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第638回 東京の芝中距離を狙い打つあの厩舎

2012/10/4(木)

今週から東京競馬、京都競馬が始まる。秋の東京開幕週のメインを飾るのは、伝統のG2毎日王冠。春に活躍した実績馬が数多く始動し、天皇賞(秋)を見据えた上で重要なステップレースだ。昨年は同レース優勝のダークシャドウが本番で2着と好走している。   
今年は安田記念を制したストロングリターンに加え、4戦4勝と無敗でNHKマイルCを勝ったカレンブラックヒルも参戦予定。春のマイルG1勝ち馬同士の初対決も見どころのひとつだ。それでは過去10年のデータを基に毎日王冠を分析していきたい。なおデータ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 毎日王冠の人気別成績(過去10年)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1番人気
2-  2-  1-  5/ 10
20.0%
40.0%
50.0%
50%
59%
2番人気
2-  2-  1-  5/ 10
20.0%
40.0%
50.0%
136%
90%
3番人気
1-  2-  1-  6/ 10
10.0%
30.0%
40.0%
64%
91%
4番人気
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
118%
55%
5番人気
1-  1-  2-  6/ 10
10.0%
20.0%
40.0%
157%
134%
6番人気
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
158%
81%
7番人気
0-  0-  0- 10/ 10
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
8番人気
1-  1-  0-  8/ 10
10.0%
20.0%
20.0%
444%
121%
9番人気
1-  0-  2-  7/ 10
10.0%
10.0%
30.0%
179%
147%
10番人気
0-  0-  2-  7/  9
0.0%
0.0%
22.2%
0%
177%
11番人気
0-  0-  0-  8/  8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
12番人気
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
13番人気
0-  0-  1-  3/  4
0.0%
0.0%
25.0%
0%
475%
14番人気
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
15番人気
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
16番人気
0-  0-  0-  3/  3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
17番人気
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
18番人気
0-  0-  0-  0/  0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

まずは過去10年の毎日王冠の基本データをいくつか挙げてみる。表1は人気別成績。1番人気馬と2番人気馬が【2.2.1.5】で全くの互角。両者とも複勝率50%とそれほど高くない。1番人気の中には05年5着のダイワメジャー、08年・09年と連続2着のウオッカも含まれており、人気だからといって絶対視はできない。二ケタ人気馬からは3着が3回あるだけで、連対馬はすべて9番人気以下となっている。1・2番人気馬の信頼度はそれほど高くはないが、9番人気馬まで好走馬が広く分布している。

■表2 毎日王冠の年齢別成績(過去10年)

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
3歳
1-  2-  0-  6/  9
11.1%
33.3%
33.3%
175%
131%
4歳
2-  2-  3- 25/ 32
6.3%
12.5%
21.9%
55%
101%
5歳
4-  4-  0- 35/ 43
9.3%
18.6%
18.6%
150%
44%
6歳
1-  2-  3- 11/ 17
5.9%
17.6%
35.3%
17%
100%
7歳以上
2-  0-  4- 19/ 25
8.0%
8.0%
24.0%
118%
128%

2010/10/10 東京11R 毎日王冠(G2)1着 4番 アリゼオ

表2は年齢別成績。3歳馬が【1.2.0.6】で複勝率以外の部門でトップ。具体的には、10年1着アリゼオ、2着エイシンアポロン(5着は1番人気ペルーサ)、11年2着リアルインパクトと近2年に好走が集中している。上記の4頭は次走、天皇賞(秋)かマイルCSを使っている。古馬G1を狙う上で、前哨戦として毎日王冠を使うという陣営の目論みが好結果につながっているということだろう。
複勝率で健闘しているのが7歳以上。05年サンライズペガサス(9番人気)、09年カンパニー(4番人気)の2勝。3着に入った4頭は、5番人気馬1頭、9番人気馬2頭、10番人気馬1頭となっており人気薄でも侮れない。

■表3 前走からの間隔別成績(過去10年)

間隔
着別度数
連闘
0-  0-  0-  1/  1
中1週
0-  0-  2- 11/ 13
中2週
0-  0-  0-  3/  3
中3週
1-  0-  2- 15/ 18
中4〜8週
0-  2-  0- 20/ 22
中9週〜半年
9-  8-  6- 40/ 63
半年以上
0-  0-  0-  6/  6

表3は前走からの間隔別成績。好走馬の大半を占めているのが、前走から中9週〜半年間隔が空いた組。つまり夏場を休養に充てた馬が好結果を出していることがわかる。連闘〜中3週は中山、阪神開催、中4〜中8週は新潟、小倉、札幌開催があてはまる。連闘〜中3週の1勝は前走中山の準オープンを勝って出走してきた07年のチョウサン。夏競馬からの直行馬や中山・阪神を経由してきた馬には厳しい結果となっている。

