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第654回 前哨戦ウイナー揃い踏みの結末は?

2012/11/29(木)

今週日曜日は阪神競馬場でJCダートが行われる。今年も外国馬の出走がゼロである点は寂しいが、日本勢は実力伯仲と思われる好メンバー。特に前哨戦の4重賞の勝ち馬が一堂に顔を揃える。これは案外めずらしいことで、どの馬が勝利するかというのが大きな見どころだ。このレースが阪神競馬場で行われるようになった08年以降のデータを参考に、今年のレースを占ってみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去4年のJCダート上位人気馬の成績

人気
馬名
前走成績
結果
11年
1
トランセンド JBCクラシック1着
1
2
エスポワールシチー みやこS1着
3
3
ヤマニンキングリー シリウスS1着
7
4
ダノンカモン 武蔵野S2着
5
5
ワンダーアキュート みやこS4着
2
10年
1
トランセンド みやこS1着
1
2
シルクメビウス JBCクラシック4着
5
3
キングスエンブレム みやこS2着
9
4
ヴァーミリアン 帝王賞9着
14
5
アリゼオ 天皇賞(秋)14着
16
09年
1
エスポワールシチー 南部杯1着
1
2
ヴァーミリアン JBCクラシック1着
8
3
ワンダーアキュート 武蔵野S1着
6
4
サクセスブロッケン 武蔵野S10着
4
5
シルクメビウス トパーズS1着
2
08年
1
ヴァーミリアン JBCクラシック1着
3
2
サクセスブロッケン JBCクラシック2着
8
3
カジノドライヴ BCC12着
6
4
カネヒキリ 武蔵野S9着
1
5
ティンカップチャリス インディアナD1着
13

JCダートが現条件になってからは過去4年分のデータしかない。データ分析を行うには十分な材料とは言えないが、おおまかな傾向と結論の方向性を導き出してみたい。表1は過去4年のJCダート上位人気馬とその成績の一覧だ。まず1番人気に支持されているのは前哨戦である重賞の勝ち馬であるこということ。具体的にはJBCクラシック、みやこS、南部杯の勝ち馬だ。ローテーションと近走の勢いという意味では、このレースに限らず大事なこと。この手のタイプが1番人気に支持されるのは自然と言えるだろう。実際の結果は4戦3勝。08年にヴァーミリアンが3着に敗れた以外は、すべて勝利。目下3連勝中ということになる。

1番人気の安定度が高いのに対し、ほかの上位人気はどうであろうか。ここでは上位5番人気まで示した。結果、過去4年で3着以内に好走した12頭中8頭が5番人気以内に支持されていた。

前哨戦の重賞勝ち馬が有力視されやすく、なおかつ勝利する確率も高いというのは一つの大きな傾向。だが、それらの馬同士で簡単に決まるかと言われればそうではない。昨年は前走みやこS1着だったエスポワールシチーが2番人気で3着に敗退。09年も前走JBCクラシック1着のヴァーミリアンが2番人気で8着。武蔵野Sも前哨戦であることを考えると、同年のワンダーアキュートも6着という凡走が目立つ。

10年は特殊な年で上位人気の顔ぶれが怪しい。というのも1番人気のトランセンドは問題ないとして、2番人気が前走JBCクラシックで4着(しかもかなり離された)に敗れていたシルクメビウスだった。また、実績断然とはいえピークを過ぎ、帝王賞9着以来の休み明けだったヴァーミリアンが4番人気。前走天皇賞(秋)出走でダートの実績はないアリゼオが5番人気に支持されるというメンバー構成だった。その結果、6番人気以下の伏兵の台頭が2頭もあった。

08年はまた別の顔を持った年。1、2番人気は前走JBCクラシックの連対馬。数ある前哨戦の中でも同レースのレベルがおそらくもっとも高いと予想されての人気と思われる。だが、その2頭はここで連対を果たすことができなかった。しかし、JBCクラシックがハイレベルであったことは正しく、前走同レースで僅差の3着だったメイショウトウコンが7番人気で2着に食い込んだのだ。

