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第664回 2013年初のG2レース、伝統の日経新春杯を分析!

2013/1/10(木)

今週の中央競馬は3日間開催。重賞は、中山で12日(土)にフェアリーS、14日(月・祝)に京成杯、京都で13日(日)に日経新春杯が行なわれる。今回はこの3つの重賞のなかから、1月京都のG2戦としておなじみとなっている日経新春杯のレース傾向を過去10年のデータから調べてみたい。データ分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
1番人気 2-  2-  2-  4/ 10 20.0% 40.0% 60.0% 61% 84%
2番人気 4-  1-  0-  5/ 10 40.0% 50.0% 50.0% 176% 85%
3番人気 1-  3-  2-  4/ 10 10.0% 40.0% 60.0% 70% 113%
4番人気 1-  1-  1-  7/ 10 10.0% 20.0% 30.0% 98% 73%
5番人気 1-  0-  0-  9/ 10 10.0% 10.0% 10.0% 82% 23%
6番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 58%
7番人気 0-  1-  0-  9/ 10 0.0% 10.0% 10.0% 0% 46%
8番人気 0-  1-  1-  8/ 10 0.0% 10.0% 20.0% 0% 77%
9番人気 0-  0-  1-  9/ 10 0.0% 0.0% 10.0% 0% 91%
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
11番人気 1-  0-  0-  8/  9 11.1% 11.1% 11.1% 382% 68%
12番人気 0-  0-  2-  7/  9 0.0% 0.0% 22.2% 0% 386%
13番人気 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
14番人気 0-  0-  0-  3/  3 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
15番人気 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
16番人気 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

まずは人気別成績を確認しておこう。ハンデ戦として行なわれるだけに波乱を期待する向きもあるかもしれないが、1〜3着に入った30頭のうち、のべ17頭を1〜3番人気が占めている。また、近3年は1〜3番人気のうち2頭以上が必ず3着以内に入っているように、意外と荒れない傾向があるようだ。11番人気のテイエムプリキュアが逃げ切った09年にしても、2着に3番人気、3着に4番人気が入っており、人気薄の馬が同時に何頭も突っ込むようなケースは見られない。基本的には人気サイドを中心視し、そこに穴馬を加えるかたちで買い目を組み立てるのがいいだろう。

■表2 牡牝別成績

性別 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
牡・セン 8- 10-  8- 91/117 6.8% 15.4% 22.2% 38% 54%
2- 0- 2- 9/13 15.4% 15.4% 30.8% 294% 327%

表2は牡牝別の成績(セン馬は牡馬に含む)。これを見ると、牝馬が牡馬をしのぐ好走率を記録し、回収率では大差をつけていることがわかる。09年にテイエムプリキュア、10年にメイショウベルーガが優勝。テイエムプリキュアは08年にも12番人気から3着に好走し、10年にはレッドアゲートが同じく12番人気で3着に入っている。なお、テイエムプリキュアとレッドアゲートは出走時点で重賞を勝っており、メイショウベルーガは前年秋のエリザベス女王杯で5着に入着していた。重賞勝ちの実績、あるいは直近のG1で掲示板級の力を持った牝馬がいれば狙ってみる価値がありそうだ。

また、牝馬の好走例が08年以降に集中していることも注目に値する。先日、12年の年度代表馬にジェンティルドンナが選出されたばかりだが、これによって08〜12年の5年間の年度代表馬のうち、4年までを牝馬が占めることになった(08、09年ウオッカ、10年ブエナビスタ)。近年、中長距離路線でも牝馬の活躍が目立つようになってきたが、08年以降の日経新春杯もその例外ではないようだ。

