第647回 前走オープン1着馬が意外なほど不振の京王杯2歳S|競馬情報ならJRA-VAN

JRA公式データ配信サービス JRA-VAN

  • メール:office@jra-van.jp
  • 受付時間:10:00〜17:00
  • ※競馬開催のない土日祝・火曜を除く
  • ホーム
  • サイトマップ
  • JRA-VAN広場

データde出〜た

データde出〜たバックナンバー

第647回 前走オープン1着馬が意外なほど不振の京王杯2歳S

2012/11/5(月)

G1・エリザベス女王杯の裏という開催日程もあって、当コーナーではこれまで取り上げられなかった京王杯2歳S。今年は重賞勝ち馬のテイエムイナズマ、マイネルエテルネル、オープン特別を含む2戦2勝のエーシントップ、ラブリーデイ、函館2歳Sで1番人気に支持されたアットウィルなどの好メンバーが揃い、今後に向けて楽しみな一戦となりそうだ。年末の2歳王者決定戦、朝日杯FSにつながるG2戦のレース傾向を分析してみたい。集計期間は03〜11年の過去9年(02年が中山開催だったため)。JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 単勝人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番人気
2-  2-  0-  5/  9
22.2%
44.4%
44.4%
70%
61%
2番人気
0-  1-  1-  7/  9
0.0%
11.1%
22.2%
0%
34%
3番人気
2-  1-  1-  5/  9
22.2%
33.3%
44.4%
115%
87%
4番人気
1-  1-  3-  4/  9
11.1%
22.2%
55.6%
78%
170%
5番人気
1-  1-  1-  6/  9
11.1%
22.2%
33.3%
171%
91%
6番人気
0-  1-  0-  8/  9
0.0%
11.1%
11.1%
0%
77%
7番人気
1-  0-  0-  8/  9
11.1%
11.1%
11.1%
136%
43%
8番人気
0-  0-  1-  8/  9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
71%
9番人気
1-  1-  0-  7/  9
11.1%
22.2%
22.2%
385%
186%
10番人気
0-  0-  0-  9/  9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
11番人気
0-  0-  1-  6/  7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
164%
12番人気
0-  1-  0-  6/  7
0.0%
14.3%
14.3%
0%
111%
13番人気
0-  0-  1-  6/  7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
371%
14番人気
1-  0-  0-  6/  7
14.3%
14.3%
14.3%
884%
141%
15番人気
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気
0-  0-  0-  0/  0          

過去9年の京成杯2歳Sは、通算の回収率が単勝119%、複勝104%と、過去9年の出走全馬の単勝や複勝をすべて均等買いしてもプラスとなるほど。2歳戦らしく波乱傾向の強いレースといえるだろう。表1の単勝人気別成績を見ても、1、2番人気がやや振るわない一方、10番人気以下の好走も少なくないことが見てとれる。好走率と回収率のバランスがいい3〜5番人気から手広く構えていくのがよさそうだ。

■表2 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1枠
1- 1- 2- 6/10
10.0%
20.0%
40.0%
63%
331%
2枠
2- 2- 1- 8/13
15.4%
30.8%
38.5%
743%
254%
3枠
0- 3- 1-12/16
0.0%
18.8%
25.0%
0%
144%
4枠
3- 2- 2- 9/16
18.8%
31.3%
43.8%
137%
152%
5枠
1- 1- 1-13/16
6.3%
12.5%
18.8%
96%
44%
6枠
1- 0- 0-15/16
6.3%
6.3%
6.3%
25%
11%
7枠
0- 0- 2-16/18
0.0%
0.0%
11.1%
0%
28%
8枠
1- 0- 0-18/19
5.3%
5.3%
5.3%
19%
7%

表2は枠順別の成績。これを見ると意外なほど内枠有利、外枠不利の傾向が出ていることがわかる。前項で人気薄の好走がしばしばあると述べたが、6番人気以下から3着以内に入った馬は1〜4枠に限られている。また、5〜8枠からの好走馬は1〜5番人気の範囲に収まっており、6番人気以下は1頭もいない。これは回収率にもハッキリと表れているとおりだ。1〜4枠からは人気薄の激走も見込めるが、5〜8枠となると上位人気馬でも好走する確率が大きく下がってしまうことを覚えておきたい。

