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第669回 出世コース? 中京芝2200mを分析する

2013/1/28(月)

今週は1回中京開催の最終週。重賞は組まれていないが、中京芝2200mについて調べていきたい。昨年3月、中京競馬場のリニューアルに伴い、芝2200mは新設された。これまでは下級条件のレースが中心で、今後も重賞の予定などはないが、今までになかった条件なので傾向を早めにつかんでおきたいところだ。昨年3月から今年1月20日の開催終了時点までのデータを対象とし、中京芝2200を分析してみることにする。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 中京芝2200mのクラス別成績(02年以降)

クラス 着別度数
新馬 0-  0-  0-  0/  0
未勝利 4-  4-  4- 53/ 65
500万下 9- 10-  8-113/140
1000万下 3-  3-  3- 24/ 33
1600万下 1-  1-  1-  8/ 11
OPEN特別 0-  0-  0-  0/  0
G3 0-  0-  0-  0/  0
G2 0-  0-  0-  0/  0
G1 0-  0-  0-  0/  0
※1/20開催終了時までの成績

2012/3/25 中京10R 名古屋城ステークス 1着 1番 トウカイパラダイス

表1は中京芝2200mのクラス別成績。冒頭に述べたように同コースではこれまで重賞は組まれていない。オープン特別のレースも行われておらず、下級条件のレースが中心に行われている。ただ、今年の日経新春杯3着、昨年目黒記念2着と好走したトウカイパラダイスは、昨年3月に行われた1000万クラスのプロローグカップ、そして1600万クラスの名古屋城Sと連勝を果たしている。また、同じ日経新春杯で2着、昨年のアルゼンチン共和国杯で2着と好走したムスカテールは、1000万クラス勝利の舞台が中京芝2200m。7月に行われた木曽川特別を勝っている。さらに昨年京都新聞杯をレコードで制し、日本ダービーでも3着と好走したトーセンホマレボシ。同馬の500万クラス・大寒桜賞がこの中京芝2200mだった。後に中長距離の重賞で活躍する馬を続々と出しているのだ。ちなみに、今週日曜日の12Rには、1000万クラスの恋路ヶ浜特別が組まれている。果たしてどんな馬が勝利するか気になるところだ。

■表2 中京芝2200mの脚質別成績(02年以降)

脚質上り 着別度数 勝率 連対率 複勝率
 逃げ 0-  1-  1- 16/ 18 0.0% 5.6% 11.1%
 先行 4-  7-  5- 42/ 58 6.9% 19.0% 27.6%
 差し 12-  8-  2- 71/ 93 12.9% 21.5% 23.7%
 追い込み 1-  2-  8- 66/ 77 1.3% 3.9% 14.3%
 マクリ 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0%
3F 1位 7-  2-  5-  4/ 18 38.9% 50.0% 77.8%
3F 2位 6-  4-  2-  8/ 20 30.0% 50.0% 60.0%
3F 3位 3-  3-  3-  8/ 17 17.6% 35.3% 52.9%
3F〜5位 1-  6-  4- 27/ 38 2.6% 18.4% 28.9%
3F6位〜 0-  3-  2-151/156 0.0% 1.9% 3.2%
※1/20開催終了時までの成績

表2は中京芝2200mの脚質別成績。特徴的な傾向が出ているのでぜひとも知っておきたい。逃げ馬の成績が【0.1.1.16】。未勝利であり、ハナに行った馬にとっては非常に厳しい結果が出ている。その理由としては、中京芝コースの直線コースが長くなったからという点が考えられるが、それだけではないような気もする。先行馬の成績は【4.7.5.42】。複勝率は27.5%とトップだが、勝率・連対率は芳しくない。差し馬の成績が【12.8.2.71】であるように、差し馬の好走が非常に目立っている。ただし、追い込みは【1.2.8.66】。後方一気は決まりづらい。

レースの上がり3ハロンが1位だった馬の成績は【7.2.5.4.】。好走馬の数自体は多いが、連対率は2位と互角の50%。直線部分が長くなっていても単純な決め脚勝負ということにはなりにくい。レースの流れとしてハイペースになることはほとんどないが、極端なスローペースにもならない。平均ペースの展開が最も多いというのが芝2200mの特徴だ。