■表3 斤量別成績

斤量 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
48kg 0-  0-  0-  0/  0          
49kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
50kg 0-  0-  1-  2/  3 0.0% 0.0% 33.3% 0% 303%
51kg 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0-  0-  1-  5/  6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 38%
53kg 0-  0-  2-  9/ 11 0.0% 0.0% 18.2% 0% 47%
54kg 2-  4-  0- 20/ 26 7.7% 23.1% 23.1% 69% 68%
55kg 2-  2-  0- 13/ 17 11.8% 23.5% 23.5% 58% 43%
56kg 2-  3-  1- 17/ 23 8.7% 21.7% 26.1% 52% 57%
56.5kg 1-  0-  2-  2/  5 20.0% 20.0% 60.0% 64% 96%
57kg 0-  0-  0-  5/  5 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
57.5kg 0-  1-  0-  5/  6 0.0% 16.7% 16.7% 0% 21%
58kg 0-  0-  1-  6/  7 0.0% 0.0% 14.3% 0% 15%
58.5kg 1-  0-  0-  0/  1 100.0% 100.0% 100.0% 160% 110%
48kg 0- 0- 0- 0/ 0          
49kg 1- 0- 0- 0/ 1 100.0% 100.0% 100.0% 3440% 620%
50kg 0- 0- 1- 1/ 2 0.0% 0.0% 50.0% 0% 925%
51kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
52kg 0- 0- 1- 3/ 4 0.0% 0.0% 25.0% 0% 407%
53kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
54kg 1- 0- 0- 2/ 3 33.3% 33.3% 33.3% 130% 53%
55kg 0- 0- 0- 1/ 1 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

ハンデ戦ということで、もちろん気になるのが斤量別の成績。まず牡馬を見ると、好走例が多いのは54〜56.5キロのあたり。53キロ以下の軽量馬の好走例は3着までしかなく、それ以上に厳しいのが57キロ以上の重ハンデ馬。57キロ以上で3着以内に入った03年2着のコイントス、11年3着のローズキングダム、12年1着のトゥザグローリーに共通するのが1番人気に支持されていたことと、前走でジャパンCか有馬記念で3着以内に入っていたこと。つまり、57キロ以上のハンデを背負って好走するためには、現役のなかでもトップクラスの力が求められるのである。

牝馬の好走例は54キロまで。というより、過去10年で54キロを超えるハンデを課せられた牝馬自体が1頭しかいない。その唯一の馬、06年に55キロを課せられたエルノヴァは3番人気に推されていたものの10着に敗れた。牝馬の55キロを牡馬に換算すると57キロ。牡馬の57キロ以上は好走例が少ないことは前述したとおりで、たったひとつの例をもって断言することはできないが、牝馬の55キロも気になるところではある。

■表4 前走比馬体重別成績

馬体重 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
〜-20kg 0-  0-  0-  0/  0          
-19〜-10kg 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
-9〜 -4kg 2-  2-  4- 13/ 21 9.5% 19.0% 38.1% 182% 110%
-3〜 +3kg 2-  4-  2- 32/ 40 5.0% 15.0% 20.0% 28% 95%
+4〜 +9kg 5-  2-  3- 34/ 44 11.4% 15.9% 22.7% 63% 85%
+10〜+19kg 1- 2- 1-17/21 4.8% 14.3% 19.0% 25% 33%
+20kg〜 0-  0-  0-  2/  2 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%

表4は当日馬体重の増減の幅で区切った成績。これを見ると、マイナス9〜4キロで出走してきた馬の複勝率、回収率が高くなっていることがわかる。10キロ以上も減るとさすがに良くないようだが、馬体重を落としづらい冬場にもかかわらず体を絞ってきた馬の激走には注意が必要だ。また、馬体重が増えてもプラス9キロまでならそれほど気にしなくてもいいが、プラス10キロ以上になると回収率が大幅にダウンしている。そこでプラス10キロ以上で3着以内に入った馬の人気を確認してみたところ、4番人気までに限られていた。もし、狙っていたダークホースがいたとしても、レース当日に余裕を残した体で出てきた場合は評価を下げたほうがいいかもしれない。

