第658回 前走がカギを握る朝日杯FS|競馬情報ならJRA-VAN

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第658回 前走がカギを握る朝日杯FS

2012/12/13(木)

今週は2歳王者決定戦・朝日杯FS。以前ほど翌年のクラシックに繋がらなくなってはいるものの、ここ2年の優勝馬はNHKマイルCで1、2着と好走。来年へ向けて注目の一戦であることに変わりない。今年はどの馬が栄冠を手にするのか、過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用した。

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
2-2-4-2/10
20.0%
40.0%
80.0%
54%
108%
2
4-1-1-4/10
40.0%
50.0%
60.0%
206%
107%
3
1-1-0-8/10
10.0%
20.0%
20.0%
62%
44%
4
1-2-1-6/10
10.0%
30.0%
40.0%
113%
119%
5
1-2-2-5/10
10.0%
30.0%
50.0%
146%
146%
6
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7
0-1-0-9/10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
27%
8
1-0-1-8/10
10.0%
10.0%
20.0%
213%
96%
9
0-0-0-10/10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10
0-1-1-8/10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
127%
11〜
0-0-0-56/56
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

2011/12/18 中山11R 朝日フューチュリティS(G1)1着 3番 アルフレード

まずは過去10年の人気別成績から。1番人気は連対率こそ40.0%とそこそこ程度だが、複勝率は80.0%を記録。ほかに2番人気【4.1.1.4】など、上位人気は3番人気を除き好成績で、1〜5番人気の合計では【9.8.8.25】連対率34.0%、複勝率50.0%。回収率も単勝116%、複勝104と高く、上位人気馬からの狙いで大きな間違いはない傾向だ。6番人気以下の好走は5頭で、10番人気まで。また、6番人気以下が2頭以上同時に3着以内に入った年はなく、3連単や3連複なら5番人気以内から2頭以上選ぶ組み合わせが良い。

■表2 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1枠
2-1-4-12/19
10.5%
15.8%
36.8%
92%
97%
2枠
3-2-1-13/19
15.8%
26.3%
31.6%
80%
93%
3枠
1-2-1-16/20
5.0%
15.0%
20.0%
106%
70%
4枠
2-1-2-15/20
10.0%
15.0%
25.0%
38%
45%
5枠
0-1-0-18/19
0.0%
5.3%
5.3%
0%
14%
6枠
2-2-1-15/20
10.0%
20.0%
25.0%
89%
51%
7枠
0-0-0-20/20
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8枠
0-1-1-17/19
0.0%
5.3%
10.5%
0%
27%

中山芝1600mといえば枠順が大きな注目を集めるコース。このレースでも好走確率、回収率とも内枠が高く、外枠はひと息に終わっている。ただ昨年、8枠を引きながら好走したレオアクティブ(8番人気3着)は、内〜中枠ならもう少し人気になったと思われるだけに、今年も枠が嫌われて極端に人気を落とす馬がいれば、押さえ候補くらいには残しておく手もある。

■表3 脚質別成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
1-2-1-8/12
8.3%
25.0%
33.3%
51%
57%
先行
5-2-4-21/32
15.6%
21.9%
34.4%
138%
108%
中団
3-6-2-53/64
4.7%
14.1%
17.2%
34%
41%
後方
1-0-3-44/48
2.1%
2.1%
8.3%
13%
19%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

■表4 上位馬の脚質

02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
1着
2着
3着
※脚質はTarget frontier JVによる分類

続いて脚質別の成績。表3からは、このコースの印象通りに先行有利の傾向が見て取れる。ただ、表4にあるように、近年は比較的差しが決まる傾向に変わってきている。このレースでは距離損を喫したり、不利を受けたりする可能性も少なくはない差し・追込勢だが、そのあたりを理由に軽視するのは禁物だ。

■表5 前走条件別成績

前走クラス等
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
新馬・未勝利
0-0-0-9/9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
500万下
1-1-2-41/45
2.2%
4.4%
8.9%
6%
22%
OPEN特別
1-0-2-22/25
4.0%
4.0%
12.0%
85%
36%
中央G3
5-3-2-19/29
17.2%
27.6%
34.5%
82%
61%
中央G2
3-6-4-34/47
6.4%
19.1%
27.7%
66%
85%
東京スポG3
4-1-2-15/22
18.2%
22.7%
31.8%
83%
55%
京王杯2G2
3-4-2-24/33
9.1%
21.2%
27.3%
94%
96%
他中央重賞
1-4-2-14/21
4.8%
23.8%
33.3%
25%
66%
地方交流重賞
0-0-0-1/1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
芝〜1200m
0-0-0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
芝1400m
3-5-3-47/58
5.2%
13.8%
19.0%
53%
65%
芝1600m
2-2-4-26/34
5.9%
11.8%
23.5%
25%
46%
芝1700m〜
5-3-3-29/40
12.5%
20.0%
27.5%
99%
59%
ダート
0-0-0-9/9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

前走の条件別成績を見ると、新馬・未勝利組(今年は除外対象)は好走がなく、500万やオープン特別組も苦戦傾向。東京スポーツ杯2歳Sと京王杯2歳Sを中心に、前走重賞出走馬の好走確率が高いレースだ。また、前走ダート組や、芝1200m以下だった馬の好走はない。

■表6 前走着順別成績(前走中央競馬出走馬)