■表3 中京芝2200mの枠順別成績(02年以降)

枠番 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1枠 3- 0- 1-21/25 12.00% 12.00% 16.00%
2枠 0- 1- 1-24/26 0.00% 3.80% 7.70%
3枠 1- 2- 2-21/26 3.80% 11.50% 19.20%
4枠 5- 2- 3-19/29 17.20% 24.10% 34.50%
5枠 2- 2- 2-24/30 6.70% 13.30% 20.00%
6枠 2- 2- 1-28/33 6.10% 12.10% 15.20%
7枠 4- 4- 2-28/38 10.50% 21.10% 26.30%
8枠 0- 5- 4-33/42 0.00% 11.90% 21.40%

続いて枠順別成績を調べてみよう(表3参照)。目立つのが4枠の好成績。【5.2.3.19】で勝率17.2%、連対率24.2%、複勝率34.5%。いずれの成績も全枠の中でトップ。続くのが1枠、7枠あたりの成績。反対に苦しそうなのが【0.5.4.33】で勝ち鞍がない8枠。スタートが4コーナー奥のポケット。スタートから1コーナーまでの距離はかなり長い条件となっているが、大外枠は少し不利と言えるかもしれない。ただ、2枠も【0.1.1.24】。8枠と同じく未勝利。連対率3.8%、複勝率7.7%は最低の数字。8枠よりも厳しい結果が出ている。

■表4 中京芝2200m出走馬の前走距離別成績(02年以降)

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回収率 複回収率
同距離 6-  6-  5- 35/ 52 11.5% 23.1% 32.7% 49 74
±200以内 14- 15- 12-116/157 8.9% 18.5% 26.1% 40 62
±400以内 17- 17- 16-176/226 7.5% 15.0% 22.1% 43 56
±600以内 17- 17- 16-186/236 7.2% 14.4% 21.2% 42 54
今回延長 6-  7-  6-123/142 4.2% 9.2% 13.4% 29 40
今回短縮 5-  5-  5- 36/ 51 9.8% 19.6% 29.4% 63 67
500m以上延長 0-  0-  0- 18/ 18 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
500m以上短縮 0-  1-  0-  0/  1 0.0% 100.0% 100.0% 0 320
1200m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1400m 0-  0-  0-  6/  6 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1600m 0-  0-  0-  8/  8 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1700m 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
1800m 2-  1-  1- 43/ 47 4.3% 6.4% 8.5% 35 31
1900m 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0 0
2000m 4-  6-  5- 59/ 74 5.4% 13.5% 20.3% 32 58
2200m 6-  6-  5- 35/ 52 11.5% 23.1% 32.7% 49 74
2400m 4-  3-  2- 22/ 31 12.9% 22.6% 29.0% 42 50
2500m 0-  0-  1-  1/  2 0.0% 0.0% 50.0% 0 140
2600m 1-  1-  2- 13/ 17 5.9% 11.8% 23.5% 112 77
3000m 0-  1-  0-  0/  1 0.0% 100.0% 100.0% 0 320

最後に出走馬の前走距離別成績を調べておきたい(表4参照)。芝2200mという距離は一般的に多く行われる条件ではない。だが、前走から続いて2200mを使ってきた馬が6勝と、最も勝ち鞍を上げている。2200m以外ではその前後の距離を使っていた馬が当然多くなっており、2000m組が【4.6.5.59】、2400m組が【4.3.2.22】。勝ち鞍は同じだが、勝率は2400m組が12.9%と圧倒的に高いのが特徴。連対率や複勝率の面でも2400m組が2000m組を上回っている。2600m組の成績も【1.1.2.13】で悪くない。トータルで見ても距離延長組【6.7.6.123】よりも、距離短縮組【5.5.5.36】の方が好走率は高い。

前述したトウカイパラダイスらが後に2400〜2500mの重賞で続々と活躍していることも偶然ではあるまい。中京芝2200mは2400〜2500mの距離にも対応できるようなスタミナが問われる舞台であると言えそうだ。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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