■表5 出走間隔別成績

出走間隔 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
連闘 0-  0-  2-  4/  6 0.0% 0.0% 33.3% 0% 98%
中1週 1-  1-  2- 10/ 14 7.1% 14.3% 28.6% 50% 187%
中2週 2-  0-  2- 16/ 20 10.0% 10.0% 20.0% 24% 27%
中3週 3-  3-  2- 15/ 23 13.0% 26.1% 34.8% 202% 119%
中4〜8週 3-  6-  1- 44/ 54 5.6% 16.7% 18.5% 37% 69%
中9〜24週 1-  0-  0-  7/  8 12.5% 12.5% 12.5% 56% 23%
中25週以上 0-  0-  1-  4/  5 0.0% 0.0% 20.0% 0% 30%

表5は出走間隔別の成績で、中3週以内の詰まった間隔で出走してきたほうが好成績につながるようだ。実際、連闘や中1週の複勝率や複勝回収率が優秀な一方、中4週以上になると数字が落ちる傾向がある。調整の難しい厳冬期、しかも重賞に休み明けで出走するのは少なからずマイナス要素になるのだろう。

■表6 前走クラス別成績

前走クラス 着別度数 勝率 連対率 複勝率 単回率 複回率
500万下 0-  0-  1-  0/  1 0.0% 0.0% 100.0% 0% 910%
1000万下 0-  0-  1-  5/  6 0.0% 0.0% 16.7% 0% 38%
1600万下 3-  3-  2- 11/ 19 15.8% 31.6% 42.1% 95% 91%
OPEN特別 1-  1-  3- 27/ 32 3.1% 6.3% 15.6% 21% 135%
G3 4-  5-  0- 34/ 43 9.3% 20.9% 20.9% 123% 59%
G2 0-  0-  0- 14/ 14 0.0% 0.0% 0.0% 0% 0%
G1 2-  1-  3-  7/ 13 15.4% 23.1% 46.2% 36% 63%
※前走は平地戦に限る

G2の格を持つ日経新春杯だが、ハンデ差による逆転を期待して出走してくる格下馬も少なくない。実際、表6の前走クラス別成績を見ても、そうした馬が十分に通用している。まず目につくのが、前走で1600万下を走っていた馬の好走率の高さ。前走G1組にも匹敵するほどで、回収率も単複ともに90%以上と優秀だ。また、1000万下はおろか500万下でも好走例があるほどで、格下馬といっても油断できないことがわかる。

前走でオープン特別を使っていた馬は複勝回収値が高く、この組が絡んでのヒモ荒れに注意。連対例が多いのは前走G3組で、まずはここから軸馬を探すのがよさそうだ。意外なのが、のべ14頭がすべて凡走に終わっている前走G2組。ステイヤーズS組が中心で、ほかにはアルゼンチン共和国杯やオールカマーを使っていた馬が主に該当するが、これらのレースからだとすべて中4週以上の出走間隔となる。そして、日経新春杯では出走間隔が開くと好走率、回収率ともに下がるのは前項で述べたとおりで、そうした影響があるのかもしれない。前走G1組はさすがに好成績。ただし、やはり人気を集めるため回収率は低く、妙味はないものと考えなくてはならない。

■表7 前走500万下、1000万下出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 前走
レース名 コース 着順 着差 上がり順
07年 3 9 ダークメッセージ 3歳以上500万下 中京ダート2300m 1 -1.1 1位
09年 3 4 タガノエルシコ 猪名川特別・1000万下 芝1800m 1 -0.3 1位

ここからは、前走のクラス別に好走馬の共通点について考えていきたい。まずは前走500万下や1000万下を走っていた組から。表7の2頭に共通するのが、前走で上がり1位の末脚を発揮したうえで、2着馬に0秒3以上の明確な差をつける完勝を飾っていたことで、500万下や1000万下では明らかな能力の違いを見せておく必要がある。とはいえ、好走した2頭も3着までだったように、ハンデ戦とはいっても飛び級のG2挑戦で連対を果たすのは至難の業なのだろう。

