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第652回 凱旋門賞の再戦!?ジャパンカップを分析する

2012/11/22(木)

 日曜はいよいよジャパンカップ。凱旋門賞馬ソレミア、惜しくも2着に敗れたオルフェーヴルの再戦が話題となっている。オルフェーヴルが日本で前走のリベンジなるかに注目が集まっているが、頂点を狙うのはこの馬だけではない。3冠牝馬ジェンティルドンナ、天皇賞(秋)でダービー以来の勝利をあげたエイシンフラッシュ、2着フェノーメノ、3着ルーラーシップなどまさに豪華メンバーだ。今回は過去のジャパンカップのデータを基に傾向を探っていきたい。なお、データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 ジャパンC出走馬の所属別成績(過去10年)

所属別
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
美浦
2-  0-  4- 22/ 28
7.1%
7.1%
21.4%
156%
102%
栗東
6-  8-  5- 60/ 79
7.6%
17.7%
24.1%
52%
53%
地方
0-  1-  0-  5/  6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
36%
外国
2-  1-  1- 49/ 53
3.8%
5.7%
7.5%
58%
36%

2011/11/27 東京10R ジャパンカップ(G1)1着 2番 ブエナビスタ

 表1は過去10年の出走馬の所属別成績。日本馬の【8.9.9.87】に対して、外国馬は【2.1.1.49】。日本馬が8勝をあげ、大きく勝ち越している。また、2着・3着も多く、近5年は日本馬が1着〜3着まで独占。日本馬優勢の状況が続いている。なお、近3年は栗東所属馬のワンツーフィニッシュ。
外国馬で3着以内に入ったのは4頭。02年の中山開催(2200mで施行)では1着ファルブラヴ、2着サラファンと上位を占めたものの、東京開催では46頭走って、05年1着のアルカセット、06年3着のウィジャボードの2頭しか好走できていない。この2頭の共通項はともに3番人気、過去に2400mのG1勝利があった。

■表2 ジャパンCの人気別成績(過去10年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
1番人気 3-  2-  4-  1/ 10
30.0%
50.0%
90.0%
76%
111%
2番人気 1-  3-  1-  5/ 10
10.0%
40.0%
50.0%
34%
84%
3番人気 1-  0-  1-  8/ 10
10.0%
10.0%
20.0%
106%
45%
4番人気 2-  1-  0-  7/ 10
20.0%
30.0%
30.0%
226%
66%
5番人気 1-  2-  0-  7/ 10
10.0%
30.0%
30.0%
109%
75%
6番人気 0-  1-  1-  8/ 10
0.0%
10.0%
20.0%
0%
69%
7番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
34%
8番人気 0-  0-  1-  9/ 10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
53%
9番人気 2-  0-  0-  8/ 10
20.0%
20.0%
20.0%
615%
126%
10番人気 0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気 0-  1-  0-  9/ 10
0.0%
10.0%
10.0%
0%
91%
12番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番人気 0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
184%
15番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気 0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気 0-  0-  0-  6/  6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気 0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

 表2は人気別成績。1番人気馬は【3.2.4.1】。3勝は物足りない感じがするが、複勝率は9割と非常に高い。唯一着外だったのは昨年のデインドリーム(6着)で、3着以内に入った9頭はすべて日本馬だった。上位5番人気までに8勝をあげ、残り2勝は9番人気馬があげている。同人気の優勝馬02年のファルブラヴ、08年スクリーンヒーローはともに4歳馬で外国人ジョッキーが騎乗していた。
また、2着・3着もほぼ8番人気以内で決まっている。二ケタ人気馬の好走は、02年11番人気2着のサラファン、昨年14番人気3着のジャガーメイルの2頭だけ。

■表3 ジャパンCの年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
3歳
1-  4-  4- 28/ 37
2.7%
13.5%
24.3%
23%
63%
4歳
5-  3-  3- 36/ 47
10.6%
17.0%
23.4%
162%
54%
5歳
3-  2-  2- 32/ 39
7.7%
12.8%
17.9%
45%
55%
6歳
1-  1-  0- 21/ 23
4.3%
8.7%
8.7%
60%
20%
7歳以上
0-  0-  1- 19/ 20
0.0%
0.0%
5.0%
0%
83%

 表3は年齢別成績。出走頭数が一番多い4歳馬が全体の半数の5勝をあげている。勝率と連対率でトップ。単勝回収率も100%を大きく上回っている。複勝率が一番高いのは3歳馬。優勝は10年のローズキングダム(ブエナビスタの2着降着による繰り上がり優勝)だけだが、2着・3着は4回ずつと一番多かった。5歳馬は3勝をあげているが、勝率・連対率・複勝率すべてで4歳馬より下。4歳馬を境に年齢が上がるにつれて、率は下がる傾向にある。

