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第634回 4コーナー3番手以内が勝利への条件!?

2012/9/20(木)

今週日曜日は中山でオールカマー、阪神で神戸新聞杯が行われる。今回は前者のオールカマーについて考えてみたい。マイネルキッツなどG1馬の出走も予定しているが、大本命馬は不在と目される一戦。そんな中、カギとなりそうなのが4コーナーでのポジション。結論から言うとできるだけ前につけられる馬が狙い目となりそう。先週のセントライト記念を勝利したフェノーメノも4コーナー先頭という積極策で勝利をもぎとった。

その点を踏まえ、中山競馬場で行われた過去10年のオールカマー(新潟で行われた02年は除く)のデータを分析してみたい。データ分析にはJRA-VAN DataLab.TARGET frontier JVを利用した。

■表1 過去10年のオールカマーの人気別成績(02年除く)

人気
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1番人気
4- 2- 0- 3/ 9
44.4%
66.7%
66.7%
2番人気
0- 2- 2- 5/ 9
0.0%
22.2%
44.4%
3番人気
1- 1- 1- 6/ 9
11.1%
22.2%
33.3%
4番人気
2- 1- 0- 6/ 9
22.2%
33.3%
33.3%
5番人気
1- 1- 0- 7/ 9
11.1%
22.2%
22.2%
6番人気
0- 2- 3- 4/ 9
0.0%
22.2%
55.6%
7番人気
0- 0- 2- 7/ 9
0.0%
0.0%
22.2%
8番人気
0- 0- 1- 8/ 9
0.0%
0.0%
11.1%
9番人気
1- 0- 0- 8/ 9
11.1%
11.1%
11.1%
10番人気
0- 0- 0- 7/ 7
0.0%
0.0%
0.0%
11番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
12番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
13番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
14番人気
0- 0- 0- 4/ 4
0.0%
0.0%
0.0%
15番人気
0- 0- 0- 3/ 3
0.0%
0.0%
0.0%
16番人気
0- 0- 0- 1/ 1
0.0%
0.0%
0.0%

まずは過去10年のオールカマーの基本データをいくつか示しておこう。表1は人気別成績。比較的上位人気馬同士での決着が多く、二けた人気馬の好走は見られない。例年は頭数があまり揃わないことも関係しているかもしれない。上位人気の中でも1番人気は【4.2.0.3】という成績。連対率66.7%は目立つ数字だ。特に最近は5年連続連対中と、安定度が光っている。

■表2 過去10年のオールカマー出走馬の前走レース別成績(02年除く)

順位
前走レース名
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1
札幌記念G2 5- 1- 2- 5/13
38.5%
46.2%
61.5%
2
宝塚記念G1 2- 3- 0- 3/ 8
25.0%
62.5%
62.5%
3
新潟記念HG3 1- 2- 2-16/21
4.8%
14.3%
23.8%
4
天皇賞秋G1 1- 0- 0- 0/ 1
100.0%
100.0%
100.0%
5
札幌日経 0- 1- 0- 6/ 7
0.0%
14.3%
14.3%
6
天皇賞春G1 0- 1- 0- 2/ 3
0.0%
33.3%
33.3%
7
キーンラG3 0- 1- 0- 0/ 1
0.0%
100.0%
100.0%
8
エプソムG3 0- 0- 1- 4/ 5
0.0%
0.0%
20.0%
9
クイーンG3 0- 0- 1- 2/ 3
0.0%
0.0%
33.3%
10
ブリーG2 0- 0- 1- 1/ 2
0.0%
0.0%
50.0%
11
みなみ北 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%
12
ヴィクトG1 0- 0- 1- 0/ 1
0.0%
0.0%
100.0%

表2はオールカマー出走馬の前走レース別成績。主力は札幌記念組で5勝をマーク。そして春のグランプリ組も有力。連対率や複勝率では宝塚記念組が札幌記念組を上回る。この2レースがオールカマーにおける好ステップとなっている。3番手は新潟記念組となっているが、出走頭数は多いものの好走率は決して高くない。レース名こそバラバラだが前走北海道組の好走も侮れないという印象だ。

■表3 過去10年のオールカマー出走馬の前走クラス別成績(02年除く)

