)。前走ニューイヤーS1着馬の成績は【1.1.0.2】。2着馬、3着馬も悪くはない。6着以下からの巻き返しは出ておらず、しっかりとした好成績を残して出走してきた馬だけを買えばよさそうだ。

表1に戻り、その他の好走馬を見ると09年アブソリュート、04年ウインラディウスのように前走1600万クラスを勝ち上がったばかりの馬でも勝負になる。キャピタルSからも好走馬は出ており、ニューイヤーS組ともどもマイルのOP特別組は好調。中山金杯や中日新聞杯といった中距離重賞からは多少大きく敗れていても巻き返しは可能と言えるだろう。

■表6 東京新聞杯出走馬の斤量別成績

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率
52kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0%
53kg 0-  1-  0-  3/  4 0.0% 25.0% 25.0%
54kg 1-  0-  1-  7/  9 11.1% 11.1% 22.2%
55kg 2-  2-  2- 23/ 29 6.9% 13.8% 20.7%
56kg 4-  5-  6- 56/ 71 5.6% 12.7% 21.1%
57kg 2-  1-  0- 13/ 16 12.5% 18.8% 18.8%
58kg 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0%
59kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0%
60kg 0-  0-  0-  1/  1 0.0% 0.0% 0.0%

最後に斤量別成績を見ていただきたい。このレースはハンデ戦ではないのだが、注意しなければいけない点がある。それは58キロ以上を背負った馬が苦戦していること。過去10年で8頭が参戦してすべて4着以下に敗れている。無難に55〜57キロあたりで、斤量が負担になりそうにない馬から中心馬を選びたいところだ。

【結論】
それでは今年の東京新聞杯を占っていこう。出走予定馬は表7の通り。

■表7 今年の東京新聞杯出走予定馬

順位 馬名 斤量 前走成績
1 ガルボ 58 阪神C2着
2 スマイルジャック 59 キャピタルS8着
3 ドナウブルー 54 マイルCS3着
4 リアルインパクト 56 マイルCS5着
5 スマートシルエット 54 エリ女16着
6 ダイワマッジョーレ 56 中山金杯5着
7 クラレント 56 阪神C5着
8 インバルコ 57 ブラジルC13着
9 トライアンフマーチ 56 京都金杯2着
10 リーチザクラウン 57 CBC賞6着
11 マウントシャスタ 56 リゲルS2着
12 インプレスウィナー 56 阪神C10着
13 レッドスパーダ 56 ニューイヤーS4着
14 ブライトライン 56 阪神C6着
15 ヤマニンウイスカー 56 京都金杯3着
16 キングストリート 56 京都金杯9着
※フルゲート16頭。(17)レインスティックほか9頭が登録。

2012/5/26 京都10R 白百合ステークス 1着 8番 マウントシャスタ

まずは実績上位で出走順位は1位のガルボ。連覇がかかる一戦だが、昨年よりも斤量が2キロ重くなり58キロ。今年は厳しい戦いになると予想する。2位のスマイルジャックは斤量59キロでさらに厳しい負担がのしかかる。上位人気に支持されそうなトライアンフマーチは56キロだが、前走京都金杯2着馬。ヤマニンウイスカーは前走京都金杯3着。キャピタルSでの大駆けがフロックではなかったことを証明したが、間に一戦挟んだことで狙いづらくなった。

同じ意味でドナウブルー(マイルCS3着)、リアルインパクト(同5着)が逆に狙いにくい立場に。京都金杯で9着に敗れているものの、キングストリートの大駆けに期待してみるのはどうか。好ステップのニューイヤーS組は、今年は上位馬が不在。次点ではあるが、同レース4着のレッドスパーダは長期休養明けを叩いての今回。10年の東京新聞杯の勝ち馬の実力馬だけに警戒してみたい。オープン特別組が好相性という意味では、マウントシャスタ(リゲルS2着)に注目。自身のマイル実績はさほどないが、前走中山金杯で5着のダイワマッジョーレあたりを有力馬とみてみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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