■表3 馬番別成績

馬番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1番
0- 1- 2- 6/ 9
0.0%
11.1%
33.3%
0%
341%
2番
3- 0- 1- 5/ 9
33.3%
33.3%
44.4%
1143%
335%
3番
0- 4- 0- 5/ 9
0.0%
44.4%
44.4%
0%
194%
4番
2- 1- 1- 5/ 9
22.2%
33.3%
44.4%
107%
154%
5番
0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
0%
13%
6番
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
136%
58%
7番
1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
171%
154%
8番
0- 1- 2- 6/ 9
0.0%
11.1%
33.3%
0%
114%
9番
0- 0- 0- 9/ 9
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
10番
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
45%
21%
11番
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番
0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
41%
13番
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
14番
1- 0- 0- 6/ 7
14.3%
14.3%
14.3%
52%
21%
15番
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番
0- 0- 0- 0/ 0

より具体的に、馬番別の成績も確認しておきたい。表3を見ると、9番枠から外になると好走率、回収率ともに大きくダウンする傾向にあることがわかる。1〜8番枠と9〜17番枠で二分して成績を算出すると、前者の【7.9.8.48】で勝率9.7%、複勝率33.3%、単勝回収率194%、複勝回収率170%に対して、後者は【2.0.1.49】で勝率3.8%、複勝率5.8%、単勝回収率15%、複勝回収率12%と雲泥の差が出ている。やはり、上位人気馬にせよ穴馬にせよ、真ん中より内側が有利。枠順の発表を待って最終的な評価を下すべきだろう。

■表4 生まれ月別成績

生月
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
1月生 1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
70%
107%
2月生 3- 2- 1-13/19
15.8%
26.3%
31.6%
428%
112%
3月生 3- 1- 3-23/30
10.0%
13.3%
23.3%
165%
173%
4月生 2- 2- 3-32/39
5.1%
10.3%
17.9%
27%
73%
5月生 0- 2- 1-22/25
0.0%
8.0%
12.0%
0%
38%
6月生 0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
390%

2歳戦で問われるのが肉体的な完成度で、京成杯2歳Sも例外ではない。表4は生まれた月別の成績。該当例の少ない6月生を除いて、1月生から5月生までに関しては、生まれが早いほど好走率が高い傾向があることは間違いない。なかでも複勝率は、生まれの早さに比例した数字がきれいに出ている。もちろん、実際には生まれが遅くても完成度の高い馬もいれば、生まれが早くても未完成の馬もいるので、個々の馬で判断するのが原則ではあるが、取捨に迷った際などは取捨のひとつの基準として参考にできるのではないだろうか。

■表5 前走競馬場別成績

前走場所
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
札幌
1-  1-  0-  6/  8
12.5%
25.0%
25.0%
773%
253%
函館
1-  1-  0-  2/  4
25.0%
50.0%
50.0%
867%
195%
福島
0-  0-  0-  2/  2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
新潟
1-  0-  0-  7/  8
12.5%
12.5%
12.5%
51%
23%
東京
2-  4-  5- 40/ 51
3.9%
11.8%
21.6%
37%
123%
中山
1-  0-  1- 10/ 12
8.3%
8.3%
16.7%
59%
34%
中京
0-  0-  0-  0/  0
京都
2-  3-  2- 17/ 24
8.3%
20.8%
29.2%
77%
114%
阪神
1-  0-  1-  5/  7
14.3%
14.3%
28.6%
37%
71%
小倉
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
地方
0-  0-  0-  5/  5
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

2008/11/15 東京11R 京王杯2歳ステークス(Jpn2)1着 2番 ゲットフルマークス

表5は前走競馬場別の成績で、まず目につくのが前走札幌や函館といった北海道組の回収率の高さだ。それほど多くはない該当例から、04年にスキップジャックが9番人気1着、08年にゲットフルマークスが14番人気1着、昨年も9番人気のサドンストームが2着に突っ込んだように激走が頻発している。出走間隔が開くため手を出しづらい面もあるが、警戒を怠らないようにしたい。また、前走で中央場所を使っていた組では「東京・中山」より「京都・阪神」のほうが高い好走率をマークしている点も見逃せない。

