第636回 秋のG1開幕戦・スプリンターズS分析|競馬情報ならJRA-VAN

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第636回 秋のG1開幕戦・スプリンターズS分析

2012/9/27(木)

今週は秋のG1シリーズ開幕を飾るスプリンターズS。ここ2年は3連単35万、21万馬券というやや荒れ模様で秋のG1がスタートしているが、今年はどんな結果が待っているのだろうか。過去の傾向を探ってみたい。データの分析には、JRA-VAN DataLab.TARGET frontier JV馬天楼 for データde出〜たを利用。集計期間は、06年のサマースプリントシリーズ創設後6年間とした

■表1 人気別成績

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1
2-1-0-3/6
33.3%
50.0%
50.0%
110%
80%
2
0-2-0-4/6
0.0%
33.3%
33.3%
0%
51%
3
2-1-0-3/6
33.3%
50.0%
50.0%
280%
148%
4
0-0-0-6/6
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
5
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
50%
6
1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
230%
113%
7
0-0-2-4/6
0.0%
0.0%
33.3%
0%
176%
8
0-0-1-5/6
0.0%
0.0%
16.7%
0%
78%
9
0-1-0-5/6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
175%
10
1-1-0-4/6
16.7%
33.3%
33.3%
488%
245%
11〜
0-0-1-34/35
0.0%
0.0%
2.9%
0%
105%

■表2 人気組み合わせと主な配当

06
07
08
09
10
11
1着人気
1
3
1
6
10
3
2着人気
10
1
2
2
3
9
3着人気
16
5
6
8
7
7
単勝
420円
560円
240円
1,380円
2,930円
1,120円
馬連
5,920円
1,180円
790円
2,140円
9,900円
13,030円
馬単
10,590円
2,490円
1,300円
5,630円
22,400円
30,430円
3連複
569,750円
3,800円
1,680円
11,660円
50,860円
25,610円
3連単
2,637,570円
15,960円
5,530円
66,890円
358,410円
212,610円

2011/10/2 中山11R スプリンターズS(G1)1着 10番 カレンチャン

過去6年、1番人気と3番人気がともに【2.1.0.3】で連対率50.0%。2番人気は【0.2.0.4】にとどまるが、1〜3番人気合計では【4.4.0.10】連対率44.4とまずまずの成績に見える。ただ、4〜5番人気が【0.0.1.11と不振で、過去6年のうち4回は6番人気以下から3着以内に2頭が食い込む結果(表2)。また、3着馬6頭はすべて5番人気以下で、3連複や3連単は、1〜3番人気の連対率44.4%という数字から受ける印象よりは荒れている感がある。

■表3 枠番別成績

枠番
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
1〜5人気
1枠
0-0-2-10/12
0.0%
0.0%
16.7%
0%
331%
0-1-1-11
2枠
0-2-1-9/12
0.0%
16.7%
25.0%
0%
172%
3枠
0-1-0-11/12
0.0%
8.3%
8.3%
0%
14%
4枠
2-0-0-10/12
16.7%
16.7%
16.7%
290%
94%
4-3-0-10
5枠
1-1-0-10/12
8.3%
16.7%
16.7%
93%
47%
6枠
0-0-1-11/12
0.0%
0.0%
8.3%
0%
39%
7枠
3-1-2-5/11
27.3%
36.4%
54.5%
185%
167%
8枠
0-1-0-11/12
0.0%
8.3%
8.3%
0%
13%

枠番別では7枠が【3.1.2.5】連対率36.4%、複勝率54.5の好成績。しかし両隣の6、8枠は今ひとつで、外枠有利とまでは言いがたい。一方、内に目を移すと1〜3枠からは勝ち馬ナシ。1〜5番人気馬の成績を見ても1〜3枠は【0.1.1.11】で連対率7.7%、4〜8枠は【4.3.0.10】同41.2と大きな差があり、特に内枠を引いた人気馬は危険だ。