クラス・レース
1着
2着
3着
4〜5着
6〜9着
10着以下
新馬・未勝利
0-0-0-9
500万下
1-1-2-30
0-0-0-11
OPEN特別
1-0-2-14
0-0-0-8
東スポ杯2歳
2-0-0-1
0-0-2-6
1-0-0-2
1-0-0-3
0-1-0-2
0-0-0-1
京王杯2歳
2-1-1-5
0-2-1-3
0-1-0-3
1-0-0-5
0-0-0-8
その他重賞
1-3-2-4
0-1-0-6
0-0-0-4

■表7 前走人気別成績(前走中央競馬出走馬)

クラス・レース
1番人気
2番人気
3番人気
4〜5人
6〜10人
11人以下
新馬・未勝利
0-0-0-9
500万下
1-1-2-11
0-0-0-30
OPEN特別
0-0-1-8
0-0-0-2
1-0-1-4
0-0-0-8
東スポ杯2歳
3-0-1-1
1-0-1-3
0-0-0-4
0-1-0-2
0-0-0-5
京王杯2歳
2-1-0-3
0-1-0-2
0-1-0-2
0-1-2-3
1-0-0-10
0-0-0-4
その他重賞
1-1-1-5
0-2-0-3
0-0-1-3
0-1-0-1
0-0-0-2

前走についてもう少し詳しく見てみたい。表6は前走着順、そして表7は前走人気について、前走クラス・レース別に調べたもので、2頭以上の好走馬は背景黄色、好走馬1頭は背景緑で色分けしてある。まず500万組の好走馬は前走1番人気1着馬オープン特別組は前走3番人気以内の1着馬で共通している。東京スポーツ杯2歳S・京王杯2歳S以外の「その他重賞」組は前走5番人気以内で、悪くても連対していることが条件だ。
そして好走馬の多い東京スポーツ杯2歳S組、京王杯2歳S組は、他に比べて前走人気が低い馬、前走着順が悪い馬からも好走馬が出ている。ただ、前走6番人気以下、6着以下ともに好走馬は1頭しかおらず、5番人気以内で5着以内が目安で、できれば連対していることが望ましい。また、東京スポーツ杯2歳S組は好走馬7頭中6頭が前走2番人気以内だった。

■表8 朝日杯人気別成績(前走中央競馬出走馬)

クラス・レース
1番人気
2番人気
3番人気
4〜5人
6〜10人
11人以下
新馬・未勝利
0-0-0-9
500万下
1-0-0-0
0-0-1-0
0-0-0-1
0-1-1-3
0-0-0-37
OPEN特別
0-0-1-0
0-0-0-1
0-0-0-2
0-0-1-2
1-0-0-7
0-0-0-10
東スポ杯2歳
1-0-2-2
2-0-0-1
1-0-0-3
0-1-0-1
0-0-0-8
京王杯2歳
0-0-0-0
1-1-0-1
0-0-0-0
2-2-0-2
0-1-2-12
0-0-0-9
その他重賞
0-2-1-0
1-0-0-1
0-1-0-2
0-0-1-3
0-1-0-4
0-0-0-4

表8は、この朝日杯FSでの人気について、前走クラス・レース別に調べたものである。表1にもあった通り、もともと人気馬の好走が多いレースだが、そんな中で6番人気以下の好走馬5頭中3頭は京王杯2歳S組。対して東京スポーツ杯2歳S組の好走馬は、昨年4番人気2着のマイネルロブスト以外、すべて3番人気以内である。表7も踏まえると、前走・今回ともに上位人気の好走馬が多いのが東京スポーツ杯2歳S組、もう少し幅広く狙えるのが京王杯2歳S組となる(前走5番人気以内かつ今回10番人気以内で9頭中8頭)。

【結論】
3番人気を除く上位人気馬が安定した成績を残す朝日杯FS。枠順は外枠不利、内枠優勢の傾向で、近年は差し馬の好走が増えている。前走は重賞組が中心で、レースやクラスによって前走人気や着順、そして今回の人気などの好走条件は変わってくる。

2012/11/17 東京11R 東京スポーツ杯2歳S(G3)1着 1番 コディーノ

表2の枠順もかなり気になるレースだが、確定前の現時点で筆頭格に挙げられるのは、前走・東京スポーツ杯2歳Sを制して3戦3勝となったコディーノになる。前走が1番人気1着、そして今回も上位人気必至という点で、東京スポーツ杯2歳S組の好走条件に合致する。また、京王杯2歳Sを制して同じく3戦3勝のエーシントップも条件はクリア。ただ、前走京王杯4〜5番人気馬(本馬は5番人気)が【0.1.2.3】と勝っていないことから(表7)2番手の評価とした。

その他では、京王杯2歳S4番人気5着なら好走の可能性も残すノウレッジ、別路線組でデイリー杯2歳S3番人気2着がぎりぎり圏内となるクラウンレガーロ。そして、好走確率ではやや不利なオープン特別組だが、いちょうSを2番人気で制したフラムドグロワール。いずれも極端な人気薄にならないかぎり(表8)、チャンスはありそうだ。また、抽選対象になる前走500万組はそれぞれ減点材料を抱えており(条件をクリアするカオスモスは水曜段階で回避の想定)、人気面の好走条件(表8・5番人気以内)を満たす馬がいても、押さえの評価までにとどめたい。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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