■表6 前走クラス別成績

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
同クラス
8-  3-  3- 33/ 47
17.0%
23.4%
29.8%
282%
133%
昇級戦
1-  6-  6- 59/ 72
1.4%
9.7%
18.1%
21%
92%
新馬
0-  2-  0- 13/ 15
0.0%
13.3%
13.3%
0%
22%
未勝利
0-  2-  2- 19/ 23
0.0%
8.7%
17.4%
0%
194%
500万下
1-  2-  4- 27/ 34
2.9%
8.8%
20.6%
45%
54%
OPEN特別
4-  2-  3- 16/ 25
16.0%
24.0%
36.0%
301%
186%
G3
2-  1-  0- 12/ 15
13.3%
20.0%
20.0%
258%
64%
G2
2-  0-  0-  5/  7
28.6%
28.6%
28.6%
265%
90%

秋を迎えても2歳重賞では新馬戦や未勝利戦を勝ったばかりの馬が挑戦するケースが少なくない。しかし、表6の前走クラス別成績のとおり、過去9年の京王杯2歳Sでは前走で新馬戦や未勝利戦を勝ち上がったばかりの馬が勝った例はなく、2着が最高となっている。また、前走で500万下を走っていた馬も、34頭のうち勝ったのは1頭だけと、昇級戦のかたちになる馬ではなかなか勝ち切るには至らない傾向がある。一方、表6の一番上の項目を見ればわかるとおり、前走でも同クラス、つまりオープンを走っていた馬は好走率、回収率ともに昇級戦の馬よりはるかに優秀な数字を残している。2歳重賞ではあっても、素質より実績を重視すべきレースと考えたほうがいいだろう。

■表7 前走新馬戦出走の好走馬

年度
着順
馬名
人気
前走・新馬戦1着時
場所
条件
タイム差
05年
2
イースター
1
京都 芝1600m・内
0.4秒
10年
2
リアルインパクト
2
東京 芝1400m
0.5秒

ここからは、前走クラス別の好走馬を詳しく見ていきたい。まずは前走新馬戦組。前項で述べたとおり、近9年で新馬戦を勝ち上がったばかりの馬が勝ったケースはないが、2着に好走した例はある。その2頭に共通するのが、新馬戦で2着馬に明確なタイム差をつけて勝っていたこと。05年2着のイースターが0秒4差、10年2着のリアルインパクトも0秒5差と、いずれも着差でいえば2馬身差以上の差をつける完勝を飾っていた。1戦1勝馬がキャリア不足を補って好走するためには、新馬戦を僅差で勝ち上がったような馬では苦しく、しっかりとした能力差を見せておかなければならない

■表8 前走未勝利戦出走の好走馬

年度
着順
馬名
人気
前走・未勝利戦1着時
場所
条件
4角通過
06年
2
マイネルフォーグ
6
京都 芝1600m内
4番手
07年
2
ドリームシグナル
12
京都 芝1600m内
4番手
10年
3
テイエムオオタカ
13
東京 芝1400m
1番手
11年
3
オリービン
4
阪神 芝1800m
4番手

前走未勝利戦組も苦戦してはいるが、好走した4頭はすべて4番人気以下、うち2頭はふたケタ人気と、走られた場合は人気薄の激走という傾向があるので注意を払っておく必要がある。ここで注目したいのが、前走の勝ち上がった未勝利戦で4角を何番手で通過していたのか、ということ。表8のとおり、この組で好走した4頭はすべて4角で4番手以内つける先行力を見せていたのである。未勝利戦から重賞になって道中のペースが一気に速くなることもあって、一定以上の先行力を備えた馬でなければ対応が難しいようだ。

また、前走新馬戦・未勝利戦組に共通する傾向として挙げられるのが、勝ち上がった競馬場と距離だ。表7と表8のとおり、ローカル場で勝ち上がった馬はおらず、東京、京都、阪神の中央場に限られる。また、京成杯2歳Sと同コースの東京芝1400mか、より長い芝1600m以上の距離で勝ち上がった馬のみが好走している。この2点についてもチェックしておきたい。

■表9 前走500万下出走の好走馬

年度
着順
馬名
人気
前走
主なオープン実績
東京実績
レース名
着順
人気
03年
2
アポインテッドデイ
5
500万下
2
1
出走歴なし 【1.1.0.0】
3
フサイチホクトセイ
2
500万下
1
2
出走歴なし 【2.0.0.0】
04年
3
セイウンニムカウ
4
くるみ賞
1
3
コスモス賞・3着 【1.0.0.0】
07年
3
レッツゴーキリシマ
4
かえで賞
1
1
ききょうS・2着 出走歴なし
08年
3
エイシンタイガー
3
かえで賞
3
1
ききょうS・2着 出走歴なし
09年
2
アニメイトバイオ
4
サフラン賞
1
5
出走歴なし 【1.0.0.0】
11年
1
レオアクティブ
5
くるみ賞
2
2
ダリア賞・2着 【0.1.0.0】