■表8 前走1600万下出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 斤量 前走
レース名 コース 着順
03年 3 6 マイネルプレーリー 53 寿S 京都芝1800m 1
04年 1 1 シルクフェイマス 55 比叡S 京都芝2400m 1
05年 3 3 ストラタジェム 53 寿S 京都芝1800m 2
06年 1 2 アドマイヤフジ 55 古都S 京都芝2200m 1
2 6 スウィフトカレント 54 オリオンS 阪神芝2000m 4
07年 1 5 トウカイワイルド 54 オリオンS 阪神芝2400m 2
2 4 トウカイエリート 54 オリオンS 阪神芝2400m 1
10年 2 1 トップカミング 55 オリオンS 阪神芝2400m 1

前走1600万組の好走馬は全部で7頭。そのうち6頭は前走で連対しており、まずはこれが条件となる。唯一、前走で連に絡めなかった06年2着のスウィフトカレントにしても、3走前のテレビ静岡賞、2走前の古都Sで連続して2着に入っており、最低でも1600万下での連対歴は必要だ。興味深いのが、日経新春杯でハンデ53キロだったマイネルプレーリーとストラタジェムの2頭がいずれも3着なのに対して、54キロ以上を課された残りの5頭がいずれも連対していること。前走1600万下組の場合、実力を評価されて重いハンデを課された馬のほうが上の着順をとれる傾向があるようだ。

■表9 前走1600万下出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 性齢 前走
レース名 コース 着順
08年 1 3 アドマイヤモナーク 牡7 万葉S 京都芝3000m 3
2 2 ダークメッセージ 牡5 万葉S 京都芝3000m 2
3 12 テイエムプリキュア 牝5 万葉S 京都芝3000m 8
10年 3 12 レッドアゲート 牝5 アンドロメダS 京都芝2000m 16
12年 3 8 マカニビスティー 牡5 万葉S 京都芝3000m 2

まず目につくのが、前走オープン特別組の好走馬5頭のうち4頭は万葉Sを走っていたこと。3000mと2400mという距離の違いはあるが、京都の芝外回りコースを使用する長丁場という点では共通しており、その経験が活きるのかもしれない。そして、もうひとつ注目すべきなのが、牡馬の3頭は前走でも3着以内に入っていたのに対して、牝馬の2頭は掲示板にも載れずに敗退していたこと。前走オープン特別組の場合、牡馬は前走でも好走していることが必須だが、牝馬はそうとも限らない。表2の牡牝別成績で述べたとおり、08年3着のテイエムプリキュア、10年3着のレッドアゲートはすでに重賞を勝っていた馬。重賞タイトルを持つ牝馬の巻き返しに要注意だ。

■表10 前走G3出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 前走
レース名 コース 着順
03年 1 4 バンブーユベントス 中日新聞杯 中京芝1800m 2
04年 2 8 マーブルチーフ 鳴尾記念 阪神芝2000m 11
05年 1 2 サクラセンチュリー 鳴尾記念 阪神芝2000m 1
2 7 マーブルチーフ 鳴尾記念 阪神芝2000m 8
09年 1 11 テイエムプリキュア 愛知杯 中京芝2000m 18
2 3 ナムラマース 鳴尾記念 阪神芝1800m 2
10年 1 2 メイショウベルーガ 愛知杯 中京芝2000m 3
11年 2 3 ヒルノダムール 鳴尾記念 阪神芝1800m 2
12年 2 3 ダノンバラード 中日新聞杯 小倉芝2000m 3

連対例の多い前走G3組。のべ9頭のうち、6頭は前走でも3着以内に好走している点を踏まえると、まずはこれを条件としたい。その条件を満たせなかったにもかかわらず好走を果たしたのが、04年、05年と連続2着のマーブルチーフと、09年1着のテイエムプリキュア。前項で述べたようにテイエムプリキュアは08年にも3着に入っており、この2頭には2年連続好走という共通点があった。つまり、日経新春杯というレースそのものを得意としていたために条件を満たせなくとも好走できたと考えられるので、過去に好走歴を持つ馬が出走してきたらどんな場合でも注意したほうがいいだろう。もちろん、1年目の好走時には前年を参考にすることは不可能だが、マーブルチーフは条件の近い京都芝2200mのG2京都新聞杯を勝った実績を持ち、テイエムプリキュアものちに09年エリザベス女王杯で2着に激走と、いずれも京都芝外回りの長丁場を明らかに得意とする馬だった。