■表4 ジャパンCの騎手所属別成績

所属
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
美浦 0-  1-  0- 32/ 33
0.0%
3.0%
3.0%
0%
4%
栗東 5-  3-  5- 38/ 51
9.8%
15.7%
25.5%
74%
80%
地方 0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
外国 5-  6-  5- 62/ 78
6.4%
14.1%
20.5%
100%
63%

 表4は騎手の所属別成績。09年2着オウケンブルースリ騎乗の内田騎手を除き、栗東所属の騎手か外国人ジョッキーが3着以内を占めている。関東の蛯名、横山典といった名手が近10年で好走できていないのというのは意外な結果だ。
栗東所属騎手では岩田、武豊騎手が2勝ずつ。佐藤哲騎手が1勝。特に岩田騎手はこのレースと相性が良く、これまで5回騎乗し【2.1.1.1】で複勝率はなんと8割。すべて2番人気以下の成績だけに驚異的な数字だ。
また、外国人ジョッキーが日本馬に騎乗した時の成績は【3.5.4.13。勝率12.0%、連対率32.0%、複勝率48.0%とかなり高い。単勝回収率189%、複勝回収率120%でともに100%を超えており、文字通り勝負気配が強い。

■表5 ジャパンCの前走レース別成績(過去10年)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
天皇賞(秋)
4- 6- 6-39/55
7.3%
18.2%
29.1%
37%
75%
凱旋門賞
2- 0- 1-10/13
15.4%
15.4%
23.1%
167%
91%
菊花賞
1- 3- 1-15/20
5.0%
20.0%
25.0%
44%
63%
アルゼンチン共和国杯
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
455%
78%
京都大賞典
1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
276%
56%
英・チャンピオンS
1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
1060%
260%
秋華賞
0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
0%
260%
その他のレース
0- 1- 1-60/62
0.0%
1.6%
3.2%
0%
17%

 表5は前走レース別成績。出走頭数が一番多い天皇賞(秋)組が【4.6.6.39】で、最多の4勝。次いで、凱旋門賞組が2勝。この2つのレースについては、後ほど詳しく述べる。
他には、菊花賞・アルゼンチン共和国杯・京都大賞典・チャンピオンS組が1勝ずつ。
アルゼンチン共和国杯組の優勝は08年のスクリーンヒーロー。京都大賞典組は03年のタップダンスシチー。ともに前走1着だった。今年の出走予定馬で上記2レースを勝ったのは京都大賞典のメイショウカンパクのみ。同馬はこのレースで重賞初制覇。好走が京都・小倉に集中している平坦巧者でもあり、今回は敷居が高いのではないか。

■表6 前走天皇賞(秋)組の着順別成績

着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単勝回収率
複勝回収率
1着
1- 2- 4- 1/ 8
12.5%
37.5%
87.5%
33%
148%
2着
0- 0- 1- 5/ 6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
18%
3着
1- 1- 0- 1/ 3
33.3%
66.7%
66.7%
120%
90%
4着
1- 2- 0- 2/ 5
20.0%
60.0%
60.0%
68%
96%
5着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
6〜9着
1- 1- 1-13/16
6.3%
12.5%
18.8%
68%
130%
10着以下
0- 0- 0-15/15
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

 表6は前走天皇賞(秋)組の着順別成績。天皇賞(秋)優勝馬は【1.2.4.1】で連勝したのは04年のゼンノロブロイだけだが、05年のヘヴンリーロマンス以外はすべて3着以内に入っていた。05年の天皇賞(秋)は超スローペースの瞬発力勝負。これは例外とすると、天皇賞勝ち馬とJC好走は関連性が高いといえる。
また、3着馬・4着馬が好成績を残している。3着馬は09年優勝のウオッカら2頭が好走。4着馬は昨年優勝のブエナビスタら3頭が好走していた。6着〜9着に敗れた馬からも昨年3着のジャガーメイルら3頭が好走。今年もジャガーメイルは出走を予定しているが、昨年は天皇賞9着→JC3着、今年は天皇賞7着からの参戦となる。
逆に、2着馬が【0.0.1.5】と不振。唯一の3着は05年1番人気のゼンノロブロイ。今年の天皇賞2着馬はフェノーメノ。騎乗予定の蛯名騎手ともども、データからは厳しい傾向が出ている。