次いで、前走500万下組。好走した7頭中6頭に共通するのが、前走の500万下で3番人気以内に推されて3着以内に好走していたこと。前走の時点で高く評価され、しっかりと結果も出せた馬でなければ好走はおぼつかない。また、この時期の2歳馬は格上挑戦することも多いだけに、前走500万下組とはいってもオープンクラスで3着以内の実績を持っていた馬も少なくない。もし、オープンへの出走歴がなければ、当該競馬場である東京での実績が欲しい。さすがに多くても2戦までだが、東京出走歴があった5頭は東京で3着以下に落ちたことがない馬ばかりだった。

■表10 前走オープンクラス出走馬・前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回率
複回率
前走1着
1- 1- 1-15/18
5.6%
11.1%
16.7%
14%
26%
前走2着
2- 0- 0- 5/ 7
28.6%
28.6%
28.6%
191%
61%
前走3着
2- 1- 0- 3/ 6
33.3%
50.0%
50.0%
130%
85%
前走4着
0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
前走5着
0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
0%
1095%
前走6〜9着
3- 0- 0- 6/ 9
33.3%
33.3%
33.3%
1210%
224%
前走10着〜
0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
0%
213%

表6で見たとおり、京王杯2歳Sは前走でもオープンクラス(オープン特別および重賞)に出走した馬が強いレースで、該当馬は【8.3.3.33】。そして、単勝回収率282%、複勝回収率133%と、とにかく回収率が高いのがポイントだ。なぜ、これほどまでに回収率が高いのかといえば、前走のオープンクラスを勝って人気を集めた馬が不振で、敗れて人気を落とした馬が巻き返す傾向にあるからだ。表10は、前走でオープンクラスに出走した馬の前走着順別成績で、ご覧のとおり、前走1着馬が勝率5.6%、複勝率16.7%と不振にあえいでいる。その一方、前走で2着以下に敗れていた馬が奮闘し、合計して【7.2.2.18】で勝率24・1%、単勝回収率448%という抜群の成績。この着別度数が示すように、前走オープンクラスで2着以下に敗れていた馬が過去9年で7勝もしており、軸馬はこの組からとるのがよさそうだ。

なぜこのような逆転現象が起こるのかといえば、その理由は日程に求められるのではないだろうか。2歳戦の開始以降、東京芝1400mで行なわれるオープンクラスのレースは京王杯2歳Sまで存在しない。つまり、前走でオープンクラスのレースに出走していた場合、その前走は必ず異なるコースということになる。つまり、前走でオープン特別や重賞を勝っていても、京成杯2歳Sに向いた適性を持っているという証明にはならず、むしろ、そこでは負けていた馬が巻き返してくる傾向にあるのではないだろうか。

ただし、前走であまりにも負けている馬の巻き返しは厳しく、基本的には前走のオープンクラスで掲示板を確保して2〜5着に入っていた馬を狙いたい。そして、6着以下から巻き返して京成杯2歳Sを勝利した3頭、04年1着のスキップジャック、08年1着のゲットフルマークス、10年1着のグランプリボスの3頭には函館もしくは札幌で新馬勝ちを収めていたという共通項があった。表5の項でも北海道組の回収率の高さを指摘したが、その一因はここにも求められそうだ。6着以下から好走した馬は、もう1頭、09年3着のツルマルジュピターがおり、この馬は阪神で新馬勝ち。前走オープン6着以下から巻き返すためには、競馬場を問わず、すくなくとも新馬勝ちを果たしていることが必要条件となるようだ。

 

【結論】

今年の京成杯には19頭が登録。そのなかに新馬戦を勝ち上がったばかりの馬はいないので、「前走未勝利組」「前走500万下組」「前走オープン組」の3つに分けて好走条件に合致する馬を探っていきたい。

■表11 前走未勝利戦出走の登録馬

馬名
前走・未勝利戦1着時
場所
条件
4角通過
クリノチョモランマ 福島 芝1200m
3番手
ツクバリンカーン 東京 芝1400m
2番手
リメンバーメジロ 東京 芝1400m
3番手
レッドヴィーヴォ 東京 芝1600m
6番手