■表4 年齢、性別成績

年齢
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
3歳
1-0-1-5/7
14.3%
14.3%
28.6%
80%
558%
4歳
2-1-3-8/14
14.3%
21.4%
42.9%
97%
207%
5歳
1-4-2-17/24
4.2%
20.8%
29.2%
57%
93%
6歳
0-0-0-24/24
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
7歳以上
2-1-0-23/26
7.7%
11.5%
11.5%
128%
50%
牡・セン馬
3-5-4-61/73
4.1%
11.0%
16.4%
64%
114%
牝馬
3-1-2-16/22
13.6%
18.2%
27.3%
87%
92%

年齢別では6歳が【0.0.0.24と好走ナシの不振。そして3連対の7歳以上も、勝ち馬2頭は外国馬で、日本馬にかぎれば【0.1.0.20に終わっている。その7歳で2着だったキンシャサノキセキは同年の高松宮記念優勝馬で、前々年の5歳時にもこのレース2着。よほどの実績馬以外は狙えるのは5歳までになる。また、性別の好走確率では牝馬優位の傾向だ。

■表5 脚質成績

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
逃げ
3-0-0-3/6
50.0%
50.0%
50.0%
393%
140%
先行
2-4-3-14/23
8.7%
26.1%
39.1%
137%
179%
中団
1-2-1-37/41
2.4%
7.3%
9.8%
27%
31%
後方
0-0-2-23/25
0.0%
0.0%
8.0%
0%
165%
※脚質はTarget frontier JVによる分類

■表6 中団〜後方からの好走馬

位置取り
馬名
馬番
通過順
人気
着順
中団
08 キンシャサノキセキ
15
7-7
2
2
09 カノヤザクラ
12
13-10
8
3
10 キンシャサノキセキ
14
9-6
3
2
11 カレンチャン
10
6-6
3
1
後方
06 タガノバスティーユ
2
14-14
16
3
10 サンカルロ
3
15-12
7
3

脚質は逃げ・先行馬が優勢。中団〜後方から好走した馬を見ると(表6)、「中団」に分類された馬は2桁馬番から直線も外目を通って伸びているが、「後方」組の2頭は内枠から直線も内を突いて3着だった。過去にはデュランダルのような大外一気も見られたものの、近年は追い込み馬がコーナーで距離損を喫してしまうと馬券圏内には届かない結果に終わっている。

■表7 レース間隔、休養明け消化レース数別成績(日本馬)

間隔/休養明け
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
中2週
1-2-4-32/39
2.6%
7.7%
17.9%
35%
76%
中3週
0-0-0-0/0
中4〜8週
3-3-2-22/29
10.3%
20.7%
27.6%
66%
209%
〜半年
0-0-0-11/11
0.0%
0.0%
0.0%
0%
0%
半年以上
0-1-0-6/6
0.0%
16.7%
16.7%
0%
40%
休養明け2戦目
2-1-2-15/20
10.0%
15.0%
25.0%
97%
247%
休養明け3戦目
1-2-1-6/10
10.0%
30.0%
40.0%
112%
145%
休養明け4戦目
0-2-0-7/9
0.0%
22.2%
22.2%
0%
135%
休養明け5戦目
1-0-1-4/6
16.7%
16.7%
33.3%
40%
100%
休養明け6戦目〜
0-0-2-21/23
0.0%
0.0%
8.7%
0%
37%

■表8 前走レース別成績(日本馬、好走馬輩出レース)

前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
単回収
複回収
北九州記念
2-0-1-3/6
33.3%
33.3%
50.0%
133%
673%
キーンランドC
1-3-1-16/21
4.8%
19.0%
23.8%
53%
96%
セントウルS
1-2-3-28/34
2.9%
8.8%
17.6%
40%
75%
高松宮記念
0-1-0-4/5
0.0%
20.0%
20.0%
0%
48%
京成杯オータムH
0-0-1-4/5
0.0%
0.0%
20.0%
0%
90%