■表4 毎日王冠の前走レース別成績(過去10年)

クラス
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
G1
宝塚記念 4- 0- 3-12/19
21.1%
21.1%
36.8%
272%
130%
安田記念 2- 5- 0-10/17
11.8%
41.2%
41.2%
80%
75%
日本ダービー 1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
316%
96%
天皇賞春 0- 1- 0- 3/ 4
0.0%
25.0%
25.0%
0%
87%
NHKマイルC 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
510%
天皇賞秋 0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G2
札幌記念 0- 2- 0- 7/ 9
0.0%
22.2%
22.2%
0%
52%
オールカマー 0- 0- 2- 9/11
0.0%
0.0%
18.2%
0%
140%
その他 0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
G3
関屋記念 1- 0- 2- 5/ 8
12.5%
12.5%
37.5%
36%
270%
エプソムC 1- 0- 0- 4/ 5
20.0%
20.0%
20.0%
40%
24%
キャッシュコールM 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
0%
200%
朝日チャレンジC 0- 0- 1- 9/10
0.0%
0.0%
10.0%
0%
23%
京成杯オータムH 0- 0- 1- 6/ 7
0.0%
0.0%
14.3%
0%
55%
その他 0- 0- 0- 8/ 8
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
OPEN特別
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
1600万下
1-  0-  0-  2/  3
33.3%
33.3%
33.3%
1480%
233%

表4は前走レース別成績。表3と関連した内容となるが、前走G2の札幌記念組やオールカマー組は未勝利。前走G3の関屋記念組の1勝は、02年のマグナーテンでこの年の毎日王冠は中山開催でのもの。エプソムC組の1勝は昨年のダークシャドウ。同馬は東京コースで過去に4戦4勝。毎日王冠でも1番人気に応えての勝利だった。
前走G1組、特に宝塚記念、安田記念からの好走が目立つ。宝塚記念組は4勝、3着3回で単回収率、複回収率ともに優秀だ。安田記念組は2勝、2着5回で連対数が最も多い。この2つのG1に関して、詳しく見ていくことにする。

■表5 前走宝塚記念組の着順別成績

着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1着
0- 0- 0- 2/ 2
0%
0%
0%
0%
0%
2着
0- 0- 0- 0/ 0
0%
0%
0%
0%
0%
3着
0- 0- 0- 0/ 0
0%
0%
0%
0%
0%
4着
2- 0- 0- 1/ 3
67%
67%
67%
606%
143%
5着
1- 0- 1- 1/ 3
33%
33%
67%
596%
360%
6〜9着
0- 0- 1- 5/ 6
0%
0%
17%
0%
68%
10着〜
1- 0- 1- 3/ 5
20%
20%
40%
314%
112%

表5は前走宝塚記念組の着順別成績。意外にも前走宝塚記念を勝った馬が不振。02年はダンツフレームが5着、05年はスイープトウショウが6着だった。宝塚記念4着馬、5着馬の好走率は高いが、今年は出走を予定していない。宝塚記念6着以下で勝利しているのは、03年バランスオブゲームのみでその他は3着までとなっている。

■表6 前走安田記念組の着順別成績

着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
1着
0- 3- 0- 1/ 4
0.0%
75.0%
75.0%
0%
102%
2着
1- 0- 0- 2/ 3
33.3%
33.3%
33.3%
100%
40%
3着
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
4着
0- 0- 0- 0/ 0
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5着
0- 1- 0- 1/ 2
0.0%
50.0%
50.0%
0%
85%
6〜9着
1- 1- 0- 2/ 4
25.0%
50.0%
50.0%
267%
145%
10着〜
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%

表6は前走安田記念での着順別成績。まず二ケタ着順から巻き返した例はない。安田記念勝ち馬は4戦して未勝利ながら2着3回。08年・09年のウオッカ、11年のリアルインパクトが連対している。唯一の着外は10年のショウワモダン(9着)。
健闘しているのが6〜9着の馬。具体的には、05年2着テレグノシス(安田記念6着)、08年1着スーパーホーネット(同8着)の2頭が巻き返しに成功している。

■表7 東京芝1600m〜2000mの重賞の調教師別成績TOP5(2010年以降)

調教師
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収率
複回収率
堀宣行 5- 3- 3-13/24
20.8%
33.3%
45.8%
234%
139%
池江泰寿 3- 0- 2- 6/11
27.3%
27.3%
45.5%
434%
182%
矢作芳人 2- 4- 0-14/20
10.0%
30.0%
30.0%
35%
99%
松田博資 2- 2- 2- 8/14
14.3%
28.6%
42.9%
26%
100%
小島太 2- 1- 0- 7/10
20.0%
30.0%
30.0%
45%
59%