まず「前走未勝利組」でチェックすべきなのが前走の競馬場が中央場であること、距離が東京なら1400m以上、それ以外なら1600m以上であること、そして4角通過順が4番手以内で先行力を持っていることだった。これをすべて満たすのはツクバリンカーンリメンバーメジロ。ただし、前走未勝利組は好走しても2、3着までという傾向にあり、今年は例年以上にメンバーが揃いそうということを考慮しても、相手までの評価にとどめたい。

■表12 前走500万下出走の登録馬

馬名
前走
主なオープン実績
東京実績
レース名
着順
人気
ガチバトル くるみ賞
2
5
出走歴なし 【0.1.0.0】
サンガヴィーノ きんもくせい特別
9
4
出走歴なし 出走歴なし
タイセイドリーム きんもくせい特別
4
1
デイリー杯2歳S・6着 出走歴なし
モグモグパクパク かえで賞
4
7
出走歴なし 【0.0.0.1】

なかなか勝ち切れないのは「前走500万下組」も同様、好走条件を満たしていても基本的には相手として狙ったほうがいい。この組の好走条件は、前走の500万下で3番人気以内に推されて3着以内に入っていること。そして、オープンクラスで3着以内に入った実績を持つか、東京コースでオール連対をキープしていることである。しかし、今年の前走500万下組には3番人気で3着以内を満たした馬はなく、オープンでの実績を持つ馬もいない。唯一、東京実績を満たしたのがガチバトル。ただし、この馬とて過去の500万下組の好走馬と比べると強調材料に乏しい感は否めず、やはり買っても相手までだろう。

■表13 前走オープンクラス出走の登録馬

馬名
前走
レース名
着順
アットウィル クローバー賞
1
エーシントップ 中京2歳S
1
カオスモス デイリー杯2歳S
5
コスモシルバード いちょうS
8
テイエムイナズマ デイリー杯2歳S
1
ナカナカ カンナS
3
ネオウィズダム 萩S
7
ノウレッジ 新潟2歳S
2
マイネルエテルネル デイリー杯2歳S
3
ラブリーデイ 野路菊S
1
ヴァンフレーシュ カンナS
1

最後に「前走オープン組」は、表10の項で見たとおり前走1着馬が意外なほどの不振に陥り、2着以下に敗れていた馬が過去9年で7勝と活躍している。そして、基本的には2〜5着馬が狙いとなり、6着以下から巻き返して勝利を収めたのは函館か札幌で新馬勝ちを収めていた馬だけだった。この組で前走2〜5着だったのはカオスモスナカナカノウレッジマイネルエテルネルの4頭で、前走6着以下ながら函館で新馬勝ちをしたコスモシルバードにも巻き返しの可能性はある。過去の傾向どおりならこの5頭を重視したい。

好走例が皆無ではないものの、不振傾向が強く、回収率的にも妙味がない前走オープン1着の5頭のうち、テイエムイナズマ、アットウィル、ラブリーデイ、ヴァンフレーシュの4頭は、今回は狙いを下げる。1頭だけ、例外と考えるべきかもしれないのがエーシントップである。というのも、この馬は前走で中京2歳Sを勝っているが、今年3月に新装された中京競馬場のデータは過去9年の集計対象になっていないからだ。また、中京2歳Sが行なわれたのは京王杯2歳Sと同距離の芝1400m。しかも、左回りで最後の直線に坂があるレイアウトも共通点があり、今後は両レースの結果が直結するようになってくるかもしれない。過去の不振傾向を覆して好走する可能性がもっとも高い前走オープン1着馬は、この馬ではないだろうか。

最後に、忘れてはいけないのが枠順。表2、表3の項で見たとおり、京成杯2歳では枠順でいえば1〜4枠、馬番でいえば1〜8番が有利で、それより外になると非常に不利になる傾向がある。枠順発表後、評価の上げ下げをしっかりと行なったほうがいいだろう。

ライタープロフィール

出川塁(でがわ るい)

1977年熊本県生まれ。上智大学文学部卒業後、出版社2社で競馬専門誌、競馬書籍の編集に携わり、2007年からフリーライターに。「競馬最強の法則」「サラブレ」「優駿」などへ寄稿するほか、出版社勤務時代を含めて制作に関わった競馬書籍は多数。馬券は単勝派だが、焼肉はタン塩派というわけではない。メインの競馬のほか、サッカーでも密かに活動中。

データde出〜たバックナンバー

データ競馬のための最強ツール TARGET frontier JV(ターゲット)

ページトップへ戻る

競馬予想のJRA-VAN