■表2 過去4年のJCダートで6番人気以下で好走した馬

人気
馬名
前走成績
結果
10年
8
グロリアスノア 武蔵野S1着
2
11
アドマイヤスバル JBCクラシック3着
3
09年
12
ゴールデンチケット ブラジルC2着
3
08年
7
メイショウトウコン JBCクラシック3着
2

そのメイショウトウコンを含め、過去4年のJCダートで、6番人気以下で好走した馬を表2にまとめた。前述したように10年は2頭の伏兵が突っ込む波乱。09年は12番人気のゴールデンチケットが3着と好走した。この4頭の共通項は一目瞭然。前走3着以内であったこと。グロリアスノアは前哨戦の一つである武蔵野S勝ち馬。にもかかわらず当日は8番人気。これまでの流れも含め、前哨戦の評価(当日人気)があまりあてにならないことを示している。ゴールデンチケットは前走オープン特別のブラジルC2着からの参戦だった。

逆の言い方をするとどんなクラスのレースであれ前走4着以下に敗れていた馬は割引が必要であるということ。08年1着カネヒキリは前走9着でも明確な敗因と、確かな実力があった。具体的な事情がないと前走大敗馬は狙いにくいと言えるだろう。

表2該当馬4頭の共通項はもう一つある。それは脚質。すべて差し〜追い込みタイプであるということ。逃げ馬が3連勝中である一方で、伏兵は末脚が切れる馬という傾向となっている。

【結論】
それでは今年のJCダートを展望していく。出走予定馬は表3の通り。

■表3 今年のJCダート出走予定馬

順位
馬名
前走成績
1
トランセンド JBCクラシック3着
2
エスポワールシチー 南部杯1着
3
ワンダーアキュート JBCクラシック1着
4
シビルウォー JBCクラシック2着
5
トゥザグローリー 天皇賞(秋)18着
6
ニホンピロアワーズ みやこS2着
7
ミラクルレジェンド JBCレディスクラシック1着
8
ローマンレジェンド みやこS1着
9
ソリタリーキング JBCクラシック4着
10
ハタノヴァンクール みやこS10着
11
ダノンカモン 武蔵野S3着
12
イジゲン 武蔵野S1着
13
ナイスミーチュー みやこS8着
14
ナムラタイタン 武蔵野S6着
15
ホッコータルマエ みやこS3着
16
グレープブランデー みやこS6着
※フルゲート16頭。(17)トリップら4頭は除外対象(11/28現在)

2012/11/4 京都11R みやこステークス(G3)1着 2番 ローマンレジェンド
2012/11/5 川崎9R JBCレディスクラシック 1着 12番 ミラクルレジェンド

冒頭に述べたように今年は前哨戦である4重賞の勝ち馬が揃って出走するという好メンバーとなっている。JBCクラシックを圧勝したワンダーアキュート、南部杯を楽勝したエスポワールシチー、みやこSを含む6連勝中のローマンレジェンド、出遅れながら武蔵野Sを快勝したイジゲンが大一番で激突する。この4頭は実際、上位人気に支持されることになりそうだ。

だが、この4頭同士の組み合わせで簡単に決まるかどうか。過去4年の傾向から、4頭がまとめて消えることは考えにくいが、連対するのは1頭(特に勝ち馬)だけとなる可能性も十分ありそうだ。ではその1頭をどのように選ぶか。4重賞のレベル判定を行うのが正攻法の予想だが、それはデータでは難しい。表1の結果から、当日1番人気に支持された馬が最も有力と読んでみたい。

では伏兵馬が連対する場合は、どの馬が有力か。クラスを問わず前走3着以内に好走、差し〜追い込みタイプであること。この2点を考慮し、シビルウォーとミラクルレジェンドに注目してみることにする。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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