続いて表7、表8は、前走からの間隔と、休養明けのレース消化数、そして前走レース別の成績で、前走取消(10年キンシャサノキセキなど)の馬については、そのひとつ前のレースを対象に集計を行っている。ここを目標に秋ひと叩きされた馬、そしてサマースプリントシリーズを何戦も戦った馬が見られるレースだが、レース間隔ではセントウルSを含む中2週より、もう少し間隔が開いた北九州記念やキーンランドCの中4〜8週が良い傾向。また「秋ひと叩き」の休養明け2戦目よりは、休養明け3戦目以降の好走確率が高くなっている。そして休養明けは【0.1.0.17】で、2着1回はセントウルS取消で高松宮記念以来だったキンシャサノキセキのみ。逆に休養明け5戦以上消化した馬も連対はなく、3着2回にとどまる。また、今年はセントウルS組とキーンランドC組が登録馬の大半を占めるが、その2レースに加え北九州記念の計3レースが主要なステップになっている。

■表9 前走北九州記念組の好走馬

馬名
性齢
人気
着順
前走人気
前走着順
芝1200m
06 タガノバスティーユ
牡3
16
3
6
9
2-0-0-1
07 アストンマーチャン
牝3
3
1
1
6
2-1-0-1
08 スリープレスナイト
牝4
1
1
1
1
2-0-0-0

優勝馬2頭を出す北九州記念組の好走馬は、ほかに3着1回を加え表9の3頭。うち2頭は3歳馬で、芝1200mの凡走は休養明けだったその北九州記念のみ。そしてもう1頭、スリープレスナイトは4歳馬だが、CBC賞、北九州記念と芝1200mは2戦2勝。この組は底を見せていない、あるいはまだ伸びしろがありそうな馬が狙いと言えそうだ。

■表10 前走キーンランドC組の好走馬

馬名
人気
着順
前走通過順
前走人気
前走着順
08 キンシャサノキセキ
2
2
8-9
1
3
ビービーガルダン
6
3
1-1
2
2
09 ビービーガルダン
2
2
3-2
2
1
11 カレンチャン
3
1
2-2
1
1
パドトロワ
9
2
2-1
4
3

続いてキーンランドC組。こちらの傾向はかなりシンプルで、キーンランドC3着以内が絶対条件、そして前走1、2番人気前走先行という点が5頭中4頭の共通点である。

■表11 前走セントウルS組(日本馬)の好走馬

馬名
人気
着順
前走人気
前走着順
前々走
06 メイショウボーラー
10
2
5
7
8/15 佐賀・サマーチャンピオン2着
07 サンアディユ
1
2
11
1
8/12 北九州記念7着
アイルラヴァゲイン
5
3
3
5
7/15 アイビスSD4着
09 ローレルゲレイロ
6
1
4
14
6/7 安田記念15着(3走前・高松宮記念1着)
カノヤザクラ
8
3
2
4
8/16 北九州記念3着
10 キンシャサノキセキ
3
2
出走取消
3/28 高松宮記念1着
11 エーシンヴァーゴウ
7
3
2
1
8/14 北九州記念3着

そして表11はセントウルS組の好走馬(日本馬)。最重要前哨戦と考えられている割には人気薄の好走が多いほか、馬券圏外から巻き返す馬も目立つのが特徴だ。このうち、セントウルSで負けていた馬に共通するのは、前走で2〜5番人気に推されていたこと(勝ち馬なら不問)。また、夏場にも出走してセントウルSが休養明けではないことも多くの馬に共通する。セントウルSが休養明けだった好走馬はローレルゲレイロ1頭。取り消したキンシャサノキセキを含めても、このパターンでの好走は同年の高松宮記念優勝馬(ローレルゲレイロは3走前に優勝)のみとなっている。

■表12 外国馬の好走馬(過去10年)

馬名
性齢
地区
通過順
人気
着順
前走
04 ケープオブグッドホープ
セン6
香港
9-9
8
3
7/8 ジュライC4着
05 サイレントウィットネス
セン6
香港
3-3
1
1
6/5 安田記念3着
06 テイクオーバーターゲット
セン7
オーストラリア
1-1
1
1
9/10 セントウルS2着
10 ウルトラファンタジー
セン8
香港
2-1
10
1
5/23 シャティンヴァーズ14着