最後に表7は2010年以降の東京芝1600〜2000mでの重賞の調教師別成績。関東の堀厩舎、関西では池江厩舎が良績を挙げている。両者とも所属馬のレベルが高いことは周知だが、データでみるとあらためて成績の良さがわかる。
特に堀厩舎。毎日王冠との相性は抜群で、過去3頭出走して2勝2着1回。10年は1着アリゼオ(6番人気)、昨年は1着ダークシャドウ(1番人気)、2着リアルインパクト(2番人気)でワンツーフィニッシュだった。明らかに東京の芝中距離を狙って、出走してきているのがうかがえる。

<結論>

■表8 今年の毎日王冠出走予定馬

順位
馬名
性齢
厩舎
前走成績
1
ストロングリターン
牡6
安田記念 1着
2
エイシンアポロン
牡5
松永昌
安田記念 15着
3
エインシンフラッシュ
牡5
藤原英
宝塚記念 6着
4
スーニ
牡6
吉田
佐賀・サマーCH 3着
5
グランプリボス
牡4
矢作
安田記念 2着
6
カレンブラックヒル
牡3
平田
NHKマイルC 1着
7
シルポート
牡7
西園
安田記念 12着
8
フェデラリスト
牡5
田中剛
宝塚記念 10着
9
リアルインパクト
牡4
安田記念 6着
10
スマイルジャック
牡7
小桧山
京成杯AH 2着
11
ガルボ
牡5
清水英
安田記念 5着
12
ダノンヨーヨー
牡6
音無
中京記念 7着
13
トーセンレーヴ
牡4
池江寿
エプソムC 1着
14
ダノンシャーク
牡4
大久保龍
エプソムC 2着
15
タッチミーノット
牡6
柴崎
新潟記念 2着
16
ジャスタウェイ
牡3
須貝尚
日本ダービー 11着
17
ネオサクセス
牡5
古賀史
京成杯AH 6着
18
ホワイトピルグリム
牡7
鮫島
新潟記念 11着
19
グラスゴッド
牡8
大江原
ジューンS 1着
20
サンライズプリンス
牡5
音無
小倉日経OP 13着
※フルゲートは18頭。グラスゴッド、サンライズプリンスは除外対象。

2011/6/5 東京11R 安田記念(G1)1着 14番 リアルインパクト

今年の毎日王冠の出走予定馬は表8の通り。堀厩舎からはストロングリターン、リアルインパクトの2頭が出走予定。安田記念を勝ったストロングリターンが人気になるだろうが、妙味があるのは前走安田記念で6着と敗れたリアルインパクトの方だろう。東京コースは6回出走し、2勝2着2回3着1回で前走が初めての着外だった。その安田記念は前半800m44秒9のハイペース、道中2番手から6着に踏み止まった内容は悪くない。リアルインパクトが巻き返す可能性は十分にある。

安田記念2着のグランプリボスは東京で好走が多い矢作厩舎所属。ただし、過去の戦績からすると、叩き良化型でその点は割引が必要だろう。安田記念5着のガルボは1800m以上では結果を残せておらず、距離が若干長い印象。安田記念8着のスマイルジャックは前走京成杯AHで2着と復調を示した。前走中山組はあまり成績が良くないものの、7歳馬で人気がないようなら穴で面白い存在といえるだろう。

前走宝塚記念組からはエイシンフラッシュとフェデラリストの2頭が出走予定。過去10年のデータでは宝塚記念6着以下からの巻き返しは厳しい傾向にあるが、一発の魅力があるとすれば前走10着と大敗しているフェデラリストの方か。昨年の秋から今年の春にかけて4連勝し、本格化の兆しを見せていただけに休み明けでも侮れない。

他では東京に良績のある池江厩舎が送り出す良血馬トーセンレーヴ。前走のエプソムC勝ちが重賞初制覇なのは昨年のダークシャドウと同じ。才能開花となれば、その先のレースまで楽しみな存在だ。注目の3歳馬カレンブラックヒルは近2年3歳馬好走のデータを持続できるか。無敗ということで人気になりそうなだけに今回は試金石の一戦といえそうだ。もう一頭の3歳馬ジャスタウェイは東京では好走例がなく、苦戦が予想される。

ライタープロフィール

ケンタロウ(けんたろう)

1978年6月、鹿児島県生まれ。早稲田大学社会科学部卒業。初めて買った馬券が大当たりし、それから競馬にのめり込むように。データでは、開催日の馬場やコース適性に注目している。好きなタイプは逃げか追い込み。馬券は1着にこだわった単勝、馬単派。料理研究家ではない。

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