■表11 前走G1出走の好走馬

年度 着順 人気 馬名 前走
レース名 コース 着順
03年 2 1 コイントス 有馬記念 中山芝2500m 3
04年 3 3 ダービーレグノ 有馬記念 中山芝2500m 6
06年 3 1 インティライミ ダービー 東京芝2400m 2
11年 1 2 ルーラーシップ 有馬記念 中山芝2500m 6
3 1 ローズキングダム ジャパンC 東京芝2400m 1
12年 1 1 トゥザグローリー 有馬記念 中山芝2500m 3

最後に前走G1組。該当する6頭のうち4頭は前走のG1でも3着以内に好走していた。また、掲示板を外していた2頭にしても、04年3着のダービーレグノは有馬記念で5着に0秒2差の6着、11年1着のルーラーシップも同じく有馬記念で5着に0秒1の6着と大負けはしていなかった。前走でG1に出走していたとしても、そこで大敗していたような馬では好走は難しい。前走着順を確認せず、漫然と格上馬だからと買うのは危険な行為になりそうだ。

【結論】

以上を踏まえて、前走クラス別で今年の日経新春杯の有力馬をピックアップしていきたい。

前走で500万下を使っていた馬は登録なしで、前走1000万下組の4頭のうち「前走1着」「前走上がり1位」を満たすのはカフナだけ。2着馬と0秒2という着差は微妙なところだが、それ以前に1600万下で2着、G3で3着という実績があり、過去の前走1000万下組と同一には扱えない。また、2連覇中のキングカメハメハ産駒という血統的な魅力もある。取消明けのレースにはなるが、出走してくれば押さえておきたい1頭だ。

前走1600万下組は7頭で、前走で連対していたのはカルドプレッサのみ。この馬以外に手を出すとしても、1600万下で2着に入ったことがあるサトノシュレンナムラオウドウまで。過去の傾向からすると、54キロのカルドプレッサは連対の可能性もあり、53キロの残る2頭は3着までとみたい。

前走オープン特別組では、今年は該当する牝馬は登録なし。牡馬の場合は3着までに入っていることが条件だったが、こちらも該当する馬は見当たらない。ただし、万葉Sで14着に大敗したマカニビスティーは前年の日経新春杯3着馬。買い目には加えておくほうが無難か。

2012/4/21 福島11R 福島牝馬ステークス(G3)1着 3番 オールザットジャズ
2012/8/11 小倉11R 釜山ステークス1着 9番 ダコール

連対例の多い前走G3組で、前走で3着以内を確保していたオールザットジャズダコールの2頭は有力だろう。ただし、牝馬のオールザットジャズは55キロ。過去10年で前例が1頭しかいないとはいえ好走例がないのは事実で、ダコールも福島記念以来中7週というのは若干の減点材料となる。4着以下に敗れていたサトノパンサーとトップゾーンには京都芝外回り重賞の実績はなく、マーブルチーフのような激走は期待薄だろう。

前走G1組の2頭、ハワイアンウインドは秋華賞13着、メイショウカンパクもジャパンC15着では強調できない。また、メイショウカンパクは57.5キロのハンデを課されているが、過去10年、57キロ以上のハンデで好走した馬は前走GTで3着以内に入った馬のみで、この点からも買いづらい。そして、前走G2組には有力視されているムスカテールとメイショウウズシオの2頭が該当するのだが、過去10年、この組の好走馬が1頭もいないというデータが存在する以上、やはり手を出すことはできない。

以上、今年は確たる主軸と呼べるほどの馬は見当たらないというのが正直なところではあるが、連対例の多い前走G3組から前走3着以内の条件を満たしたオールザットジャズダコールを一応の1、2番手に。これに続くのが前走条件戦組のカフナカルドプレッサの2頭で、3着候補にサトノシュレンナムラオウドウを加えて、前走オープン特別組の条件は満たさなかったものの前年の3着馬マカニビスティーも押さえる。この7頭をデータからの有力馬としたい。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

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