■表7 前走凱旋門賞組の好走馬・凡走馬

着順
年度
馬名
凱旋門賞着順
1
2006 ディープインパクト
3位入線後失格
2002 ファルブラヴ
9着
3
2010 ヴィクトワールピサ
7着
6
2011 デインドリーム
1着
7
2011 シャレータ
2着
14
2010 ナカヤマフェスタ
2着

 表7は前走凱旋門賞組の好走馬と凱旋門賞で連対した出走馬の成績をまとめたもの。表を見てもわかるように、JC好走馬は凱旋門賞で連対していない。ディープインパクトは3位入線だったが、このときの凱旋門賞は8頭立て。凱旋門賞で力を出し切れなかった馬が巻き返している。
逆に、凱旋門賞で連対した馬は3頭とも着外に敗れている。サンプル数は少ないが、はっきりとした傾向が出ている。理由はわからないが、凱旋門賞を目標に仕上げたために反動が出たという推測もできる。今年は例年より1週短い中6週での出走となるだけに、仕上がり具合には注意が必要だ。

■表8 ジェンティルドンナとJC優勝牝馬の3歳時のタイム比較

年度
馬名
レース名
勝ちタイム
2012 ジェンティルドンナ オークス 2分23秒6
2009 ブエナビスタ オークス 2分26秒1
2007 ウオッカ 日本ダービー 2分24秒5
2012 ディープブリランテ 日本ダービー 2分23秒8

2012/10/14 京都11R 秋華賞(G1)1着 14番 ジェンティルドンナ

 表8はジェンティルドンナが勝った今年のオークスとJC優勝牝馬のブエナビスタ、ウオッカのオークス、ダービーの勝ちタイムを比較したもの。表の一番下は今年のダービーの勝ちタイム。
今年は例年よりも馬場が速かったとはいえ、勝ちタイムは例年のオークスと比べても抜けて速い。馬場やペースの違いはあるにせよ、ブエナビスタ、ウオッカよりも速い時計で勝っていることは高い能力の証明といえるだろう。前走秋華賞組は09年にレッドディザイアが3着に来ている。今回は秋華賞よりも2キロ軽い53キロ。騎乗予定はJCと相性が良い岩田騎手で好走の可能性は十分にあるといえる。

■表9 今年のジャパンCの出走予定馬

馬名
性齢
厩舎
前走成績
ソレミア
牝4
ラフォン
凱旋門賞 1着
オルフェーヴル
牡4
池江寿
凱旋門賞 2着
エイシンフラッシュ
牡5
藤原英
天皇賞(秋) 1着
フェノーメノ
牡3
戸田
天皇賞(秋) 2着
ルーラーシップ
牡5
角居
天皇賞(秋) 3着
ダークシャドウ
牡5
天皇賞(秋) 4着
ジャガーメイル
牡8
天皇賞(秋) 7着
トーセンジョーダン
牡6
池江寿
天皇賞(秋) 13着
ジェンティルドンナ
牝3
石坂
秋華賞 1着
メイショウカンパク
牡5
荒川
京都大賞典 1着
ローズキングダム
牡5
橋口
京都大賞典 6着
ビートブラック
牡5
中村
ア共和国 4着
オウケンブルースリ
牡7
音無
ア共和国 7着
スリプトラ
牡6
ヴェリアン
英・国際S 6着
ジャッカルベリー
牡6
ボッティ
メルボルンC 3着
マウントアトス
セン5
クマーニ
メルボルンC 5着
レッドカドー
セン6
ダンロップ
メルボルンC 8着
※除外対象はなし

 あらためて今年のジャパンカップの出走予定馬は表9の通り(11/21時点)。天皇賞(秋)からは、1着エイシンフラッシュ、3着ルーラーシップ、4着ダークシャドウがデータで上がってくる。これら3頭はいずれも外国人ジョッキーが騎乗予定なのも好材料だ。穴なら7着ジャガーメイルか。天皇賞(秋)では昨年よりも着順を上げているだけに、再度の激走もありえる。騎乗予定はビュイック騎手。13着だったトーセンジョーダンは一変は厳しいのではないか。
他では、表8で示したジェンティルドンナ。3歳牝馬による初優勝があっても不思議ではない。凱旋門賞1着ソレミア、2着オルフェーヴルは先ほど書いたようにデータ上からは厳しいが、状態面に注目しておきたい。
ソレミア以外の外国馬で好走の可能性があるとすればジャッカルベリー。2年前とはいえ、2400mのG1・ミラノ大賞を勝っている。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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