最後に外国馬の好走馬。06年以降では2頭しかいないため、この表のみ過去10年を対象としているが、好走馬4頭はいずれもセン馬の6歳以上。そして4頭中3頭に共通するのが、香港馬先行型、そして今回が休養明けという点である。

【結論】
1、3番人気はまずまずの成績ながら、4〜5番人気が不振で特に3連単では波乱もあるスプリンターズS。7枠が好成績を記録するのに対し、上位人気馬の1〜3枠には凡走が目立つ。脚質は先行優勢、年齢は5歳以下が中心。また、秋競馬開幕週から中2週となる馬よりは、夏競馬からやや間隔が開いた馬が良く、休養明け2戦目より3〜5戦目あたりの方が連対率は高い。

2012/9/9 阪神11R セントウルステークス(G2)1着 4番 エピセアローム

当日の人気(表1)や枠順(表3)によっても評価は変わってくるが、現時点で減点材料が少ないのは、セントウルSから優勝馬のエピセアローム、連覇のかかるカレンチャン(4着)、そして昨年の3着馬・エーシンヴァーゴウ(6着)の3頭。加えてキーンランドC組からはダッシャーゴーゴー(2着)あたりになる。
3歳牝馬・エピセアロームは、同じく3歳牝馬で優勝したアストンマーチャンと同じく前年の小倉2歳Sの覇者。セントウルS組は勝ち馬なら前走人気(6番人気)は問われず、夏場に北九州記念を使って休養明け3戦目というのもプラス材料だ(表7、表11)。カレンチャンは前走4着だが、セントウルS組は上位人気(3番人気)に推されていれば着順は問われない。休養明け2戦目も、同年の高松宮記念優勝馬なら問題はない(表11)。そしてエーシンヴァーゴウはセントウルS4番人気で、6着敗退もデータからは不安なし(表11)。サマースプリントシリーズを3戦してきたが、休養明け4戦目なら好走は可能である(表7)。以上の3頭はいずれも好成績の牝馬(表4)。そして昨年のカレンチャンこそ「中団」にはなったが、基本的には各馬ともある程度は前で勝負するタイプという点もプラスになる(表5)。
残る1頭は5歳牡馬・キーンランドC組のダッシャーゴーゴー。こちらも先行型(表5、表10)で、夏はCBC賞、キーンランドCと使って中4週の休養明け3戦目(表7)。そしてキーンランドC1番人気2着(表10)も好走馬の条件に当てはまる。また表8にあるように、キーンランドC組はセントウルS組より好走確率も高く、ここまでなら牡牝の差を考慮しても上記3頭とは互角以上だ。ただ表は掲載していないが、サクラバクシンオー産駒はこの6年【0.0.1.12】。自身の一昨年2位入線4着降着をどう捕らえるかが難しいところだ。

もう少し挙げれば、前走・セントウルSが中9週でTarget frontier JV上ではぎりぎり休養明けとなる点のみがマイナスのマジンプロスパー。今年から前々走・CBC賞の施行時期が繰り下がっており、今後は傾向に変化が出る可能性も考慮して、上記4頭に次ぐ評価はしておきたい。そして外国馬ではリトルブリッジ。セン馬で6歳以上、香港馬、先行型、休養明けといった表12の各条件をクリア。ただ、日本馬も含め過去6年では好走のない6歳馬という点で、こちらも次位の評価になる。

ライタープロフィール

浅田知広(あさだ ともひろ)

1970年12月、埼玉県生まれ。立命館大学文学部中退後、夕刊紙レース部のアルバイト、競馬データベース会社を経て、現在はフリー。パソコンが広く普及する以前から、パソコン通信でデータ手入力方式の競馬予想ソフトを公開するなど、競馬のみならずPCやネットワークにも精通。その知識を活かし、Webや雑誌で競馬ライターとして活躍するかたわら、ネットワークの専門誌にも連載を持つ。

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