前走クラス
着別度数
勝率
連対率
複勝率
1000万下
0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%
1600万下
0-  0-  0-  4/  4
0.0%
0.0%
0.0%
OPEN特別
0-  1-  1- 16/ 18
0.0%
5.6%
11.1%
G3
1-  3-  4- 38/ 46
2.2%
8.7%
17.4%
G2
5-  1-  2- 12/ 20
25.0%
30.0%
40.0%
G1
3-  4-  1-  8/ 16
18.8%
43.8%
50.0%

前走レースをクラス別に分類すると表3のようになる。札幌記念と宝塚記念組が主力ということで、G2やG1組の好走率が高くなる。G3やOP特別組はガクンと落ち、1600万クラスからは【0.0.0.4】で好走例がないという状況だ。

■表4 過去10年のオールカマー出走馬の脚質別成績(02年を除く)

脚質
着別度数
勝率
連対率
複勝率
逃げ 2-  1-  0-  6/  9
22.2%
33.3%
33.3%
先行 7-  2-  2- 19/ 30
23.3%
30.0%
36.7%
差し 0-  6-  6- 31/ 43
0.0%
14.0%
27.9%
追い込み 0-  0-  1- 24/ 25
0.0%
0.0%
4.0%
マクリ 0-  0-  0-  1/  1
0.0%
0.0%
0.0%

続いて脚質別成績(表4)。こちらも大きな特徴がある。とにかく逃げ〜先行馬が優勢。勝ち馬はすべてここに収まる。最後の直線が短い中山コースらしい傾向と言えるだろう。差し馬は2〜3着まで。追い込み馬の出番はほとんどない。

■表5 過去10年のオールカマーの4角位置別成績(02年除く)

4角位置
着別度数
勝率
連対率
複勝率
4角1番手 2-  2-  0-  5/  9
22.2%
44.4%
44.4%
2番手以内 6-  3-  1- 14/ 24
25.0%
37.5%
41.7%
3番手以内 9-  3-  1- 20/ 33
27.3%
36.4%
39.4%
4番手以内 9-  3-  2- 26/ 40
22.5%
30.0%
35.0%
5番手以内 9-  4-  2- 35/ 50
18.0%
26.0%
30.0%
7番手以内 9-  9-  7- 48/ 73
12.3%
24.7%
34.2%
10番手以内 9-  9-  9- 66/ 93
9.7%
19.4%
29.0%

表4から逃げ〜先行馬が強いことは明らかになった。では具体的に4コーナーではどれぐらいの位置につけていればいいのだろうか。それを表5で調べてみた。4コーナー1番手の馬の成績は【2.2.0.5】。通常は逃げ馬であることが多いが、連対率は44.4%、複勝率も44.4%。当然悪い成績ではないが、特別に優秀な成績というわけでもない。それよりも注目すべきなのは4コーナー3番手以内の馬の成績だろう。【9.3.1.20】で、勝ち馬はすべてここで収まる。表4では先行馬の勝利が7であったように、逃げ馬よりも好位抜け出しタイプの方が強いことを示している。オールカマーで勝利するためには4コーナー3番手以内というのが重要な条件となっている。

■表6 オールカマー出走馬の前走4角位置別成績(02年除く)

前走4角
着別度数
勝率
連対率
複勝率
4角1番手 2-  1-  0-  4/  7
28.6%
42.9%
42.9%
2番手以内 5-  2-  1- 16/ 24
20.8%
29.2%
33.3%
3番手以内 6-  2-  1- 24/ 33
18.2%
24.2%
27.3%
4番手以内 6-  3-  2- 25/ 36
16.7%
25.0%
30.6%
5番手以内 6-  3-  2- 30/ 41
14.6%
22.0%
26.8%
7番手以内 7-  3-  4- 41/ 55
12.7%
18.2%
25.5%
10番手以内 9-  5-  8- 62/ 84
10.7%
16.7%
26.2%

ではどの馬が4コーナーで3番手以内のポジションにつけるのか。実際にはレースが始まってみないとわからないことだが、前走成績からある程度推測してみることにする。表6はオールカマー出走馬の前走4角位置別成績。ここでも前走4コーナー3番手以内が目安となる。成績は【6.2.1.24】。特に勝ち馬に関しては3分の2が前走も4コーナーで3番手以内につけていたのだ。

■表7 表6の4角3番手以内馬の前走着順別成績

前走着順
着別度数
勝率
連対率
複勝率
前走1着 1- 0- 0- 3/ 4
25.0%
25.0%
25.0%
前走2着 2- 1- 0- 4/ 7
28.6%
42.9%
42.9%
前走3着 2- 0- 0- 3/ 5
40.0%
40.0%
40.0%
前走4着 0- 0- 0- 5/ 5
0.0%
0.0%
0.0%
前走5着 0- 1- 1- 0/ 2
0.0%
50.0%
100.0%
前走6〜9着 1- 0- 0- 7/ 8
12.5%
12.5%
12.5%
前走10着〜 0- 0- 0- 2/ 2
0.0%
0.0%
0.0%

さらに前走4コーナー3番手以内だった馬がどのような着順であったのかを調べたのが表8。前走1〜3着以内に好走している馬が多い。10着以下に敗れていた馬の巻き返しはない。単に4コーナーで3番手以内につけていればいいというわけではなく、その上でしっかりと好走していることが大事になる。

【結論】
それでは今年のオールカマーを占っていこう。出走予定馬は表8の通り。

■表8 今年のオールカマー出走予定馬

馬名
性齢
前走成績
前走4角
アースシンボル 牝7 新潟記念18着
16
コスモファントム 牡5 函館記念8着
3
コスモラピュタ 牡5 天の川S1着
2
サンテミリオン 牝5 目黒記念18着
5
スノークラッシャー 牡7 メトロポS11着
10
ダイワファルコン 牡5 七夕賞9着
8
ダコール 牡4 釜山S1着
7
ナカヤマナイト 牡4 宝塚記念8着
14
ネヴァブション 牡9 札幌記念12着
13
ヒットザターゲット 牡4 札幌記念11着
8
マイネルキッツ 牡9 日経賞9着
8
マイネルスターリー 牡7 札幌記念8着
2
メイショウカンパク 牡5 新潟記念11着
14
ユニバーサルバンク 牡4 目黒記念5着
5
ラッキーバニラ 牡5 日本海S1着
1
ルルーシュ 牡4 札幌日経OP1着
2

冒頭に述べた通りマイネルキッツらG1馬の登録もあるが、近走成績と年齢を考えると当日上位人気になるとは考えにくい。有力馬は毎日王冠や京都大賞典に回るせいか、今年のオールカマーは大本命馬不在の一戦と言えそうだ。有力ステップレースの一つである宝塚記念組はナカヤマナイト。ただ同馬は決まり手「差し」で好走することが多く、前走宝塚記念でも4コーナーは14番手という位置取りだった。AJC杯2着などの実績を考えると有力馬の1頭であることは間違いないが、普段通りの競馬では勝つのは容易ではないかもしれない。

もう一つの有力ステップレースである札幌記念組は3頭。4コーナーの位置取りを見るとマイネルスターリーが2番手と、かなり積極的な競馬を試みた。しかし、結果は8着。上位着順でフィニッシュできなかったことで、今回中心視はしにくい。

前走4コーナー3番手以内で、なおかつ3着以内に好走という条件を満たしている馬はコスモラピュタ、ラッキーバニラ、ルルーシュの3頭。ただし、表3で示した通り前走1600万クラス出走馬は過去10年で好走例がない。そうなると昇級戦となるコスモラピュタとラッキーバニラは苦しいか。したがって、残るはルルーシュ。重賞での好走実績はないが前走北海道のOP特別で1着と好走。近4走で4コーナー3番手以内につけて好走しており、積極的なレース運びが期待できそうなタイプだ。今回は同馬が最有力と予想してみたい。

ライタープロフィール

小田原智大(おだわら ともひろ)

1975年6月、東京生まれ。早稲田大学商学部卒業後、業界紙記者を経て、(株)レイヤード入社。ライター&エディターとして活躍。JRA-VANデータの配信初期から、いち早くデータ競馬の有効性に着目する。05年5月より「競馬 最強の法則WEB」にて、障害戦を除く全重賞レースの傾向と対策、予想を展開。「オッズパーク ダートグレードデータ作戦」では、地方競馬の重賞の攻略にも取り組んでいる。仕事の関係でなかなか競馬場には行けなくなったが、年に1、2回行くローカル遠征が楽しみ。
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